【詳細】舞台「花郎~ファラン~」和田雅成&和田琢磨 インタビュー

Interviews 韓国 舞台
2024-12-26 19:00:00
2016年に放送がスタートし、世界中を魅了した大ヒット韓国ドラマ「花郎<ファラン>」。激動の時代・新羅の王を守るイケメン精鋭集団・花郎達の友情、愛、成長物語を、「王の顔」「バベル 愛と復習の螺旋」などで有名な演出家・ユン・ソンシクが手がけ、「梨泰院クラス」「キム秘書はいったい、なぜ?」に出演するパク・ソジュン〈ソヌ/ムミョン〉、さらに、「ドクタースランプ」に出演するパク・ヒョンシク〈ジディ/チヌン王/サムメクチョン〉、SHINeeのミンホ〈スホ〉とBTSのV〈ハンソン〉が名を連ね、各界で活躍するスターが奇跡の共演を果たした。その話題作が日本にて世界初の舞台化が決定し、2025年1月、東京・大阪にて上演する。

賤民の村でムミョン(名無し)と呼ばれて育ち、親友の命を奪った者への復讐心から花郎となる〈ソヌ/ムミョン〉を和田雅成、生い立ちゆえに様々な葛藤を抱え、王の身分を隠して花郎となる〈ジディ/チヌン王/サムメクチョン〉を和田琢磨が競演。そして、武芸に優れ、女性たちの心を魅了する〈スホ〉を笹森裕貴、誰にも心を開かず、権力に翻弄される冷血漢〈パンリュ〉を田中涼星、好奇心が強く、よく笑う最年少の花郎〈ハンソン〉を磯野亨、新羅で最も麗しく、万人の心を奪う妖艶な花郎〈ヨウル〉を松井健太が演じる。

今回、本作で〈ソヌ/ムミョン〉を演じる【和田雅成】と〈ジディ/チヌン王/サムメクチョン〉を演じる【和田琢磨】をSGS編集部が直撃!和田と和田で共演することになった本作。出演が決まった時の気持ちや、改めて感じたお互いの印象、役との共通点、演じるのが楽しみなシーンのほか、人間関係を築く過程で大切にしていることや、今一番愛情を注いでいるものなどについてもたっぷりと語ってくれた!
和田雅成

Q. 大ヒット韓国ドラマが世界初、日本で舞台化されます。出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

和田雅成:嬉しかったのと同時に、全世界にファンの方がいらっしゃるので、ハードルが高いなと思いました。でもありがたいことに今まで2.5次元と呼ばれるもの、原作があるものに出演させていただく機会が多かったので、今回もしっかり作品に向き合って、愛を持って戦っていければと思っています。

和田琢磨:僕も同じく原作のあるお芝居を何本もやらせていただいているので、 誠実に努めれば自然といい反応が返ってくるのではないかと思っています。昨日みんなで台本の読み合わせをしたのですが、どんどん面白くなりそうな予感がしたので、ここからさらに膨らませていけたらと思っています。

Q. 出演が発表されて、友達や周りの人、ファンの方からの反響をどのように受け止めましたか?

和田雅成:周りの方からも「舞台化するんだね」と言われました。和田と和田で共演するというところにも、ある意味たっくんとの縁を感じます。

和田琢磨:普段は連絡が来ないような同級生からも連絡をいただいて。韓国ドラマの影響ってすごく大きいんだなと思いました。
和田琢磨

Q. 既にいろいろな作品で共演されていますが、今回改めて感じたお互いの印象と、共演を重ねて印象が変わった部分があれば教えてください。

和田雅成:初対面が8~9年くらい前の「ダイヤのA The LIVE」という作品だったのですが、たっくんはその当時から、自分の役割というか目指すものがはっきりしている方だなという印象があって。どこにいてもそのスタイルが変わらなくて、僕はそれがすごく魅力的に見えました。社交的だけど群れないし、唯一無二のバランスでやってらっしゃるな、と。お芝居に対してのアプローチもそうですが、自分のやるべきことをしっかりやる人だなという印象です。

