【詳細】『劇場版 ねこ物件』細田佳央太 インタビュー

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2022-08-03 19:00:00
古川雄輝主演による人気ドラマ「ねこ物件」の映画化となる『劇場版 ねこ物件』が、8月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。

家族ってなんだろう?美味しいご飯。猫のいる生活。心地よい場所。

“ねこ×イケメン×シェアハウス”をテーマに、今年の春ドラマとして話題を呼んだ「ねこ物件」が劇場版として公開。二星優斗は祖父・幸三の死をきっかけに残された2匹の猫、クロとチャーと共に“猫付きシェアハウス”を始めることに。不動産会社の広瀬有美の手を借りながらイケメンばかりが入居する“二星ハイツ”が出来上がった。劇場版では、優斗が猫付きシェアハウスを始めた本当の理由が明らかに。

猫と人との繋がり方や新しい家族の形を描いたハートフル・ストーリーが生まれた―。

猫付きシェアハウスを舞台に、猫と人との繋がり方や新しい家族の形を描いたハートフル・ストーリーの本編で、主人公の二星優斗を演じるのは、プライベートでも猫を飼い、念願のねこドラマで初主演となる古川雄輝。そして、細田佳央太、上村海成、本田剛文、松大航也が出演し、若手イケメン俳優が勢揃い。さらに劇場版では、金子隼也がドラマのカギを握る役柄で登場。優斗の祖父役に竜雷太が出演し、まさに新旧イケメンがスクリーンを埋め尽くしている。他に四つ葉不動産の広瀬有美役に長井短、猫カフェの店長役に山谷花純らが出演。

今回本作で、弁護士志望の立花修を演じた【細田佳央太】を直撃!プライベートでねこを飼ったことがないため、当初は不安があったそうだが、現場でねこと一緒に遊んだり、スマホで動画を撮ったり、古民家の縁側に座ってねこたちを見守ったりして、癒しの時間を過ごしたという。実際にねこと触れ合ってみて、ねこのマイペースな生き方に羨ましさを感じて「自分もこうあっていいのかな」と思ったり、「ねこに食べさせる物に気を付けたいな」と思ったり、新たな発見もあったそうだ。さらに、TVドラマ「ドラゴン桜」や映画『町田くんの世界』撮影中の思い出や、演出側に回った中学校の文化祭、「俳優の働く環境を変えたい」という熱い思いまで、気になる素顔が垣間見えるお話も満載☆
Q.劇場版はドラマ版の続きとなりますが、出演が決まった時どのようなお気持ちでしたか?

細田:嬉しかったのが一番です。ただ、僕のようなねこを飼ったことのない人間が、ねこが好きな役としてシェアハウスに入居して、ねこ好きの人も観る作品に出演するとなると、どう接していいか。その不安はありました。ねこを飼っている友達にいろいろ聞いたのですが、実際にねこと接してみると「全然違ったな」という印象です。

Q.ねこのいるシェアハウスに男性が集まってくる設定ですが、どのように感じましたか?

細田:「すごく面白いな」と思いました。実際にねこがどれだけ人を変えるか、ということに関しては知らないところではあったので。人と接するのが不器用な主人公がいて、そこに夢を持った人たちがやってきて、周りの環境とねこによってほぐれていくというのも面白かったです。

Q.ドラマ版からパワーアップしたところ、逆に「変わらないな」と思う部分はどこでしょうか?

細田:一番「変わらないな」と思ったのが、ねこの様子を映すシーン。ドラマと同じかそれ以上に丁寧に撮っていると思います。ねこが真ん中にいる作品なので、丁寧に撮っているからこそ、癒される人も多いと思います。パワーアップしたところでいうと、ドラマ版は住人のみんなから(古川雄輝さん演じた)優斗に与える影響が強かったですが、劇場版だと優斗が自分の意志で家族の問題を解決しようとする。きちんと一人の人として向き合おうとする、と言うところは、ドラマ版での成長があったからこそそうなれた。ドラマ版よりもさらに優斗の深いところが知れると思います。
Q.みんなで朝食を食べるシーンなど、作中での食事シーンがとても美味しそうでした。やっていていかがでしたか?

