W主演の間宮祥太朗&桜井日奈子が演じるのは、「殺す」が口癖でスマホ依存症の無気力少年・小坂れいと、「死にたい」が口癖の心優しきネガティブ少女・鹿野なな。
さらに、恒松祐里、堀田真由、ゆうたろう、箭内夢菜、金子大地、中尾暢樹ら、2019年最注目の瑞々しい魅力溢れる若手俳優たちの豪華競演が実現。彼らが織りなす不器用で純粋な少年少女たちを巡る三つの物語は、やがて思いがけない結末へ——。すべての孤独をあたたかく癒す、予測不能の感動作が誕生。そして今回、本予告と本ポスターが解禁された!!
映画『殺さない彼と死なない彼女』予告編
本予告映像は、リストカットしようとする鹿野なな(桜井日奈子)を、小坂れい(間宮祥太朗)がスマホで撮影しているシーンから始まる。一転して、「調子に乗るな。殺すぞ」「死ね」と言い放つ小坂に、「死んでやる」「余計に死にたくなる」と返す鹿野。「殺す」が口癖の小坂と「死にたい」が口癖の鹿野の日常は、そんな殺伐とした不愛想な会話が繰り返されている。
続いて、映像で初披露のキャラクターたちが次々と登場。「離れてよ!」。とにかく地味な地味子(恒松祐里)は、まとわりつく親友のきゃぴ子(堀田真由)を突き放す。全人類に愛されたいきゃぴ子は、「え、どうして?きゃぴ子が可愛いすぎて、並ぶとよけいに自分が劣って見えるから?」と地味子をあきれさせる。
また、撫子(箭内夢菜)は、八千代(ゆうたろう)に日課のように「大好き!」「好き!」と愛の告白をしていた。が、恋ができない彼は、「僕は君のこと好きじゃないよ」と涼しい顔でかわすのだった。
そんな不器用で純粋な彼らの恋と運命は、やがて交差することに。「うちの生徒が殺された事件って知ってる?」 という問いかけとともに、謎めいたサイコキラーくん(中尾暢樹)が「あの子が死体となる瞬間は僕しか知らないんですよ」と語る動画がスマホに映し出され、衝撃的な結末を暗示する。
核心を突く台詞の数々も注目ポイント
本作では、不器用で、孤独や切ない思いを抱えた登場人物とともに、核心を突く台詞にも注目だ。「私が死んでも世界は何も変わらないよね」と尋ねる鹿野に、「お前が死んだら俺は少し変わるな」と答える小坂。「君は君を好きにならない僕を好きなんじゃないの?」と撫子に聞く八千代。「ひとりは我慢できたけど、孤独は耐えられないわ」と大学生の彼氏・イケメンくん(金子大地)につぶやくきゃぴ子。そんな台詞の数々は、あるときは観る者の心をえぐり、あるときは優しく包み込む。
<君の隣で、世界は変わる。>自分を受け入れ、そばに寄り添ってくれるあたたかな存在──そんな相手との出会いは、やがて互いの心の傷を癒し、前を向いて歩み出していく。「未来の話しようぜ」と小坂が、また、「未来の話をしましょう」と⿅野が笑顔で語りかける。不器用なやりとりを繰り返しながらも、相手の胸に飛び込み、手をつなぎ、未来に希望を見出せるようになっていく姿を描き出した予告編。最後に、寝ている鹿野に顔を近づける小坂の台詞、「今起きたら、殺す」も意味深で印象的だ。タイトルに秘められた謎とともに、予測不能のラブストーリーに期待が高まる。
監督は、『ももいろそらを』『ぼんとリンちゃん』『逆光の頃』など日常と非日常を行き来するようなストーリーテリングと映像美、卓越した人間描写で10代の光と影を描いてきた小林啓一。そして、主題歌と映画音楽を担当したのは奥 華子。この予告編で主題歌「はなびら」の一部も初披露となり、音楽とともにその美しいピアノの音色で少年少女たちのうつろいやすい一瞬一瞬を、切なくもあたたかく彩っている。