【詳細】映画『青夏 きみに恋した30日』 葵わかな&佐野勇斗 Wインタビュー

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2018-07-27 21:04:00
南波あつこによる人気コミック「青夏 Ao-Natsu」(講談社「別冊フレンド」刊)がついに実写映画化!主演は、NHK連続テレビ小説「わろてんか」後初の主演映画となる葵わかなと、今年だけで5本の映画に出演し、今作が映画初主演となる、今最注目の佐野勇斗だ。映画『くちびるに歌を』から3年振りの共演となる、2人のW主演作『青夏 きみに恋した30日』は2018年8月1日(水)より全国公開される。

本作は、夏休みの間、田舎で過ごすことになった都会育ちの女子高生・理緒と、そこで出会った地元の男子高生・吟蔵との“夏限定の恋”を描いた最高にさわやかな青春ラブストーリー。夏が終われば離ればなれになってしまうのに、想いが募っていく…。そんな“青春よりも、もっと青くて熱い”理緒や吟蔵の恋愛模様に、誰しも初恋のようなピュアな気持ちになるはず。

また、一面に広がるひまわり畑、豊かな自然の中でのBBQや川遊び、花火、夏祭りの風景…清々しい夏休み気分にもなれる、夏の景色が描かれるのも本作の魅力の一つだ!

そんな夏にぴったりな話題作で、運命の恋に憧れる都会育ちの女子高生・船見理緒を演じた葵わかなと、理緒と運命の恋に落ちる地元の青年・泉吟蔵を演じた佐野勇斗の主演2人に、豪華2ショットインタビュー!2度目の共演で気心知れた仲だという2人の対談インタビューだからみえてくる、意外なお互いの印象、学生時代の<“青夏”>な思い出、夏を満喫できたという撮影時のエピソードは必見☆
Q.出演が決まった時の感想、またオファーをいただく前から原作『青夏 Ao-Natsu』を知っていましたか?

佐野勇斗(以下:佐野):「僕は、あまり少女漫画を読まないので原作は知らなくて、お話をいただいてから読ませていただいたんですけど、凄く面白かったです!少女漫画ってこんなに面白いんだって思いました。それに、理緒ちゃんはかわいいいし、吟蔵もめっちゃかっこいいし。

なので、お話をいただいた時は凄く嬉しかったんですけど、この吟蔵を僕が演じるのかって、原作を読んでからはめちゃくちゃ不安でした」

Q.それはカッコよさから?

佐野:「そうですね。やっぱり、観てくれる人にカッコイイって思ってもらわないといけないし、思ってもらいたいですし。頑張らないとなと」

葵わかな(以下:葵):「以前から漫画と作者の南波さんのことも知っていたんですけど、読んだことはなかったので、お話をいただいてから私も読ませていただきました。私は漫画が好きなので、少女漫画もよく読むのですが、結構少女漫画って高校生の話が多くて、『青夏』も高校生の話なんですけど、私が今まで読んできた漫画の中でも若い印象で。背伸びをしていない、ピュアなお話で凄く面白かったです。

漫画を読みながら、このかわいい理緒をどんな風に演じたらいいんだろう、生身の私が演じるにあたって、どんなところを受け継いで、どういうところを実写で人間らしく演じたら理緒が魅力的にみえるのか考えながら読んでいました。なので、楽しさ半分勉強半分って感じでしたね」
Q.演じる上で心掛けたことは?

佐野:「姿勢です(笑) よく姿勢が悪いって言われるので、カッコよく見せなきゃって、姿勢をよくするのは意識していましたね。後ろ姿も映るので、後ろ姿もカッコイイなって思ってもらえるよう、背筋を伸ばして。姿勢は大丈夫か、映像でもたまにチェックしたり(笑)」

Q.内面では?

佐野:「僕は結構喋ったりするタイプなんですけど、吟蔵らしくあまり喋らないようにしていました。多分ほかの現場では考えられないくらい口数が少なかったと思います。監督からも、「カッコよくいろよ」って言われていたので(笑)面白くなり過ぎちゃうところがあるからちょっと抑えました」

:「面白くなりすぎるところがあるんだ(笑)」

佐野:「いや、面白くっていうか(笑)普通の顔でいても「変顔だよ」とか言われることがあるので、現場ではちょっともの静かにしていました(笑)」

:「理緒は16歳の中でも無邪気な子だったので、私はとにかく若さを意識しました。普段は、「落ち着いてるね」ってよく言われるので、元気さは、意識していないと難しくて。落ち着きのない常に気持ちが跳ねている感じ、まだ何も知らない感じを出すことは監督からも本読みの時に言われていたので、そこはちょっと意識して演じました」
Q.お互いに自身とは逆のタイプの役を演じられた感じなんですかね

