【詳細】映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』吉岡里帆&あいみょん Wインタビュー

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2018-10-11 11:23:00
2018年10月12日(金)より全国公開される、映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』で、歌&ギター初挑戦ながら、主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」を歌唱した【女優・吉岡里帆】と、その主題歌の作詞・作曲を担当した【シンガーソングライター・あいみょん】の夢の2ショットインタビューが実現!!

本作は、“声帯ドーピング”による“驚異の歌声”をもつ世界的ロックスター・シン(阿部サダヲ)と声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)が、“声帯ドーピング”のやりすぎで崩壊寸前となった、シンの最後の歌声をめぐって、2人が謎の組織から追われる様をハイテンションで描く、終始笑えて、ラストには胸が熱くなる、ロック・コメディだ。

そんな本作で1つの【音楽】を共に作り上げた、吉岡とあいみょん。本インタビューでは、プライベートでも親交のあるという彼女たちに、女優・アーティストとしての互いの印象や、主題歌の制作秘話、歌唱シーンができるまでの苦悩、作品を通して得たもの。さらには、10年後の自分、自身のファッション等、それぞれが女優として、シンガーソングライターとして、飛躍し続ける注目の2人のパーソナルな部分まで掘り下げてみた!
Q.主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」の作詞・作曲をあいみょんさんが担当されたということですが、監督と主題歌の打ち合わせ時に、すでに曲を作っていき、その場で披露したとお聞きしました。楽曲制作時、どのくらいの情報量で、どのような思いを込めたのか、主題歌の制作秘話をお聞かせください

あいみょん:「直接監督と打ち合わせをさせていただく機会が2回あったんです。

1回目はざっくりと、役者さんの名前と、映画の内容を聞いて、「こんな映画になりますので、最後にこの映画を締めていただけるような楽曲をつくってもらえたら」というふうに言っていただいて。その時は、映画の終わり方も全く知らないですし、映画としての情報量は少なかったです。

でも、監督の話を聞いていたら、詞とメロディがすぐに思いついたので、次の打ち合わせが多分すぐやったと思うんですけど、その時にギターを持っていって、1サビくらいまで監督の目の前で歌ったんですよ。そしたら、「お!いいんじゃないかな」って言ってくださったので、とりあえずそっちで進めつつも、他の曲にチャレンジしつつ。結果、「やっぱり最初に作った曲がいい」と言ってくださって、あの曲に決まった感じです。

いつもそうなんですけど、台本を読み込むよりも、どういうイメージを持っているのかとか、監督の話を聞いた方が直接的でわかりやすいんです。その後に台本を読んで、作品とはめられるところをはめていく作業もするんですけど、基本的には監督さんやスタッフさんの、映画に対するイメージを聞いた方が曲は作りやすくて。それが最初に聞けたのは、この曲ができた一番重要なところやったのかなって思います」

Q.普段から書き下ろしをする時は打ち合わせは結構されるんですか?

あいみょん:「打ち合わせなしで、渡してもらった台本を読んで作ることももちろんありますし、それでも書き下ろしはできます。でもやっぱり、作り手の皆さんの思いを聞いてみたいと、普段から思いますね。今回は、それを最初に聞けたのが大きかったと思います」

Q.では実際に監督と話して、どんな思いが強いと感じましたか?

あいみょん:「音楽がめっちゃ好きな方で、あまり映画の話をせんかった気がします。映画の話をしつつも、映画と少し離れたところの話をしたり、それがラフで面白くて。監督がどういう曲をつくって欲しいのかもわかりやすかったです」

Q.好きな音楽の話とか?

あいみょん:「とか。あと「こういう曲にしてほしい、こんな感じで」という要望が全くなかったので、自分が作りたいようにできたなと思いますね」
Q.その楽曲を歌われた吉岡さんにお聞きします。曲を聴いた第一印象はいかがでしたか?

