【詳細】映画『となりの怪物くん』 古川雄輝インタビュー

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2018-04-24 11:27:00
累計発行部数610万部突破の大人気漫画「となりの怪物くん」が、菅田将暉&土屋太鳳の豪華W主演、古川雄輝、山田裕貴、池田エライザ、浜辺美波、佐野岳、速水もこみちら、若手実力派俳優が集結し、待望の実写映画化!2018年4月27日(金)全国東宝系にてロードショーされる。

友達も全くいない、恋もしたことのないガリ勉・冷血な女子高生<雫>が、となりの席の問題児男子<春>に、ふとしたことがきっかけで唐突に告白されたことから始まる物語。初めての友達、初めての恋、初めてのキス、初めてのケンカ、初めての三角関係…。何もかもが「初めて」同士の二人を中心に、まっすぐだけど不器用な登場人物たちが友達・恋人・家族など様々な人間関係の中で笑い、泣き、次第に成長していく姿は、女子高生だけではなく、観る者全ての胸を打つ。誰しもが経験したことがある登場人物のリアルな心情にいつかの自分を重ねて共感せずにはいられない作品だ。

そんな本作で、菅田将暉演じる吉田 春の兄・優山を演じた古川雄輝にこの度独占インタビューを実施。7年振りの共演を果たした菅田将暉との運命的な再会エピソード・<古川さんの身近にいる“怪物”とは?>・生クリーム好きの素顔・ファッションへのこだわりなどなど、本作の見所と共に、大人気俳優・古川雄輝のパーソナルな部分まで彼の魅力的な素顔にも迫る!!
Q.原作やアニメをみられましたか? またどんな印象を持ちましたか?

古川雄輝(以下:古川):「原作というより、アニメを参考にしたんですが、最初にアニメをみた時、純粋に学園生活がいいな、楽しそうだなって思いました。

僕は海外の学校に通っていたということもあって、日本の学校ならではの制服とか下駄箱をみると「いいな。青春だな」と思うんですよね。映画にも登場しますが、その中でもお化け屋敷をみんなで作ったり、学園祭のシーンが凄く楽しそうにキラキラと描かれていて、純粋に楽しそうだなと憧れました。

あとは、ラブコメとしてはもちろん、最初は独りぼっちだったキャラクターたちが人と出会って変化いていく姿など、色んな人間模様が描かれている作品だなと思いました。そういうところがこの作品の面白いところだなと」
Q.一見、人に対して冷たくみえる優山が、幼少期の話をする時にみせる切ない表情が印象的でした。立場的にも感情の変化的にもとても難しい役柄だと思うのですが、演じる上で意識したことはありますか?

古川:「優山は雰囲気がとても重要なキャラクターだと思ったので、アニメを参考に、雰囲気のある特殊な喋り方をするよう意識しました。

歌を歌っているような、抑揚のある喋り方をアニメの優山はしているので、それをそのまま取り入れて、ふざけているまではいかないけれど、余裕があるような喋り方、そんな優しい雰囲気を通常時の優山として作っていきました。そして後半は、親父の話をするところで雰囲気をガラッと変えて“真剣優山”じゃないですけど、喋り方も表情もキリっとしたいつもの笑顔じゃなくなる面をみせました。それはアニメの中でも描かれているのですが、“通常優山と真剣優山”その差を出したいなと思って演じましたね」
Q.魅力的なキャラクターが多く登場する本作は、観る人が必ず誰かに共感できる作品だと思います。ちなみに優山を演じられた古川さんですが、一番自身に近いキャラクターは誰ですか?

古川:「シチュエーション的にいうと春です。親父が政治家で、政治家を継いでいるお兄ちゃんと、継がなかった春。僕には弟がいるんですが、親父が医者で、弟も医者で、僕は役者という全然違う道に。

弟と兄という意味では春とは立場が逆なんですけど、僕が春のポジションで、弟が優山のポジション。そう考えると同じだなって。なので、うちの家族からすると僕が怪物(春)ですね(笑)」
Q.ドーナツを食べたり、ケーキを食べたり、優山=甘いものには目がないキャラクターですが、古川さん自身スイーツは好きですか?