和田琢磨:ありがとうございます!僕は「ダイヤのA The LIVE」で雅成くんの対戦相手の役だったのですが、その時も雅成くんと対峙する瞬間がありまして。「内側から出るキラキラ感がいいな」と思っていたら、みるみるうちにヒット作品に出演するようになって。年齢は5歳違うのですが、長年一緒にやっている同志みたいな感覚がある人のうちの1人だから、自分より圧倒的に歩幅が広いなという感覚です。すごく頼もしいなと思います。

Q. 登場人物の個性や、キャラクター同士の関係性にグッとくるところが多いと思います。お二人の推しキャラクターや、「この関係性いいよね」と思うところをぜひ教えてください。

和田琢磨:僕らの演じるソヌとジディの関係性はとても好きです。最初は犬猿の仲というか仲違いしているけれど、最後は共闘する。そこにお互いの葛藤やドラマがあります。舞台でもそれを表現できれば、観ている方も納得してこの関係性を楽しんでいただけるのではと思います。
Q. ソヌとジディは生まれも境遇も違うけれど、なぜか共鳴し合う部分があります。そうした関係性の役をお二人が演じるということについて、どのように考えていますか?

和田雅成:たっくんはある意味遠慮しなくていいというか、安心感があるので。家族のような存在であるマンムンを殺されて、復讐したいという憎い気持ちも、共鳴する部分があって好きという気持ちも、どちらも100%でいこうと思います。

Q. 琢磨さんを見ていて「ジディっぽいな」と思う部分はありますか?

和田雅成:品があるというか、喋らずともそこにいるだけで存在感を放ってしまうところは似ています。

Q. 琢磨さんから見て、雅成さんの「ソヌっぽいな」と思う部分はありますか?

和田琢磨:「これだ」と思ったらそれをやり抜く執念というか辛抱強さ、我慢強さみたいなものは普段見ていて感じますし、そういうところはソヌと重なるところがありますね。

和田雅成:僕はしつこいというか、突き詰めたくなるタイプなので、そうかもしれません。
Q. 出演者の方々が並ぶキービジュアルがすごく素敵で、舞台の本公演が楽しみになりました。韓国の歴史ものならではの衣装を着てみていかがでしたか?

和田雅成:すごく素敵な衣装とウイッグなので、早くこれに馴染まないとな、と思いました。まだ着させられている感があるので、本番に向けてこれが似合うふさわしい男にならないとな、と思います。

和田琢磨:ロン毛の経験、ありますか?

和田雅成:あります。

和田琢磨:僕は、ここまでしっかり長いのは初めてかもしれません。

和田雅成:髪が長いと見せ方も変わってきますよね。僕は以前「新選組」の役をやらせていただいたことがあって、その時ロン毛だったんですよ。殺陣とかもそうですが、その感覚に似ていて。やはり経験って生きてくるんだなと、ビジュアル撮影をしている時に感じました。
Q. 舞のシーンや戦いのシーンなど、見ごたえがあるシーンもたくさんあります。演じるのが楽しみなシーンについて教えてください。

和田雅成:やはりシャワーシーンですね。

一同:(笑)。

和田雅成:本読みをしていて、みんなそこにとらわれていて。

和田琢磨:どういう演出をするのかと、話題になっていましたね。

和田雅成:戦いのシーンはやはり派手だと思います。僕は演出のほさかようさんと初めてご一緒させていただくので、どういう風に「花郎」ならではの世界観を作っていくのか楽しみです。

和田琢磨:物語の核となる「花郎」のメンバーたちの、男子校の寮みたいな生活を覗き見ている感覚があると思います。男子たちがワチャワチャしているところを可愛らしくもあり、男らしくも表現できれば楽しいかなと思います。そういうところを細かく作っていきたいです。

和田雅成:本読みで初めましての人もたくさんいましたし、気心の知れた仲間もいます。僕としてはやはり、たっくんが横にいるというのが一番心強いです。
Q. 作中、いろんな思惑を持っている人々が登場します。舞台を作るうえでも、いろいろな思いを持っている方々が一緒に一つのものを作り上げるところが、「花郎」の世界と重なります。お二人が人間関係を築く過程で大切にしていることを教えてください。

和田琢磨:昔、ミュージカル『テニスの王子様』という作品に出ていた時に学んだのですが、共演者の方の嫌なところや悪いところを探すのって簡単なのですが、僕は相手のいいところを探すようにしています。