吉岡里帆(以下:吉岡):「あいみょんの声が大好きなので、第一声目の腹から出ている感じというか、叫んでいる感じが、凄くかっこよかったですし、パッションを感じるいい声だなって。(曲の)バックボーンが見える時にその曲が大好きになることが多いんですけど、この曲も同じで。

初めて聞いた時から凄く好きになれる曲ってあるじゃないですか。好き!ってなる。その感じが第一声目にあって。で、後半で歌っている歌詞の内容が、自分が台本を読んでやりたいと思っていたことと凄く合致していて。凄く嬉しかったです。

あと、この曲を歌えたら、監督がやりたいことが伝わるんだろうなって。監督がこの映画で一番ブレずに持っていたテーマが“やらない理由を見つけるな”だったんです。そんな、やらない理由ばかりで、前に進んでいない人達に喝を入れるような話だから、そのテーマと歌が凄くぴったりだなって思いました」

Q.歌入れの時に、心掛けたことはありますか?

吉岡:「あまり話したくないんですけど、もうレッスン中から絶望して(笑)。地声が結構低いので、高音が出にくくて…曲の音域が出なくて…シュンってしょげていました。そんな状態で、とりあえず仮レコしようって話になって…本当にやだってずっと言いながら、拒んでいたんですけど…」

一同:「(笑)」
吉岡:「結果仮レコをして...「本当にどこにも流さないでほしい」ってずっとお願いしていたんですけど…」

あいみょん:「私それ多分もらってる」

吉岡:「そう(泣)世に絶対に出しちゃダメだからね!(笑)でも、どれだけ歌うことが難しいことなのか、初めてのレコーディングの時に、改めて気づかされました。とにかく緊張するんですよね。アフレコとか、ナレーションはしたことはあるんですけど、音楽は全然別次元で。それに、狭いブースで歌ったんですけど、それがもう檻に閉じ込められたような気持ちにもなっちゃって、ミュージックビデオの時は動けるから発散できるんだけど」

あいみょん:「そこで大絶叫してって言われてもね(笑)」

吉岡:「そうそう。初めはそこが一番難しかったです。でも、段々リラックスできるようになっていって。最初手に汗握りながら歌っていたんですけど、徐々に変わっていった感じですね」

Q.かなり苦戦されたんですね

あいみょん:「いや~頑張ってもらったなって思います。

音域が相当高いところやったんですよ。私でもちょっとギリなくらいだったんですけど、監督が「無理させたい」って言っていたので」

Q.そういう狙いもあったんですね

あいみょん:「そう。最初に里帆ちゃんの音域はこのくらいですってデータをいただいたんですよ。でも、監督に「あれは無視していい」って言われて(笑)」

一同:「(笑)」
Q.プライベートでも交流のあるお2人。今作では主題歌「体の芯からまだ燃えているんだ」をあいみょんさんが作詞作曲をし、その曲を吉岡さんが歌われましたが、女優としての吉岡さん、アーティストとしてのあいみょんさん、作品をかえして感じたお互いの印象はどんなものだったのでしょうか?

あいみょん:「書き下ろしは何度かやったことはあったんですけど、映画として関わって、女優さんが劇中で歌ってくださったのは初めてで、その初めてが里帆ちゃんでよかったなって思っています。ギターもかなり難しかったやろうし、歌も結構大変な音域を歌ってくれて、里帆ちゃんじゃなかったらやってくれなかったんちゃうかなって思うくらい難しかったと思うので、里帆ちゃんで本当によかったと思います」

Q.女優としての吉岡さんの印象は?

あいみょん:「やっぱり、かっこいいです。テレビで観ていてもそうですし、ラジオとかで話す時もそう思いますけど、かっこいいし落ち着いている。あと、声がいいんかな」

吉岡:「ほんと?嬉しい!」

あいみょん:「うん。やっぱり声が素敵やなって思いますね。耳に入ってきた時、めちゃめちゃ心地いい声の持ち主なので、今回歌声も聴けて嬉しかったです。まだまだこれだけとは言わず、今後そういう機会をまたみれたら嬉しいなって思うので、役として音楽にどんどん絡んでいってほしい!」

吉岡:「そんなやさしいコメント。いや~たまんないですね。今心に貯金しました」

一同:「(笑)」
吉岡:「私も、本当にあいみょんが(曲を)書いてくれてよかったなって思います。あいみょんは、音楽を通して色んな線を出せる人で、色んな人たちとリンクするような、色んな顔を持っている女の子たちを曲で表現されているんですよ。そして、今回は三木聡さんが描いたふうかの言いたいこととか、考えていることを、まさに歌にのせて表現してくださって。

