【詳細】『ブラックナイトパレード』若月佑美 インタビュー

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2022-12-21 19:00:00
“良い子のところには、欲しいプレゼントを持った赤いサンタが、悪い子のところには欲しくもないプレゼントを渡しに黒いサンタがやってくる”というサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描かれる、中村光の最新クリスマスコメディ作品「ブラックナイトパレード」(2016年より週刊ヤングジャンプで連載開始。現在はウルトラジャンプ、デジタルマーガレットで連載中。コミックス 1-8巻発売中)。

今回、『銀魂』シリーズや『今日から俺は!!劇場版』などを監督し、2020年の1年間だけで監督作の興行収入が100億円を超えた日本屈指のヒットメーカー・福田雄一監督がメガホンを取り、実写映画化。コメディ漫画の鬼才・中村光と、コメディ映画の鬼才・福田雄一が、実写ドラマ「聖☆おにいさん」以来のタッグを組み、何をやってもダメな情けない男が迷い込んだ世にも奇妙なサンタのお仕事を描く!

【受験失敗・就活失敗・彼女無し】、コンビニで3年間アルバイト生活をしていたところをスカウトされ、ブラックサンタとしてクリスマスの世界で大活躍を見せる日野三春を、本作が大河後初主演映画、更には福田監督作品初主演となる吉沢亮が熱演。三春の同僚で超個性的なキャラクター達に、橋本環奈、中川大志、渡邊圭祐ら、豪華キャスト陣が配役。吉沢達を取り囲むクセ強キャラに、佐藤二朗、若月佑美、そして三春の運命を変える“顔のない謎の男“クネヒトの声役として玉木宏の参戦が決定。主題歌を担当するのは、自身初実写映画への楽曲提供となる Eve!

サンタクロースの真実を描く!? 最高のクリスマスコメディがここに!! 12月23日(金)、ブラックサンタがクリスマスと共にあなたの元へやってくる!!

ポーソン練間北口店の元店員で、可愛いけど超自己中なトラブルメーカー 赤井稲穂を演じた【若月佑美】を直撃!吉沢、中川、橋本の振り切った演技を見て刺激を受けた部分や福田監督作品の魅力のほか、クリスマスの思い出や好きなコンビニスイーツ、冬に着たいファッション、2022年を振り返って心揺さぶられた瞬間などについてたっぷりと語ってくれた!
Q.原作マンガや脚本を読んだ感想を教えてください。

若月佑美(以下、若月):中村先生の作品は、ギャグセンスというか、ツッコミとボケが本当に絶妙な塩梅ですごく面白いです。本作では、キラキラしたクリスマスにフォーカスするのではなく、そうではないクリスマスもあるという物語性が面白いなと思いました。

Q.今回演じた赤井稲穂について、佐藤二朗さん演じる店長が「稲穂は顔が可愛い」と連呼するシーンもあります。演じるうえで何か意識したことはありますか?

若月:稲穂は一見、いじわるが過ぎるじゃないですけど「え?そこまでする?」という感じですよね(笑)。可愛さはありつつも、嫉妬した時などの度がすごいな、と思いました。監督には衣装合わせの時に「人気コスプレイヤーみたいな感じ」と説明されていました。私は普段ボーイッシュな感じでいることが多いので、それを頑張ってそぎ落として(笑)、女の子らしくて可愛い感じにしようと意識しました。原作の稲穂の表情も見て、含みがあるというか、裏があったりするので、素直な表現だけでなく、いろんな表情を頑張りたいなと思って演じました。
Q.吉沢亮さん演じる三春と、中川大志さん演じるカイザーの先輩後輩関係、バディ感もとても素敵でした。若月さんから見た、お2人それぞれのキャラクターとしての魅力を教えてください。

若月:三春とカイザーは、一見水と油というか、いわゆる陽の人と陰の人、住む世界が違うみたいな感じではあります。ですが、プラスとマイナスが引っ張り合ったらいいほうに行くとか、凹凸が組み合わさったら一つになるとか、世の中意外と正反対だと思っていたものが一緒になると新しいものを生むことがあると思います。お2人の俳優としての相性もいいのだろうと思いますし、観ていてとても気持ちがいいです。カイザーも最初はヤバい奴だと思うのですが(笑)、彼の裏側を知っていくと応援できるというか。観ていて嬉しくなる関係性なので、素敵だなと思いました。吉沢さんはすごく温和な方で、とても優しく話してくださって。待ち時間にずっと芸人さんの動画を観ていらっしゃって(笑)、「お笑いが好きなのかな」という印象がありました。
Q.吉沢さん、中川さん、橋本環奈さんの振り切った演技もすごいですが、刺激を受けた部分はありますか?

