【詳細】舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ 戸塚世那&岩城直弥 Wインタビュー

Interviews 舞台
2025-02-20 20:00:00
名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案にストレートプレイやミュージカルが上演され、ゲームの枠を超えて愛され続けている刀剣乱舞シリーズ。ストレートプレイ版の舞台化作品・舞台『刀剣乱舞』の最新作が、2025年2月~3月、東京・大阪・福岡にて上演される。

舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへは、刀ステシリーズ初となる短編連作集(オムニバス)で、これまで脚本・演出を手掛けてきた末満健一は総監督として脚本と演出監修を務め、さらに元吉庸泰、竹村晋太朗、片岡百萬両の3名が末満とともに脚本を担い、演出は末満監修のもと元吉庸泰が務める。

山姥切長義役・梅津瑞樹、日光一文字役・田鶴翔吾、大典太光世役・磯野 大、ソハヤノツルキ役・飯山裕太、北谷菜切役・戸塚世那、笹貫役・岩城直弥、七星剣役・加藤良輔、小烏丸役・玉城裕規 他が出演!

今回本作で、北谷菜切を演じる【戸塚世那】と、笹貫を演じる【岩城直弥】を直撃!出演が決まった時の気持ちや周りからの反響、稽古中に感じたお互いの印象のほか、原宿周辺で好きな場所や好きなファッション、高校時代の思い出、SGS読者に向けた見どころなど、和気あいあいとした対談インタビュー♪
戸塚世那

Q. お2人とも今回、舞台『刀剣乱舞』に初参加されるとのことですが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

戸塚世那(以下、戸塚):外にいる時にマネージャーさんから連絡をいただいたのですが、本当に信じられなくて、何回も確認しました。それくらいめちゃくちゃ嬉しくて。家族にもすぐ報告して喜んでくれましたし、2.5次元の作品の中でぜひ出たい作品だったので、ひたすら嬉しい気持ちでした。

岩城直弥(以下、岩城):僕は信じられなくて呆然としました。マネージャーさんに「決まりました」と言われて「わかりました。頑張ります」と返事をしたのですが、実感が全然湧かなくて。ビジュアル撮影をした時にやっと実感が湧いてきたくらいです。楽しみな気持ちと不安な気持ち、責任や周りからの期待がどんどんどん大きくなっていきました。

Q. 岩城さんのお友達やご家族はどんな反応でしたか?

岩城:母親には「刀のお芝居に出るんでしょ。すごいじゃない」と言われました(笑)。

Q. 舞台『刀剣乱舞』は、お母さま世代の方々にも知られているのですね。もともと舞台『刀剣乱舞』シリーズに対してどのようなイメージがありましたか?

岩城:『刀剣乱舞』という名前は、みんな知っているじゃないですか。舞台作品の中で波に乗っているタイトルだというイメージがありました。

戸塚:俳優仲間で「2.5次元の世界に入るならこれに出たい」という方が多くて、この作品を目指してこの世界に入る方も実際にいました。出演が決まってから前作「心伝 つけたり奇譚の走馬灯」を観に行かせていただいたのですが「果たして自分にできるだろうか」という不安もありました。でもそれと同時に、やはり出るからにはやりきるしかない、自分の演技を磨いていかなきゃと思いながら観ていました。
岩城直弥

Q. 実際に台本を読んだり、稽古場に入ってお稽古を始めたりして、舞台『刀剣乱舞』に対してイメージが変わった部分はありますか?

岩城:イメージはそんなに変わらなかったですね。すでに舞台『刀剣乱舞』という確立されたイメージがあったので、現場に入ってみて、他の現場と違う、「刀剣乱舞を作るんだ」という空気感を感じました。聖域というか、神聖な場だと思いました。