三木監督は、ずっとやりたいことだけをやるスタンスでこられていて。もう、話しとしてつじつまが合わなくてもいい。全員に伝わらなくてもいい。意味がないと周りが思っていたとしても、それを信じて表現するくらい、自分らしくいることを凄く大事にされている方なんですけど、「あいみょんの曲があったから(物語に)一本筋が通った」って、ずっとおっしゃっていました」

あいみょん:「言ってたね」

吉岡:「ほんとず~っと、撮影が始まった時からおっしゃっていて。だから「ギターもちゃんと練習して現場に入ってほしい」と言われてましたし。私も、最後のあの曲があるから、話として筋が通るなって、本当に思いますね。真摯に素敵な曲を作ってくれて、本当に私たちはあいみょんに感謝しないと!」

あいみょん:「いやいやいや」

吉岡:「いつもあいみょんの曲に救われてるので、今回曲を作ってもらえて凄く嬉しいし、有難いし、なんか言いたい事沢山あります!とにかく感謝しています」
Q.聴いている時よりも、ご自身で歌われて、より魅力的に感じましたか?

吉岡:「(あいみょんが)気持ちを汲くんで書いてくれてるので、自分がその気持ちをのせられた時、初めて曲として完成するんだろうなって、練習しながら思っていました。でも、そこが練習していて一番難しかった部分でもあります。ただ弾ける、ただ音が取れたでは、どうしても到達点までいかなくて。で、あいみょんの音源持ってるので」

あいみょん:「そうそう!デモね。私が最初歌ったやつをずっと聴いてくれているんだよね」

吉岡:「そう、毎日聴いてて。今でも元気がなくなると聴くようにしています」

あいみょん:「この間、「今も聴いてます」ってメールがきて」

吉岡:「そうそうそう(笑)」

あいみょん:「うそ~~デモやろ!って(笑)」

吉岡:「こいつまだ聴いてるよって(笑)」

あいみょん:「いやいやいや!そんなこと思ってない(笑)」

吉岡:「本当にずっとずっと聴けて、ずっと元気をもらえるんですよね。撮影当時は、それを聴いてるがゆえに、どこまで近づけるんだろう、どこまで持っていけるんだろうって、凄く苦戦しました。でも、初めての挑戦はどんなことでも大変だと思うので、楽しみながらやりました」
Q.吉岡さんからみて、あいみょんさんはどんな人?

吉岡:「あいみょんは、本当に嘘がない人。ライブでのトークをみていても、感じたことをちゃんと自分の言葉で表現しているし。音楽をつくる、曲をつくる人達ってみんなそうだと思うんですけど、自分のワードがしっかりあって。(あいみょんは)それがたくさんの人たちにちゃんと届いていて。

でも、(みんなより)私の方が、あいみょんの良さにもっと早く気付いてるし!とか、ちょっと思ってるんですけどね(笑)」

一同:「(笑)」

あいみょん:「いや~嬉しいですね。本当に嬉しい!」

吉岡:「色んな人から「あいみょんの曲を聴いてるんだよね」って話を聞くと、凄く嬉しくて。自分の好きな人を褒められると嬉しい感覚にちょっと似てる感じかな。「めっちゃ素敵な彼氏やん」って言われるのと若干似てて、「あいみょん、いいよね」って言われると、「いいでしょ~」ってなります。私が胸張ることじゃないんだけどね(笑)」

あいみょん:「私も同じですね。里帆ちゃんをテレビで観て「観た?この間のドラマ?」って言われると、「私、曲書いたんですけどね」って思うみたいな(笑)」

一同:「(笑)」

あいみょん:「(みんなより)近いんやでって(笑)」

吉岡:「わかる!一歩近い喜びみたいな(笑)私は、あいみょん大好きです」
Q.では、プライベートでは吉岡さんはどんな人?