佐野:「そうかもしれないですね。もし、性別とか関係なしにどっちの方が演じやすいかと聞かれたら、理緒の方が演じやすいって答えますね」

:「私も吟蔵なのかな。考えたことがなかったです。

演じる上で明るいキャラクターなのは大丈夫なんですけど、理緒は思い立ったらすぐ行動する直感派なんですよ。そして、直感で行動した後に後悔する時もあって。私は慎重派で、考えてから行動するし、考えるのも好きなタイプなので、そこの差が演じる上で凄く難しかったです。

台本を読んでいても、理緒の発言には脈略がなかったりするんですね。吟蔵の反応をみて「あ、ごめん!」って自分が言ったことにすぐに後悔したり。なんで理緒は、突然こんなことを言っちゃうんだろう。言う前にわからなかったのか、どうしてこういう行動をしてしまったのか。自分とはタイプの違う女の子なので、理緒の気持ちに寄り添って理解していくのが特に難しかったです」
Q.映画『くちびるに歌を』から3年振りの共演となりますが、時を経てW主演で再共演できると決まった時に思ったこと。久しぶりに共演してみて変わったなって思ったこと、逆に変わらないなと思ったことは?

佐野:「僕はお話をいただいた時に純粋に嬉しくて。『くちびるに歌を』の共演者はみんな仲が良くて、気心知れた仲っていうのもありましたし。どんな人なんだろうなって探りながら初対面の方とやるよりも、お互いのことを知っている方と演技できるのはやりやすいです。

『くちびるに歌を』が僕のデビュー作だったんですけど、実は、いつか2人で主演ができたらいいなって少し思っていたので、あれから3年ほど経って、一緒に主演ができるのは本当に嬉しかったです。

(再共演して変わったと思ったこと)久しぶりに共演をして当時より大人っぽくなったなって思いましたね。当時結構ぴょんぴょんしてたよね?」

:「うん。役も盛り上げ役だったのでちょっと普段も受け継いでたんですね(笑)」

佐野:「それもあってか、めっちゃ喋るイメージがあって。上からみたいになっちゃうんですけど、今は物事を凄く深くまで考えていますし、監督に言われたことに対しても、たくさん引き出しがあるのでしっかり答えている姿をみて凄いなって。心の中でずっと拍手をしていました(拍手)」

:「上からだ(笑)

私は、相手役が佐野くんって聞いた時に、「え!世間狭~い」って思いました(笑)『くちびるに歌を』でもずっと一緒だったんですよ。この前がっつり共演した方と、また共演するって凄いですよね!だから縁があるなって思いました。

(再共演して変わったなって思ったこと)前の撮影の時は16、17歳くらいだったんですけど、今度はお互いに20歳になっていて、成長したなって。普通に年取ったなって思いました(笑)でも嬉しかったです。こういうことがあるから小さい頃から演技をやっていてよかったなって思います。

でも、佐野くんは当時と全然変わらないなと思います(笑)成長していないっていう意味じゃなくて、性格とかいい意味で変わっていないなって!」
Q.葵さんからみて佐野さんはどんな人ですか?

:「人としてモテそう」

佐野:「本当に思ってる?(笑)」

:「うん。友達にみんなが迎え入れたいタイプなんじゃないですか(笑)なんていうんだろう、難しいね…。私自身の見解でいいんですよね?」

佐野:「全然いいよ!もう聞かないようにするから(笑)」

:「ストレートにいうとモテなさそう」

佐野:「うんうん。異性にね」

:「でも、人としてモテそう」

佐野:「正解!(笑)」

:「男の人でも、女の人でも、彼女、彼氏とかそういう域じゃなくて、一家に一台佐野勇斗みたいな感じ!」

佐野:「ちょっと待って(笑)わけわかんない(笑)」

:「友達のグループに一台、佐野勇斗みたいな(笑) 人に愛される力を持っているなって思います。そういう部分が昔から変わっていなくて、よかったなって思いました。よかったなっていうとなんか親戚の人みたいですけど(笑)凄く活躍されているから、久しぶりに会って、「お!わかなじゃん、よっ!」って、調子に乗っている感じに変わっていたら一言言ってやろうって思っていたんですけど(笑) そういうこともなく、1グループに一台の佐野勇斗のままだったのでよかったなって思いました!(笑)」

佐野:「なんかあんまり嬉しくない(笑)褒められているのかわからないですけど、でも僕をわかってくれているなって思いますね(笑)」

:「誰に対しても分け隔てなくというか。大人数の撮影の時に佐野くんがいると場の雰囲気が良くなるので凄く助かるというか。安心する存在ですね」
Q.本作のキャッチフレーズ<運命の夏休み>にちなんで、今までお2人が運命を感じた出来事を教えてください!