細田:楽しかったですが、やはり難しかったです。ごはんの食べ方一つとっても、性格やキャラクターが出るので、作法が違いましたし、丁寧に、美味しそうに食べないといけないので、すごく大変でした。ただ毎回撮影用の料理を作ってくださって、すごく美味しいので、みんなカットがかかった瞬間に一斉に食べ始めていました。

Q.特に美味しかった料理は何ですか?

細田:ハムエッグが特に美味しかったです。ジブリ映画の登場人物の気持ちを味わっている気分でした(笑)。

Q.古民家での撮影はいかがでしたか?

細田:なかなか日本家屋とかないですからね。「これからずっとここで撮影していくんだ」と思うと、いろいろ心配なことはありました。朝から夜まで慣れない撮影をして、冬だったので寒かったです。ですがやはり撮影が続くと落ち着いてくるというか。「自分の家みたいだね。落ち着くね」と思うくらい気を許せていました。やっていくうちに最初にあった古民家の新鮮さと不安さが、落ち着きに変わっていきました。

Q.古民家の中で、細田さんご自身が好きだった場所はどこですか?

細田:縁側ですかね。よく見えるんですよ。(本田剛文さん演じた)丈がトレーニングをしていたり、ドラマ版でみんなが材料を集めてキャットタワーを作ったり。縁側に座って、黙ってねこちゃんたちを見ていることが多かったです。晴れた日の縁側が気持ちよかったです。

Q.物語の中で意味を持つ場所は、古民家のどこだと思いましたか?

細田:二星ハイツという意味では、やはりリビングじゃないですかね。みんなが集まる、ご飯を食べる場所でもあるのですが、優斗が入居者たちの面接をする場所でもあって。人と人がぶつかるところ、住人同士がケンカするところもリビングなんですよ。一見ほのぼのとしたものを映していそうで、何かしらの問題やぶつかり合いが起きている。玄関から入った一部屋目で衝突するというのが、僕はすごくリアルに感じました。いったん入居者として受け入れた後、リビングが一つ壁になっていたというか。ねこに認められないともちろん入居できないけど、リビングの壁を抜けられないと住人側には来られない。そういうふうになっていて「面白いな」と思いました。
Q.古川雄輝さんとのシーンが多いですが、共演されていかがでしたか?

細田:めちゃくちゃ大人な方です。すごく落ち着きがありますし、ハキハキと言葉で引っ張るというよりかは、自分の立ち姿や佇まいでみんなを引っ張っていく方なので、みんなより年齢が離れているというのもあり、大人の背中のように感じていました。

Q.住人役の上村海成さん、本田剛文さん、松大航也さんとのチーム感も素敵でしたが、撮影現場の雰囲気や共演された印象について教えてください。

細田:基本年齢関係ない雰囲気。みんなが仲良くなってからは、タメ口で敬語関係なく話していました。この4人だとファン(松大さん)と毅(上村さん)が一番はっちゃけてふざけ合っていて、丈(本田さん)がみんなをいじり始めて、みたいな感じで、すごくいい雰囲気でやれていたと思います。

Q.細田さんは今20歳ですが、ご自身は年上の方の中に入っていくのは得意なほうですか?

細田:得意ではないです。同世代は22歳までが限界です。24歳や25歳など「中学高校かぶってないじゃん」という年齢差になってくるとめっちゃくちゃ先輩に感じるんですよ。すごく気を遣いますね。
Q.演じていて癒されたのはどんなシーンですか?

細田:ねこと一緒に遊んでいるところですね。カメラが回っていないところでも、ねこたちが自由気ままに過ごしているので、スマホで動画を撮りながら「可愛いな」と思う瞬間がたくさんあり、癒されていました。ねこが自分の体をペロペロなめるところ、特にダラーンとしてなめているのがめちゃくちゃ好きなんです。それは絶対動画に収めるようにしていました。

Q.「ねこにこんなイメージを持っていたけど、実際触れ合ってみたらこんなふうに変わった」などはありますか?