あいみょん:「もうちょっと関西弁出ますよ(笑)」

吉岡:「でも、あいみょんといるとそうかも」

あいみょん:「お互いに関西なので。だからそういう意味では、喋ってて落ち着きます。私よりお姉さんにもかかわらず、初めて会った時に「ため口でいいから」みたいなことをずっと言ってきて」

吉岡:「全然いいよ〜」

あいみょん:「え~~いやいやとか言いながらも、今は少しずつ。ため口って言ったらあれですけど、里帆ちゃん面白いから、親しいお話の仕方で話せるようになりました(笑)」

吉岡:「面白いのはあいみょん!(笑)どんだけ面白いねん!っていつも思ってます」

Q.例えば?

吉岡:「凄いしょうもないことを話すところ。しょうもないことを話す人、大好きなんです。何でもない話ができる人は、凄く貴重な存在」

あいみょん:「凄いしょうもないことを話しますね。今じゃなくていい話(笑)」

吉岡:「そうそうそう(笑)それがめっちゃ面白い。この間ラジオに来てくれた時に、私が凄くグミが好きでって話をしたら、グミ美味しいよねって盛り上がってくれて。そういう話題で盛り上がれるのも、凄く貴重だなって思いました」

あいみょん:「ハード系のグミが好きで、開発した人がどうたらこうたらみたいな話(笑)」

吉岡:「俗に言うしょうもない話(笑)」

Q.では、プライベートと比べると、アーティストとしてみるあいみょんさん、女優としてみる吉岡さんのギャップは大きい?

あいみょん:「私は直接的に演じているところを、生でみたことがないんですよ。スイッチが入る瞬間をみたことがなくて」

吉岡:「それにあいみょんの前だと力が抜けるというか。口があいちゃうみたいな(笑)」

あいみょん:「それはそれでよかった(笑)私はライブをみてもらってるから、完全にアーティストとしての瞬間をみてもらってるけど。

だから、吉岡里帆から役に入る瞬間を、今後みてみたいって思いますね」
吉岡:「嬉しい。私は、(あいみょんが)音を纏った瞬間、凄く輝きが増す感じ。ライブの時に感じたんですけど、MCはいつもの面白いあいみょんなのに、その後、歌いだす瞬間の変わり方が凄くて。それこそ、スイッチだと思うんですけど、音が入る人というか、音楽が入る人なんだなって凄く思います」

Q.普段のあいみょんさんは輝いてない?

吉岡:「なんでや!(笑)」

あいみょん:「そうなんです。いやいいんですよ(笑)」

吉岡:「それくらいがいい?」

あいみょん:「うん、それくらいがいい(笑)本当に、普段はただの人間」

吉岡:「この面白い女の子から、アーティストに変わる瞬間っていう狭間はやっぱりカッコイイですよね」

Q.それは吉岡さんも演じる時、同じでは?

あいみょん:「絶対そう言われていると思う」

Q.今の吉岡さんとふうかも全然違いますよね

あいみょん:「ほんと、そう」

吉岡:「ありがとうございます!

あと、あいみょんが出てるとんだ林さんがアートディレクションをされた、Zoffの作品が凄く素敵なんですよ。めっちゃオシャレだし、かわいいし」

あいみょん:「あれは特に異空間みたいな感じだからね」

吉岡:「そうそう、あれかわいかった」

Q.吉岡さんも表現者という意味ではアーティストですからね

あいみょん:「アーティストですよ。芸術家です。一緒です」
Q.今作で吉岡さんが演じられた、ふうかはどんな女の子?

吉岡:「ふうかは、やらない理由を見つけてはぐじぐじ文句を言っていて、そのくせちょっと憎めないマイペースさがあって、力がそんなに入ってない、芯のない子ですかね。シンがバリバリ芯があるタイプの人だとするなら、対極のふにゃふにゃの芯のない人。それこそタコみたいな。阿部さん演じるシンと出会うまでは、ちゃんとした夢もあるようでないですし。

ふうかって、監督から見えている若い世代の例えの一つらしいんです。なんかダラダラしている感じ、何かしたいもない、意志もない、それがふうかのベースで。

でも、意外と物怖じしない、メンタルが強い人だなって私は思ってます。あんなに歌声が小さいのに路上パフォーマンスをするし」

あいみょん:「わかる!(笑)」

吉岡:「よくやるな~みたいな。なんでできるんだろう。その飄々とした感じが面白いキャラクターでした」

Q.あいみょんさんは、今回主題歌を作る時に抱いていた、ふうかのイメージもそんな感じ?

