【詳細】舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯 松田凌&内藤大希 Wインタビュー

Interviews 舞台
2024-06-04 18:00:00
名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案にストレートプレイやミュージカルが上演され、ゲームの枠を超えて愛され続けている刀剣乱舞シリーズ。末満健一が脚本・演出を手掛けるストレートプレイ版の舞台化作品・舞台『刀剣乱舞』の最新作が、2024年6月から7月、東京・大阪・福岡にて上演される。

舞台『刀剣乱舞』は、2016年5月に「虚伝 燃ゆる本能寺」の上演を皮切りに、再演や小田原城天守閣前で一夜限りで行われた野外公演、そして日本国内で唯一の客席が360度回転する劇場・IHIステージアラウンド東京での公演を含め、これまでシリーズ15作品を上演。重厚で心打たれるストーリーや、刀剣男士の美麗で個性豊かなヴィジュアルの再現、そして圧倒的熱量の殺陣などで観客を魅了している。

そして劇場動員のみならず、ライブビューイングやライブ配信、Blu-ray/DVDの展開を通して多大な支持を集めている。また、シリーズを通して様々な伏線が散りばめられ、今後の展開にも非常に注目を集めている作品だ。

2024年6月より上演となる最新作には、加州清光役・松田凌、大和守安定役・植田圭輔、和泉守兼定役・田淵累生、堀川国広役・小西詠斗、長曽祢虎徹役・松田岳、監査官役・内藤大希 他が出演。また、昨年8月に行われた七周年感謝祭・千秋楽公演のスペシャル演出で言及されていた「特命調査 慶応甲府」に出陣する最後の一振り――― 孫六兼元(演:砂川脩弥)の出演も決定!

今回本作で、加州清光を演じる【松田凌】と、監査官を演じる【内藤大希】を直撃!出演が決まった時の気持ちや、周りからの反響、稽古に入る前に感じたお互いの印象、舞台『刀剣乱舞』だからこそ感じられる緊張感など、和気あいあいとした対談インタビュー♪
松田凌

Q. 松田さんは舞台『刀剣乱舞』初座長で、内藤さんは舞台『刀剣乱舞』初出演ですが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

松田 凌(以下、松田):率直に嬉しかったです。5周年の記念に舞台『刀剣乱舞』のオフィシャルブックが出た際に、インタビューで「刀剣男士として次なる目標はありますか?」と聞かれた時から「この作品でいつか真ん中を張りたい」と答えていたので、自分としては「ついに来たな」と思って、こぶしを握り締めました。

内藤大希(以下、内藤):僕は嬉しい気持ちよりも驚きというか。今までミュージカルに出演してきたので「舞台のほうなんだ。歌はないんだよな?」と思いましたが、逆に面白いというか。舞台『刀剣乱舞』は殺陣中心のイメージだったので驚いたのですが、ご縁があってこうして出演が決まったのでとても嬉しかったです。

Q. 出演が発表されて、友達や周りの方、ファンの方からの反響をどのように受け止めましたか?

内藤:「絶対行きます!」と言われました(笑)。周りの友達はみんな、チケットの心配をしていました(笑)。

松田:近しい友人も僕と同じことを思っていてくれて、肩をポンと触られながら「来たやん」と言われて(笑)、「そやねん」というやり取りをしました。本当にありがたいことに、たくさんの反響をいただいて。7周年感謝祭の時に、千秋楽でサプライズとして大々的に「新作公演をやります」と謳わせていただいたのですが、未だに耳にこびりついているくらい、人生の中で最も大きい声援をいただきました。感覚としては、会場が揺れているんじゃないかと思うくらい。皆様から期待されている作品だと思うので、裏切らないようにと思います。

Q. 松田さんは、内藤さんが舞台『刀剣乱舞』に参加されると知っていかがでしたか?

松田:すごく嬉しかったです。実は大希くんとは、10年近く前にご一緒させていただいてから、不思議な縁がずっとありまして。ものすごく歌が素敵だから「ミュージカルのほうで出るのかな?」というパブリックイメージがあったのですが、本作は基本的にはお芝居一本です。同じ舞台上でしっかり顔を合わせるので頼もしくもあり、自分にとっては一番のサプライズの一つだったかも知れません。

内藤:嬉しい(笑)。
Q. 稽古に入るのはこれからだそうですが(取材時)、本作の取材などでご一緒されて、お互い「新たな一面を知った」部分について教えてください。

松田:これから知っていくと思うんですよね。Wキャストで同じ役をやったことがあるのですが、大希くんだけにしかない色みたいなものがあるんですよ。昔から柔らかい印象なのですが、柔らかさの中にいろんなものがあるんじゃないかなと思い(笑)、楽しみで仕方がないです。

内藤:出会った時から、熱血イケメンみたいな、熱い男松田凌。Wキャストで同じ役をやった時も、持っているものも性質も全然違っていて、すごく惹かれました。憧れるし、ついていきたくなるんだよな、という感じです。前作をDVDで観た時に、凌くんの加州清光が新鮮でした。

松田:ははは(笑)。

内藤:ちょっと皮肉めいたというか、生意気なところが新鮮でありながらも容姿は美しくて「かっこいい」と小声でずっと言っていました。DVDを観る方用に、抜きで撮影しているのですが、抜かれた瞬間、凌くんの顔を見て「イケメンじゃん」と言ってしまいました。どこを切り取っても「これ生で見たかったな」と映像で観ながら思いました。すっかり魅了されました。

松田:ありがたいです。

Q. SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者です。また、衣裳の美しさや、立ち居振る舞いの美しさも舞台『刀剣乱舞』の魅力の一つです。今日(取材日、4月下旬)の衣裳はどういうイメージで選びましたか?