細田:「思った以上にマイペースだな」という印象です。「自分から近寄っても、こちらに来ない生物がいるのか」というくらいマイペース。でもそれが多分ねこの魅力で、自分の思いや気の向くままに生きていて、マイペースさを絶対に崩さないというのが、すごく面白いな。こちらが構おうとすると来ないし、構おうとしないとこちらに来るし、そういう「振り回されている感が好き」と言うのもわかるな、と思いました。

Q.「ねことお芝居をして新しい自分を発見した」などはありますか?

細田:ねこのマイペースな生き方が羨ましく思えて。「自分もこうあっていいのかな。もっと自分を大切にしてもいいのかな」とすごく思いました。「マイペース」を言い換えると、「自分勝手」とか「わがまま」と捉えられがちですが、そんなこと関係なく自分第一に動いているねこを見て「僕らもそうであっていいんじゃないか」と改めて感じました。
Q.もし細田さんがねこと暮らすなら、今回の撮影で学んだことをどのように生かしたいですか?

細田:「ねこに食べさせる物に気を付けたいな」と思います。「何を何歳から食べさせたらいい」とか、「これだけは絶対食べさせちゃいけない」とか、死活問題になってくるので。そこはすごく気を遣わなければいけないなと思いました。

台本に「うちは人もねこも同じものを食べる」と出てきて、最初「何を言っているんだろう?」と思ったんですよ。人が食べられるものをねこが全部食べられるとは限らないじゃないですか。でもそこをきちんと配慮している優斗はすごいなと思いました。

Q.「ねこは人と人とを結びつける天才」という台詞も登場しますが、細田さんご自身は今まで「同じ趣味を通して仲良くなれた」とか「好きなものが同じで繋がれた」といった経験はありますか?

細田:同じモチベーションや熱量で作品や役に対して挑み、「一緒に頑張ろう」と思える人とは、すごく仲良くなりやすいです。「ドラゴン桜」がいい例なのですが、同世代で、ほとんどオーディションで役が決まった中で「少しでも自分のやれることをやろう。生徒の中で一番になってやろう」と思う人もいるわけじゃないですか。負けず嫌いが集まっていたことも含めて、自分と似たようなモチベーションでお仕事に向き合っている人とは、ものすごく接しやすいし話しやすい。グッと距離が縮まって、作品が終わってからもいい付き合いになることが多いです。「この現場でこういう悩みがあったんだけど、みんなはどうする?」みたいな。
Q.「ねこ物件」は夢を追いかける男性たちのためのシェアハウスですが、ご自身が叶えたい夢や目標はありますか?

細田:このお仕事に関わっている人に、夢を持ってもらうことですかね。この業界にかかわっている役者もスタッフさんも、すごくハードで、働き方改革からかけ離れたところでお仕事をしていると思います。でも今、それが少しずつ良くなってきています。「この仕事をやっていて楽しい」と思える環境にしていくことが今の目標です、

Q.先輩世代で俳優の働き方改革についてつぶやいている方はいますが、20歳で既に考えているのですね。

細田:20歳と言えども、子役だった時の現場も覚えていて。「しんどいよね。理不尽だな」と思うこともあります。先輩が動いてくれて、僕らがそれを受け継いで動いていかないと、その代だけで終わってしまいます。そんなにもったいないことはないので、僕もやれることはやっていきたいです。
Q.10代から20代の女の子に向けて、注目ポイントや作品の魅力を教えてください。

細田:時代や世代が変われども、可愛いものは可愛い。話自体もすごく難しいわけではないし、映画に関しては家族をテーマにしているので、反抗期とか、親と一緒にいることが恥ずかしく感じてくる世代の人にこそ、家族と観てほしい作品です。

Q.8月5日(金) に映画が公開されますが、細田さんがこの夏やりたいことや、夏休みにやりたいことはありますか?

細田:バーベキューに行きたいですね。行こうと思っていたところでコロナが流行したので、行きたい欲がたまっています。今年の夏は「ザ・夏」っぽいことをしてみたいです。

Q.子役からお仕事をされていたそうですが、忘れられない夏の思い出はありますか?

