【詳細】映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」鈴木亮平インタビュー

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2016-05-17 19:03:00
変態が悪を懲らしめ平和を守る奇想天外なアクションヒーローとし2013年まさかの実写映画化となり話題騒然となった「HK/変態仮面」。原作は1992年より「週刊少年ジャンプ」に連載されたあんど慶周のコミック「究極!!変態仮面」を、「勇者ヨシヒコ」「コドモ警察」シリーズなどで知られる福田雄一監督が実写映画化した「HK/変態仮面」の続編。ストイックに鍛え上げられた肉体美を惜しげもなく原作に忠実に再現し、無理矢理伸ばしたパンツを肩に引っ掛け、編みタイツでセクシーさもプラスしたそのスタイルはまさに変態!

そしてその変態に見合ったセリフと悪を成敗する必殺ワザの数々で元々の原作ファンのみならず、一ジャンルの作品として、また鈴木亮平という役者の凄さを肌で感じたいがために、映画館やDVDでこっそりとその活躍を応援する女の子たちも実は結構多い。

そして今回、満を持してさらなる肉体美を引っさげスクリーンに帰ってくる続編『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』では、鈴木亮平演じる主人公 色丞 狂介(変態仮面)が、恋人同士となった姫野 愛子とともに大学へ進学し、愛子のパンティを被って悪を倒す日々を送るが、世界中でパンティが消えるという危機が巻き起こる。

Q 3年の時を経ての続編となりましたが、実際に決定したと聞かれた時はどう思われましたか?

鈴木亮平(以下:鈴木):「遂に、遂にできるなといった感じでした。元々、前作の企画が持ち上がって僕と監督とで食事をした際に「僕は三部作にしたい」と。監督も「僕もそう考えていた」とおっしゃっていただけて、ようやくそこに向かって“2”ができるな、という感じでしたね。」

Q 三部作でと、鈴木さん自身が考えられたの理由は?

鈴木:「ヒーローは、やっぱり三部作(笑)。とにかくこの“変態仮面”は作品の構成もそうですが、アメコミのヒーロー映画を意識している部分が多く、そのアメコミは世界中で受け入れられていて、じゃあ日本のヒーローなら? さらに21世紀の今だからこそアメコミに対抗できる日本のヒーローといったら、僕は「変態仮面」だと思っています(笑)

そういった意味ではやはり海外へ向けて考えると、日本のヒーロー映画の代表作なんです!、と多くの国でも上映できたら最高ですし、やはり三部作でないとより深く作品を知ってもらえないのではと思っています。だから、今回の“2”のストーリーが受け入れられないと、“3”へとつなげる事も出来ないので、さらに気合いが入っています。続編をつくって、それでコケるってパターンが映画あるあるですが、それを恐れて続編をつくらないってナンセンスだと思います。そこを恐れず、より良い作品をつくり、そこを乗り越えて最終章をつくれるのが映画の醍醐味なので、自分の持てる全てを出し切っています。」
Q “2”では、前作の高校生役から、大学生へと進学していますが、学生時代の思い出として印象深い事はなんですか?

鈴木:「高校生の時は、もちろんめちゃめちゃあります! 一番は高校の時にアメリカへ1年間留学したことですね。その経験ですべてが変わりました。それまでは日本という国を中心に、世界を見ていましたが、海外に実際に住むと良いところも悪いところも見えてきて、世界は日本だけじゃないって実感することができました。世界の広さを知り、日本人は世界中でどのくらいの存在感があるのだろうと思った時、アメリカの地方などでは誰も日本人なんて知らないんですよ。そこで日本人として、大人になったら日本の存在感を高めたいと、そういう仕事をしたいと思っていました。その結果が“変態仮面”です(笑)。

そして、大学へ進学し、そこでお芝居をはじめました。大学の学生演劇は時間を稽古にとられ、1公演ずつ自分たちで1からすべて用意するのでお金もかかって、しかも学業が結構厳しい学校だったので大変でしたね。」

Q 作中でもバイトシーンがありますが、これまで実際にどんなバイトを経験されましたか?

