【詳細】『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』吉柳咲良 インタビュー

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2024-02-13 21:00:00
2021年1月に日本テレビとHulu共同製作ドラマとして、日本テレビ系にてSeason1の放送がスタートした「君と世界が終わる日に」(通称:「きみセカ」)。ゴーレムウィルスという嚙まれたら化け物になってしまう“謎の感染症”によって繰り広げられる過酷なサバイバルと濃厚な人間ドラマを描いていく作品だ。地上波ゴールデン帯連続ドラマでは初となる“本格ゾンビ作品”として注目が集まり、その後も、Season2~4まで動画配信サービスHuluで独占配信され、Hulu年間視聴者数ランキング「Huluオリジナル部門」3年連続1位(※2021~2023年)を獲得するなど圧倒的な人気を誇った。シリーズを通して壮絶な人生を歩んできた主人公・間宮響の最後にして最大の戦いを通して愛の形を描いた劇場版が、大ヒット公開中!!

シリーズを文字通り命懸けで闘ってきた【絶対諦めない男】主人公の間宮響を演じる竹内涼真。真っすぐで男気溢れる熱い男・柴崎大和を高橋文哉、大和の幼馴染で心優しくも芯の強い看護師・羽鳥葵を堀田真由。

響と共にユートピアの地下街から研究タワーの最上階を目指す仲間(通称:地下街組)として板垣李光人・窪塚愛流・橘優輝・黒羽麻璃央、そしてSeason3からの続投で視聴者を震撼させた須賀健太、今回響の前に立ちはだかる最大の敵として吉田鋼太郎も出演。

そして、今作の主題歌アーティストが菅田将暉であることが発表され、Season1でも主題歌を務めた菅田とプライベートでも親交のある竹内の再タッグに反響が集まった。また、挿入歌でもSeason1同様安田レイが起用され、安田ならではの音楽が“きみセカ”の世界観をさらに色濃く彩っている。

今回、そんな本作で「響を追う謎の女性」を演じた【吉柳咲良】を直撃!物語のカギを握る人物を演じるにあたり準備したことや、菅田将暉の主題歌、安田レイの挿入歌を聴いてみて、竹内涼真、高橋文哉、堀田真由との共演秘話のほか、NHK BS「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」で山口百恵役を演じた感想や、2023年後期連続テレビ小説「ブギウギ」で経験した初めての朝ドラ出演、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』出演に向けての意気込みについてもたっぷりと語ってくれた!
Q.人気シリーズの完結編に、物語のカギを握る人物として出演されていますが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

吉柳咲良(吉柳、以下):プレッシャーをすごく感じました。season1から観てきたいち視聴者として、この先どうなってしまうんだろう、事務所の先輩である竹内涼真さんがどれだけの熱量と覚悟でやってきただろう、その重みを受け止めなきゃと思いました。私が以前竹内さんと共演したのが中学生の時だったので、その頃よりも成長したなと思ってほしいというのがありました。この役を全うすることが、竹内さんに対して感謝を伝える形、恩返しになるだろうと感じていました。

Q.ドラマ版を観た感想を教えてください。

吉柳:ギャーギャー言いながら観ていました(笑)。結構血が苦手なタイプなので、見進めるのが大変でした。ですが、なんで響ってこんなに諦めないんだろう、響の諦めの悪さが、嘘じゃない感じがすごく伝わってきて。竹内さん自身がそういう人なのかな、と思うくらい本当に作品の世界に入り込んで抜け出せなくて、一人でワンワン泣きながら、苦しいと思いながら観ていました。
Q.「謎の女性」という役どころですが、ご自身の演じた役をどのように捉えましたか?