戸塚:やはり最初に台本の読み合わせをした時の空気感は、多分これから先も忘れられないくらい、いい意味で異質というか、カッチリした空気を感じました。そこから稽古に入ったのですが、稽古は結構和やかというか(笑)、もちろんカチッとしているところはしているのですが、読み合わせの時に感じた空気感とは違って、思ったよりも和気あいあいとしていて「みんなで舞台を作っていこう」という雰囲気でした。自分自身も楽しんで作り上げていこうと思いました。

岩城:キャストの皆さんと、演出の元吉(庸泰)さんがいい雰囲気を作ってくださっていて。助けになっています。

Q. 今回の稽古中、お互い「新たな一面を知った」などについて教えてください。

戸塚:僕は、事前情報では「結構ちゃらんぽらん」と聞いていたのですが・・・。

岩城:誰だよ、それ言ってた人(笑)。

戸塚:ですが(笑)、すごく考えているし、頼りになる一面があるな、と。

岩城:これはぜひ書いておいてください(笑)。

戸塚:「すごくしっかりしているな、僕ももう少し台本に対して向き合わないといけないな」と感じさせられました。「しっかりしているな」というのが、新たな一面というか。キャラクターとしては明るいお兄ちゃんな感じですが、演劇のお話になると、やはり「演劇人」という感じがするので、そういう二面性はかっこいいなと思いました。

Q. お2人は、お会いするのは今回が初めてだったのですか?

岩城:今回が初めましてですね。僕は、世那はまだ20歳で若いのに、めちゃくちゃしっかりしているな、すごいなと思いました。子役からやっていて、僕より芸歴が長くて、視野が広くて周りを見ることができ、さすがだなと思っていたのですが、やはり接していくうちに、若者らしい部分があるなと思って(笑)。

戸塚:ははは(笑)。

岩城:空き時間にサッカーのゲームで対戦するのですが、世那が点を取ると、煽ってきたりします(笑)。

戸塚:ははは(笑)。

岩城:「今の余裕っすわ」みたいな。そういうところはやはり若者らしいな、若々しいなと思います(笑)。

Q. 新作公演に向けて、2人で一緒に演じるシーンもたくさんあると思います。どんなふうに演じたい、どういうところを注目してほしいですか?

岩城:今回はオムニバスなので、2振りの関係性や、お互い刀剣男士として一歩目を踏み出す繊細な部分が見どころというか、それを描く作品だと思います。頑張って2人で作り上げていけたらと思います。

戸塚:今回合計8振りが登場し、僕たちは新しい2振りとして物語を作っていくのですが、オムニバスで一つ一つのお話が短い分、その中で起承転結を見せていかないといけなくて、苦戦している部分もあります。ですが、新しく加わるからこその2振りの関係性をどんどん見せていきたいですし、他の物語との繋がりも見せていけたらと思います。
Q. SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者です。原宿周辺や都内で、好きな場所や思い出の場所はありますか?

戸塚:僕は普段、人がたくさんいるところはあまり得意ではないのですが、原宿周辺でいうと明治神宮など静かなところが落ち着きますね。パワーを感じるのもありますし、人も少なくて自然を感じられます。僕は愛知県出身なので、自然が多いところが落ち着きます。緑に囲まれて癒されたいです(笑)。

岩城:僕は渋谷、原宿あたりで古着や洋服を買っているので、結構いろんなところが好きです。最近はあの周辺で2ヶ月に1回くらい、高校の友達とフットサルをしていて。高校の友達と唯一繋がれる場所です。

Q. やはりスポーツをしたり、動いたりするほうがストレス解消になるのでしょうか?

岩城:そうですね。スポーツをしたり、洋服を買ったりするのもストレス解消になるから、原宿で全部済んでしまいますね。お腹がすいたら、タピオカとか虹色の綿あめとか(笑)、流行りのものを食べてみたりしています(笑)。

Q. 衣裳の美しさや、立ち居振る舞いの美しさも舞台『刀剣乱舞』の魅力の一つです。ご自身は、普段どのようなファッションがお好きですか?

戸塚:僕は結構古着を着ることが多くて、パキッとした色、原色に近い色をどこかに入れるのが好きです。全身黒だったら、小物で原色をワンポイントで入れています。最近は、赤とかオレンジが好きですね。靴下とか帽子とかバッグとか、赤を入れることが多いです。

岩城:世那の誕生日、いつ?