若月:あれだけ顔立ちの整った方が、あそこまで振り切った演技をするのが「すごいな」と思います。勢いよくやっていて「俳優としての限界を自分で決めてはいけない」と思いました。かんちゃん(橋本さん)は振り幅が本当にすごいし、信じられないくらい可愛い人があそこまでやってくれると、最高に気分がいいです。

Q.「今日から俺は‼」映画「ヲタクに恋は難しい」に続いての福田雄一監督作品ですが、福田監督作品の魅力について教えてください。

若月:「福田組」というジャンルを作れているのが、本当にすごいと思います。俳優のことをとても信頼してくださるというか。逆に「自分がきちんと答えられなかったらどうしよう」という怖さもあるのですが、現場ではあまり多くの指示をされず、自由にやらせてくださって、そこから軌道修正してくださる形なので、そういうところが素敵だなと思います。

Q.カットが、なかなかかからない感じなのですか?

若月:そうなんですよ(笑)。台本にない面白さを拾ってくださるところが、素晴らしいなと思います。俳優が絞りに絞り出したところが面白かったりするので。待たれる怖さもありつつ、カットをすぐにかけず、何か新しい物が出てくるのを待ってくださるのはとても素敵だと思います。

Q.「もっとコメディに挑戦したい」などは考えていますか?

若月:コメディの難しさは身をもって感じているので、自分から意欲的に「やりたい!」と言っていい身なのかはわからないですが、やはりコメディは「幸せにならない人はいない」と思っていて。そんな世界観を作れる一員になれるのはとても幸せなことなので、これからも機会があればコメディなど面白い作品で、たくさんの人を笑顔にしたいです。
Q.子供の頃のクリスマスの思い出について教えてください。

若月:サンタさんに手紙を書いたり等はありますが、私は両親にお願いする形でプレゼントをもらっていました。そろそろ年齢も上がって来たので、今度は親にプレゼントを渡す「逆サンタ」ができたらいいなと思います。

Q.SGSの読者層は10代から20代の原宿系のファッションが好きな女の子なのですが、渋谷や原宿周辺で思い出の場所はありますか?

若月:17歳で上京してからずっと通っていたタピオカ屋さんが渋谷にあって、ポイントカードも30枚目までいっていたのですが、先日閉店してしまって。ジャスミンミルクティーが一番好きで、思い出だったなと思います。

Q.SGSはエンタメ情報のほか、新作のコンビニスイーツなどの情報も発信しています。本作はコンビニが舞台ですが、若月さんの好きなコンビニスイーツについて教えてください。

若月:某コンビニのもちもちのロールケーキが、シーズンによって少しずつ違う味が発売されるんです。豆大福やきなこと黒蜜、キャラメルなど、いろいろな味が大好きで、いつも楽しみにしています。
Q.読者には美術系の学校に通っている人も多いです。若月さんは絵を描く活動もされていますが、学業や芸能活動との両立のコツなどを教えてください。

若月:絵を描くことが義務になると途端に楽しくなくなってしまうので、もし学業と絵を描く活動、インフルエンサー的な活動をされている方がいるのであれば、自分の中で義務になりそうだったら一度離れるということをしてほしいです。せっかく自分が楽しいと思って初めたことが、重荷になったり苦になったり、「もうやれない」となってしまうのはもったいないです。趣味でやっていたことが「やらなきゃ」と義務になりそうになったら、また新しい何かを始めてちょっと気持ちを変えて、また戻るということをしてほしいなと思います。

Q.絵を描く時間はどうやって確保していますか?

若月:ボケーッとしている時や、自分の中に「描きたい」という衝動があった時に描いています。アイディアが出ないときは出ないのですが、それでも「描かなきゃ」となると本当にしんどいです。「小さい頃どういう風に絵を描きたかったかな?」というのを思い返して、言葉にできない思いがあったり、人に吐き出すには苦しい感情があったりする時に、絵に描いています。絵と一緒に文字も描いて、自分の気持ちをアウトプットして、それはその時の作品として置いておきます。感情に波がある時のほうが絵を描きやすいです。
Q.キャストの方々のサンタ服も可愛くて、見どころの一つかと思いますが、若月さんが冬に着たいファッションについて教えてください。

若月:28歳なので、だんだんショートパンツやスカートなど、ショート丈の服を着なくなっていて。今年はニーハイブーツやセットアップ、韓国ファッションが流行っていますが、なかなか寒さに勝てず、楽な方を選んでオーバーサイズのパンツとか、そういう服ばかり着ています。ですが、韓国ドラマを観るのが好きなので、キャストのファッションを観ながら「足を出すことを頑張ろうかな」と思っています(笑)。