古川:「食べますよ。僕、生クリームが凄く好きです。だから、生クリームがのっている抹茶クリームフラペチーノが好きなんですけど、そこからみんなが僕を抹茶好きだと勘違いしていて(笑)関係者の方にも抹茶好きという情報が広まっているみたいで、よく抹茶を頂くくらい。頂けれるのは嬉しいんですが、生クリームが好きなのでここで訂正してほしいです(笑)僕は抹茶じゃなくて生クリームが好きです!(笑)」

Q.しっかりと訂正させていただきます!(笑)お話からとても生クリームが好きなのが伝わってきます

古川:「好きですね。パンケーキとかクレープとか。ケーキだったら生クリームが多いショートケーキとか。あと生クリームがいっぱい入っているのでロールケーキとか。そういうのが好きですね」

Q.その中でも特に好きなスイーツは?

古川:「クレープですね。チョコとか他の具材は入ってなくていいです。例えば、生クリームといちご。生クリームとバナナとか。フルーツはいいですが、生クリームを味わいたいのでそれ以外の味は出来るだけ入れたくないですね」
Q.作中で、優山としてシャツにカーディガンを合わせたり、キレカジ系やお兄系ファッションを着こなしていますが、古川さんは普段どんな系統のファッションが好きですか?

古川:「作品に関していうと、優山の髪型とファッションが漫画スタート時に流行っていたんですよね。Vネックにネックレスや、先が尖がったブーツを履いていたり。当時流行っていたファッションなので、僕は優山みたいな服は着ないです。

僕自身は、服が好きなので絶対にこれという系統は決めていないです。今日の衣装のような恰好もしますし、今日着てきた私服でいうと、上下アディダスのシャカシャカなスポーツウェアに、ウエストポーチに帽子を合わせたスポーティーな格好でした。その日の気分で服装を変えるので、ファッションのバリエーションはひと通り持っていますね」
Q.古川さんのファッションのこだわり

古川:「小物のコレクションは多いです。特に帽子と靴。この2つは、何を身に着けるかによってもコーディネートが変わってくると思っていて。シャツなどトップスはファストファッションにして、靴・帽子・鞄など小物にはお金をかけて、高価なものを合わせるようにしたり。

あとは、ファンの方がめちゃくちゃ服を送ってくださるんですよ。僕が服を好きだって知ってくださっているので。そういう訳もあって、ひと通りのファッションの系統が揃っている面もありますね。僕の好きなブランドや系統も把握していて、ファンの方々が送ってくださるので嬉しいです」
Q.ちなみに今ハマっているファッションアイテムは?

古川:「それ以外でいうとブレスレット。今日も衣装で身に着けていますけど、プライベートでもブレスレット類は結構持っています。集めるのが好きなんですよね。

あと、香水とサングラスも集めていて、玄関前にこの2つを飾っています。香水はブルガリを全種類持っていて、その日の気分でどれをつけるか決めて出掛けていますよ」

Q.香水や小物類ってつい偏りがちですが、日々違うものを身に着けている古川さんは本当にファッションが好きなんですね!

古川:「好きですね。香水はその日の仕事内容で決めたりもします。今日はこういう方に会うからこの香りにしようとか。今日は一番好きな香りをつけているんですけど、最近は柑橘系の香りをつけていたり。色々バリエーションを持っています。

靴も次の日の天気やファッションを決めた上で、どれを履くか前日に決めておく感じですね」
Q.朝決めるのではなく、前日からコーディネートを決まられるんですね

古川:「そうですね。香水とサングラスだけ玄関で出る前に決める感じです。自分が好きな服を着るとテンションが上がるじゃないですか。だから、現場に入る時も好きな服を着てテンションを上げていきたいんです。仕事上、現場では衣装に着替えないといけないんですけど、でも行き帰りの時だけ自分の好きなものを着るとちょっとした幸せを得られるので」

