日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公:夏目アラタ(なつめ あらた)役に、日本を代表する実力派俳優・柳楽優弥。物語の鍵を握る“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠(しながわ しんじゅ)役には黒島結菜。過去の天真爛漫で爽やかなイメージからは想像もできないキャラクターで、新境地に挑む。また事件の担当弁護士であり、真珠の無実を信じる宮前光一役に中川大志、アラタが勤める児童相談所の先輩で真珠に心酔する桃山香役に丸山礼、アラタの行動を注視する児童相談所の所長・大高利郎役に立川志らく、真珠を追い詰める検事・桜井健役に福士誠治、面会室でのやり取りを見張る刑務官・井出茂雄役に今野浩喜、死刑囚アイテムコレクター・藤田信吾役に、佐藤二朗、控訴審の裁判長で真珠の本心を疑う神波昌治役に市村正親ら豪華キャスト陣が集結!監督は「十二人の死にたい子どもたち」をはじめ「イニシエーション・ラブ」、「TRICK」シリーズや「SPEC」シリーズなど数々のスタイリッシュな映像美と圧倒的なキャラクター描写で熱狂的なファンを生み出してきた鬼才・堤幸彦。ター描写で熱狂的なファンを生み出してきた鬼才・堤幸彦。
公開を前に柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼が集結!
一番“狂気的”だと思うキャラクターは佐藤二朗!?作品の魅力を語るフィーチャレット映像が解禁!
注目シーンは、柳楽「法廷ジャンプ」、中川「朝からドンドン」、丸山「海辺でクンクン」
撮影中のエピソードも含めたコメントも到着!
フィーチャレット
いよいよ今週末の公開を控え、先日開催されたジャパンプレミアでの好評を受けてさらに期待の声も高まっている本作。公開を前に、このたび柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼の4人が本作の見どころを語るフィーチャレット映像とコメントが到着した。
映像では、黒島演じる死刑囚・品川真珠の「ボクが怖くないの?」という問いに(こえーよ…)という心の声を押し殺しながらも首を振る柳楽演じる夏目アラタという面会室での駆け引きのシーンからスタート。死刑囚に公務員がプロポーズするという衝撃的なシーンから始まる本作について「挑戦的な作品だったので、どういう反応があるのかっていうのも楽しみ」と語る黒島は、太ったピエロ姿を自分で演じ、特徴的なガタガタの歯も約5か月かけて制作したマウスピースをつけるというまさに体当たりで挑んだ作品となった。「撮影中はハードな毎日だったのでもうヘトヘトで」と撮影中の記憶もなくなるほどだったが「改めてみんなで集中して熱量を持って撮った作品だなって思います」と完成に手ごたえを明かす。
黒島が演じる真珠は、面会室でのたった20分の会話の中で、主人公の夏目アラタだけでなく、中川が演じる弁護士・宮前光一と、丸山が演じるアラタの同僚・桃山香と次々と周囲を翻弄していく。そんな真珠の魅力について柳楽は「面会室で発する真珠の言葉が本当なのか嘘なのかを気にすることで、どんどん引き込まれていくんです。撮影中の真珠は一人になることが多く、僕の背中越しで真珠を撮影している時にちょっと伏し目がちな姿を見ると、より引き込まれるな、という感覚がありました」と撮影中の体験を明かす。真珠の無実を信じる弁護士という役どころの中川も「真珠はどれが本当の姿なのか、本心なのかつかみどころのないキャラクター」と感じていた。そのうえで宮前が真珠にのめりこんでいく姿に「宮前に『彼女は繊細なんです』というセリフがあるのですが、彼女のもろさ、本当に壊れてしまいそうな、崩れてしまいそうな部分に宮前はきっと引き込まれているんです」と明かす。映像には、アラタの同僚である桃山に対して「結婚」というワードで煽る真珠のシーンもあるが、本作が映画デビューとなった丸山は「何かおしゃべりするにしても深いところまでついてこられる感じがあって、表面上の会話を絶対しないキャラクターだなと。そしてそのキャラクターを演じられる黒島さんに対して、私自身が本当に憎らしさを感じてしまいそうになるくらいだったので、ご自身の役どころを押さえていらっしゃるんだなと思いました」と黒島の演技を絶賛。
そんな一筋縄ではいかない死刑囚の気を引くためにプロポーズすることになった主人公を演じた柳楽は、夏目アラタというキャラクターについて「若いころは割とやんちゃしていて、その後自分のキーになる尊敬できる大人と出会って、真っ当な人に更生していくキャラクターが僕は好きなので、アラタのそういう面をすごく気に入っています」と語る。そのうえで、アラタの衝撃的なプロポーズについて「そういう男だからこそ、子供のお願いで死刑囚に会いに行ってプロポーズしちゃうこともありえるなと思いました」とアラタの「ぶっ飛んでいるところ」も好きだと明かした。
作中では真珠の狂気的な言動が印象的な本作だが、映像では、キャスト陣がさらに強烈なキャラクターとして佐藤二朗演じる死刑囚のアイテムコレクター・藤田信吾を挙げる一幕も。佐藤演じる藤田について、黒島は「狂気だけで言ったら佐藤二朗さんは、もしかしたら一番かも」と明かす。死刑囚のアイテムをコレクションしている人間が実際に存在することを知った柳楽も「二朗さんの役がもしかしたら一番狂気を感じる人かもしれません」と賛同した。
さらに、本作のおすすめポイントについて丸山は「“海辺でクンクン”するところがおススメです。それ以上は言えないんですけど。サスペンスなのに、なんでこんなにロマンチックに思えてしまうんだろうと思って、そこが忘れられないですね」とネタバレギリギリのシーンをピックアップ。続いて柳楽は「僕は“法廷ジャンプ”」と丸山に続いて命名。「“海辺でクンクン”に向けてのきっかけになるシーンです」と言葉だけでは全く想像のつかないシーンを挙げると、中川は「僕は“朝からドンドン”ですね」とアラタと宮前の出会いのシーンを挙げ、命名していた。
アラタと真珠といった個性的なキャラクターの魅力にあふれているだけではなく、気になるワードも飛び出し、衝撃的なシーンも満載なことを予感させる本作。面会室の駆け引きからはじまった二人の、その先に隠された驚愕の結末に注目だ!