【詳細】映画『斉木楠雄のΨ難』 吉沢亮インタビュー

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2017-10-19 12:06:00
2012年より週刊少年ジャンプで連載中のシリーズ累計発行部数500万部を超える麻生周一原作の異色大人気ギャグコメディ『斉木楠雄のΨ難』が、脚本・監督に福田雄一、主演に山﨑賢人を迎え実写映画となってついに2017年10月21日(土)より全国公開される。

とにかく本気でフザけることを突き詰めた、恋、友情、そして超能力が吹き荒れる、超エンタテインメント作!

生まれながらに与えられたとんでもない超能力を隠して高校生活を送る、斉木楠雄を山﨑賢人が、その脇を固める超個性的なクラスメイトに、天下無敵の美少女であることを自覚している学園のアイドル照橋心美を橋本環奈が、高校生離れした外見でかつ、とんでもないケツアゴを持った自称斉木の“相棒”燃堂力を新井浩文が演じる。

そんな話題作で、闇の組織“ダークリユニオン”と戦っている・・・・という設定の中二病・海藤瞬(かいとうしゅん)を演じ、原作の大ファンだという人気イケメン俳優・吉沢亮に、自身が演じた海藤瞬の魅力や撮影現場について、派手髪についてなど作品・海藤瞬の魅力を余すことなくインタビュー!
Q.本作に出演するにあたり、海藤瞬がどういうキャラクターなのか、知った上でオファーをお受けになったのでしょうか?

吉沢亮(以降:吉沢):「最初から知っていました。原作のファンなので、この作品がジャンプで連載した当初からずっと読んでいます。しかも海藤は一番好きなキャラクターなので嬉しかったです」

Q.まさか自分が? っという衝撃はありましたか?

吉沢:「絶対にありえないだろうけど、実写化するなら俺がやりたいなってだいぶ前から思っていたので、運命的なものを感じました」

Q.それでは、取り組む時の気持ちには並々ならぬものが?

吉沢:「なんかもう思い入れというか、自分の中に海藤って役が結構具体的にできていて、それをそのまま表現した感じです。だから、このために原作を読み返すこともなく、すごく思うがままに、演じられた感じでした」

Q.ご自身の中にある海藤像をそのまま演じたんですね

吉沢:「そうですね。原作を読んだ上で、原作を好きな読者として自分が海藤に感じていたものをそのまま表現したって感じです」

Q.ビジュアル面以外での役作りはあまりなされなかったんですね?

吉沢:「現場でアイディアがうまれてやったことも、結構ありました。撮影に入る前に、ここはこうしよう、とか考えていたわけではないのですが、動き方とか立ち方とかは現場に入ってから、これがいいかなってやったことがすごく多くて」

Q.テンションが高い役なので、それを演じる上でモチベーションを高めるためにしていたことはありますか?

吉沢:「意外とその難しさはあまりなくって。自分も中二病なんだなって思いました(笑)。本当に自分の中にあるものを出している感じで、他からパワーを取り入れて発散させるというわけでもなく。僕の中でグツグツ湧き上がっているものを、そのまま吐き出している感じでした」

Q.普段言い慣れない変わったセリフや呪文などは、覚えるが大変でしたか?

吉沢:「どれも原作通りの感じですが、覚えるのは大変でしたね。そういう面では決まっているところは決まっていましたが、それ以外の動きとか反応する時の声とかは、演じていて勝手に出て来ました。僕、ふざけるの好きなんだなって思います(笑)」

Q.好きな役だからこそのプレッシャーは?

吉沢:「今回はあまりプレッシャーは感じなかったです。もちろん僕も原作ファンなので、原作ファンを裏切りたくはないっていう気持ちははあるのですが。

でも、もちろん原作ファンに納得してほしいって気持ちを持ちつつも、まずはこれは楽しんだもん勝ちだなって思って(笑)。自分の中では海藤が固まっていたので、ただひたすらこれをどう楽しむか、っていうことに集中してました。なので、海藤をこう演じなきゃっていうプレッシャーはあまり感じてなかったです」

Q.演じてみて面白かったことは?

