【詳細】映画『天使の集まる島』青木柚&さとうほなみ Wインタビュー

Interviews 映画
2025-08-28 10:00:00
主演に青木柚、さとうほなみ、福地桃子らが出演している、新鋭・堀井綾香監督による日本・マレーシア合作映画『天使の集まる島』が、2025年8月29日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開を迎える。

本作は、インディ映画として異例のロングランヒットを記録した堀井監督作の映画『飛べない天使』の前日譚で、孤独な青年の“空想の旅”を描く異国ファンタジー。ほとんどがマレーシア・ペナン島にある世界遺産「ジョージタウン」を舞台に撮影が行われ、第20回大阪アジアン映画祭にてワールドプレミア上映で話題を呼んだ注目作だ。

主演を務めるのは、映画『うみべの女の子』で人気を博し、サントリー『伊右衛門』の新TV CMでメインキャストに抜擢された青木柚。共演には映画『花腐し』で各界からの注目を集め、朝ドラ『ばけばけ』の出演が決定したさとうほなみ、マレーシアで俳優として活躍するジャド・ヒダ―。そして、是枝裕和監督が全編iPhone 16 Proで撮影し話題を呼んだ短編映画『ラストシーン』に出演する福地桃子。監督を務めるのは、本作の後日譚にあたる映画『飛べない天使』が異例のロングランヒットを記録した大注目の新鋭、堀井綾香。柔らかな空気感と映像美の中に、芯のあるメッセージを内包する作品性が幅広い世代から支持を得ている。

今回、『飛べない天使』に続いて、病院で闘病生活を送る孤独な青年・聡太郎を演じた【青木柚】と、天真爛漫で“天使”と呼ばれているミミを演じた【さとうほなみ】を直撃!

出演が決まった時のお気持ちや、青木と聡太郎、ミミとさとうとで似ている部分、完成した映像を観て「いいな」と思ったシーンのほか、人生が変わるような衝撃的な出会いや、10代を振り返ってみてなど、気になる素顔が垣間見えるお話も盛りだくさん♪
Q.出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

青木柚(以下、青木):堀井綾香監督から「もしかしたら『飛べない天使』のアナザーストーリーみたいなものをやるかも」とお聞きしていたのですが、そのお話を聞いてからこんなスピードで実現して、しかも海外でロケというのはビックリでした。嬉しかったです。
Q.さとうさんは本作からの参加ですが、いかがでしたか?

さとうほなみ(以下、さとう):そうですね。前日譚ということでお話をいただいた時に、「さとうさんは、天使そのままだみたいなことを監督が言っていて。「天使?私のことを天使だと思っている人がいる?(笑)」と思ったのですが、『飛べない天使』を拝見して、聡太郎のキャラクターができ上がる前のお話ということだったので、この自由な男の子に影響を与える人というのは、責任感のある役だな、重大だなという気持ちになりました。
Q.マレーシアのペナン島で撮影して、どんなことが思い出に残っていますか?

青木:ペナン島のジョージタウンというところで撮影したのですが、作中にも出てくるように本当にカラフルで。少し道に入ればまた全然違う街並みが広がっていて、天使が現れるというフィクションの世界観に、説得力を持たせてくれる街だなと思いました。

Q.現地ではどんなものを食べていましたか?

青木:「ナシカンダー」というマレーシアの国民食を食べていました。とても美味しかったですね。あとは「ペナンチャーハン」をずっと食べていた記憶があります。エビがたくさん入っていました。

Q.やはりエビやお魚など、海鮮系が美味しいのですね。

青木:そのイメージがあります。お米も美味しかったです。
Q.お2人のシーンの撮影で、印象に残っていることはありますか?

さとう:作中ではずっと、イライラしている役でしたよね(笑)。

青木:お芝居の時は(笑)。現地でさとうさんにお会いして、すごくフレンドリーな方だなと。ミミが台本から飛び出してきたような。肩の力が抜ける感じでお話しさせてもらって、楽しかったです。

Q.ミミとさとうさんはどんなところが似ていると思いましたか?

