【詳細】映画『女神降臨 Before 高校デビュー編』撮影現場レポート&Kōki,、渡邊圭祐、綱啓永 インタビュー&古林茉莉プロデューサー インタビュー

2018年から「LINE マンガ」で連載され、46ヶ月連続で読者数ランキング 1位を獲得(※1)、2021 年間ランキング(女性編) 第1位に輝き、さらに世界10ヶ国語でも同時配信され驚異の累計 64億 view(※2)を記録した、韓国発の大ヒット WEB マンガ「女神降臨」(yaongyi 著)。フルカラー&縦型スクロールという Webtoon の特性を生かした美麗なキャラクター描写や、魅力的なメイクの TIPS、そして思わず感情移入してしまう主人公の喜怒哀楽溢れる顔芸など、<美>と<エンタメ>が共鳴する傑作マンガとして日本中のZ世代の心を掴んだ。

そんな大人気 WEBマンガが今回、前編が『女神降臨 Before 高校デビュー編』として3月20日(木・祝)に、後編が『女神降臨 After プロポーズ編』として5月1日(木)に、二部作連続公開される!

誰もが憧れる“女神”として完璧な学校生活を送りながらも、誰にも言えないすっぴんの秘密をもつ主人公・谷川麗奈(たにかわ れいな)を演じるのは、初の海外映画出演作『TOUCH/タッチ』(公開中)での演技が世界中で絶賛されているとともに、今や世界的ブランドからラブコールが絶えないZ世代のニューヒロイン、Kōki,。そんな麗奈を奪い合う同級生の一人、神田俊(かんだ しゅん)役には、NHK 大河ドラマ「光る君へ」(藤原頼通役)や映画『八犬伝』(犬塚信乃役)など話題作への出演が続き、さらに1月クールのテレビ東京系ドラマプレミア 23「財閥復讐~兄嫁になった元嫁へ~」の主演を務める渡邊圭祐。俊と因縁の仲で、麗奈に心奪われるもう一人の同級生、五十嵐悠(いがらし ゆう)役には、TBS 火曜ドラマ「君の花になる」(2022)で劇中のボーイズグループ・8LOOM のメンバーに抜擢。その後も2024年春クールに放送された月9ドラマ「366日」にメインキャラクターとして出演し、NHK夜ドラ「未来の私にブッかまされる!?」では主演を務めるなど人気急上昇中の綱啓永が演じる。

今回、SGS編集部が撮影現場を直撃!前編『女神降臨 Before 高校デビュー編』で麗奈、俊、悠が通う高校での撮影の様子をご紹介♪

<現場レポート>

2024年6月、現在は空き校舎となっている建物で行われた撮影に、Kōki,、渡邊圭祐、綱啓永が参加した。劇中衣装であるワイシャツにネクタイ、ベスト、ブレザーを合わせた制服姿の3人が到着し、撮影がスタート。この日は前編のクライマックスとなる学園祭のシーンや、屋上でのシーンを集中的に撮影した。
まず行われたのは、綱演じる悠が学園祭でオリジナル劇中歌を歌うシーンの撮影。

Kōki,演じる麗奈がひた隠しにしていたすっぴん姿が暴かれるピンチが訪れる。ある出来事以降、「もう一生歌わない」と誓っていた悠だが、麗奈のピンチを目の当たりにし、自身に注目を向けて麗奈から皆の目をそらすためにステージに立ち熱唱する。

よく晴れて気温も急上昇したこの日、約200名もの方々がエキストラとして校舎の中庭に集まり、綱の生演奏を見守った。綱は、麗奈への切ない想いを歌ったオリジナル楽曲「特別なんて」を、アコースティックギターを弾きながら歌唱。この日のために立ち姿でギターを弾く練習を重ねたという綱は、大勢の視線が集まる中最後まで曲を弾き終え、達成感のある表情を見せていた。
続いて行われたのは、屋上でのシーンの撮影。