吉沢:「いろんなことを通常の100倍のテンションでやっている感じがやっぱり面白かったですし、なんでそんなセリフをキメッキメで言うのって(笑)。本当に常にテンションが高い状態だったので、僕自身、フッと我に返ると自分でも笑いを堪えられないくらいでした!なかなか芝居中にこんなに真面目にふざけたことをするってないので、すごく楽しかったです」

Q.海藤瞬の魅力は?

吉沢:「もちろんこの中二病みたいなところもそうですし、それでいてめちゃくちゃビビりっていうギャップもやっぱりすごく面白いんですよね。すごく良い奴なんですよ、海藤って。とてつもない闇を抱えてる、みたいな顔しておいて、すっごく楽しく暮らしている男っていう、そのギャップも可愛くって。

原作漫画で、つい最近、弟が出てくる話しがあって、その弟もすごく可愛くって、海藤を最強だと思っているんです。お兄ちゃんの右手に闇のフォースが宿っているって聞かされているから、弟はお兄ちゃんが世界で一番強い男だと信じてるって(笑)。本当、それが面白いし可愛いしで、やっぱり海藤って良いなって改めて思っちゃいました」

Q.ご自身と海藤とで似ている、または共感する部分はありますか?

吉沢:「自分だけの世界を妄想し、その世界に浸るっていうのは男だったら誰でもあるんじゃないかな。僕は小、中、高と、結構そんな感じでした(笑)。今でも一人妄想とかしてます。たまに、酔っ払っている時とか霊丸(れいがん)出せるんじゃないかって、やってるほどです(笑)

海藤の何かを背負わされた孤独なヒーローみたいなものが好きなのは凄く分かる。だから、その世界観に浸って“俺ってスゲ〜って”気持ちよくなってしまう感覚は共感できます!」

Q.中二病の人は何年後かにはそれが黒歴史になってしまい、振り返って恥ずかしくなってしまうと思いますが、吉沢さんは思春期の黒歴史を思い出して恥ずかしくなったことは?

吉沢:「そういった黒い部分は外に出していないんです。心の中ではいろんなことが遂行されているにも関わらず、一切それをにおわさないっていう(笑)。そんなこともあって、海藤に慣れることで、全身全霊をかけて中二病を表に出せて、本当に楽しかったですね!」

Q.完成した作品を観て、いかがでしたか?

吉沢:「自分のシーンは、ちょっと恥ずかしかったです。演じている時は、死ぬほどふざけて楽しくやっていたんですが、ついこの間、完成した作品を観て、他の人のシーンではめちゃくちゃ面白くて笑えたのに、自分のシーンになるとやっぱり恥ずかしい!みんな観ないで!みたいな(笑)。こんなにふざけてたんだなって恥ずかしくなって、冷静な目で観られなかったです」

Q.このシーンのこの人の演技が凄かったなどありましたか?

吉沢:「橋本環奈ちゃんが、凄かったです。狂気でしたよね(笑)。あっ、いいんだ!そこまでしてもいいんだって(笑)。でも、全員めちゃくちゃ面白かったです。賀来さんもやっぱりコメディー上手いなって思いましたし、みんな本当に役にハマっていて凄かったです」

Q.共演者から刺激は受けましたか?

吉沢:「受けました。みんながそれぞれ自分の役を面白く演じてきたので、負けてられないなって。笑わせなきゃ!監督を笑わせなきゃって!(笑)」

Q.観ていると吉沢さんの新しい扉がいくつも開いたように思えたんですが、吉沢さん自身は?

吉沢:「今までの役者人生の中で海藤瞬は一番のハマり役だったと思います(笑)。勝手に僕が思っているんだけなんですけど(笑)。でも、それだけ演じていて楽しかったし、無理なくやれた感じがあって。ここまで全力でふざけたのは初めてですし、ここまで演じていて気持ち良い役は初めてです。自分の好きな漫画作品の、好きなキャラの役を演じさせてもらえるって、役者としてこれほど嬉しいことはないです」

Q.作中の動作については、オリジナルですか?