Q. 難しいですよね。

和田琢磨:僕たちは一期一会の仕事なので、作品で一緒になるということは何か縁があるということなので、相手のいいところを1つ2つ、見つけるように心がけています。

和田雅成:たっくんを見ていて、本当にそれを感じるんですよ。もう一人鈴木拡樹という役者がいるのですが、その2人から似たような感覚を感じていて。否定しないし、相手を受け入れるし、いいところを嘘偽りなく探せる人っているんだなと。それこそ本番で一緒だった時に舞台の袖で座りながら、他の人のシーンを耳で聞いている時も「あいつのこういうところ、本当にいいよな」みたいなのを普通にポンって言うんです。

Q. 本番を目指して稽古場で励んでいる皆さんの姿と、「花郎」のメンバーたちの姿は重なる部分があると思います。いままで舞台の稽古をしていて「今青春しているな」と感じた瞬間はありますか?

和田雅成:ミュージカル『薄桜鬼』という作品の時にすごくそう思えました。みんながおしくて、みんなのことが大好きで。今回もそうなるんだろうなと感じるものはあります。

Q. 愛おしいと思えるようになったのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

和田雅成:共演者の方々に年下が多くなってきていたというのと、その作品ではありがたいことに自分が座長をやらせていただたということもあります。作品を一緒にやって、共演者の子たちにどういう風に幸せになってほしいかという思いが初めて生まれました。そこから自分の考えが180度変わって。今回も年下の子たちが多いので、きっと愛おしくなっていくんだろうなと感じます。

Q. 琢磨さんはいかがですか?

和田琢磨:僕も青春群像劇に出させてもらったことがたくさんあって、本当に初日と千秋楽でガラッと変わるような成長ぶりを見せる人もいました。今回20代の方が半分ぐらいいて初めて共演するので、絶対年上に見られると思うのであまり肩肘張らずに、一緒に舞台を作れたらと思います。
[和田雅成]
ヘアメイク:車谷結(zhoosh)、スタイリスト:石橋修一

[和田琢磨]
ヘアメイク:太田 夢子(earch)、スタイリスト:ホカリキュウ

Q. SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者です。原宿周辺や都内で、好きな場所や思い出の場所はありますか?

和田雅成:東京に出てきた時に、気になって竹下通りに行きましたが、僕は人が多いところが苦手なので、今はあまり行かないですね。

和田琢磨:僕は昔カットモデルをしていたので、若い頃は結構原宿に行っていました。その頃美容師ブームだったんですよ。美容師とかカットモデルとかがすごく増えていた時代で。だから、原宿というと美容師さんのイメージですね。

Q. 普段はどんなファッションが好きで、よく着ていますか?

和田雅成:僕はセットアップですね。基本、セットアップを着ていたらおしゃれだと思いながら生きています。昔は黒ばかり着ていたのですが、最近は割といろんな色を着るようになって。ファッションを楽しんでいます。

和田琢磨:僕も比較的、白とグレーと黒が多いのですが、たまに衣装でいい色味があると、赤とかそういう色を持っていてもいいのかなと思います。明るい色を着ていると、明るい気持ちになりますよね。

Q. 舞台の本番前や前の日に、緊張をほぐすためにやっていることはありますか?

和田雅成:最近はもう緊張しなくなりました。

和田琢磨:前の日はまだ緊張していないですね。「緊張しないようにどうしていますか?」と聞かれますが、緊張したまま出ます。緊張することは悪いことではないので。
Q. 親子の愛や兄弟の愛、友情が描かれる作品ですが、ご自身が周りの方に支えられてここまで来られたと思った経験はありますか?

和田雅成:それしかないですよね。

和田琢磨:役者って面白くて、現場ではチヤホヤされますが、役者という仕事だけで何かが成り立つかというとそんなことは全くなくて。台本がないとできないし、演出家がいないとできないし、お客さまがいないと成り立たないし、本当に常に誰かに支えられて生きているなと思っています。