この日は麗奈と渡邊演じる俊との掛け合いや、赤いヘッドホンを首にかけ、複雑な表情を浮かべる悠の姿を撮影。初夏の日差しが照りつける中、こまめな水分補給を取りながら撮影が行われた。監督はモニターでキャストたちの表情を確認しながら撮影。「もう1カット撮っておこうか」という指示もあり、一カット一カット丁寧に撮影している様子が窺えた。

撮影後には、Kōki,、渡邊圭祐、綱啓永の囲み取材も行われ、撮影の裏側や現場に入ってからの心境をお伺いすることができた。

<Kōki,、渡邊圭祐、綱啓永 インタビュー>

Q.昨日今日と2日間の撮影を終えた感想を教えてください。

渡邊圭祐(以下、渡邊):すごく楽しい雰囲気で高校生活を送らせていただいている感じで、本当にやりやすい環境が整っています。個人的にはスタッフさんのバランスがちょうどいいです。キラキラしたシーンに向けてもそうだし、人間味のあるシーンのこともしっかり考えて、バランスのいいスタッフさんが揃っていると思います。

Kōki,:この2日間で学園祭のシーンを撮っていたのですが、私の想像している以上に迫力のあるシーンが撮れたと思います。スタッフの皆様が温かく見守ってくださっていて、笑顔がかあふれる素敵な現場だと思います。

綱啓永(以下、綱):悠として1番の見せ場となるシーンの撮影だったので、ギターの練習をたくさんしました。僕は大人数の前に立つのが苦手で、緊張をほぐすためには自信を持たないとダメだったので、存分に練習しました。今日は自信を持ってステージに立つことができたので、自分に花丸をあげたいです。

Kōki,:初めて今日綱さんが演奏している姿を見たのですが、綱さんの声が本当にかっこよくて。歌詞とメロディーがそのまま素直に心に入ってくるなと思うぐらい、素敵な瞬間でした。そんな瞬間に立ち会えて、とても嬉しかったです。

:めちゃくちゃ嬉しいです(笑)。
Q.3人は今回初共演だそうですが、これまでの撮影を通して感じた、それぞれの方の印象を教えてください。

渡邊:綱くんは特撮作品で撮影時期がかぶっていたので、なんとなく人となりは知っていました。本当に人懐こいというか、分け隔てなく接してくれて、こんなに人と仲良くなるスピードが早い人はいないのではと思うくらい壁がないし、そういう魅力が悠にも出ているんじゃないかなと思います。

:ありがとうございます(笑)。

渡邊:Kōki,さんに関しては、クールなお写真が多くて、かっこいいなというイメージがあったのですが、真逆でした。笑顔の多い方で、そのおかげで現場の空気が成り立っていると言ってもいいぐらい。緊張感がほぐれるといいますか、華やかな空気になって、麗奈にぴったりじゃないかと思っています。

Q.撮影の合間も、Kōki,さんとよくお話しされているのですか?

渡邊:そうですね。「何食べたの?」とごはんの話をしたり。インして間もないくらいに、乗馬ができる施設の話をKōki,さんから聞いたので、スマホで調べて地図アプリにピンで印をつけたんです。そしてたまたま1ヶ月後スマホを見た時に、Kōki,さんから聞いたのを忘れて「こんなところに乗馬クラブがあるんだ」と思って、本人に質問してしまいました(笑)。「ここの乗馬クラブ、行ったことある?」と(笑)。

Kōki,:「渡邊さん、こんなにお茶目な方なんだ」と思いました(笑)。初めてお会いしたのが本読みの時だったのですが、第一印象はとてもクールで、空き時間にもあまりお話なさらないのかなという印象が強かったんですが、本当に真逆で。いつも笑顔にさせてくれるな、一緒にいるとずっと笑顔で笑っている自分がいるなという感じがします。いつも支えてくださっているので、感謝の気持ちです。