あいみょん:「作詞作曲に関しては、完全に映画に寄り添いつつも、もちろん、あいみょんとしての色も出したいなって。それでいて、曲の題材としては、ふうかがメインとなっている曲でもあるので、ふうかのことを思いながら作りました。

さっき(吉岡さんが)言っていたみたいに、ふうかって声が小さいのに路上ライブができる、メンタルの強さを持ってるんですよね。それは私とは真逆で。声出るし歌えるくせに、路上ライブをやってこんかった人間なので。自分とふうか、全く真逆のメンタルを持ってる、その差も面白いなって思いながら書きました」

Q.本編で歌っている吉岡さんはいかがでした?

あいみょん:「凄かったですよ」

吉岡:「恥ずかしい、恥ずかしい!」

あいみょん:「自分が作った曲が誰かの歌声で歌われて、あそこまで劇中で映えて、いや~有難かったです」

吉岡:「曲があってこそなので。自分は題材があって、台本があって、そこに入っていく仕事なので、作り手の人にそう言ってもらえると凄く光栄ですよね。凄く嬉しいです」
Q.本作が、ハイテンション・ロック・コメディということでロック系ファッションを着ることはありますか?

あいみょん:「昔のロックTとかは着たりします。古着屋さんにあるような、ロックTは着ますけど、ロックな服…スタッズがめっちゃついてるようなものは着ないですね。メリケンサックみたいな」

一同:「(笑)」

吉岡:「(あいみょん)メリケンサック似合いそうだけど」

あいみょん:「似合いそうですか?(笑)」

吉岡:「似合うと思う!でもそういういわゆるロックテイストのファッションって、微妙に世代が違うかも」

あいみょん:「確かに。ちょっと上なのかな?私たちの世代ってどちらかというと、Jポップバンドとかが流行ってたからね」

吉岡:「ゆるっとした感じの方だよね」

あいみょん:「うん。メタルとかではない世代だったと思うよね」

吉岡:「そういえば、『少年メリケンサック』っていう映画、面白くて凄く好きだったな」

あいみょん:「アメちゃん舐めてね!」

吉岡:「みんなが(劇中の)小峠さんみたいなモヒカンで(笑)モヒカンも、生でみていた世代じゃないですし。ルーズソックスもちょっと違う世代かな」

あいみょん:「ロックって聞くと、『NANA』の世界って感じ」

吉岡:「そうそうそう!わかる」

あいみょん:「でも、ロック系のファッションかわいいですよね。90年代っぽくって!」

吉岡:「かわいい、かわいい!改めて、見直されている感じがするよね」

Q.劇中では熱いライブシーンが登場しますが、ライブに参戦する時、必ず持っていくものや服装はありますか?

あいみょん:「スニーカーはマストだよね」

吉岡:「確かに!ヒールは絶対に履かない。あと、パンツスタイルだね。

私、この間「トーキョー・ギター・ジャンボリー」に行った時のくーちゃん(野性爆弾 くっきー)が描いたTシャツを持ってて、今日着てくるか凄く迷ったんですよね。またあれ着たいな。かわいかった」

あいみょん:「あれかわいいよね!私もかわいいグッズの勉強になりました」

吉岡:「ライブに行くと、ああいうかわいいバンドTとか、グッズとか凄い買っちゃいますね」

あいみょん:「うんうん!」

Q.ライブに行ってグッズ買う派なんですね!

吉岡:「グッズ買う派なんです(笑)凄くグッズをみるのも楽しみなんですよ。この間米津さんのライブに行った時も、めっちゃかわいいイラストのグッズがあって」

あいみょん:「自分で描かれてるんだよね」

吉岡:「そう。自分で描かれてるTシャツもめっちゃかわいかったです」

あいみょん:「私もタオルとTシャツとか結構買っちゃう」

吉岡:「うん。買って次のライブで着てたりして、やる気満々な人になってますね(笑)」

あいみょん:「わかる、わかる!」
Q.では、普段のファッションのこだわりはありますか?