戸塚:2月20日です。

岩城:もうすぐだね。(※取材は1月下旬に実施)。オッケーオッケー。赤ね(笑)。

Q. 誕生日プレゼントですか?

戸塚:おおっ(笑)!アツい(笑)!

岩城:僕は4月生まれなのですが(笑)、最近黄色やオレンジなどパキッとした色が好きですね。お気に入りのファッションアイテムは帽子ですね。家に沢山あって、いくらあっても足りないくらいです。

戸塚:僕は靴をたくさん持っています。欲しい靴がありすぎて、いろいろ買っているのですが、結局履かなくて。奇抜な靴を買うこともあるのですが、なかなかそれに合う服がなくて。結局黒い靴に落ち着いてしまいます。

岩城:靴だったら、僕はブーツを履いている時の自分が好きです(笑)。底が厚くて重くて、ふくらはぎの上まで覆う長いブーツや、紐がティンバーになっているブーツがかっこいいなと思います。長いブーツは履くまでが大変なので、ジレンマはあるのですが(笑)。
Q. 高校生の読者も多いですが、ご自身は振り返ってみてどのような高校時代を過ごしていましたか?

岩城:真面目でしたね。サッカーのレベルを優先して高校を選んだので、中学時代の自分の偏差値よりも少し低めの高校に進学したんです。親からは「その高校に行くのであれば、明治大学(※岩城さんの母校)レベルを目指してね」と言われて、休み時間にも勉強していました。

Q. ストイックですね。

岩城:でも学校ではめちゃくちゃ人見知りでした。サッカー部の仲間とはしゃべるけど、ほかの部活の人とは少し距離があって。

戸塚:僕は高校、楽しかったですね。部活に入っていなかったので、学校終わりに名古屋で栄えているいろんなところに行って。友達とカラオケに行ったり、ファーストフード店で食事しながらゲームしたりが日常茶飯事でした。「ザ・高校生」していましたが、コロナ禍で修学旅行に行けなかったのだけが、唯一の心残りです。修学旅行はやはりいいなと思います。行きたかったな。

岩城:じゃあ一緒に沖縄行くか。沖縄でのご飯は全部奢るから。

戸塚:やった!

岩城:旅費は自分で出してね。

戸塚:最高!たくさん食べよう(笑)。

【15秒CM】舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ



Q. 仲良しですね!最後に、読者に向けて見どころを教えてください。

岩城:かっこいい俳優たちがかっこいい殺陣をするし、汗を流してキラキラしている部分もあるし、もちろんお芝居として感動できる、心に刺さる部分もあるし、歴史のお勉強もできます。

戸塚:確かに!

岩城:もう「一石何鳥」なんだというくらい魅力が溢れているので、ぜひ観に来ていただけると嬉しいです。

戸塚:刀剣で戦うシーンは、本当にかっこいいです。僕の刀は短いのですが、長い刀を使う方々もいて、本当に迫力があります。鞘を使う方もいるし、刀剣男士によって殺陣回りも違うので、そういうところにキラキラを感じていただければと思います。演劇の面でシリアスなシーンもあるので、シリアスさも感じていただけたらと思います。

岩城:今回は、150cm台の男子から180cmを超えたキャストまで、幅広い身長の俳優が出演しています。「高身長好きの方にも低身長好きの方にも対応できますよ。刺さるところがたくさんありますよ」と世那が言っていました(笑)。

戸塚:僕が言っていたと書いておいてください(笑)。

ありがとうございました!