綱くんは本読みの時も思ったのですが、私服が悠っぽくて。アクセサリーもかっこいいなと思います。綱くんもたくさん笑顔にしてくれて、2人とも本当にフランクにお話してくださっています。
:圭祐さんは特撮でご一緒して、実は飲みに行ったこともあって。初対面だとクールなイメージをもたれがちだと思うのですが、めっちゃ面白いんですよ。爆発的な面白さとか、面白いにも種類がいろいろあるじゃないですか。圭祐さんはセンスのある面白さというか、ワードセンスが面白いです(笑)。

一同:(笑)。

:僕は面白い人がすごく好きなので、圭祐さんにしかない笑いの取り方というか、それをすごく尊敬していていいなと思っています。劇中では「氷の王子様」と言われていますが、全然そんなことなくて。「お笑いの王子様」です(笑)。

一同:(笑)。

:Kōki,ちゃんは最初クールなイメージがあって、僕は人見知りなので「どうやって喋ろうかな」と思っていたのですが、めっちゃ笑うし、距離の詰め方がすごく上手で。気づいたら「綱くん」って呼ばれていて。

一同:(笑)。

:「綱さん」とか、だいたいさん付けじゃないですか。「綱くん」と言ってくれる人はすごく好きです。それは多分Kōki,ちゃんの魅力だし、さっき話したら絶対音感を持っているらしくて、羨ましいなと思いました。Kōki,ちゃんはお芝居にすごく真摯に向き合っているのが印象的で、近くで見ていてすごく感化されて、Kōki,ちゃんのためにやれることはないかなと思いながら過ごしています。
Q.脚本の中で「いろんな人と会うのはいろんな自分を知ること」というセリフもありました。現場に入ってみて「新しい自分を知った」と感じた部分について教えてください。また、ご自身の役との共通点についても教えてください。

Kōki,:台本を読んだ時に、そのセリフが本当に自分に響いた気がしました。渡邊さんと綱くんのお2人から学ぶことが本当にたくさんあって。「もっとこういう人になりたいな」「この人のこういうところが素敵だな」という考えを持つことができました。

役との共通点は、私にも人見知りな部分があると思うので、人と関わることで人をもっと好きになるというか、こういう自分でありたいなという気持ちは、麗奈と共通点があるのかなと思います。

渡邊:いろんな人に出会うって本当に、若ければ若いほど大事なことだと思います。年齢を重ねていくと仲がいい人とだけ、気心の知れた人とだけ一緒にいたいと思うようになっていきがちですが、プライベートでもどんどん繋がりを増やしてというか、自分の価値観を広げる意味でも、いろんな感覚を取り入れていくのはすごく大事なことだなと。 メッセージ性のあるセリフだなと。このセリフに限らず、麗奈の独り言とか、こういう気づきみたいなものを得られるセリフがすごく多いので、注目して見てほしいと思います。役との共通点は、ピュアなところですかね(笑)。

一同:(笑)。

Q.俊のホラー好きなところはどう思いましたか?

渡邊:そこは真逆で、3人全員ホラーが苦手です(笑)。俊とは真逆な部分が多いので、そういう意味ではすごく新鮮味を持ってやれていると思います。
Q.綱さんは今回歌唱シーンのためにギターの練習をものすごくされたそうですが「新しい自分を知った」とか、裏話があれば教えてください。

:「努力は実る」みたいな。自分で頑張った分だけ自信に繋がって結果に繋がるというのを、昨日今日で知れたなと。裏話でいうと、座ってギターを弾くのと立って弾くのとでは難易度が天と地ほどの差なんですよ。僕は今まで座ってしか弾いたことがなかったのですが、今回立って弾くと言われて、家でずっと練習していました。実はここに努力の結晶があって、ギターを弾いている人の指になりました。弦を押さえるから皮が硬くなってくるんですよ。これを見て、頑張ったなと思います。

