【詳細】映画『惑星ラブソング』曽田陵介&秋田汐梨 Wインタビュー

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2025-06-12 21:00:00
終戦80年になる2025年、広島を舞台にアメリカ人観光客と広島の若者たちが出会い、過去と現在が交錯する平和をテーマにした映画が誕生!映画『惑星ラブソング』が広島先行公開中、6月13日(金)より全国公開。

本作で初めての映画主演を務めるのは、若手実力派俳優として数々のドラマで存在感を発揮している曽田陵介。ヒロインに映画、ドラマ、舞台で活躍し、個性と華やかさを併せ持つ秋田汐梨。ロサンゼルスを拠点に俳優、作家、音楽プロデューサーとして活躍するチェイス・ジーグラーを迎え、そして、高い人気とユーモアを兼ね備え幅広い演技に定評のある八嶋智人、ミュージカルやCMでコミカルで明るいイメージの強い川平慈英が脇を固める。

監督・脚本は、国際映画祭で数々の賞を受賞し、『彼女は夢で踊る』『鯉のはなシアター』『シネマの天使』『ラジオの恋』などの実績のある時川英之。広島に活動拠点を置く彼が終戦80年にあわせて手掛けた、若者たちと謎めいたアメリカ旅行者との出会いをきっかけに繰り広げられる不思議で壮大なオリジナルストーリー。広島でアナウンサーでありながら多才な活躍を続ける横山雄二がプロデューサーを務める。

今回本作で、広島の若者モッチを演じた【曽田陵介】と、モッチの幼馴染 アヤカを演じた【秋田汐梨】を直撃!青春時代の思い出や、お互い「こんな意外な一面があるんだ」と驚いた部分、モッチとアヤカの関係について思ったこと、ご自身が音楽を聴きたくなる時や「平和だな」と思う瞬間など、和気あいあいとしたインタビューをお届け♪
Q.出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

曽田陵介(以下、曽田):映画に初主演させていただくということで、すごく嬉しかったです。大学4年間を過ごした広島で、オールロケで撮らせていただけるということに、すごくワクワクしていました。

秋田汐梨(以下、秋田):私はオーディションだったので、選んでいただけて純粋に嬉しかったです。戦争や原爆がテーマの映画だと聞いて、学校で学ぶ程度の知識しかなかったので、この作品を通して知るきっかけになればと思いました。
Q.まだ何者でもないモッチとアヤカの姿から、青春らしさが感じられました。ご自身にとって、いつが青春時代だったと思いますか?

曽田:僕は中学生です。小学校はそんなに人数が多くなかったのですが、中学校はいろんな小学校出身の人が集まっていて、青春でしたね。部活でサッカーをやっていましたし、体育の時間などでも今まで知らなかった友達と仲良くなれて、一気に交友関係が広がりました。

秋田:私は中学生の時に芸能活動を始めたので、地元の京都の学校に通いながら芸能活動をしていました。めちゃめちゃ学校が好きだったので、東京でお仕事をして、夜、撮影が終わったら次の日の始発で帰って、京都駅で制服に着替えて学校に行ったりもしていました。

曽田:大変だね。

秋田:学校が大好きだったので、そういうせわしない感じも楽しかったです。行事などには出られるようお仕事を調整してもらっていたので、修学旅行や体育祭などの学校行事もたくさん参加できて、青春の楽しかった良い思い出です。

曽田:すごい!その感じ、なかなか味わえないね。
Q.モッチとアヤカは幼馴染役で、モッチがアヤカのことを好きなのが、観ていてすごく伝わってきました。2人の関係についてどう思いましたか?

曽田:どうなんだろう?付き合わなさそうですよね(笑)。アヤカはアヤカで行きたいところに行くし。留学で海外に行きそうですもんね。モッチはモッチで多分広島に残りそうだし。それぞれ応援できる間柄、という感じになるのかなと思います。

Q.ずっと幼馴染のまま、みたいな感じですね。もしこの2人にアドバイスをするとしたら、何を言いたいですか?

