オリヴィエ賞4部門、トニー賞4部門受賞!ブロードウェイとウエストエンドを感動に包んだ話題作。前後篇6時間半でつづる愛の物語、日本初演!
気鋭の演出家・熊林弘高が挑む傑作巨編。現代NYを舞台に展開するラブ・ストーリー。
NYのゲイコミュニティの人々が差別や偏見を乗り越えて獲得してきたもの、世代を超えて語り継がれる、愛と自由を求める人々の物語が、コロナと戦争の時代に生きる我々の心にしみわたる。 感動のドラマを、個性豊かなキャストで描く。
東京芸術劇場では気鋭の演出家に新たな活躍の場を提供し、演出家・熊林弘高とは、2010年『おそるべき親たち』のシアターウエスト公演以来、充実した共同作業を積み上げてきた。熊林はシェイクスピアやチェーホフの古典作品を斬新な現代劇として蘇らせたプレイハウス公演、日本の現代劇やアングラ戯曲をスタイリッシュに演出した小劇場公演などを手掛け話題になった。唯一無二の演出家として錚々たる名優たちから一目置かれる熊林は、寡作の人としても知られる。自身が納得した作品を1~2年に1本選びぬく熊林が「これだけは」と自ら上演を切望した作品、それが『インヘリタンス-継承-』だ。
本作は、2015~2018年のニューヨークを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を知る60代と、若い30代・20代の3世代のゲイ・コミュニティの人々の愛情、人生、尊厳やHIVをめぐる闘いを描いた作品。作者のマシュー・ロペスは本作でラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞し、この春ノン・バイナリー(自分を男性・女性という性別にあてはめない)俳優がトニー賞を受賞して注目を浴びた『お熱いのがお好き』ミュージカル版の脚本も手掛ける今注目の作家。病気やマイノリティに対する差別や偏見を乗り越えて力強く生きる人々を描く本作は、上演権獲得を巡りコンセプト・プレゼンとなったが、熊林が勝ち抜き、作者ロペスより日本初演の演出を託された。前後篇6時間半にわたる超大作。熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出す。
キャスティングにこだわる熊林の指名を受けてたったのは、信頼篤き実力派の福士誠治、今後が期待される感性豊かな田中俊介、正反対の二役を演じる新原泰佑、そして柾木玲弥はじめフレッシュな若手俳優陣。ベテラン勢としては円熟味を増すベテラン山路和弘、篠井英介などが顔を揃える。さらに熊林作品に欠かせない名女優 麻実れいが後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころだ。
今回、本作でジェイソン1を演じる【百瀬朔】と、ピーターを演じる【久具巨林】を直撃!出演が決まった時の気持ちや、共演してみてのお互いの印象、SGS読者に向けた作品の見どころのほか、恋人とすれ違いをなくすためにすべきことや、「自分らしいな、幸せだな」と感じる瞬間など、気になる素顔が垣間見えるお話も盛りだくさん♪
気鋭の演出家・熊林弘高が挑む傑作巨編。現代NYを舞台に展開するラブ・ストーリー。
NYのゲイコミュニティの人々が差別や偏見を乗り越えて獲得してきたもの、世代を超えて語り継がれる、愛と自由を求める人々の物語が、コロナと戦争の時代に生きる我々の心にしみわたる。 感動のドラマを、個性豊かなキャストで描く。
東京芸術劇場では気鋭の演出家に新たな活躍の場を提供し、演出家・熊林弘高とは、2010年『おそるべき親たち』のシアターウエスト公演以来、充実した共同作業を積み上げてきた。熊林はシェイクスピアやチェーホフの古典作品を斬新な現代劇として蘇らせたプレイハウス公演、日本の現代劇やアングラ戯曲をスタイリッシュに演出した小劇場公演などを手掛け話題になった。唯一無二の演出家として錚々たる名優たちから一目置かれる熊林は、寡作の人としても知られる。自身が納得した作品を1~2年に1本選びぬく熊林が「これだけは」と自ら上演を切望した作品、それが『インヘリタンス-継承-』だ。
本作は、2015~2018年のニューヨークを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を知る60代と、若い30代・20代の3世代のゲイ・コミュニティの人々の愛情、人生、尊厳やHIVをめぐる闘いを描いた作品。作者のマシュー・ロペスは本作でラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞し、この春ノン・バイナリー(自分を男性・女性という性別にあてはめない)俳優がトニー賞を受賞して注目を浴びた『お熱いのがお好き』ミュージカル版の脚本も手掛ける今注目の作家。病気やマイノリティに対する差別や偏見を乗り越えて力強く生きる人々を描く本作は、上演権獲得を巡りコンセプト・プレゼンとなったが、熊林が勝ち抜き、作者ロペスより日本初演の演出を託された。前後篇6時間半にわたる超大作。熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出す。
キャスティングにこだわる熊林の指名を受けてたったのは、信頼篤き実力派の福士誠治、今後が期待される感性豊かな田中俊介、正反対の二役を演じる新原泰佑、そして柾木玲弥はじめフレッシュな若手俳優陣。ベテラン勢としては円熟味を増すベテラン山路和弘、篠井英介などが顔を揃える。さらに熊林作品に欠かせない名女優 麻実れいが後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころだ。
今回、本作でジェイソン1を演じる【百瀬朔】と、ピーターを演じる【久具巨林】を直撃!出演が決まった時の気持ちや、共演してみてのお互いの印象、SGS読者に向けた作品の見どころのほか、恋人とすれ違いをなくすためにすべきことや、「自分らしいな、幸せだな」と感じる瞬間など、気になる素顔が垣間見えるお話も盛りだくさん♪
舞台『インヘリタンス-継承-』トレイラー
Q. 日本初演の作品で、東京芸術劇場で上演されますが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
百瀬朔(以下、百瀬):オーディションだったのですが、今の想定だと6時間半くらいあるので、台本を読むのに精一杯で(笑)。出演できるとわかった時は率直に嬉しかったです。
久具巨林(以下、久具):実は久しぶりのオーディションで「やっとだよ!」という安堵感と嬉しさがありました。
Q. 出演が決まって、友達や家族、事務所の方から言われて嬉しかったことはありますか?
百瀬:「すごいね」とか、「熊林弘高さんの演出が好きだから観に行くわ!」という役者仲間の友達が結構いました。
久具:上京する前に名古屋の小劇場で4年間やっていたので、「芸劇のプレイハウスに立つの?」と、地元の演劇の友達や先輩に羨ましがられました。「ついに名古屋の演劇からもプレイハウスに立つ奴が出たか」と喜んでもらえて嬉しかったです。
Q. 台本を読んだ感想を教えてください。
久具:タイトルの通り、継承されているものが描かれているのですが、それ以外にもいろんなものを繋いでいるのが所々に描かれています。観ている人たちにとっても、ポイントポイントで、心に刺さるものがあるんだろうな。「この人にとっての継承はこういうことなんだ」と気づくポイントがあります。一人一人のキャラクターの物語が、しっかり描かれていて、エリックとトビーが主役というだけでなく、全員が主役になる舞台だと読んだ時に感じました。
百瀬:LGBTやHIVが大きなテーマなのですが、会話劇で、重い話ではないです。とっつきやすい部分があったり、視覚的に楽しめるところもあったりするので、構えずに来てくれると嬉しいです。海外で人気のテレビドラマを、みんながよく知っている日本のテレビドラマに置き換えていたり、日本語に訳す際に訳し方で工夫している部分があったりします。楽しいところもあるなという気持ちで見てもらえたらと思います。