【詳細】映画『東京バタフライ』水石亜飛夢 インタビュー

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2020-09-10 11:00:00
映画『東京バタフライ』が、2020年9月11日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国で順次公開される。

「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」「ヴィンランド・サガ」など大ヒットアニメを手掛けるアニメーションスタジオWIT STUDIOと、数々の国際映画祭での受賞歴を持つTokyo New Cinemaが再びタッグを組み、主演にシンガーソングライターとして活動する京都のアンダーグラウンド女王・白波多カミンを迎え、「魔進戦隊キラメイジャー」の水石亜飛夢、小林竜樹、黒住尚生ら新進気鋭のキャストが集結。叶わなかった夢の残り香を胸に、先の人生をどう生きていくか― 不器用な彼らの音色が紡ぐ、ほろ苦くも温かいヒューマンストーリー。イタリアで開催されるフィレンツェ映画賞では、入選を果たしている。

今回、大学生バンド「SCORE」のメンバーで、バンド解散後も人気バンドのサポートギターとして活動する仁(じん)役を演じた水石亜飛夢を直撃!!「あなたの番です。」「魔進戦隊キラメイジャー」など、俳優として活躍の場を広げる水石。憧れの俳優は山田涼介さん、目標は高倉健さんだと語る。本作で演じた役柄と自分自身とで重なる部分や、“ホームタウン”町田市での撮影秘話、英語が得意だった中学時代&多忙な高校時代、コロナ禍をどう乗り切るかなど、素顔が垣間見えるエピソードが満載♪
Q.ご自身もギターをされていらっしゃるとのことですが、今回の出演が決まった時、どのようなお気持ちでしたか?

水石亜飛夢(以下、水石):実は、ギターはもうあまりやっていないというか(笑)。高校生の頃に半年、経験があるくらいなんです。オーディションのときに、僕の演じた仁(ジン)の台詞とシーンをやらせていただいて、ご縁がいただけそうな直感があって、驚きというより、素直な喜びでした。

Q.実際に脚本を読んでみて、この作品に対してどのような感想を持ちましたか?

水石:音楽映画というよりは、バンドを通した心のお話だな、と思って。(メインキャストが)4人いるんですけど、その誰にでも共感できるような。夢を一回断念し、それぞれに生きている中で、どこかしら共通点とか、共感する部分があるんじゃないかな。そして、その姿を見ることで、観ていただいた方が背中を押してもらえるような、いい脚本だな、と素直に感じました。
Q.今回演じた役柄で、正式メンバー入りを誘われて、返事をいったん保留にする場面が印象的でした。ご自身とで、重なる部分や共感する部分はありましたか?

水石:自分の人生を自分で決めはするわけですけど、大きい決断をするときって、緊張というか。「どっちのほうがいい道なんだろう」と、やっぱり考えますよね。僕も以前「本当にこのまま俳優を続けていいのだろうか。でも、大学の道もあるしな」と思った時がありました。人生、決断しなきゃいけないときが何回か来ますよね。

Q.ご自身が「芸能界のお仕事を続けていくんだ」と決断した時に、代わりに犠牲にしたものや、あきらめたことなどはありますか?

水石:犠牲にしたもの?なんだろう(笑)?・・・キャンパスライフ(笑)?

Q.(笑)。ちなみに、何を勉強してみたかった、などはありますか?

水石:高校生の半ばくらいまでは英語がとっても好きで。中学校の英語の先生がすごくいい先生だったんです。成績もめっちゃ良くて。それで、高校も前半はすごく英語が好きだったんですけど、芸能界のお仕事を始め、あまり授業に出られなくなり、「なんだこれ。なんだこの単語、文法」みたいになりました(笑)。それまでは、英語のお仕事をやってみたいなと思っていました。英語を使ってコミュニケーションを取るのが楽しかったな。あとは高校の頃ONE OK ROCKさんがめっちゃ好きで、友達とよく発音の練習をしていました(笑)。
Q.実際今回の作品で、演技をしていて難しかった、というのはどういったシーンですか?

水石:難しかったところ・・・。(撮影したのが)2年前なんですけど、当時も、今もですけど、芝居は迷う、というか悩むもの、というのが自分の中にあります。このときもまだ、芝居の軸を自分の中で精査している時で、監督に見ていただきながら、感情のバランスを取っていきました。繊細な作品だと思うので、共演者とも相談しつつ、やらせていただきました。

Q.白波多カミンさんや小林竜樹さん、同じ事務所の黒住尚生さんと共演してみていかがでしたか?