あいみょん:「動きやすいこと」

吉岡:「動きやすさ大事!」

あいみょん:「スタジオに行く時は、すぐ着替えるから、汚れてもいい、濡れてもいいみたいな服」

吉岡:「あとは、飽きないシンプルなデザインとか、あまり重ね着しないようにしてます。デニムにTシャツとか、ワンピースとか、一枚でスポンと着れないと、朝全然余裕がないから、あまり重ね着はしないかな」

あいみょん:「私、結構重ねる」

吉岡:「重ねる人はね、オシャレ上級者っていうイメージ!」

あいみょん:「前日から服選んでおくタイプかも」

吉岡:「えらい!えらいな~」

あいみょん:「レコーディングってなるとずっとスタジオにこもっているので、パジャマでもいいやって感じなんですけど、ちょっと外に出て買い物する時とかは選ぶ」

吉岡:「お買い物する時はオシャレな格好したいですね」

あいみょん:「そうなんですよね。瀬戸内寂聴さんも、「いつ運命の人に出会ってもいいように、なんどきでもちゃんとしていなさい。」みたいなことを言っていました」

一同:「(笑)」

吉岡:「大事よね」

あいみょん:「今って時やめて欲しいよね。ファンの子に声かけられる時とか」

吉岡あいみょん:「いま~~~!(泣)」

吉岡:「なんで今日なのって」

あいみょん:「ね。ありますよね(笑)」

吉岡:「あるある!そういう時に限って!」

あいみょん:「会う!」

吉岡:「地元とかで、え、何でこのすっぴんで、こんなダルダルな時に会うんだろう…みたいな。普段はもっとちゃんとしてるのに!って(笑)」

あいみょん:「わかる~(笑)」

Q.では、お2人が休みの日のお出かけや、気合いを入れたい時に身に着けるものはありますか?

あいみょん:「私は、ネイルを塗りなおします」

吉岡:「私は、ちゃんとアクセサリーを付けるとかですかね。仕事の日は絶対にアクセサリーを付けていかないようにしています。外したアクセサリーをスタイリストさんに持っていてもらうのも悪いなって思っちゃって。だから休みの日は好きなアクセサリーを身に着けたいですね」
Q.ふうかは声を出すことによって、どんどん輝いていきますが、お2人が思う、女性が輝き続けるための秘訣はなんだと思いますか?

吉岡:「自分の仕事に誇りを持つこと。自分の世界をちゃんと持っていて、自分で開拓していける場所がある女性は美しいのかなって思ってます」

あいみょん:「傷つくことですかね。傷つかんくなったら終わりだなと思いますね、人間は。男も女も。それがないとみんな上にあがりたいって思わないじゃないですか。女の子も失恋して綺麗になりたいって思ったり、恋愛でもそうですし、皆さんのお仕事も多分そうだと思うんですけど、悔しいことがあったり、傷つくことがあった方が、さらに上を目指せると思うので。人間は、満足しきったらおしまいやなって思う」

Q.素敵ですね。そんな秘訣をお持ちのお2人ですが、10年後の自分はどんな風になっていると思いますか?

あいみょん:「そうですね。子供を3人は産んでおきたいですね」

一同:「(笑)」

あいみょん:「年子とかで産んでおきたいですね」

吉岡:「大事大事!(笑)」

あいみょん:「そういうの考えますね」

吉岡:「私は、3人は多分産めてないと思うな」

あいみょん:「あ、ほんとに?でも結婚はしてたいな」

吉岡:「結婚はしてたいですね」

Q.お2人とも母親願望はあるってことですね

吉岡:「もちろんあります!」

あいみょん:「(お腹ポンポンしながら)「大変やで!」とか言いたい」

吉岡:「言いたい!」

あいみょん:「下の子がさ~とか(笑)」

吉岡:「言いたい、言いたい!いつかは家庭を持ちたいですし、子育てもしたい」

あいみょん:「10年後ですもんね。全然あり得ますよね」
Q.本作を通して、それぞれが得たものは?