秋田:モッチは早く気持ちを伝えた方がいいと思います(笑)。

曽田:(笑)。

秋田:アヤカが留学に行ってしまう前に。

曽田:モッチ、あきらめるの早いんだよな。もうちょっと頑張れよと思います(笑)。恋愛のことだけでなく、全てにおいて早い。

秋田:確かに(笑)。
Q.今回オール広島ロケだったそうですが、「広島のこんなところよかった」「ここが思い出に残っている」などはありますか?

曽田:やはり広島はあったかい街だと思います。人もすごく優しくて、声をかけてくださるんです。そこはすごく好きなところです。あとは、僕の通っていた大学の近くにある温泉にまた行って、思い出をめぐっているみたいな感じでした。

秋田:私は生牡蠣がすごく好きなので、広島名産の牡蠣を食べました。撮影していた場所の近くの美味しいお店に、八嶋(智人)さんが連れて行ってくださって。牡蠣やお好み焼きなど、美味しいごはんをいろいろ食べられて幸せでした~。
Q.八嶋さんや、アメリカ出身のChase Ziegler (チェイス・ジーグラー)さんと共演されて、どんな方だと思いましたか?

曽田:チェイスはフレンドリーで、会った当初から「俺ら友達じゃん?」みたいな感じで、すごく話しやすくて。距離が近いというか、壁がない感じでした。

八嶋さんは今回初めて共演させていただいたのですが、本当にお芝居の引き出しが多くて。
現場も締まりましたし、支えられているなという感覚がありました。

秋田:私は英語を話せないので、チェイスとどうコミュニケーションを取ったらいいか不安だったのですが、チェイスは本当にフレンドリーで、翻訳機を使いながらたくさん話しかけてくださるし、雰囲気も作ってくださって、優しさにあふれた人だなと思いました。

八嶋さんは2回目の共演で、前回親子役を演じた時にすごく助けていただいて。今回八嶋さんがいらっしゃるということだけで、とても安心感がありました。

撮影中、何かあればいろいろな方の立場を考えた上で的確にアドバイスしてくださいますし、優しく見守っていてくださることもあるし…。撮影以外でも、八嶋さんが“ご飯、行こう!”とみんなに声をかけてくださったり、コミュニケーションを取る場を作ってくださっていたので、八嶋さんのお陰で本当に良いチームワークができていたと思います。
Q.今回外国人の俳優さんと共演して「もっと英語を喋れるようになりたい」「外国人の方と一緒にお仕事をしてみたい」などはありましたか?

秋田:やはり言語って、学んでおいて損はないなと。監督もそうだし、撮影チームの中で英語を話せる方々が率先していろんな話をしているのを見て、すごく羨ましいなと思いました。私は知っている単語を並べて、浅い会話しかできなかったので(笑)。今回新しい挑戦をして、自分の中で可能性が広がった気がしました。

曽田:役者だけではなく、英語を喋れるといろんな仕事ができるじゃないですか。海外の方の感受性って、日本と違うところもあると思うんです。撮影の合間にチェイスと食事に行ったのですが、チェイスの考え方は本当に勉強になりました。
Q.今回「ラブソング」ということで音楽が重要なテーマになっていて、劇伴のピアノやバイオリンの音色がストーリーを盛り上げてくれます。ご自身は普段、どんな時に音楽を聴きたくなりますか?

曽田:台本を読んでいる時ですね。

秋田:えー!すごい。

Q.音楽を流しているほうが、セリフを覚えられるのでしょうか?

曽田:いや、その時は覚えることはしなくて、台本をただ読むだけです。歌詞が入っている音楽ではなく、メロディーだけの曲。つらいシーンだなと思ったら、つらい曲にして。

Q.シーンに合わせた音楽をかけるのですね。

曽田:音楽が入るだけで違う感情も見つけられるので、音楽って偉大だなと思います。

秋田:私は普段は全く音楽を聴かないのですが(笑)、オーディションの前には聴きたくなります。「気合を入れるぞー!!」みたいな時とか。オーディションの前は力強い曲を聴きたくて、ONE OK ROCKさんの曲を聴いています。
Q.気持ちを盛り上げたいのですね。もしジョンのように好きな場所に行って観光できるとしたら、どこに行きたいですか?