役との共通点は、クロムハーツが好きなところです。好きというのを悠に投影していただいて。衣装合わせの時に1番こだわった部分です。

Q.本作では「本当の素顔の自分」と「なりたい自分」、その2つにどうやって向き合うかが描かれています。そこに関してご自身で今演じられている中で考えたことや、自分の役のこのセリフ共感するなというところ、あとはそれを通してどんなメッセージを観客の方に伝えたいかについて教えてください。

:麗奈と2人のシーンで「自分の好きなことは諦めないんじゃなかった?」と、悠が麗奈に問いかけるシーンがあるのですが、そこの悠、めっちゃかっこいいなと思って。もし僕がそれを言われたらめっちゃ響くなと。諦めようとしていたことも頑張ろうと思いましたし、そのセリフはすごく素敵だと感じました。

Kōki,:悠が麗奈に「素直になりなよ」というセリフがあって、いろいろ考えてしまって。「素直になりなよ」と誰かが言ってくれることによって背中を押してもらえますし、そういうメッセージも素敵だと思いました。あとは、鈴木えみさん演じるセレーナの「なりたい自分になることを諦めないこと」。とても印象的なフレーズだと思いました。

渡邊:最後の方で「僕はずっと怖かった」みたいなことを言うのですが、結局それってほかのみんなも思っていることで、そこから1歩踏み出すかどうかだと思います。そういう時に助けてくれるのは、誰かの言葉だったり、出会いを広げたりすることで、そういう支えてくれる人との出会いを大切にしてほしいというメッセージがあるんじゃないかな。
Q.Kōki,さんから見て、俊と悠の魅力をそれぞれ教えてください。

Kōki,:俊くんがいてくれたおかげで、麗奈は自分の殻から抜け出せて、新しいことに挑戦する勇気をもらいます。ずっと見守ってくれているし、たくさん背中を押してもらって、麗奈を勇気づける言葉をたくさん言ってくれています。俊は家族のことなど問題を抱えていますが、それを抱え込みながらも、そういうことを他人に見せないで、麗奈に愛情を注いでいるところがとても印象的だと思いました。

悠は麗奈にしか見せない部分もあると思って。遊び心があるような会話のキャッチボールがあったり。悠の妹であるりんちゃんに対してもそうなのですが、本当に家族思いで。あとは麗奈のことを好きなのに、麗奈の幸せを考えて俊とのことを応援するとか。本当に心が広いキャラクターだなと思います。

ありがとうございました。

さらに、キャスティングの経緯や映画化するにあたり難しさを感じた部分について、古林茉莉プロデューサーのお話もご紹介♪

<古林茉莉プロデューサー インタビュー>

Q.キャスティングの経緯を教えてください。

古林茉莉(以下、古林):日本の文化と韓国の文化の違いはどうしてもあるので、日本で作るからには、日本の文化に合う内容にしたくて、 脚本を現役の女子高生(当時、現大学生)だった鈴木すみれさんにお願いしました。原作は、ストーリーの面白さはもちろんですが、イラストもすごく素敵な作品なので、ビジュアルは原作に寄せたいと思っていました。主人公の麗奈は、スタイルが良くて、圧倒的なオーラがあって、ロングヘアが似合う、素敵なファッションをしているけど、ちょっと抜けた一面もある、そんなヒロインにぴったり合う人を探していました。その中で、Kōki,さんはこの原作で描かれている麗奈というキャラクターの魅力を全部つめたような方で、 もしこの作品でご一緒できるなら、これはかなり面白い企画になるんじゃないかと思って、オファーさせていただきました。