Q. 作品の中で「愛って素敵だな」と思うシーンもありましたが、ご自身が今一番愛情を注いでいるものについて教えてください。

和田雅成:最近全てにおいて愛だなというのをすごく感じるんですよね。共演者に対してもそうだし、スタッフさんに対してもそうだし、いろんなことに対して、本当に愛があるかどうかだなと。最近「こういう時どうしたらいいですか?」みたいに相談されることが多くて。相手に対して愛があるかで、全ての物事が解決するというか。愛があれば良くしたい、 愛がなかったら別にどうでもいいわけじゃないですか。全てにおいて愛を持って接していれば、その人も愛で返してくれるだろうし、愛が返ってこなくてもいいと思えるのが愛だと思うし。作品を作るにしても何をするにしても、すごく感じるところです。

和田琢磨:家で観葉植物を育てているのですが、人間も物も、原子の小さい粒でできているわけじゃないですか。だから植物に対して「可愛いね」「大きくなったね」と言うと、植物の育ち方って変わってくるんだと友達から言われたのですが、そういう話はもしかすると通ずるところがあって。何に対しても愛情を持って接すると、水一つでも美味しく感じられるし、そういうことって目に見えないけれど、あるのかなと思います。

では、この作品にも愛を持って、全力で取り組んでいかれるのですね。ありがとうございました!

▼▼ [プレゼントの応募はコチラ] ▼▼

[プロフィール]

和田雅成
1991年9月5日生まれ。代表作|舞台『刀剣乱舞』シリーズ、ミュージカル「ヴィンチェンツォ」、主演ドラマ「神様のサイコロ」「0.5D」(BS日テレ)など数々の人気作に出演し幅広い活躍をしている。その他 TOKYO FM/JFN33局ネットにてレギュラーラジオ出演中。また、アーティストデビューも果たし、2025年2月8日には関内ホール大ホールにて1st ONEMAN LIVE「Raise」を開催。


和田琢磨
1986年1月4日生まれ。代表作|舞台『刀剣乱舞』シリーズ。「PSYCHO-PASS」など多数の話題作の主演をつとめ、作・演出、蓬莱竜太 PARCO 劇場「首切り王子愚かな女」Bunkamura 主催、渡辺えり、上演台本・演出の「ガラスの動物園」「消えなさいローラ」に出演するなど様々な分野に出演。昨年から NHK「天才てれびくん」のドラマパートに出演。
ドラマ「Solliev0」「カミシモ」など、映像作品にも出演。今後も映像、舞台、作品問わず話題作の出演作品が控えている。

30秒予告


舞台概要


【舞台「花郎~ファラン~」】
[東京] THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)
2025年1月8日(水)~1月13日(月・祝) 全10公演
[大阪] 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪市北区茶屋町19-1)
2025年1月17日(金)~1月19日(日) 全5公演
※公演回数・日時は変更の可能性があります。

出演者
【ソヌ/ムミョン】和田雅成
【ジディ/チヌン王/サムメクチョン】和田琢磨
【スホ】笹森裕貴
【パンリュ】田中涼星
【ハンソン】磯野亨
【ヨウル】松井健太
【アロ】岩田陽葵
【チソ太后】大鳥れい
【ヨンシル】中村まこと
【スンミョン王女】長谷川かすみ
【アンジ】富田翔
【タンセ】高田晃宏
【ウィファ】内田岳志
【マンムン】中土井俊允
【フィギョン】大谷秀一郎
【カンソン】柊木智貴
【アンサンブル】山本耕大 中内天摩 天戸拓磨 粂川暁典 岩田レイ 内田敦美
※出演者は変更になる可能性がございます。

スタッフ
脚本:赤澤ムック
演出:ほさかよう
音楽:大内慶
殺陣:六本木康弘
振付:松本稽古
美術:野村真紀
照明:柏倉淳一
音響:田島誠治
制作:株式会社FAB
運営:株式会社バンダイナムコミュージックライブ
企画/プロデュース:エイベックス・ピクチャーズ
企画協力:KBS

公式HP:舞台「花郎~ファラン~」
公式X:@stage_hwarang
公式Instagram: @stage_hwarang

Based on the KBS drama “Hwarang” by Park Eun-Young.Licensed by KBS Media Ltd. © Park
Eun- Young /2023 KBS/ Avex Pictures Inc. All rights reserved.

以下のハッシュタグを付けてツイッターに投稿すると、その投稿内容が自動で抽出されこちらのページに表示されるようになります。

Tweet - 0

Tweet Loading

Related News

News Categories

News Search

Coming Up