青木:僕はペナンでのさとうさんしか知らないので、日常のさとうほなみさんがどうなのかはわからないのですが、明るさとか天真爛漫さ、華やかさ、周りにポジティブな影響を与えていくオーラがあるなと感じました。そこはミミと通じているなと思います。
Q.聡太郎と青木さんは、どんなところが似ていると思いましたか?

さとう:素直さかな。私も「リアル青木柚」を知っているわけではないのですが(笑)、一緒にやらせていただいた感じで見ていると、投げかけたものに対して素直にパッと返ってくるし、感情にすごく素直なんだろうなと感じました。プラス、柚くんには頭の良さというか、回転の速さというかが加わって、すごく変換が早いなという印象がありました。

Q.完成した映像を観て「このシーンいいな」と思ったシーンや、「映像になったらこんな風になっていたんだ」と驚いたシーンについて教えてください。

さとう:私は聡太郎とダニエルが出会うシーンがすごく好きです。自分の姿が見えていないと思って聡太郎がふざけるのですが、ダニエルは「全部わかっているからね」みたいな。あの掛け合いがすごく可愛いなと思いました。大きい木の下でキュートな2人がわちゃわちゃしているというか(笑)。すごく好きですね。

青木:嬉しい。あのシーンは楽しかったです。
Q.アドリブ演技はどれくらいあったのでしょうか?

さとう:監督にはこの前「アドリブをたくさんしていましたね」と言われたのですが、あまり記憶になくて(笑)。

青木:僕の頭に木の枝でツノをはやしてみたりとか。あとは現地の男性。ミミの姿が見えていない男性がいて、そこにちょっかいをかけに行くシーンも「楽しそうだなあ」と思いながら見ていました。

さとう:あの方、偉い人ですよね。

青木:特別に出演してくださって。

さとう:優しい方でした。
Q.本作は「出会うべき人に出会うことができたら、人生が変わっていくだろう」というメッセージが込められています。ご自身は、人生が変わるような衝撃的な出会いを経験したことはありますか?

さとう:衝撃的な出会いでいうと、やはり私はバンドです。1人では絶対にできないし、メンバーがいないと成り立ちません。このメンバーと出会えたのはすごいことだし、みんなで作って上っていくみたいなところも経験できて、自分の運命が変わったなと思えるような出会いでした。

Q.中学生の時に吹奏楽部で打楽器を始めて、そこから楽器との関わりがずっとあって、みんなで演奏する楽しさを知ったのでしょうか?

さとう:そうですね。そう考えると、中学校の時に楽器に出会ったというのは面白いですし、小学生の頃にお芝居に出会ったのも面白いですし、自分を変えた体験だなと思います。

Q.青木さんも子役から活躍されていますよね。

さとう:何歳からやっているんですか?

青木:10歳です。僕の衝撃的な出会いは、子どもの頃に観ていた「特捜戦隊デカレンジャー」のグリーンですかね…。「デカグリーン」は、ことあるごとに逆立ちをするんですよ。そのおかげで逆立ちへの憧れが強くなって、幼稚園の時に機械体操を始めるきっかけになりました(笑)。

Q.素敵ですね。

青木:あそこでデカグリーンに出会っていなければ、運動に興味がなかったかもしれません。デカグリーンに出会ったことで、今ある程度運動するポテンシャルを手に入れて。あの時に基礎を習ったので、逆立ちで歩くことはできます。
Q.SGSは15歳から25歳までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者です。今日の衣装はどんなイメージで選んだのでしょうか?

青木:ペナン島の青空みたいに、ブルーのシャツを。作中ではずっとパジャマだったので、爽やかにシャツを羽織ってみました。

さとう:私はもう「ザ・天使」です。カラフルで派手目な衣装で、柚くんのそばにいて恥ずかしくない格好でいようと思いました。

Q.ご自身は振り返ってみてどんな10代を過ごしていたと思いますか?

青木:僕の場合はもうこの仕事をしていたのですが、それ抜きにしてもやはり10代は波がある時期でもあるし、人によっては自分の芯ができていく途中であったりもします。進路で悩むこともありますし、教室は自分にとっては難しい場所だったなと思います。

Q.クラスによって雰囲気が全然違いますよね。

青木:毎年毎年、環境の変化に耐えていて、学生のみなさんはすごいことをしているなといつも思います。今、10代に戻ったら絶対考えすぎて何もできないですが、それを日々乗り越えている10代を尊敬しています。

Q.さとうさんはいかがですか?