そして、これは渡邊さんも綱さんも同じで、原作のビジュアルに寄せる、というところをとても大事に考えていました。渡邊さんは実際の高校生、大学生よりも実年齢が少し年上ですが、今作は前編と後編の2本の作品を制作して、ひとりの人の成長期を描いていて、高校生、大学生だけではなくその先の、幅広い世代を描いている脚本に対して、任せられるお芝居の力がある方だなと思っていました。もしかしたら、本作が前編だけという1本だけの映画だったら、叶わなかったキャスティングかもしれませんね。前、後編という企画の先にあるキャスティングだったなと思っています。俊の役は、とにかくビジュアルが美しいということが原作にも脚本にも描かれている中、私の中では渡邊さんのお顔立ちが整っているというのは強い印象として残っていたので、かなりハードルの高い役なんですけど、ぴったりだなと思えるぐらいの説得力で、今回演じてくださっていて、すごく心強いです。

綱さんが演じている悠というキャラクターも、原作ではアクセサリーを沢山付けていて、情熱的で、ワイルドさがあるキャラクターです。綱さんと別のお仕事でご一緒した際の第一印象が、すごくアクセサリーが好きな方なんだなと思いまして。そしてアクセサリーがお似合いになるというだけでなく、ご本人が、周りを巻き込む力がある熱い方という印象がありました。 お兄さん的な部分もあるし、この現場では弟的な一面もあって、とにかく人を大切にされる方です。悠というキャラクターは、その要素がすごく強くて、ご本人もおっしゃっていますが、辛い過去を背負った麗奈を助けたい、守ってあげたいと思って、そのために行動を積極的にできるタイプです。そのキャラクターを、綱さんだったら、自分の中で解釈して演じてくださるかなと思いました。悠そのものになりきってもらうというより、綱さんの個性、“綱啓永のエッセンス”をちょっと残して、役を作ってくださっていると感じています。衣装合わせで用意したピアスなんかも、ご本人の意見がすごく入っていて、アクセサリーや衣装、そういうところでも綱さんらしさが出たかなと思います。
Q.日本で原作を映画化するにあたり、難しさを感じた部分について教えてください。

古林:脚本家と何年かかけて開発してきましたが、文化の違いが大きいかもしれないですね。例えば、悠は原作だとアイドルになります。韓国はアイドル文化がすごく発達しているので、同級生でアイドルのオーディションを受けるということもあるかもしれませんが、日本だとまだまだそんなに身近じゃないと思うんです。だけど例えばバンドだったら、通ったことがある人もある程度いるのではないかということで、“アーティスト”という、(アイドルと)近いけれどちょっとジャンルが違うかたちでキャラクターをイメージしました。さらに、麗奈も原作では将来的に動画を配信していくんですが、日本でもインフルエンサー的な職業に対する憧れはあると思いつつ、今作は彼女の人生を描くお話で、彼女が自分に自信をつけて、自分がなりたいと思う姿になるまでを描く、という時に、メイクが彼女にとってすごく大切なものだと思ったんですね。なので、ヘアメイクアップアーティストになりたいという夢を麗奈に背負わせて、前・後編とお話を作っていきました。

さらに、俊の大きく変わっている点が、家庭の背景の描き方。前編のなかで俊の抱えている家庭問題が明らかになるのですが、これも脚本家の鈴木すみれさんが、社会問題として学生の介護というものに注目していたことから始まっています。せっかく自分が脚本を書くなら、そういう苦悩が身近にあるということを入れ込めたらいいなということで、俊のキャラクターに、ヤングケアラーという設定が入りました。悠も、原作ではあまり裕福ではない設定なんです。今回は、裕福という設定にさせていただいたんですけど、 家族とうまくいかない、麗奈とも俊とも違う、表現しづらい家庭環境から自分の夢を見つけるという姿を悠のキャラクターにのせました。原作のyaongyi先生も理解のある方で、この脚本を読んですごく面白いと言ってくださって、先生自身も日本の漫画がすごく好きだったという背景があって、今回オリジナルで入れた要素がある脚本を、日本らしさがあると捉えてくださったんですね。自分の人生を少しでも変えることができたらきっと楽しい人生になる、そして自己肯定感を持って自分をちゃんと認めてあげることの大切さ、そうしてより前向きな人生を過ごそう、ということをこの映画でも伝えたいと思っています。
Q.本作をつくる上で大切にした点について教えてください。