曽田:チェイスの故郷に行ってみたいですね(笑)。「来てよ」と言ってくれました。チェイスのお母さんに会ってみたいです。

秋田:私は、アフリカの方々が、植物の茎を歯ブラシにしているのを動画で観て。世界にはこういう国もあるんだ、行ってみたいなと思いました。
Q.今回共演されたり、取材でご一緒されたりして、お互い「こんな意外な一面があるんだ」と驚いた部分があれば教えてください。

秋田:私は曽田さんって、ただただ明るい人だと思っていたんですよ。常に陽気な方って感じ(笑)。

曽田:ははは(笑)。

秋田:でも、一緒に撮影していく中で、すごく真剣な表情だったり、台本を読み込んでいる姿を見て、明るいのももちろん本当なのだろうけれど、場を盛り上げるためにとか、そういうことも考えていたのかなと。

曽田:(笑)。

秋田:みんなのためにそうしてくださっていたのかなと思ったし、そういう真剣な姿を見て、尊敬に変わりました。

曽田:秋田さんは、芝居への向き合い方が真摯ですね。気になるところはちゃんとディスカッションをするし、丁寧にやっていくところが、やはり役者として尊敬できる部分です。あとは結構一人で行動できるタイプだから、すごいなと思って。

秋田:そう言っていただけて嬉しいです!曽田さんは一人で行動できないタイプですか?

曽田:僕はできないからすごいなって。撮休の日に一人で宮島に行こうとしていて。結局雨が降って行けなかったそうなのですが、行動力があるなと思って。素敵ですよね。ちなみに、一人でどこまで行けますか?

秋田:一人で飛行機で海外に行くのはできないかも。空港の搭乗口などで手続きをするのが不安で、ちゃんとたどり着けるかわからなくて。この前初めてプライベートで飛行機に乗ったのですが、それもすごく不安でした。

曽田:僕、一人焼肉とか一人ラーメンのレベルで質問してました(笑)。

秋田:えー!(笑)

曽田:いきなり海外が出たから。結構どこでも行けるんだね。一人焼肉って、結構厳しくない?

秋田:全然行けます。
Q.曽田さんは一人だったら、どこまでが限界などはありますか?

曽田:僕、おしゃれなカフェチェーンも苦手かも。

Q.大勢で盛り上がっているグループがいると気まずいのでしょうか?

曽田:そうですね。「よし、行くぞ!」とならないと、新しいカフェには行けないです。注文する時もドキドキして、抹茶のドリンクとか、ずっと同じメニューしか頼めないんですよ。一人で行くことにまだビビっているんです。
Q.本作は平和がテーマの作品です。ご自身にとって「今平和だな」と思う瞬間について教えてください。

曽田:前の取材で、秋田さんがすごくいいことを言っていて。

秋田:「平和だな」と考えないことが平和だなって。

曽田:そうそう。

Q.確かに、日常が平和なのが一番ですね。

秋田:それこそ今戦争している国は常に危険と隣り合わせで、平和について考えていると思います。そういう意味で言うと、私達は平和を意識する必要もないくらい恵まれた環境にいて、“平和”について考えないことこそが平和なのだなと思います。

曽田:本当にそうだなと思います。
Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子たちが読者です。今日(※取材日)の衣装はどんなイメージで選んだのでしょうか?

曽田:ジャケットとのセットアップなのですが、結構クールめ、ビシッとした感じにしました。

秋田:私は全身黄色です。明るい色の服を着ると、ハッピーな気持ちになれるので好きです。私服だと色物を取り入れるのが難しかったりするのですが、衣装だとスタイリストさんが素敵にコーディネートしてくださるので取り入れやすいんです。

曽田:アヤカっぽいよね。

秋田:確かに。
Q.作品を観た10代から20代の読者には、どんなメッセージを受け取ってほしいですか?