水石:ひと夏でしたが、すごく仲良くなりました。今でも連絡を取り合います。カミンさんは、ほんわかとしていて、同じ年齢の設定ですけどやはりお姉さんで、周りを包み込むような温かさもあり、芯の強さもある、とても素敵な方でした。お芝居は初めてなのに、やはり「表現者だな」というか、熱いものを感じて、僕もそれに引っ張っていただきました。

Q.撮影中のエピソードで、特に思い出に残っていることなどはどういったことですか?

水石:(黒住)尚生さんは、僕の家に遊びに来ました。舞台になっている街が町田なんですけど、Tokyo New Cinemaさんも町田にあって、僕の地元も町田の隣で。「明日も朝早いから、亜飛夢の家に泊まって行っていい?」となりながら、一緒にこの映画や芝居の話をしつつ、僕の家でお酒を飲みました。地元のごはんやさんに、みんなで、監督やプロデューサーさんと一緒に行ったなあ。生まれ育った街での撮影でした。楽しかったです。

Q.ホームタウン感というか?

水石:そこで芝居をしているのがすごく変な感じがしました(笑)。
Q.完成した作品を観て、印象に残っているのはどういった場面でしょうか?

水石:レコーディングシーンと、演奏シーンと、(小林さん演じる修と)水をかけ合う場面もけっこう青春だったな(笑)。何テイクかやった気がします。ブシュー!ってならないときもあって。役ではありつつ、等身大の自分の感情を持っていけたらなと思いつつ、普通に楽しかったです、このシーンの撮影自体が。

Q.仲間との場面が本作の中にたくさん出てきますが、ご自身は「あの時のあの仲間がすごく楽しかった」とか、逆に「不完全燃焼だったのであの仲間でまた集まりたい」などはありますか?

水石:このお仕事を始めてから、高校の記憶があまりなくて(笑)。同級生もほとんど覚えていなくて、大人になった今もう一回会ってみたいな、と思いますね。成人式も行けなかったので、「今みんなが何をしているのかな」とか。仲がいい人たちは知っていますけど、それ以外の、そんなにガッツリ友達ではないけど、話をしていたよ、という人とか「今何をしているのかな」と思いますね。

お仕事関係については、デビューのときにお世話になった先輩、テニミュ(『ミュージカル・テニスの王子様 2ndシーズン』)関係の先輩には、僕がまだなにもできなかった時にたくさんお世話になったので、みんなでその時の思い出を語らいに食事に行きたいな、と思います。
Q.作品の中で、バンドメンバーは居酒屋で集まっていますが、水石さんご自身がプライベートで仲間と集まる時は、どういったお店でおしゃべりをしていますか?

水石:同級生と会うときは、たくさんお酒が飲めるところ(笑)。僕自身がけっこうお酒が好きなので。まわりでずっと仲良くしてくれる人も、お酒をたくさん飲むわけではないけど、お酒を飲みながら一緒にお話をするのが好きな人が多いです(笑)。居酒屋、ですね(笑)。今、(新型コロナウイルスが流行している)この時期なので、なかなかそれも難しいですけど。また、みんなでお酒を楽しく飲みながら、話せる世の中になってほしい~!!(笑)

Q.(笑)。コロナの影響で生活様式が変わったと思いますが、感染予防のために気を付けていることはどういったことでしょうか?

水石:やはり撮影所内も厳しいので、マスク、アルコール除菌、手洗い、うがいはもちろん「かかるわけにはいかない!!」という気持ちですね(笑)。どれだけ気を付けても、感染してしまう方もいると思うので。「俺は、絶対にかからない運を持っている!!」と自分の中で強く思い込んでいます(笑)。
Q.(笑)。今回、バンドメンバーの中で唯一音楽活動を続けていて、みんなからの憧れの存在という役でしたが、ご自身がこれまで共演した中で、憧れている方や、この人を目標に頑張っている、という方はいますか?

水石:『鋼の錬金術師』という映画でご一緒した山田涼介さんが、別格のキラキラ(笑)。輝きがすごい(笑)。人間性もそうだし、お芝居ももちろん素晴らしい。アイドルとしてもとびっきりの輝きを放っているので、憧れですね。キラッキラしていますよね。僕もあの輝きを放てるように頑張りたい!!(笑)

あとは目標として、今ご存命ではないですが、高倉健さんが俳優としてかっこいいな、と思っていて。人間のタイプが違いすぎて、ああなれるかと言われたら、なれないと思うんですけど、伝説として今も息づいている心持ちは、勉強させていただいております。

Q.けっこう昔の映画作品を観て、演技の勉強をされているんですか?