松田:俳優ってなかなか四季を感じることが難しい時があるんですよ。だから、春っぽくいたかった(笑)。記事をご覧になる方に、清涼感ある感じでお届けしたいと思いました。

内藤:僕は可愛らしい感じ。春らしい感じで選びました。
内藤大希

Q. 舞台『刀剣乱舞』だからこそ感じられる緊張感や、スタッフさんからの熱い視線みたいなものはありますか?

松田:「2.5次元」という言葉がちょうど生まれた頃に自分が演劇を始めて、皆様に言っていただくにはとてもいい言葉だと思うのですが、自分たちを追い詰める言葉でもあって。演劇を、俳優としてカテゴライズされるまでもなくしっかりとやっていきたいという趣旨があるんです。『刀剣乱舞』という多くの方に愛されている作品をやるうえで、壁がたくさん見えてくると思うんです。制作陣の皆さん、衣裳、音響、メイク、照明、映像、舞台美術、様々な人たちがその壁を越えなければならない。演劇として皆様にどう届けるかという緊張感がものすごくあると思うんです。それは今作をやるうえでのやりがいでもあるのですが、舞台で演じることの本当の意味を、演劇が好きだから、信じているからこそ、俳優として届けたいと思います。

内藤:凌くんについてくことが大事だな、と思いました(笑)。僕が最初演劇をやりだした時から、舞台の座長は凌くんみたいにみんなを引っ張っているイメージがありました。今はいろんなタイプの座長がいると思うのですが、背中で魅せるタイプっていいよな、と思います。凌くんの熱がみんなに伝染していくというか、じっとはしていられないというか。まわりを焚きつけるような熱いものを感じます。凌くんが汗をかいている姿や、演劇の熱いもの、相手に飛ばしているものを見て、自分も頑張らなきゃと思います。演じている人のエネルギーがお客さんにも伝播して、みんなにいい栄養となって、明日も頑張ろうという気持ちを届けられるように頑張りたいと思います。

松田:すごく嬉しい。今作に関しては若い方を中心にキャスティングされていますが、「内藤大希」が全体を見守る監査官という立場でいてくださる意味がこういうところに出ていると思います。

内藤:(笑)。

松田:僕はエンジンをかけたまま「うわー!」と行ってしまうんですよ。もちろん自分が前に立って、茨の道を切り開いていきたいと思うけど、人のことを見られない時があるんです。

Q. 突っ走ってしまうんですね。

松田:そんな時、柔和でなおかつ、芝居に真摯な方がいてくださることがとても大事で。一番後ろに大希くんがいてくれるからこそ、もし僕についていけなくて「頼むから、今ここについてきてくれ!」とたとえ背中で語ろうと思っても、後ずさりをしてしまう人がいると思うんです。その時に「大丈夫だ」と肩を貸して一緒に前に進んでくれる人、それが大希くん。Wキャストをやっていた時もまさにそうだったんです。同じ役を演じていたのに、僕の時はみんなの目の色に炎が入るのですが、大希くんの時はみんなが笑顔。僕はそこに一番涙したし、すごいなと思いました。本当の笑顔で芝居しているから、大希くんの優しさや雰囲気が伝達して、ほかの方の笑顔を引き出している。大希くんが土台となって支え引っ張っていると感じました。今回自分が一番上に名前があって、一番下に大希くんがいてくれるということにも、すごく意味があるのではないかと思います。

内藤:こんなに嬉しいことはないです。

素敵な関係ですね。ありがとうございました!

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[プロフィール]

松田 凌
1991年9月13日生まれ。兵庫県出身。
舞台『東京リベンジャーズ』シリーズ(2021年~)、ドラマ『悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った? ~』(日本テレビ系/2022年)などに出演。映画『仁義なき幕末【龍馬死闘編】』(2023年)、『その恋、自販機で買えますか? 』(2023年)では主演を務めた。


内藤大希
1988年2月18日生まれ。神奈川県出身。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2017年~2021年)、『のだめカンタービレ』(2023年)、『MEAN GIRLS』(2023年)、舞台『鬼滅の刃』其ノ参 無限夢列車(2022年)などに出演。2025年3月~ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の出演が控えている。

舞台概要


【舞台『⼑剣乱舞』⼼伝 つけたり奇譚の⾛⾺灯】
2024年6⽉9⽇(⽇)、7⽉21⽇(⽇)ライブ配信&7⽉21⽇(⽇)18:00⼤千秋楽ライブビューイング決定!
<日程・劇場>
東京:6月8日(土)~6月30日(日) THEATER MILANO-Za (東急歌舞伎町タワー6階)
大阪:7月5日(金)~7月14日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
福岡:7月19日(金)~7月21日(日) キャナルシティ劇場
原案:「刀剣乱舞ONLINE」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
脚本・演出:末満健一
<出演>
加州清光:松田 凌
大和守安定:植田圭輔
和泉守兼定:田淵累生
堀川国広:小西詠斗
長曽祢虎徹:松田 岳
孫六兼元:砂川脩弥
監査官:内藤大希

近藤 勇:佐々木 崇
土方歳三:小早川俊輔
斎藤 一:池岡亮介
永倉新八:足立英昭
谷 三十郎:阿見201
山南敬助:栗原功平
沖田総司:早乙女友貴

主催:舞台『⼑剣乱舞』製作委員会

公式サイト:舞台『⼑剣乱舞』⼼伝 つけたり奇譚の⾛⾺灯
公式X:@stage_touken

©NITRO PLUS・EXNOA LLC/舞台『⼑剣乱舞』製作委員会

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