曽田:戦争をテーマにした作品は、凄惨な場面が出てくることが多いです。でもこの映画は、いろんな要素が詰まっているので、そこまで構えず気楽に、映画館に遊びに来る感覚で観に来ていただいて、何か自分に残るものがあれば、平和について考えてみようとか、やりたいことを頑張ってみようとか、ポジティブに捉えてもらえればと思います。

秋田:私自身は学校で学ぶ程度しか戦争について知らなかったのですが、この作品に携わったことで、自分から知ってみよう、知らなきゃいけないなと思って、自分なりに調べたり、改めて広島平和資料館にも行きました。戦争を知る入口としては入りやすい映画だと思うので、この映画を観たことで、戦争について知ってみようと思うきっかけになってくれたらすごく嬉しいです。観終わった後、少しだけ立ち止まって、平和について今後どうしたらいいかなと、ポジティブな未来を考える時間を作ってもらえたら嬉しいなと思います。

Q.ありがとうございました!


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[プロフィール]

曽田陵介
1997年10月24日生まれ。島根県出身。
2019年に俳優デビュー。主な出演作にWOWOW「アオハライドSeason1」(23)、WOWOW「アオハライドSeason2」(24)、テレビ朝日「Destiny」(24)、日本テレビ「街並み照らすヤツら」(24)、TBS「笑うマトリョーシカ」(24)、カンテレ・フジテレビ系「スノードロップの初恋」(24)、ABCテレビ・テレビ朝日系「いつか、ヒーロー」(25)、映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(23)、『交換ウソ日記』(23)など。
『映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか! 』が7月4日公開予定、日本テレビ「放送局占拠」が7月より放送予定。
本作が映画初主演。



秋田汐梨
2003年生まれ、京都府出身。
2015年にティーン雑誌のモデルでデビュー。その後、2017年に俳優デビュー。近年の主な出演作に、ドラマ「ふったらどしゃぶり」(MBS/25)、Netflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」(24)、ドラマDEEP「3年C組は不倫しています。」(NTV系/24)、連続ドラマW「事件」(WOWOW/23)、「彼女、お借りします」(ABC/22)、映画『リゾートバイト』、『おしょりん』、『映画刀剣乱舞-黎明-』(全て23年)、舞台KAATプロデュース「SHELL」(23)、パルコ・プロデュース「幽霊はここにいる」(22)などがある。

ストーリー

ひとつの歌が導くのは―愛と平和を探す不思議な旅

ある日、広島の若者モッチとアヤカは、謎めいたアメリカ人観光客ジョンに出会い、広島の街を案内することになる。ジョンには奇妙な力があり、街の至るところで何かを見つけていく。一方、小学校で原爆の歴史を学び怖くなった少年ユウヤはその夜夢を見る。夢の中の少女はユウヤを戦時中の広島へと誘う。彼らに起こる不思議な物語は混ざり合い、やがて一つの大きな渦となる。広島の過去と現代が交錯し、幻と現実が融合し始める。やがて忘れられていた歌が街に響き、人々はひとつの奇跡を見つめる。広島から放つ愛と平和のファンタジー。

130秒予告編


映画概要


【惑星ラブソング】(英語表記:Love Song from Hiroshima)
MOVIX 広島駅ほか広島県先行公開中
2025年6月13日(金)よりシネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー
キャスト
曽田陵介
秋田汐梨 Chase Ziegler 八嶋智人
西川諄 Raimu 谷村美月 佐藤大樹(友情出演)/ 川平慈英
さいねい龍二 塚本恋乃葉 西村瑞樹 キコ・ウィルソン 松本裕見子 田口智也 HIPPY
監督・脚本・編集:時川英之
プロデューサー:時川英之 横山雄二
後援:広島県 広島ユネスコ協会 国連ユニタール協会 / UNITAR Association 鶴学園
配給:ラビットハウス
企画・制作:TimeRiver Pictures
製作:「惑星ラブソング」製作委員会

公式サイト:映画『惑星ラブソング』
公式X:@wakuseilovesong
公式Instagram: @wakuseilovesongfilm

©映画「惑星ラブソング」製作委員会

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