:「ちゃろっていう猫を飼っているんですけど、私が運命を感じたっていうよりは、その猫が私に運命を感じたというか。

私が猫の役をやっている時にリハーサルを終えて家に帰ったら、母が猫を譲り受けていて、唐突に家に猫がいたんです。猫役のお仕事をしている時に猫ちゃんがきたっていうのも運命だなって思いましたし、実は出会いもちょっと運命的で。

母に聞いたら、シェルターさんの所に行った時に兄弟で2匹いたんですって、うちにきた猫とお兄ちゃんのもう一匹。最初はお兄ちゃんの方をもらおうと決めていたらしいんですけど、シェルターさんが奥に資料か何かを取りに行った時にふと猫ちゃんを見たら、ちゃろの方が穏やかに見つめてきたらしく、それで運命を感じて「やっぱりこっち(ちゃろ)にします!」って、結果ちゃろが家に来ることになったんです。

私はちゃろのお兄ちゃんには会ってないですけど、すっかり我が家に馴染んでいるちゃろをみると、やっぱり家にくる運命だったんだなって思います」
Q.佐野さんは?

佐野:「幼稚園に入る時から高校まで、ずっと仲が良かった友達がいるんですけど、中学も高校も全部受験だったのに、その子と全部一緒だったんですよ!クラスも同じで、家もめっちゃ近いんですけど、幼稚園からそこまでずっと一緒って運命だなって思いました。

本当に事前に打ち合わせとか一切していないのに、たまたま全部同じで。「え!高校も同じ!?」って、いつも驚くみたいな(笑)高校までずっと一緒だったのは唯一その人です」

Q.佐野さんの活躍についてはなんておっしゃっていますか?

佐野:「めちゃくちゃ応援をしてくれていますよ。俺も芸能界に入りたいって、この間ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出ていました」

Q.一緒に共演できたら嬉しいですね

佐野:「そうですね!」
Q.お2人がこんな出会い方したら運命を感じちゃうなと思う、理想の運命の出会いは?

:「難しいですね。前に会った人にまた会うとか?この間このカフェで会ったのに、次はパン屋さんで会うみたいな!たんに近くに住んでいるだけかな(笑)あと、夏に海にいって、海で出会った人が学校に転校してくるとか。そういうの少女漫画でありますよね」

佐野:「僕はそういうのいいです(笑)運命をあまり求めていないです。運命は信じますけど、例えば会社で女性が資料を持っていて、ぶつかっちゃって拾っている時に手が触れて「あ!」っていうのよくあるじゃないですか。そういうのは僕は大丈夫です(笑)」

:「(笑) でも、出会った人は、全て出会うべくして出会うのでみんな運命ですよね!どんな些細なことでもいいんですけど、これ運命かもって思ったらプラスな感じがしません?」

Q.出会い全てが運命ですね

:「そうですね!え、違う?」

佐野:「いやそういうのもアリ!あとは例えば、駅でかわいいなって思った人とたまたま部屋が隣だったみたいな!」

:「それテンションあがる!」

Q.日常的で特別すぎない、運命を感じる出会いも素敵ですね

佐野:「そうですね。僕はそういうのがいいです」
Q.お祭りや花火のシーン、バーベキュー、自然に囲まれた中で川に飛び込むシーンなど、本作の夏の景色が凄く美しかったです。その中でお2人の心に残っているシーンはありますか?

佐野:「川に飛び込むシーンが印象に残っていますね。4月で凄く寒い日だったので体力的にもきつかったなって。

わかなちゃんとのシーンだと、ポスターでも使われてる花火のシーン。このシーンは、お話的にも凄くいいシーンでしたし、印象に残っていますね」

Q.花火は実際に綺麗にみえたんですか?

佐野:「実は、花火はなかったんですけど、照明さんが花火みたいに光をパチパチやってくれて、それが綺麗で嬉しかったです!」
:「(照明さん)楽しそうだったよね!「よーいスタート」ってなった瞬間、「赤!緑!黄色!また赤!緑!」って(笑)」

佐野:「うん(笑)そういうのも凄く有難かったし、嬉しかったです」

Q.葵さんは?

