【詳細】映画『きさらぎ駅Re:』本田望結 インタビュー

Interviews 映画
2025-06-12 18:00:00
左から本田望結、恒松祐里

2004年1月8日、『はすみ』と名乗る女性がこの世に存在しない「きさらぎ駅」という異世界駅に辿り着いた体験を匿名掲示板『2ちゃんねる』に投稿したことをきっかけに、ネットミームとして普遍的な人気を誇る『きさらぎ駅』。2022年6月には映画「きさらぎ駅」が公開され、ネットや口コミで大流行、スマッシュヒットを果たし、社会現象を巻き起こした。そして…遂に!前作のその後を描く新作続編「きさらぎ駅 Re:」が誕生。

主演には前作できさらぎ駅から帰還した宮崎明日香を演じ、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2024」では『ヌーヴェル・エトワール賞』を受賞するなど活躍が目覚ましい本田望結。前作できさらぎ駅に取り残された堤春奈役を演じ、直近では『今際の国のアリス』シーズン2(2022/佐藤信介監督)や『御手洗家、炎上する』(2023/平川雄一朗監督)など、話題作への出演が続き注目されている恒松祐里が続投。さらに、前作から佐藤江梨子ほか、芹澤興人、瀧七海、寺坂頼我らも再び登場。そして新たな顔ぶれとして奥菜恵ほか大川泰雅らが登場し、物語に彩を添える。

メガホンを取るのはもちろん「きさらぎ駅」や「リゾートバイト」を始めとするネット都市伝説を元にした映画化で定評があるホラー界で今、もっとも注目されている監督・永江二朗。
あの生還から3年―再びあの駅へ―常識を超えた結末の先とは?

今回、本作で明日香を演じた【本田望結】を直撃!続編の撮影で意識したことや、前作からパワーアップした部分、恒松祐里、佐藤江梨子、奥菜恵と共演した感想のほか、妹の本田紗来が作ってくれるというスイーツや、姉の本田真凜がプレゼントしてくれたコスメのお話もたっぷりと語ってくれた!
Q.2022年公開の映画『きさらぎ駅』の続編となる本作が、まもなく公開されます。どのような思いで撮影に臨まれましたか?

本田望結(以下、本田):「続編があったら面白いのに」と思っていたので、続編のお話を聞いて、驚きと同時に、私が演じた明日香は「きさらぎ駅」の世界からもとの世界に戻ってきた役だったので、続編があったとしても明日香は参加できないだろうなと思っていました。「明日香、出演できるんだ!」という驚きが強かったです。

Q.続編とはいえ、同じシチュエーションでキャストもほぼ同じというのは、なかなか珍しいことだと思います。撮影現場はどんな雰囲気でしたか?

本田:前作の時と変わらず、恒松(祐里)さんを先頭に、みんなでついていくような空気感はそのままでした。脚本を読んだ時も想像しやすかったですし、現場に入った時ももとのチームのままなので、初日から出来上がっている状態というのが続編ならではだと思いました。
Q.本作では明日香が「きさらぎ駅」の世界から戻ってきて、世間からバッシングされてダメージを受けています。前作とのキャラクターの変化はどのように演じていきましたか?

本田:前作も本作も、裏設定みたいなものがたくさんあって、一回だけでなく、繰り返し観てもらえるような作品にしたかったんです。そうするためにはどうしようかと、お芝居のニュアンスなどを、監督とすごく話し合いながら進めました。

Q.車を運転するシーンであったり、石や木の棒で殴るシーンであったり、前作にはないシーンもありますよね。

本田:前作では「大人しいけれど思いは強い」という、本当に「いい子」というのが似合う役を演じたのですが、今回の続編では明日香の成長物語のような部分があります。前作では見られなかった、「きさらぎ駅」ファンの方が驚くようなシーンもたくさん入れられたと思います。
Q.恒松祐里さん、佐藤江梨子さんとは再共演されていかがでしたか?

本田:今回一人のシーンが多かったので、心細くて不安な気持ちになることが多かったのですが、皆さんと一緒のシーンはすごく頼もしかったです。そういう気持ちがお芝居にしっかり反映されたので、前作から続投してくださったお2人と、スタッフの皆さんのおかげだなと思います。

Q.新キャストとして、映像ディレクター役の奥菜恵さんが出演されています。共演されていかがでしたか?