吉沢:「基本的にはセリフは台本通りに、そのセリフに対してどう面白くするかっていうことをやっていました。動きとか、間とか、言い方は自分で考えてかなりこだわってやっていました」

Q.ボーリングの球をたくさん運んでいるシーンがありましたが本当に重そうでしたよね

吉沢:「あれ本物だったので、本当に重いんですよ!本気で大変でした。

でも、あのシーンをやっている時に、ちょっと切なくなって。あんな必死に海藤は運んでいて、すごく本気だし楽しそうにやっているのに、あれは作られた世界というか。ネタバレになるから言えないですが、それを考えると海藤が凄く可哀想だなって思って(笑)」

Q.あれは一生懸命さが伝わりますよね

吉沢:「すごく一生懸命でしたよね(笑)」

Q.映画『銀魂』に続き、福田監督の作品に連続で出演されていますが、撮影現場はやはり和気あいあいとした感じですか?

吉沢:「福田組はとにかくものすごく、賑やかなんです。スタッフさんもキャストも、そして監督も常にみんな笑っていて、そのテンションのまま撮影してさらに笑ってって感じです。

でも、監督がいい意味で素直な方なので、心底面白い時はすごく笑ってくれて、面白くない時は本当に笑ってくれないんです。そこがとっても怖いなって思う瞬間があって、やっぱり福田組に出る皆さんはみんな面白いから、みんな爆笑をかっさらっているのに僕の時だけ笑ってくれなかったら、落ち込むというより、怖くなっちゃう。しかも、面白くなくても演技に問題ない時は、監督がOK出すので、それが悔しくって。

そんなこともあって、福田組=恐怖っていう思いが心のどこかにあったのですが、今回の作品で、福田組をすごく楽しめました」

Q.“リミッターをかけると損をする”と福田監督がおっしゃっていたそうなんですが、実際吉沢さんはそういう言葉を投げかけられたりとかは?

吉沢:「僕はただひたすら、自分の道を突き進んでいましたが、でも本当にそうだなって思います。それぞれのキャラが濃すぎるので、全力でやらないとっていうのはありましたね」

Q.他の人には負けたくないなって感じですたか? それとも自分自身との戦いでしたか?

吉沢:「やっぱり負けたくないなっていうのはありました。みんなめちゃくちゃ面白かったので、俺も頑張らなきゃって思いました。もっとふざけてやろうって!!」

Q.コメディー作品を演じる楽しさや難しさは?

吉沢:「今回はコメディーっていうよりかコント・ギャグみたいな要素がめちゃくちゃ強いなって思いました。

コメディーは間の取り方とか、ツッコミの速度とか、ボケを入れるタイミングとか、セリフを言うテンションとか、声の出し方とか、一つ一つ何かが違ってしまうと面白いものが、途端に面白く無くなったりもする。台本がちゃんとしていて会話劇で笑わせないといけないものは、余計なことをすればするほどつまらなくなったりするし、コメディーが芝居の中で一番難しいなと思います」

Q.お笑い番組を観たりするのはお好きですか?

吉沢:「大好きです。福田監督のコメディー作品は元々めちゃくちゃ大好きですけど、ほかにもコメディー作品を観たりとか。お笑い芸人さんの動画やTV番組を観たりとか、お笑いは、ものすごく好きです!」

Q.別の作品ですが、以前、ラバーガールさんとかアルコ&ピースさんと共演出来たのも嬉しかったですか?

吉沢:「実はあれ、共演させてもらったシーンはなかったんですよ。なので、現場でお会いすることがなく、出来上がった作品を観て、あ!って。嬉しかったですね」

Q.もし、好きな超能力が手に入るとしたらどんな超能力が欲しい?

吉沢:「瞬間移動!海藤瞬って瞬間移動から名前が付けられているんです。」

Q.瞬間移動できたら何がしたいですか?

吉沢:「瞬間移動できたら、すごく便利ですよね。現場へ行くのも楽だし(笑)。ちょっと旅行に行きたいって思ったら一瞬で行けるし。でも本当にそうなったらそうなったで、つまらないのかな。だから(仕事の)現場移動だけ。短縮できた時間はずっと寝ます(笑)」

Q.ちなみに、SGSでは「斉木楠雄のΨ難」のキャラクターたちのようにド派手髪の子もたくさん出ているんですが

吉沢:「完璧じゃないですか、世界観。」

Q.そうなんです!ちなみに派手髪は実際にやってみたいですか?