Q.身体能力・知能全てがまさに怪物級の春が主人公の本作ですが、古川さんの周りで“怪物”級に凄い人はいますか

古川:「身近な友人だと1人。僕の持っていないものなんですが、人との接し方が“怪物”級に凄いなと思う大学時代の友人がいました。コミュニケーション能力がめちゃくちゃ長けていて、人に気に入られる方法がわかっているというか。悪い言い方をすると、みんなその人を「詐欺師になれるね」っていうくらい接し方が上手なんですよ。

これ絶対にやっちゃダメなんですけど、1年間とある授業に出ないで、最後だけ出席して、前列に座って聞いているフリをして、そこで教師とコンタクトを取って呑みに行って、そこで単位を取っちゃうんですよ(笑)でも、彼はその授業の本すら持っていないですし、目が悪すぎるのに眼鏡をかけていないから、前に何が書いてあるのかわからないレベルらしいんです(笑)

本当にただただ人間力が怪物級。会う人、会う人がその人を好きになるし、一度も会ったことがない人とも、やり取りが上手すぎてSNS上で仲良くなるんですよ。それで、会ったこともないのにお米を送ってもらったり。悪い言い方をすると詐欺師って言いたくなるくらい、本当にコミュニケーション能力が長けている彼は、まさに“怪物”でしたね」
Q.古川さん自身はコミュニケーションは苦手?

古川:「僕は全然ダメですね。人との接し方が海外と日本とでは全然違うので。今は少し良くなりましたけど、日本に帰ってきた時は大変でした。それに、ただでさえ日本で人と接するのが大変だなと思っていたのに、その中でも特殊な役者の世界に入ったので、めちゃくちゃ大変です。

22歳までは一般人で大学に通っていたので、それからこの世界に入るとさらに特殊だな変わっているなと思いましたね」

Q.仕事上色んな方と出会える仕事ですもんね

古川:「だから参ったなって(笑)大学時代の“怪物”さんくらいコミュニケーションが上手くなればいいんですけど」
Q.菅田将暉さん演じる春の兄・優山を演じられた古川さんですが、2011年の4月に公開された映画『高校デビュー』では友人役で共演されていますよね。あれから約7年、本作での再共演はいかがでしたか?

古川:「やっぱり以前共演した人とまた一緒に演じられるのは嬉しかったです。当時彼は未成年で、僕も大学を卒業したばかりで。今回7年振りに再会をしたら、彼はもう大人になっていて、僕は30歳で。だから、再会した時の第一印象は「大人だ!」でした(笑)

凄い落ち着きがある大人になっていて、当時は元気というかもっとキャッキャしている子供っぽい印象もあったんですけど、それがなくなって凄くシュッとした大人の役者さんになっていました。

しかも再会したところが映画『高校デビュー』と同じ場所。映画内で春が飲み物をかけられるシーンの場所が『高校デビュー』のクリスマスのシーンで登場する場所と同じだったんです。そこで、再会した時「まさか7年前のラストシーンの場所でまた会うなんてね」ってお互いにビックリしましたね。

菅田くん以外にも、山田くん、もこみちさんとも過去に共演したことがありますよ」

Q.再共演の方が多い現場だったんですね。

古川:「そうですね。共演者の方の名前をみた時に、再共演の方が多かったのでまた会えるって、現場に入る時凄く嬉しかったです!」
Q.先ほど話してくださった、菅田さんとの再会のシーンも見どころの一つだと思うのですが、最後にSGS読者に本作の見どころとメッセージをお願いします。

古川:「ラブコメディーでもあるので、恋愛模様を楽しんで観てもらうのもいいと思いますが、いろんな人との関係性が描かれているので、登場人物たちの心情に共感できるポイントが必ず出てくると思います。そこから、何か感じとれるものがあるんじゃないかなって。