あいみょん:「私は、こんなことも自分はできるんやなって自信になりました。今までも楽曲提供は沢山してきたけど、プラス映像が付いていて、主題歌として自分が歌うんじゃなくて、誰かに歌ってもらったのは初めてだったので、なんとかやりきることができたっていう、達成感がありました」

吉岡:「私は、ギターも歌も初めてだったので、自分の得意なステージ以外で戦う、挑戦の仕方を学べました。やれないことをやってみるパワーって凄い。もとからやれる人たちでも、上手くできない時があって、でもそこから頑張って頑張って成果を出していて。まだまだですけど、自分もその一人になれたかなと思えたというか。

今回は音楽というジャンルでしたけど、ジャンルにとらわれず、どんなことも挑戦していくことには、やっぱり意味があるし、みんな一番初めは同じ挑戦者だったんだって、感じましたね。だから、新しいことに果敢に挑戦していく気持ちは、凄く勉強になりました」

Q.最後に、映画を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。

吉岡:「三木さんが丹精込めて、全力でバカ騒ぎした映画だと思います。やりたいことをとにかく詰め込んで、やらない理由を見つけるな、と叫んでいるとっても面白い映画となっていますので、ぜひみなさん劇場で観てください」

あいみょん:「私は、音楽で深く関わらせていただいたんですが、この映画は音楽も前に前に出ている作品なので、そこもしっかりみんなの印象に残ると思います。観終わって帰った時に、音楽も耳に残っているような、そんな映画になっているので、音楽も楽しんでいただけたら嬉しいです」
[プロフィール]
吉岡里帆
1993年1月15日
京都府出身
大学在学中より小劇場の舞台に立ち、自主映画にも参加。『明鳥』(15)のヒロイン役でコメディエンヌぶりを開花させ、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(15~16)で一躍注目を集める。その後、「ゆとりですがなにか」「死幣 -DEATH CASH-」「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」(16)、「カルテット」(17)にて4期連続のTVドラマレギュラー出演を果たし、「ゼクシィ」「UR賃貸住宅」「どん兵衛」など多数のCMに出演。さらに2018年は、「きみが心に棲みついた」(連続ドラマ初主演)、「健康的で文化的な最低限度の生活」で主演を務めるなど、今最も勢いのある女優。

あいみょん
1995年3月6日
兵庫県出身
兵庫県西宮市出身のシンガーソングライター。2018年4月に4thシングル「満月の夜なら」、8月には5thシングル「マリーゴールド」をリリースし、彼女の放つ独自の世界は同世代の若者から圧倒的な支持を集め、3月から開催した全国ツアーは全公演SOLD OUT。6月には台湾公演を実施し、11月からは自身最大規模の全国ツアーも開催決定している。また、10月よりスタートする日テレ連続ドラマ「獣になれない私たち」の主題歌『今夜このまま』が抜擢されるなど、今最も注目すべきシンガーソングライターだ。



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<ストーリー>
リミット迫る“声の争奪戦”が今、はじまる!!!爆音!爆上げ!ハイテンション・ロック・コメディ!!

驚異の歌声をもつ世界的ロックスター・シン(阿部サダヲ)と、声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)。正反対の2人は偶然出会い、ふうかはシンの歌声が“声帯ドーピング”によるものという秘密を知ってしまう!しかもシンの喉は“声帯ドーピング”のやりすぎで崩壊寸前!やがて、シンの最後の歌声をめぐって、2人は謎の組織から追われるはめに。リミット迫る“声の争奪戦”が今、はじまる!!!

映画概要


【音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!】
10月12日(金)ロードショー
出演:阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、麻生久美子、小峠英二(バイきんぐ)、片山友希、中村優子、池津祥子、森下能幸、岩松了、ふせえり、田中哲司、松尾スズキ
監督・脚本:三木聡(『俺俺』、「時効警察」シリーズ)
音楽:上野耕路
主題歌:SIN+EX MACHiNA「人類滅亡の歓び」(作詞:いしわたり淳治、作曲:HYDE)(Ki/oon Music)、ふうか「体の芯からまだ燃えているんだ」(作詞・作曲:あいみょん)(Ki/oon Music)

[HP] 映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』

[Twitter] @onryoagero

©2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

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