鈴木:「めちゃめちゃいろんな職種を経験しました。飲食でいうとスタジアムでビールを売るバイトは高校生の時からずっとやっていて、東京に来てもやってました。あとは、居酒屋や、バーテンダーもやりました。一番楽しかったのは、バーテンダーの仕事で、とてもやりがいがありました。店長が凄く厳しいが愛がある方で、いろいろと勉強になりました。仕事に対してのプロ意識がすごく高く、尊敬できる人に出会えて、いろいろとバイトを経験していて良かったと思っています。」

Q 前作に比べて、また、体が一層仕上がっていたように見えました。今回の体作りでなにか意識したことはありますか? また社交ダンスのレッスンを受けたそうですが、実際やっていかがでしたか?

鈴木:「体に関しては、もちろん前作を超える体にしなきゃいけないということと、今回は変態仮面がNYにも行くので、海外のヒーローと並んだ時に、ひけをとらない体にしたかったということですね。前回もそうですが、今回もある海外のヒーローを意識してというか、インスピレーションを受けて作っているところが多く、オマージュシーンのようなものがたくさんあったので、それがただのオマージュとかパロディにならないように、彼らに並んだ時に見劣りのしない体にすることが大事でした。そのためにはやっぱり大きくなければならない、日本人の規格を超えたサイズ感というか筋肉量が必要でした。他作品でかなり体重を増やしていった直後の撮影だったので、そこから脂肪だけを落として筋肉が残せたんです。一回太ってしまうと大きな体になるんですよ。そのタイミングもあって丁度よかったですね。結果、自分が鏡で見ているよりも、映像に映ると、さらに大きく迫力のある体になっていたなと思います。」

Q 共演された方々も清水さんやムロさんなど前作からのキャストも再集結しつつ、新たに柳楽さんや、水崎さんといったキャストが加わり、現場の雰囲気はいかがでしたか?

鈴木:「現場は、独特な変態仮面の雰囲気があります。和やかに笑いにあふれているんだけど、すごくストイックという。今回から参加の柳楽さん水崎さんとかはもちろん緊張はあるんですけど、前作で「成功したのは何がよかったか?」というと、真面目にやっていたからなんですよね、くだらないことを。今回“2”ということでそこに油断するのではなく、お祭り気分になるのではなく、より真面目にストイックにこの作品に向き合っていかなきゃ、と。そうしないと失敗するという危機感は常に現場に、スタッフももちろんですけどみんなにありましたね。あまり楽しい現場ではないんですよ(笑)。苦しいことのほうが多いんです。今回は撮影が夏だったので前回みたいな寒さでということはなかったんですが、柳楽くんが巨大なマシーンに入ったとき、本当に引くくらい汗をかいて、マシーンの中にプールみたいな水たまりができて下にこぼれるくらいでした。録音部さんが、「この水の音なんだ?」と言うくらいだったので、柳楽さんが一番きつかったと思います。体力的に。

あと、清水さんは何も変わってなかったですね(笑)。それが僕らにとってすごく癒しでした。今やいろいろな仕事をしていてすごく人気もある彼女が、まずこの作品に出てくれたというのが嬉しかったし、何も変わっていなかったので現場ですごくホッとしました。」
Q 変態仮面=パンティはなくてはならないアイテムですが、作中に出てきたパンティで鈴木さんの一番好みのパンティは?

鈴木:「僕のですか?! なるほどね。う〜〜ん、考えたことなかったな(笑)。作品にでてくるパンティってちょっと個性的なんですよね、全部。ヒョウ柄とか紫とか。本作で初登場する、綾田教授という大人の女性が出てくるのですが、わかりやすい“THE セクシー”っていうパンティで、と言っても、愛子ちゃんの木綿の真っ白というのもあんまり僕的には....。適度に色気はあってほしいですが、中間くらいのが出てこないんですよね〜。どれかと言われれば、でもヒョウ柄はキツいな〜。勢いがありすぎて(笑)。あ!あれが丁度いいでね!水色の!空に飛んでいくシーンがあるのですが、そこでつかんだ水色レースが爽やかな感じで、ちょっとレースが入っていて可愛らしくもありちょっと大人っぽさもあってちょうどいいバランスですね。」

Q ちなみに、鈴木さんにも勝負パンツなどあったりしますか?