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[プロフィール]

戸塚世那(とつかせな)
2004年2月20日生まれ、愛知県出身。
主な出演作に、歌舞伎舞台『義経千本桜』(2011年)、映画『おかあさんの木』(2015年)、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン (2022年~2024年)、ミュージカル『黒執事』~寄宿学校の秘密2024~(2024年)など。


岩城直弥(いわきなおや)
1995年4月16日生まれ、埼玉県出身。
主な出演作に、舞台「ちっちゃな英雄(ヒーロー)」(2016年~2017年)、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(2017年~2020年)、舞台『魔法使いの約束』(2021年~2024年)、舞台「Dr.STONE」THE STAGE 〜SCIENCE WORLD -(2022年~2023年)、舞台『東京リベンジャーズ』-天竺編-(2024年)など。
舞台『青のミブロ』2025年4月11日 - 27日、EX THEATER ROPPONGI/京都劇場に出演予定。

<あらすじ>
西暦2205年。歴史の改変を目論む「歴史修正主義者」によって過去への攻撃が始まった。
時の政府は「審神者(さにわ)」なるものたちに歴史の守護を命じる。
その審神者の物の心を励起(れいき)する力によって生み出された「刀剣男士(とうけんだんし)」たちは、さだめられた歴史を守る戦いへと身を投じるのだった。

主からの命を受け、ある時代の先行調査任務に就いた山姥切長義と日光一文字。
向かった先は昭和二十年のとある大学。山姥切長義と日光一文字はそこで、時間遡行軍に命を狙われている男と接触する。男の名は鎌田魚妙。刀剣愛好家だった父により、江戸時代の刀剣学者にちなんだ名を授かったと語る魚妙は、自らも刀剣学者となり古今東西の刀剣を研究していた。彼の目利きは、突如目の前に現れた山姥切長義たちが人ではなく刀剣であることを見抜くほどのものであった。
驚く山姥切長義たちを相手に、刀剣への愛を語りだす魚妙。だが終戦直後の日本は武器となる刀剣類の引き渡しを余儀なくされていた。
日本の歴史とともにあり続けた刀剣の存在が、歴史から葬り去られようとしている。魚妙は大学の資料室に籠り、刀剣にまつわる数々の逸話を編纂して後世に残そうと尽力していたのだ。
膨大な資料に目を通しながら、本丸の仲間たちに想いを馳せていく山姥切長義と日光一文字。

大典太光世とソハヤノツルキにまつわる死の物語。
北谷菜切と笹貫にまつわる流れゆく時間の物語。
小烏丸と七星剣にまつわる生の物語。

刀剣たちの歴史を守り、伝えていきたいと願う魚妙。その魚妙の命を狙う時間遡行軍。山姥切長義と日光一文字は、果たして刀剣の歴史を守ることができるのか──

舞台概要


【舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ】
<日程・劇場>
東京:2月15日(土)~3月2日(日) 品川プリンスホテル ステラボール
福岡:3月 7日(金)~3月9日(日) キャナルシティ劇場
大阪:3月15日(土)~3月16日(日) オリックス劇場
2月16日(日)と3月16日(日)にはライブ配信、3月16日(日) 18時~大千秋楽ライブビューイングあり
原案:「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
脚本:元吉庸泰 竹村晋太朗 片岡百萬両 / 末満健一
演出:元吉庸泰
演出監修:未満健一
総監督:末満健一
<出演>
山姥切長義:梅津瑞樹

大典太光世:磯野 大
ソハヤノツルキ:飯山裕太
北谷菜切:戸塚世那
日光一文字:田鶴翔吾
七星剣:加藤良輔
笹貫:岩城直弥

小烏丸:玉城裕規 他

主催:舞台『⼑剣乱舞』製作委員会

公式サイト:舞台『刀剣乱舞』十口伝 あまねく刻の遥かへ
公式X:@stage_touken

©NITRO PLUS・EXNOA LLC/舞台『刀剣乱舞』製作委員会

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