:「私は、やっぱり川のシーンですね。川が凄く綺麗なんですよ。色を付けたくらいに青くて、底まで見えるくらい透き通っていて。そこでみんなと一緒にバーベキューをするシーンを撮ったんですけど、本当にバーベキューをしている気持ちになれて、お肉も美味しかったですし、2人だけのシーンが多い中で、みんなと撮影が出来たシーンだったので、凄く楽しかったなって。

カメラが遠くで撮っていたこともあって、「今撮っているのかな?」って思いつつも自由にみんなで喋ったり、THE夏って感じで楽しかったです。映像で観ても、夏を感じられて素敵なんじゃないかなって思います」


Q.映画のタイトル“青夏”(青春よりも、もっと青くて熱い)にかけて、読者に忘れられない学生時代の夏のエピソードを聞いたところ、恋愛や部活など沢山の“青夏”な思い出が届きました!ぜひ、お2人の「“青夏”な思い出」も教えてください!

佐野:「(読者アンケートをみながら)いいな~羨ましい!読者のみなさんのように甘酸っぱい思い出が全くないんですけど。

学生時代は『くちびるに歌を』の撮影が、めっちゃ楽しかったです。高校2年生の時のこの作品が初めての仕事だったんですけど、同世代の子ばかりだったので、約2ヵ月間ずっと修学旅行をしているような気持ちで。みんなと凄く仲良くなれましたし、仕事っていうよりは毎日遊んでいるような感じでした(笑)五島列島の現地の人も凄く優しかったですし、五島列島も凄く好きになりました」

:「高校3年生の夏は、ちょうど受験のシーズンだったので、毎日学校に通っていたんですけど、その学校で先生や友達と一緒にずっとひたすら勉強をしたのが思い出ですね。友達とお喋りしながら勉強するのが楽しかったです。私、部活もやっていなかったので、一緒に頑張っているっていうのが嬉しくて。今思うと学生っぽい夏の時間だったなと思います」

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[プロフィール]
葵わかな
1998年6月30日生まれ
神奈川県出身
2009年に女優デビュー。主な出演作に、映画『陽だまりの彼女』(13)、『くちびるに歌を』(佐野勇斗との共演作)『暗殺教室』(15)、『サバイバルファミリー』『逆光の頃』(17)、『ミッドナイト・バス』『ラーメン食いてぇ!』(18)など。2017年10月から放映されたNHK連続テレビ小説「わろてんか」で主人公・てん役を演じ日本中の注目を浴びたほか、「ブラックペアン」(18/TBS)などに出演。

佐野勇斗
1998年3月23日生まれ
愛知県出身
2015年、映画『くちびるに歌を』(葵わかなとの共演作)で俳優デビュー。ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(16/TBS)、映画『ミックス。』(17)などに出演。 2018年は、TVドラマ「トドメの接吻」(NTV)のほか、映画では『ちはやふる -結び- 』、『羊と鋼の森』、『3D彼女 リアルガール』、『走れ!T校バスケット部』など5本の映画に出演。公開待機作に『凜』など。業界大注目のボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活動中。

映画『青夏』予告編(60秒)


<ストーリー>
夏休みの間、大自然に囲まれた祖母の家で過ごすことになった都会育ちの女子高生・理緒(葵わかな)は、そこで地元の高校生・吟蔵(佐野勇斗)と出会う。少しぶっきらぼうだけど実は優しい吟蔵に、理緒は一瞬で恋に落ちる。吟蔵も、まっすぐな理緒に次第に惹かれていくが、夏休みが終われば離ればなれになってしまう──。わかっていても止められない想い。吟蔵の幼なじみで婚約者の万里香(古畑星夏)や、理緒に想いを寄せる祐真(岐洲匠)たちも巻き込み、恋はどんどん加速していく。果たしてこの恋のゆくえは──?

映画概要


【青夏 きみに恋した30日】
8月1日(水)全国ロードショー
出演:葵わかな、佐野勇斗、古畑星夏、岐洲匠、久間田琳加、水石亜飛夢、秋田汐梨、志村玲於、霧島れいか、南出凌嘉、白川和子/橋本じゅん
主題歌:Mrs. GREEN APPLE『青と夏』
挿入歌:Mrs. GREEN APPLE『点描の唄(feat.井上苑子)』(ユニバーサルミュージック/EMI Records)

[HP] 映画『青夏 きみに恋した30日』

©2018映画「青夏」製作委員会 ©南波あつこ/講談社

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