さとう:10代は、ずっと走っているなという感じでしたね。やりたいことを見つけたら、そこにバッと行くみたいな。自分自身の基本的なマインドは何も変わっていないというか、「好き!やる、好き!やる」みたいな感じなので(笑)。だから、10代から今も変わらず、ずっと走っているなと思います。
Q.作品を見た人にはどんなメッセージを受け取ってほしいですか?読者に向けて見どころをぜひお願いします。

青木:「空想の旅」なので、決して大きなアクションの手助けをするものではないかもしれませんが、そういうフィクションを自分の中で楽しむとか、現実逃避する時間みたいなものになればいいなと思います。

さとう:いろんなものが詰まっているから、作品の中で考えることがたくさんあると思います。少し時間が空いたら、カフェではなく映画館へ行きましょう(笑)。

ありがとうございました!


▼▼ [プレゼントの応募はコチラ] ▼▼

[プロフィール]

青木柚
2001年2月4日生まれ、神奈川県出身。
16年に『14の夜』で映画デビュー。19年に主演を務めた『暁闇』でMOOSICLAB2018長編部門男優賞を受賞、21年に『うみべの女の子』(W主演)で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞にノミネート、23年『まなみ100%』(W主演)でMOOSICAWARDベストアクター賞を受賞。主な出演作に映画『MINAMATA-ミナマタ-』『不死身ラヴァーズ』『港に灯がともる』『飛べない天使』、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』など。新海誠 原作の映画『秒速5センチメートル』(奥山由之監督)が25年10月10日に公開予定。TBS10月期火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」にも出演。


さとうほなみ
1989年8月22日生まれ、東京都出身。
2023年公開映画『花腐し』にて第 33回日本映画プロフェッショナル大賞 新進女優賞受賞。
近年の出演作に【映画】『I ai』、『水深ゼロメートルから』、『次元大介』、『愛なのに』、『彼女』、【ドラマ】『こんばんは、朝山家です。』(ABC)、『無能の鷹』(EX)、『わたしの宝物』(CX)、『情事と事情』(Lemino)、『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』(TX)、『あなたがしてくれなくても』(CX)、『今際の国のアリスシーズン 2』(Netflix)、『30 までにとうるさくて』(Abema)、『六本木クラス』(EX)、【舞 台】『ハザカイキ』、『剥愛』などがある。
連続ドラマ小説『ばけばけ』(NHK)が9月29日より放送開始。
また、バンド『ゲスの極み乙女』では「ほな・いこか」の名でドラマーを務め、多方面で活動している。

ストーリー

闘病生活を送る青年・聡太郎。
いつものように病院の屋上で寝転がり、目を閉じる。
ラジオから聞こえてくる不思議な音声に耳を傾け、
ゆっくり目を開けると、 そこはどこか知らない“異国の島”だった。
その地で出会うのは“天使”と呼ばれるミミと、
彼女を愛するダニエルの二人。
彼らと行動を共にする中で、
聡太郎は自分自身と向き合うことになるが——

映画概要


【天使の集まる島】
2025年8月29日(金)より テアトル新宿 ほか全国順次公開決定!
出演:青木柚
さとうほなみ ジャド・ヒダ― / 福地桃子
監督・編集・プロデュース:堀井綾香
プロデューサー:木村真奈美
脚本:川原杏奈
特別協力: Penang Heritage Trust
後援:マレーシア政府観光局
企画製作・配給宣伝:Nuiavan AB10 Company

公式サイト:映画『天使の集まる島』
公式X:@an_gel_film
公式Instagram: @an_gel_film

©2025「天使の集まる島」製作委員会

この記事の関連キーワード

映画

以下のハッシュタグを付けてツイッターに投稿すると、その投稿内容が自動で抽出されこちらのページに表示されるようになります。

Tweet - 0

Tweet Loading

Related News

News Categories

News Search

Coming Up