本田:奥菜さん演じる映像ディレクターとの出会いで、明日香が決意をしたり、新たな話が展開したりすることが多くて。ドキュメンタリーテイストのシーンなので、現場でセリフを変更することがすごく多かったです。

ホラーとなると、叫んだりアクションをしたり、ある意味正解のようなものがあるのですが、奥菜さんとのシーンはセリフを中心に展開することが多かったからこそ、言葉のチョイスをどうするか、現場ですごく話し合ったのを覚えています。
Q.完成した映像を観て、前作からパワーアップしたと思う部分について教えてください。

本田:ホラー要素ももちろんあるのですが、前作ですごく反響が大きかった「人間味」というか、人間の良くない部分、意地悪な部分も描かれていて、そこが観ている方に刺さったのだと思います。だからこそ、今回もそこをしっかり取り入れて、ホラー要素だけではない、ただお客さんが怖がって終わるだけではないというのを、前作同様、みんなで目標にしていきました。

Q.前半部分はよりナチュラルなお芝居を求められたと思います。後半のホラーシーンと比べて演じ方の違いや、意識したことはありますか?

本田:結構緊張しました。前作ではほぼ初めてのホラーだったので、ホラーのお芝居を監督にゼロから教えてもらいました。今まで経験したお芝居がホラーでは通用しなくて。ある意味不自然なぐらいのお芝居が、ホラーではよいという風に認識しているのですが、前回教えていただいたことは完璧に復習して、同じ指導を受けないようにしようと決めて、撮影に臨みました。自分にプレッシャーをかけて、監督の期待を超える演技をと思っていました。

今回ホラー要素ではないシーンもあったからこそ、普通の自分を見られるのがドキドキしました(笑)。ですが監督は私のことを尊重して進めてくださいました。
Q.ホラーシーンに関しては、現場でパーフェクトだったと思いますか?

本田:前作の時に毎回、ホラーのお芝居の「もう少しためて」「もう少し我慢してから驚いて」というご指導に苦戦したのですが、今回そこに対して注意を受けることはあまりなかったので、ガッツポーズしていいんじゃないかと思います。

Q.ではもう「ホラーの女王」と呼べる感じですか?

本田:それは言いすぎです(笑)。
Q.物語の展開についてはどう思いましたか?

本田:私が最初にいただいた時から、何度も脚本が変わっていって、微調整が本当に多かったです。やはりそれだけ「前作の期待を超えるものを」というスタッフさんの熱意を感じましたし、脚本を超えるのが私たちの仕事だと思うので、自分にプレッシャーを与えながら現場にいました。

Q.無事、クリアできたと思いますか?

本田:思います(笑)。

Q.『きさらぎ駅Re:』の続編も作れそうですが、三作目を期待していいですか?

本田:いいんですかね(笑)。前作の時も「続編があったらこうなるのではないか」みたいな想像をしやすく終わっていて、この先ずっと、何年も続いていくんじゃないかという展開になっているので、私も続編を期待しています。
ヘアメイク:横山雷志郎(Yolken)
スタイリスト:石川奈央
<衣装協力>
MURRAL【問い合わせ先】03-6421-0963
MURUA【問い合わせ先】03-5447-6545

Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子たちが読者です。「本田姉妹やで」というYouTubeチャンネルを更新されていますが、YouTubeでやってみたいことはありますか?

本田:ASMR(※心地よい感覚をもたらす音や視覚的な刺激のこと)をやってみたいです。数年前にASMRが注目された時からずっとやりたくて、叶っていないままなので、食べている時の音を撮影した動画を撮ってみたいです。

Q.お菓子を噛んでいる音とか、ラーメンをすすっている音とか、美味しそうに食べている様子を観ている人にも伝えたいのですね。

本田:そうです。自分も観るのが好きなので。まずはいいマイクを買うところからですね。

Q.最新のスイーツ情報も発信しているのですが、好きなスイーツはありますか?

本田:妹(本田紗来さん)が、お菓子作りが得意なんです。「今食べたいスイーツは?」と聞かれたら、妹の作るお菓子が食べたいです。この前クッキーを焼いてくれたのですが、立体的で、今にも動きそうだったんです。平たいクッキーを想像していたのですが、丸くて、ワンちゃんが寝そべっているようなクッキーで。想像の一つ先を行っていました(笑)。

Q.お菓子職人の方が作るようなクッキーですね。

本田:本当にそうなんです。「冷蔵庫にモンブランがあるよ」と言われて「ありがとう。食べよう」と思ったら、まさかの手作りだったりとか。おかず系も得意だし、全ジャンル作れるみたいです。

Q.妹さんは、スイーツ作りをどうやって勉強されたのでしょうか?