鈴木:「ありますよ!最近変えたんですよ(笑)。絶対、勝負パンツを一つは持っていて、映画のクランクインとか、舞台挨拶とか大事な時に履くとっておきのがあるのですが、ラッキーパンツだったこともあって4年くらい同じのを履いていたのですが、それももうボロボロになってしまったので一新しました。新しいのは、真っ黒の言い訳ができないような真っ黒なものに変えました(笑)。ちなみにボクサータイプで。ちょっと艶のあるような、イイ感じのです!」

[“原宿” “ファッション”について]




Q 原宿の女の子達にも人気のある作品ですが、もし原宿を歩いていて、「変態仮面だ!」っと言われたらどうしますか?

鈴木:「無責任なことを言ってしまうと、本当にしないといけなくなっちゃうので、もし変態仮面だって言われたら「ありがとうございます」くらいしか言えないですが、“それって誰のおいなりさんですか?”って言われたら(笑)、もし聞かれたらですが「それは私のおいなりさんだ」って返しますよ!(笑)。」

Q 女の子の好きな服装は?

鈴木:「お嬢様っぽいワンピースはあまり好きではなく、ちょっとラフな感じで、パンツスタイルとかが好きですね。ジーンズにTシャツとか永遠の憧れですね。カルフォルニア・ガールのような。まあ、夏限定ですが(笑)。僕、好きなのがあって、名前は知らないのですが、リゾート風の長いワンピース。これぐらいの(立ち上がってワンピースの長さを熱心に説明)で、ハワイ的な生地ってフワフワしている、南国系の!肩はヒモだけ結んでるようなストンッとしたカジュアルさもあって、あれはちょっと僕はグッときちゃいますね。やっぱりあのリラックス感というか(笑)。

それも、やっぱりギャップがあってこそですかね。たまにカチッとした服も着てて、それで夏に急に、T.P.O.もありますが、夏のデートとかでそういうワンピースできてくれたら、良いですね〜! 花火大会とかも浴衣とかで気合満々で来られるより、むしろその位のリラックス感をかもし出してくれてると嬉しいかも。ちょっと、すっぴんのような。すっぴん+そのワンピースみたいな、ちょっと油断してくれてるのかなって、思わせてくれるのが良いですね。」

Q それでは最後に若い女の子のSGS読者に「ここを観て欲しい!」という見どころをお願いします!

鈴木:「全てが見どころではあるんですが、特に中高生の女の子達には、ヒーローの話でもあって、それでいて変態の話でもある、それでいて同時に純愛の話でもある、だけど主人公が変態だったらどうなるの?というありそうだけど、ありえないそんなラブ要素も十分楽しめる内容だと思います。いちいち変態、それでいてラブストーリー。そんな日本一変態な純愛ストーリーを楽しんで欲しいですね。年齢制限もないですし(笑)!」

[プロフィール]


鈴木亮平
1983年3月29日生まれ
186cm
兵庫県出身

2006年、テレビドラマ「レガッタ〜君といた永遠〜」で俳優デビュー。NHK朝の連続ドラマ小説「花子とアン」で一躍ブレイクし、ドラマ「天皇の料理番」や映画「俺物語!!」など女性に人気の作品にも次々と出演。今後も、声優に初めて挑戦した映画「ルドルフとイッパイアッテナ」が8月6日公開になるほか、映画「海賊とよばれた男」など出演作が続々と公開される。


映画概要


【HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス】
全国大ヒット上映中!
出演:鈴木亮平、清水富美加、柳楽優弥、ムロツヨシ、水崎綾女、皆川猿時、やべきょうすけ、勝矢、足立理、上地春奈、木根尚登、佐藤仁美、片瀬那奈、池田成志、安田顕
監督・脚本:福田雄一
原作:「THE ABNORMAL SUPER HERO HENTAI KAMEN」(集英社文庫コミック版刊)

[HP] 映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」 公式サイト

© あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会 

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