Q.2022年を振り返って、最も心揺さぶられた瞬間について教えてください。

若月:6月に『薔薇王の葬列』という主演舞台をやりました。シェイクスピアをもとにしたマンガが原作なのですが、舞台化するにあたって史実に寄せたんです。時間がなかったので、役に対する理解を深めるために、暇さえあれば家に帰って台本を読み、現場に向かう時も台本を読み、帰る時も台本を読み、ということを繰り返しました。なかなか今までそこまで詰め込んだことがなかったので、自分の限界をもっと広げていくということを学んで心が揺れました。役柄的にけっこう苦しめだったので、最後まで演じたら知らないうちに涙が出ていました。そういう感情を知れたのはとても大きかったなと思い、心が揺さぶられました。舞台の千秋楽に合わせて、原作マンガの最終巻が出たのですが、役に入り込みすぎたせいで、最終巻を読めなくて。苦しすぎて息ができなくて。本当に1ページも開けなくて、という経験をしたのは初めてでした。驚きでしたし、いい経験になったと思います。

Q.公開を楽しみにしている読者に向けて、メッセージをお願いします。

若月:クリスマスって寂しいんですよね。25日が来るまでは、街もクリスマス一色で、そこに向けて気持ちが高まるのですが、25日を過ぎると一気にお正月ムードになります。この映画は25日以降も公開されているので、観ていただいて、クリスマスの楽しさをいつでも感じてほしいです。福田さんの作品は、何も考えずに笑えるのが魅力だと思います。年末に向かって心に寂しさを感じている人がいれば、一緒に笑ってほしいですし、楽しんでもらえたらと思います。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
若月佑美
1994年6月27日生まれ、静岡県出身。
2011年から乃木坂46で1期生として活動し、2018年11月にグループを卒業。
その後は女優・モデルとして活動の場を移し、ドラマでは、『今日から俺は‼』(日本テレビ)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS)『共演NG』(テレビ東京)などに出演。
映画でも『ヲタクに恋は難しい』、『今日から俺は‼劇場版』など、出演作多数。
2020年「Oggi」6月号からは同誌美容専属モデルを務め、2021年7月には初の単独表紙登場(9月号)を果たした。
オンラインサロン『未開発区域』も開設。二科展にて8年連続入選するなど、アートにも才能を発揮。
9月に2nd写真集『アンド チョコレート』発売。
2022年1月期ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!』(テレビ東京)、3/24配信のNetflix映画『桜のような僕の恋人』、4/29公開の映画『劇場版ラジエーションハウス』に出演。6月上演の舞台『薔薇王の葬列』ではリチャード役で主演を務めた。


<ストーリー>

これは、本当のクリスマスの話。
良い子にはもちろん、
悪い子のところにもサンタクロースはやってくる―
誰も見たことの無い、黒い服のサンタクロースが・・・。

【受験失敗・就活失敗・彼女無し】コンビニ・ポーソン練間北口店で
3年間アルバイトをしている冴えない男・日野三春(吉沢亮)。
世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、
突如、黒いサンタ服を着た男に
「内定だ!今日から正社員!よろしく頼む!」
と、無理やり連れ去られてしまう。

目覚めるとそこは、なんと北極!
そして三春が働くことになった会社は、「サンタクロースハウス」!!!
世界中から届く子供たちの手紙、山積みのプレゼント、
そして黒いサンタ服を着た大勢のブラックサンタたち。

悪い子を発見するためならハッキングもいとわない、北条志乃(橋本環奈)
DQN のチャラ男、田中皇帝(中川大志)
まったく笑わないイケメン料理長、古平鉄平(渡邊圭祐)ら、
強すぎる個性の同僚たちと共に、
世界中の子供たちにプレゼントを配るという
超激務の“ブラックサンタ”として働き始めるが、
この会社にはある秘密があった―。

“赤い”サンタクロースは、もういない―

クリスマス滅亡を目論む怪しい影。
そして、突如として訪れるクリスマス存続の危機!!

三春たちはクリスマスの夜に、
世界中の子どもたちへ幸せを届けることができるのか!?

本予告


映画概要


【ブラックナイトパレード】
12月23日(金) 全国東宝系にて公開
キャスト:吉沢亮 橋本環奈 中川大志 渡邊圭祐
若月佑美 藤井美菜 / 山田裕貴
佐藤二朗
玉木宏
原作:『ブラックナイトパレード』
中村光(集英社「ウルトラジャンプ」「デジタルマーガレット」連載/コミックス1-8巻発売中)
脚本・監督:福田雄一
脚本:鎌田哲生
主題歌:「白雪」Eve(TOY’S FACTORY)
配給:東宝

©2022「ブラックナイトパレード」製作委員会 ©中村光/集英社

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