細田:映画『町田くんの世界』の撮影が夏だったんです。その夏は本当に絶対忘れることがないだろうな。豪華キャストの方々との共演でプレッシャーしかなくて、現場で話した記憶とかもほぼないんです。それくらい余裕がない中で、自分が一生懸命やれたと思うと、ものすごく素敵な経験をさせていただけたと思います。
Q.SGSでは原宿系のカラフルなスイーツ情報も発信していますが、ご自身の好きなスイーツはありますか?

細田:買う勇気がないんですよ。友達と何人かで原宿に行った時ならいいですが、仕事の帰りに一人で竹下通りを歩いていて「何か買おう」という勇気が出なくて。「わあ、すごい食べ物があるんだな。今これが流行っているのか」と思いますが、買えたことはないんです。勇気が出ないですね。

Q.10代に戻れたらやりたいことや、10代のうちにやっておいたほうがいいことは何だと思いますか?

細田:学校生活を楽しんだほうが絶対いいと思います。「恋愛や部活をしろ」と言っているわけではなく、シンプルに中学生、高校生と言う瞬間は、一生に一回しかないから、楽しんでいたほうが多分、得だと思います。「青春を感じてください」なんて僕は思っていないのですが、やはりいろいろなことに一生懸命になって、必死に向き合っていた方が楽しいと思います。学校生活は大事にしたほうがいいです。

Q.ご自身の学校生活で、印象に残っていることを教えてください。

細田:中学3年生の時、最後の文化祭でクラスの実行委員をやったんです。それがめちゃくちゃ楽しかったですね。クラス劇をやったので自分が演出側に回って、舞台を観ていました。放課後に残って実行委員の仕事をして、というのがめちゃくちゃ楽しかったです。

ありがとうございました。
スタイリスト:岡本健太郎
ヘアメイク:菅野綾香


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[プロフィール]
細田佳央太
2001年12月12日生まれ、東京都出身。
小学2年生で活動を始める。以降、ドラマや映画で活躍。『町田くんの世界』(19/石井裕也監督)では1,000人超のオーディションを勝ち抜き映画初主演。近年は、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督)、『青葉家のテーブル』(21/松本壮史監督)、『子供はわかってあげない』(21/沖田修一監督)、「ラブファントム」(21)、『女子高生に殺されたい』(22/城定秀夫監督)、「金田一少年の事件簿」(22)などに出演。また、「ドラゴン桜」(21)では発達障がいの男子高生を、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(21)では全盲の高校生を熱演して、話題を集めた。「もしも、イケメンだけの高校があったら」(22)でドラマ初主演を果たし、人気急上昇の注目株である。

予告



<ストーリー>
幼い頃に両親を亡くし、家族は祖父・幸三と2匹の猫、クロとチャーだけ。
祖父の他界で仕方なく始めた“猫付きシェアハウス”。
狭い世界で生きてきた二星優斗の人生は、新たな一歩を踏み出した―。

2匹の猫、クロとチャーと暮らす二星優斗、30歳。唯一の肉親である祖父・幸三が亡くなったことから始めた“猫付きシェアハウス・二星ハイツ”には、それぞれの夢を持つ4人の同居人が住んでいたが、みな次のステージへと巣立っていった。不動産会社の有美から、かつての入居者たちの活躍を聞かされ、二星ハイツの再開を促されるが気乗りがしない。しかし、祖父が遺した手紙に書かれていた、幼い頃に離ればなれになった弟の存在を想い出して、探し出すことを決意する。その方法とは、“猫付きシェアハウス”と自分の存在を全国に知らしめて、再び住人を募ることだった。そんな優斗をサポートしようと入居者だった、修、毅、丈、ファンの4人が二星ハイツへと帰ってきた。そんなある日、加納直人と名乗る人物が入居希望者として現れたのだが―。

映画概要


【劇場版 ねこ物件】
8月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
古川雄輝
細田佳央太 上村海成 本田剛文(BOYS AND MEN) 松大航也
金子隼也 山谷花純
長井短 竜雷太
監督・脚本:綾部真弥
制作プロダクジョン:メディアンド
企画・配給:AMG エンタテインメント
配給協力:REGENTS
製作:「ねこ物件」製作委員会

© 2022「ねこ物件」製作委員会

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