主人公・窪花(くぼ はな)役を演じたのは、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で数々の新人賞を受賞し、「ドラゴン桜」「鎌倉殿の13人」などで女優として注目を集める南沙良。本作ではシリアスな役柄を繊細に演じている。また、主人公の幼馴染・四井純(よつい じゅん)役を演じたのは、「初心 LOVE(うぶらぶ)」で念願のCDデビューを果たし、「鹿楓堂よついろ日和」「彼女、お借りします」などで俳優としても人気を誇る大西流星(なにわ男子)。本作が初の単独映画出演となっている。そして、主人公の母・窪繭子(くぼ まゆこ)役に、『コンフィデンスマン JP -ロマンス編-』「真犯人フラグ」などの桜井ユキ、主人公の父・窪司朗(くぼ しろう)役に、『極主夫道 ザ・シネマ』「マイファミリー」などの玉木宏が顔を揃え、演技派と実力派が脇を固めている。
監督・脚本を務めたのは、『ノイズ』「ネメシス」などの脚本を手掛け、「さよなら、ムッシュ」などの小説も執筆し、本作が長編監督3本目となる新鋭・片岡翔。さらに、主題歌を書き下ろしたのは、「猟奇的なキスを私にして」「私以外私じゃないの」「ロマンスがありあまる」などのヒットを飛ばし、結成10周年を迎えて改名を発表した、独自のポップメロディを奏でる4人組バンド・ゲスの極み乙女。
世界三大ファンタスティック映画祭の一つ、第42回ポルト国際映画祭のファンタジー部門にて審査員スペシャルメンションを獲得した、予想外のストーリーと想定外のラストが待ち受ける、世にも奇妙な謎解きサスペンスが遂に公開!
今回、似通った境遇の2人が友達になるシーンを切り取った本編映像&場面写真が初解禁!
本編映像
父・司朗が営む心理療法室で飼っているウサギが逃げ出し、慌てて追い駆けた主人公・花が目にしたのは、ウサギを抱いている幼馴染・純だった。花を見上げた純は「かわいいね、やっぱりウサギ飼ってたんだね」と話し、続けて「ねぇ、僕と友達になってくれない?」と声を掛ける。突然の出来事に茫然とする花は「え?」と聞き返すが、慌てた純は「ごめん、5年前の事故の事をネットで知って・・・」と言い、「どうして・・・」と聞く花に、「いや、違うんだ、たまたま見つけちゃって。何か、僕と似てるなぁって思って。僕も、お母さんが病気で、ずっと話す事も出来ないんだ」と純が言う。純の告白に一瞬言葉を失う花だったが、純が「ちょっ、くすぐったいよ」と無邪気に笑う姿を見て、安心して僅かに微笑む花だった。
ちなみに、ちょうど1年前の7月7日(水)に満を持してクランクインを迎えた撮影では、35℃を超える真夏日が続き、繊細なウサギを扱う為には温度調整が必須だった。しかし、物語の中心となる窪家は古い家屋だった事もあり、エアコンが設置されていなかった為、現場にはスポットクーラーが多数用意され、スタッフ総出でウサギ用の環境整備が行なわれた。そんなウサギとの撮影は、キャスト陣にとって一服の清涼剤になったようだ。