吉柳:この役にどう手を付けていいかわからなくて。クランクイン前に撮影現場に見学に行かせていただいた時に、竹内さんに「大丈夫?」と言われて。「大丈夫じゃないです。どう向き合っていいかわかりません。何が大丈夫じゃないかがわかりません」と言って(苦笑)。そしたら竹内さんが「台本にない部分を自分で細かく作り上げていったら?書いてみたらいいんじゃない?」と言っていただいて。スマートフォンの小説を書くアプリに、自分がどうやってこの役を演じるかを考えながら、この子が今までどうやって生きてきたか台本にない部分を自分で作成して、私だけの台本を作るみたいなことをやりました。セリフでは描かれていない何かを、幼少期から今までどう生きてきたのかという部分をひたすら台本にして。菅田将暉さんの主題歌を聴きながら、どっぷり「きみセカ」の世界に浸かっていました。芯のある子というか。自分の中にある軸がぶれない方がいいだろうな、と演じる前から心の準備をしていました。

Q.菅田将暉さんの新たな主題歌を聴いてみていかがでしたか?

吉柳:とうとうファイナルなんだな、と聴いた時に思いました。映画の壮大さとマッチして、映画を盛り上げる曲になっていて、予告を観ただけで泣けるくらい主題歌がこの世界を後押ししている感じがしました。苦しくなりながらもちょっと感動しました。

Q.安田レイさんの挿入歌「Ray of Light」を聴いてみていかがでしたか?

吉柳:ドラマの時に挿入歌の「Not the End」をずっと聴いていました。あの曲ってすごく重要なシーンで流れるイメージです。気持ちを高めるために「Not the End」を聴いて現場に行っていました。劇場版でも、重要なところで挿入歌「Ray of Light」が流れるじゃないですか。鳥肌が止まらなくて。完成した作品を初めて試写で観た時も、曲が流れただけで声にならない叫びをして、号泣したくらい。曲ってすごく偉大だなと思って。このお2人も作品を一緒に作り上げてきた方々だとすごく感じました。ドラマから映画へ続く歴史の長さ、ファイナルの重みを感じました。
Q.竹内さん演じる間宮響というキャラクターには、どんな印象がありますか?

吉柳:ここまで諦めが悪いからこそみんな生きられているというか。その諦めの悪さって才能なんだなって。この役は竹内さんにしか演じられなかったと思います。これだけ過酷で、いろんな場面で苦しさが溢れ出る作品を、こんなに長い期間やるって、私だったら心が持たないと思うので。それをつらくてもやりきる竹内さんの強さが響にも投影されているのかなと思います。響、いいですよね。ああいう世界でなかったら存在しない、本当に主人公だなと思います。

Q.劇場版では高橋文哉さん演じる大和と堀田真由さん演じる葵が新キャラクターとして登場しますが、2人の人物像についてどう思いましたか?

吉柳:大和は最初「なんて子どもっぽいんだ、この男は」と思いました(笑)。ですが、大和と葵のバランスが可愛らしくて好きでした。彼は彼でとてもまっすぐというか、自我というものがちゃんとあって、強くて、みたいな。ちょっぴり融通がきかない頑固な面もあるけど、葵はそれがちょっと愛おしかったんじゃないかな。でも葵の強さがあったからこそだなと思うし、あの2人のコンビはすごく好きです。ニヤニヤしながら観ていました。

Q.完成した作品を観て恐怖を感じたシーンや、興奮したシーンについて教えてください。

吉柳:挿入歌「Ray of Light」が流れた瞬間。あの瞬間が一番ワクワクしました。それまでもずっと号泣しながら観ていたのですが、それぞれの愛の形が今回のテーマでもあるから、すごくそれが要所要所で見えて、いちいち泣かされました。竹内さんの涙に心底弱いので、竹内さんが泣くと私も泣いてしまう(笑)。本当に苦しい涙を流すなと思いながら一緒に泣いていました。
Q.キャストの方々のアクションシーンを観ていかがでしたか?

吉柳:すごかったです。超かっこよかったし、私もあそこにいたかったと思いました。あの場で一緒にアクションをやりたかった(笑)。

Q.堀田真由さん演じる葵が戦うシーンもあって、かっこいいですよね。

吉柳:個人的な感想なのですが、堀田さんって本当に声がものすごくよくて、聞いていてうっとりするんですよね。お顔が美しいのはもちろん、お声までもそんなに美しいんですか?みたいな。セリフ一言一言を発するたびに、男性キャストが多い中での葵だから、その瞬間にハッとさせられる何かがありました。

Q.撮影現場では、どんな話をしていましたか?