水石:今、ガッツリ東映さんと関わらせていただいて、昔の東映作品を観るようになりました。(高倉さんは)今の時代にはなかなかいない存在ですね。
Q.過去の思い出に区切りをつけて、また新しい世界に一歩踏み出そう、という姿が本作から感じられますが、今後、お仕事やプライベートで叶えたい夢や目標などはありますか?

水石:水石亜飛夢という、本名でやらせていただいているんですけど、兄が付けてくれた名前で、亜細亜(アジア)を飛ぶ夢、という意味なので、それをまっとうできるような俳優になるのが夢です。目標としては、新人俳優賞を5つ獲る、というのを目標にしています。

プライベートでは、なんだろう。一回バンジージャンプしてみたいな、ちょっとちっちゃいな(笑)。おしゃれな街で、おしゃれな服を着て、おしゃれなものを食べて、自己満足の旅をしてみたいです。ロンドンとか、イタリアとかで、タイル地の街で、自己陶酔したいです(笑)。

Q.SGSの読者はまさに、10代から20代の、夢に向かって頑張っている女の子たちなのですが、そうした方々に向けてメッセージをお願いします。

水石:「若い」と言いつつも、これまでの人生でいろいろあったと思います。現行で「悩みがない」という人はいないと思います。人生プラスマイナス、いろいろ波があると思います。頑張って生きていたら、総合するとそれが一直線になる、と僕は思っています。もちろん、プラスのほうが上だといいんですけど。もし、悩み、障害があってもあきらめずに、心を健康に、「生きているだけで、私は偉いんだ」と思いながら日々を過ごし、夢を追いかけてほしいです。

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[プロフィール]

水石亜飛夢
1996年生まれ、神奈川県出身。2012年ミュージカル「テニスの王子様2nd season」にて俳優デビュー。14年TV「牙狼 ~魔戒ノ花~」にて準主役に抜擢される。17年には映画「鋼の錬金術師」にてアルフォンス・エルリックの声を演じ全国的に注目される。現在放送中のテレビ朝日系列「魔進戦隊キラメイジャー」押切時雨役キラメイブルーとして出演中。近年の主な出演作品に、映画「青夏」(18/古澤健監督)、「センセイ君主」(18/月川翔監督)、「ダウト 嘘つきオトコは誰?」(19/永江二朗監督)、「新卒ポモドーロ」(20/井上博貴監督)、TV「相棒17」(18)、「メゾン・ド・ポリス」(19)、「あなたの番です。」(19)などがある。

<ストーリー>

ボーカルの安曇(あずみ)とギターの仁(じん)を中心に結成した人気大学生バンド「SCORE」。ある日、ライブ中にレコード会社の目に留まりメジャーデビューのオファーが舞い込んできた。しかし、安曇はある出来事をきっかけにレコード会社へ不信感を抱き、メンバーと対立。バンドは解散してしまう―

6年後、介護士として穏やかな日々を過ごす安曇、人気バンドのサポートギターとして活動する仁、アルバイトをしながらも音楽に未練が残る修(しゅう)、結婚後、妻・瞳の実家の和菓子屋さんで働く稔(みのる)、28歳となった彼らはそれぞれ別の生活を歩んでいた。仕事、結婚、人間関係…さまざまな人生の悩みに直面した彼らは、ふとしたきっかけで再び集まることになる―

予告編


映画概要


【東京バタフライ】
9月11日(金)アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・編集:佐近圭太郎 
脚本:河口友美 
音楽:白波多カミン 
撮影:星潤哉 
チーフプロデューサー:和田丈嗣 
プロデューサー:新井悠真
出演:⽩波多カミン ⽔⽯亜⾶夢 ⼩林⻯樹 ⿊住尚⽣ / 松浦祐也 尚⽞ 松本妃代 ⼩野⽊⾥奈 浦彩恵⼦ 熊野善啓 福島拓哉
主題歌:白波多カミン with Placebo Foxes「バタフライ」(日本コロムビア) 
制作:WIT STUDIO Tokyo New Cinema 
配給:SDP

公式サイト:映画『東京バタフライ』
公式Twitter:@tokyobutterfly_
公式Facebook:@tokyobutterfly2020
公式Instagram: tokyobutterfly_

©2020 WIT STUDIO/Tokyo New Cinema

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