本田:きっと初めはレシピ本を買ったりしていたと思うのですが、今は見ないで作れるくらい磨きがかかってるのではないかと思います。

Q.妹さんと一緒にスイーツ作りをしたい、などはありますか?

本田:妹は妹でルーティーンがあるみたいなので、邪魔にならないところだけ手伝っています(笑)。
Q.ファッションの情報も掲載しているのですが、普段はどんなファッションがお好きですか?

本田:普段の私服のテーマが「いつでも走り出せる服」なので、パンツスタイルが多かったり、靴もヒール系よりは運動靴や、ランニング用シューズを取り入れたりすることも多いです。

Q.InstagramやXで、着物姿も拝見しました。

本田:嬉しい!京都出身なので、お着物を着させてもらう機会も多くて。お着物も大好きです。

Q.コスメの情報も発信しているのですが、メイクでこだわっているポイントを教えてください。

本田:メイクは全て姉(本田真凜さん)から教えてもらっています。フィギュアスケートでは、自分でメイクをするのですが、姉は母からメイクを教えてもらって、私は姉から教えてもらっていました。となると、私は妹に教えるはずだったのですが、妹はいきなり姉に聞いていて。私を飛び越えていて悲しかったです(笑)。

私と妹で、姉からお揃いのコスメをもらうこともあります。姉は同じブランドのものでも、私と妹それぞれに似合うカラーをくれて。それこそチークなど、私の肌に合う色をチョイスしてくれます。持っているコスメのほとんどが姉からのプレゼントです(笑)。

Q.10代から20代の女性の読者に向けて、見どころを教えてください。

本田:SNSを使って生活している方も多いと思うのですが、「きさらぎ駅」というお話自体も2ちゃんねるという、インターネットの掲示板から話題になった作品です。『きさらぎ駅Re:』を観て、観終わったらSNSでたくさん広めてほしいですし、そのお役目を皆さんに託したいなと思います(笑)。

ホラー映画ですがホラー要素だけではなくて、悲しみとか怒りとか、人間味の溢れた部分も描かれていて、「決して怖いだけじゃないよ」というのは伝えたいです。ホラーが苦手な方もきっと大丈夫だよと思います!

ありがとうございました。


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[プロフィール]
本田望結
2004年生まれ。京都府出身。
2011年、ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)への出演で話題になり、その後数多くの映画、ドラマに出演する。近年の出演作はドラマ「少年のアビス」(22/MBS)、NHK連続テレビ小説「らんまん」(23)、「ふたりソロキャンプ」(25/TOKYO MX)、映画『きさらぎ駅』(22)、『それいけ!ゲートボールさくら組』(23)、『カーリングの神様』(24)などがある。
映画『愛されなくても別に』が7月4日公開予定。
フィギュアスケーターとしても活動。

作品紹介

3年前、異世界「きさらぎ駅」から奇跡の生還を果たした宮崎明日香(本田望結)。しかし、彼女の外見は20年前のまま――その異質な存在は、世間の冷たい視線と疑念に晒されることとなった。孤独と絶望に沈む明日香の前に現れたのは、ドキュメンタリーディレクターとして名を馳せる角中瞳(奥菜恵)。この運命的な出会いが、明日香の心に新たな決意を芽生えさせる。かつて命を懸けて救ってくれた堤春奈(恒松祐里)、そして異世界に取り残された者たち――彼らを助けるため、明日香は再び「きさらぎ駅」へと足を踏み入れる。果たして、彼女を待ち受けるのは救済か、それともさらなる絶望か。前作を凌駕する衝撃の展開に、あなたは息を呑む――!

本予告


映画概要


【きさらぎ駅Re:】
2025年6月13日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマほか全国ロードショー
出演:本田望結
芹澤興人 瀧七海 寺坂頼我 大川泰雅 柴田明良 中島淳子
奥菜恵 / 佐藤江梨子
恒松祐里
監督:永江二朗
企画・制作:キャンター
製作:「きさらぎ駅 Re:」製作委員会
配給:イオンエンターテイメント

公式サイト:映画『きさらぎ駅Re:』
公式X:@kisaragi_movie
公式Instagram: @kisaragi_movie
公式TikTok: @kisaragimovie_re

©2025「きさらぎ駅 Re:」製作委員会

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