吉柳:高橋さんと堀田さんと同じシーンが多かったのですが、高橋さんには「Popteenの時から見ていました」という謎の報告をしました(笑)。現場では緊張で震えが止まらなくて。プレッシャーで何も見えなくなって「どうしよう」となった時に「大丈夫、できるできる」とお2人が言ってくださって。近くにいてくださったのが大きくて、その優しさにすごく助けられたなと思います。
Q.登場人物の中で、吉柳さんイチオシのキャラクターについて教えてください。

吉柳:私はずっと響ばかり目で追っていたな。響には誰も勝てないです。響以外だったら、個人的にめちゃくちゃシンジが好きです。どうしようもないくらい悪役だなと思って(笑)。不気味な笑顔が怖い。須賀さんの悪役ってあまり見ないから、その対比がよかったです。シンジの怖さ不気味さが、余計に味を出している感じが好きです。シンジも響のように諦めが悪いですからね。ですがシンジも一歩間違ってなければ、もっといい人だったのではと思ったし、同情してしまいました。ある意味責任感が強い人だと思います。

Q.「諦めない強い気持ち」や「絶望した中に差し込む一筋の光」といったものが作品全体から感じられます。吉柳さんご自身が諦めずにやり通してよかったと思う経験について教えてください。

吉柳:このお仕事じゃないですかね。何度もやめたいと思ったし、たくさん泣いてきました。この「きみセカ」の撮影の時も、お芝居についてすごく悩んでいたんです。先日試写を観た時に、竹内さんが褒めてくださって、この仕事をやっていてよかったと思いました。この瞬間だよな、この瞬間のためにあるようなものだよな、と。大丈夫かな、私これでよかったのかな、という不安が一気になくなった気がして。誰かがいいと言ってくれたその一言のおかげで報われるみたいなのがすごくあります。悶々と、役としての自分としか戦えなかったものが、作品が世の中に出ることでいろんな、もちろんいい答えばかりが返ってくるわけじゃないけど、感想を聞けること自体ありがたいことだと思います。私はファイナルにしか出演してないですが、同じくらいの重みを背負ってやってきたつもりではあるので、世界に溶け込めていればと思います。
Q.2023年後期連続テレビ小説「ブギウギ」に、若手スター歌手水城アユミ役で出演されるそうですが、初めての朝ドラ出演はいかがでしたか?

吉柳:そちらも結構なプレッシャーを感じていたのですが(笑)、すごく温かい現場で、何よりも趣里さんがすごく明るくて、本当に笠置シヅ子さんみたいな明るさ、太陽みたいなキラキラを感じてホッとするんですよね。たくさんお話をしていただいて、「もっと好きなようにやりなよ」と言ってくださるので、楽しく撮影しています。

Q.歌のシーンはどれくらい練習しましたか?

吉柳:うまさよりも必要なのは、勢いと強さとパッションという感じだったから(笑)、何よりも大事にしなきゃいけないのは私自身の爆発力だったので、気にせずどこまで上がっていけるか、気持ちを高めていけるかというのを大事にしながらやっていました。

Q.NHK BS「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」では山口百恵さん役で出演されていましたが、演じてみていかがでしたか?

吉柳:百恵さんに関しては実在する人物だったので、いつもとは違うプレッシャーを感じていました。120%の敬意を持って、ご本人に失礼がないようにと思いながらやっていました。ご本人が話す時、歌う時、日本語のつなげ方のくせをすごく細かく聞いて、ちょっとでも似せられるようにやりました。