古林:まずメインキャラクター3人の感情の動きです。それぞれ抱えているものがありつつも、信頼できる誰かを見つけて、前に進んでいくという過程を脚本家の鈴木さんはすごく考えて作ってくださいました。これはとても大切な要素だと思います。また、ビジュアル面で言うと、メイクやファッションもすごく力を持っているなと思います。今回、劇中に実在する商品を手にとっているシーンを入れたりしていて、実際に「あ、そういうことあるよね」っていうような初めてメイクをして練習していく姿とか、綺麗になっていく喜びみたいなものを映画の中に詰め込められたらと思っています。

麗奈役のKōki,さんのお芝居がすごく素敵で、自分に自身がない時の卑屈な猫背な姿や、眼鏡がずり落ちてきて上げる仕草だったり、ポテトチップス食べながら家でくつろいでいる時に、普段だったら絶対やらないような指をなめる仕草だったり、そういう普段やらないようなことを芝居の中で自然にやってくださっています。そこまで麗奈の気持ちを考えてお芝居してくださっていて、すごく女優として信頼しています。そんな麗奈がメイクを覚えて綺麗になって、それでも素顔がバレたらどうしようと自信がなくて、でも俊というメイクしてない自分もメイクしている自分もどっちも肯定してくれる人に出会って、悠というつらい時に支えてくれる人にも出会って、周りから元気をもらって、前に進んで将来的にはメイクアップアーティストの道をちゃんと進んでいく、この過程でラブストーリーの要素もありますが、それ以上にヒューマンドラマとして見応えが出たらいいなと思って作っています。三角関係のラブストーリーって王道で、今までもたくさんあったと思うんですけど、三人ともが家庭環境とか葛藤とかを乗り越えて成長する、そういうものを盛り込むことに注力してスタッフとつくりあげているので、ラブストーリーとしても、ヒューマンドラマとしても、青春ものとしても、見ていただいた方が何か持って帰ってくださったらと思っています。

<ストーリー>
地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、不登校になってしまった麗奈。しかしメイクとの運命の出会いが、彼女の人生を大きく変える――ゼロからテクニックを学んで努力を重ねた結果……誰もが振り向く<女神>へと大変身を遂げたのだ!転校先で完璧な人生を再スタート!……と思いきや、とある偶然から、学年1位の頭脳をもつクールで謎多き同級生・神田俊に「トップシークレット」を見抜かれ、秘密の口止めと引き替えにまさかの主従関係に!?さらに俊との距離が近づいたことで麗奈は、彼と「ある過去」を共有するもう一人の同級生・五十嵐悠からも、次第に目をつけられていく…。
こんなはずじゃなかったのに……!私の人生、どうなっちゃうのー!???

映画概要


【女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編】
『女神降臨 Before 高校デビュー編』3月20日(木)/『女神降臨 After プロポーズ編』5月1日(木) 二部作連続公開
出演:Kōki, 渡邊圭祐 綱 啓永
菅井友香 美山加恋 深尾あむ 瀬名くれあ
丸山 礼 大倉空人 石野真子 宮崎吐夢/大和田伸也
鈴木えみ 津田健次郎/佐藤二朗
監督:星野和成
脚本:鈴木すみれ
原作:「女神降臨」yaongyi(「LINE マンガ」連載)
主題歌:「ときめき」Kucci(エピックレコードジャパン)
劇中歌:「特別なんて」五十嵐悠 starring 綱 啓永
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

©映画「女神降臨」製作委員会

以下のハッシュタグを付けてツイッターに投稿すると、その投稿内容が自動で抽出されこちらのページに表示されるようになります。

Tweet - 0

Tweet Loading

Related News

News Categories

News Search

Coming Up