それに、先ほど僕が話した大学時代の友人のように、皆さんの周りにも“怪物”がいると思うんです。そんな風に身近な“怪物”を探しながら観るのも楽しいと思います。

春がみんなを変えて、みんなが春を変えたように、映画『となりの怪物くん』を観て、人との出会いで自分が変わるということ、人との出会いは大切だということを感じていただければ嬉しいです」
[プロフィール]
古川雄輝プロフィール
1987年12月18日生まれ
東京都出身
7歳よりカナダへ移住。16歳で単身NYへ渡り、計11年間を海外で過ごす。2009年、ミスター慶應コンテストでグランプリに輝き、2010年、キャンパスターH★50with メンズノンノにて演技力を高く評価され、審査委員特別賞を受賞しデビュー。2013年には、CS・BSフジでの主演ドラマ「イタズラなKiss~Love in Toyko」で注目を集め、日本のみならず同時配信された中国でも大ヒットを記録。その後も国内外問わず多くの作品に主演している。2018年には日韓合作主演映画『風の色』、映画公式ダンスPVで魅せたキレのあるブレイクダンスも話題となった『曇天に笑う』がすでに公開中だ。また、4月からスタートしたばかりの日本テレビ系連続ドラマ「ラブリラン」では、“ドSツンデレ男子”町田翔平を演じ、初回放送直後から「カッコイイ!」と話題に、世の女性のハートを鷲掴みにしている。


[キャラクター紹介]
古川雄輝/吉田優山役
春の兄で、大学生。過去の出来事をきっかけに春からは嫌われている。スイーツが大好き。

ヘアメイク:金山貴成(KOOGEN)
スタイリスト:五十嵐堂寿

映画『となりの怪物くん』予告


<ストーリー>
行動予測不能な超問題児で“怪物”と呼ばれる春(菅田将暉)と、ガリ勉&冷血の雫(土屋太鳳)は、二人とも恋人はおろか、友達もいない。二人は高校1年生の4月、雫が不登校のとなりの席の春の家に嫌々プリントを届けに行ったことがきっかけで出会う。

それ以来、春は雫を勝手に“初めての友達”に認定し、さらに唐突に「シズクが好き」と告白。仕事で家にいない母親に認められるために、幼い頃から勉強だけを信じてきた雫にとって、友達や恋人などはただの邪魔な存在でしかなく、はじめは無関心だったが、やがて春の本当の人柄に触れ、次第に心魅かれていく。そして春と雫の周りには、夏目(池田エライザ)、大島(浜辺美波)、ササヤン(佐野岳)ら、いつしか個性豊かな友達が増えていった。初めての友情、初めての恋愛。そして、春のライバル・ヤマケン(山田裕貴)の登場により、初めての三角関係も巻き起こり、二人の世界が変わっていく。それは春と雫にとって、初めて“みんな”で過ごす時間だった。

そんなある日、兄の優山(古川雄輝)が春のもとに現れたことがきっかけで、春は絶縁状態だった父親の元へ突如連れ戻されることになり、雫の前からも姿を消してしまう。

なぜ、春は“怪物”になったのか?
そしてその真実が明らかになったとき、春と雫の恋の行方は―?

映画概要


【となりの怪物くん】
4月27日(金) 全国東宝系にてロードショー

出演:菅田将暉、土屋太鳳、古川雄輝、山田裕貴、池田エライザ、浜辺美波、佐野岳、佐野史郎、速水もこみち
原作:ろびこ『となりの怪物くん』(講談社「KCデザート」刊)
監督:月川 翔
脚本:金子ありさ
音楽:林ゆうき
主題歌:西野カナ「アイラブユー」(SMEレコーズ)

[HP] 映画「となりの怪物くん」

©2018映画「となりの怪物くん」製作委員会 ©ろびこ/講談社

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