吉沢:「気分転換にはいいかもしれないですね。真っ赤にしたいとか衝動的に思う瞬間があります」

Q.今の気分的にやってみたい髪色は?

吉沢:「真ミドリとか!誰でもあるとは思うんですけど、全然やったことのない色にしてみたい願望があります」

Q.女の子に“おっふ”するなら、どういう子にどんな場面でしてみたいですか?

吉沢:「女性が同じ目線の高さで下を向いている時の目を見るのが好きなんです。下を向いているまつ毛越しから見える目が、昔から好きなんです、なんか色気を感じて。エロいなって思うんですよね。そういう瞬間に“おっふ”してます(笑)」

Q.最後に、本作の見所やSGS読者のへメッセージをお願いします。

吉沢:「斉木楠雄のビジュアルを取り入れてください!原宿って歩いていると様々な人がいるから原宿の街自体に開放感や個性を出しても良いって感じるので、自分のやりたいことができる街だと思っています。『斉木楠雄のΨ難』のキャラクターたちも、自分の世界を突っ走っているというか、はたから見たらぶっ飛んでいますが、自分たちはそのことに自信を持って完璧な人間像だと思って生きているので、原宿ファッションの子にも共感してくれる人がいるかも知れないなって。我が強いというかみんなキャラクターが濃いので、そこに注目すると面白いと思います。

物語自体は、全体を通してとにかく馬鹿なギャグをひたすらやっているので、あっという間に観終わってしまうと思います。学園祭を舞台に、ただひたすらバカやっている感じが青春だよなって、観ていて懐かしい気持ちや楽しい気持ちになって楽しんでもらえると嬉しいです」
<ストーリー>
生まれながらに与えられたとんでもない超能力を隠して高校生活を送る、斉木楠雄。毎年恒例の一大イベント、文化祭で、なぜか斉木に想いを寄せる妄想しまくり美女や、超能力でも気配が読めないぐらいのバカなど、ワケありのクラスメイトたちがムダにカラんで、災難が次から次へとふりかかりまくる。ただ普通に生きたいだけなのに、何かの陰謀か?そして、まさかの地球滅亡!? 斉木は危機を乗り越えることが出来るのか?

映画『斉木楠雄のΨ難』予告編

[プロフィール]


吉沢亮
1994年2月1日生まれ
東京都出身
2009年に行われた「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で受賞しデビュー。仮面ライダーフォーゼの朔田流星/仮面ライダーメテオ役で注目を浴び、テレビドラマ・映画と活躍の場を広げる。主な出演作に『アオハライド』(14/三木孝浩監督)、『さらばあぶない刑事』(16/村川透監督)、『オオカミ少女と黒王子』(16/廣木隆一監督)、『トモダチゲーム』(17/永江二朗監督)、『銀魂』(17/福田雄一監督)など。公開待機作に『リバーズ・エッジ』(18/行定勲監督)、主演映画『ママレード・ボーイ』(18/廣木隆一監督)等多数。


映画概要


【斉木楠雄のΨ難】
10月21日(土) 全国ロードショー
出演:山﨑賢人、橋本環奈、新井浩文、吉沢亮、笠原秀幸、賀来賢人、ムロツヨシ、佐藤二朗、内田有紀、田辺誠一
脚本・監督:福田雄一
原作:「斉木楠雄のΨ難」麻生周一(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
主題歌:ゆず「恋、弾けました。」(セーニャ・アンド・カンパニー)

[HP] 映画『斉木楠雄のΨ難』

[Twitter ]@saikikusuomovie

© 麻生周一/集英社・2017映画「斉木楠雄のΨ難」製作委員会


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Comment - 1

ルカ rukanaka10/19
斉木楠雄のΨ難!映画公開まであと少し!とっっっっっっっても楽しみです!原作漫画も大好きで、今回の実写化映画に出演する俳優さん、女優さん、そして福田監督、大好きです!!!❤️絶対見に行きます!吉沢さんの海藤瞬の中二病っぷり楽しみにしてます??たくさんおっふしてきます?チェキ当たりますように???

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