Q.ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の出演も控えていますが、意気込みを教えてください。

吉柳:『ピーターパン』をずっとやってきて、とうとうロミジュリだ、という感じです。役柄も全然違うし、ピーターパン以来のミュージカルなので久々にまた舞台に立てるのは素直に嬉しいです。私はどちらかというと性格がピーターパンに寄っているので(笑)、ジュリエットとは真逆なのですが、そこはビシバシ鍛えていただいて、高く高く作り上げていって、Wキャストなので奥田いろはちゃんといろいろお話しながら、切磋琢磨しながらやれたらいいなと思っています。ヒロインの立ち位置は、映画『初恋ロスタイム』以来です。

Q.ミュージカル出演の面白さや、ミュージカルの魅力について教えてください。

吉柳:生というのが一番の魅力だと思います。映像で編集されてもいない、何が起こるかわからない生のものを届けるというのは、エネルギーがとても必要です。ですが、やはり生で見るからこそ伝わる良さ、特にミュージカルは歌があるので、歌に後押しされて、世界観にどっぷり浸かれる感じとか、その日その日、一公演一公演違うものが見られると思うので、新しい発見を常にしていただけたらと思います。私たちもやっていく中でどんどん新しいものを発見していくし、そういうリアルでしか見られない何かを楽しんでいただけたらと思います。

Q.本番前に、緊張をほぐすためにやっていることはありますか?

吉柳:本番直前までだいたいお腹が痛くなるくらい緊張して。できなかったらどうしようと思うのですが、舞台に立つと意外と平気なタイプで、楽しくやっています。緊張を責めないようにしています。緊張も楽しむしかないと思っています。
Q.『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』を観た人には、どのようなメッセージを受け取ってほしいですか?読者に向けて、見どころを教えてください。

吉柳:愛とはなんぞやというのは永遠の課題、テーマになっていくと思います。少しでもいろんな愛の形を見て楽しんでいただけたらと思うし、みなさんなりの愛の形、例えば響だったら、例えば大和だったら、自分がこの立場になったらどうしていただろうとか、聞いてみたいなと思うので、いろいろ感想を書いていただけたらと思います。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
吉柳咲良
2004年4月22日生まれ、栃木県出身。2016年「第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL 2016」グランプリを受賞。
主な映像出演作品に、映画『天気の子』(19/声の出演)、映画『初恋ロスタイム』(19)、映画『かがみの孤城』(22/声の出演)、ドラマ「星降る夜に」(23/EX)、ドラマ「リズム」(23/CX)。2023年後期連続テレビ小説「ブギウギ」、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』に出演予定。

ストーリー

希望の塔ユートピア。しかしそこは、人間の欲望が生み出した絶望の塔だった。
ユートピアではこの世界を救い出す唯一の方法、ゴーレムと呼ばれる化け物に対するワクチンを研究していた。
特殊な抗体を持つ一人の少女を研究材料にして――。
少女の名前はミライ。間宮響の娘。
響はユートピアに集った5人の男たちと共にミライを救い出す決心をする。
男たちは愛する人を助け出すため、家族・友人を助けるため、そして生き延びるための食糧や金を盗むため...
それぞれ譲れないものを抱え反発もあったが、次第に響の信念に共鳴し、共に戦う決心をする。
しかしそこにはタワーの罠と、様々な裏切りが待ち受けていた。
父親として覚悟を決めた響は、自らの命よりも大切な子供への想いを胸に、襲い掛かるゴーレムたち、
そしてワクチン開発のためには手段を選ばない残酷な人間たちと戦い続ける。 響には――最期が迫っていた。

本予告


映画概要


【劇場版 君と世界が終わる日に FINAL】
大ヒット公開中!
竹内涼真
高橋文哉 堀田真由 板垣李光人 窪塚愛流 橘優輝
吉柳咲良 / 須賀健太 味方良介 黒羽麻璃央 / 吉田鋼太郎
監督:菅原伸太郎
脚本:丑尾健太郎
主題歌:菅田将暉「谺する」(Sony Music Labels Inc.)
挿入歌:安田レイ「Ray of Light」(Sony Music Labels Inc.)
配給:東宝
製作プロダクション:日テレ アックスオン

©2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

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shirokuma110 shirokuma1102/26
素晴らしい作品でした
shirokuma110 shirokuma1102/26
素晴らしい作品でした

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