【詳細】TVアニメ「パリピ孔明」山村響&Lezel Wインタビュー

Interviews 音楽 アニメ
2022-06-14 19:00:00
TVアニメ「パリピ孔明」が、アニメ「SHIROBAKO」シリーズ、アニメ「白い砂のアクアトープ」などアニメ業界でオリジナルアニメーション作品を中心に制作を手掛けてきたアニメーションスタジオ「P.A.WORKS」が初めてコミック原作のアニメ制作を手掛け、現在放送中で、間もなくクライマックスを迎える。

TVアニメ「パリピ孔明」の原作は、三国志の英雄にして天才軍師である諸葛孔明が渋谷に転生、そこで出会った駆け出しのアーティスト月見英子の夢を叶えるため軍師として、英子と共に音楽シーンに革新を巻き起こす姿を描いた物語。

原作は、講談社が運営する漫画アプリおよびウェブコミック配信サイト「コミック DAYS」にて2019年に連載を開始。2020年には「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門「U-NEXT賞」を受賞して話題となり、2021年11月には「ヤングマガジン」での連載開始まで勢力伸ばしている、いま最も勢いのある注目のマンガだ。

音楽シーンに革新を巻き起こす諸葛孔明役を置鮎龍太郎。夢を掴むために諸葛孔明と共に奮闘するアーティスト月見英子役は、演技と歌唱を分けたWキャストとなり、演技を本渡楓/歌唱をアニメ初出演の96猫が担当。MCバトル選手権3連覇を誇る“圧倒的な実力を誇るラッパー”だが、過去のトラウマからメンタルを病み現実逃避の日々を過ごしているKABE太人に千葉翔也、英子の親友でアーティスト活動をしているが葛藤を抱えている久遠七海を山村響/歌唱をYoutubeや配信で話題の歌い手 Lezelが担当。英子の良き理解者で、孔明が繰り出す知略計略をサポートしていく強烈な三国志オタク、渋谷のCLUB「BBラウンジ」オーナー小林を福島潤が務め、パワフルでエネルギッシュなメンバーが集結。

今回、本作で久遠七海の演技を担当した【山村響】と、歌唱を担当した【Lezel】を直撃!七海のキャラクターとしての魅力や注目してほしいポイントのほか、友達の影響で行動に移せた経験や、普段リラックスするためにやっていること、10代のうちにやっておいた方がいいことなど、素顔が垣間見えるエピソードも満載♪
Q.お2人が演じた久遠七海が7話から本格的に登場しましたが、放送をご覧になってみての感想や、視聴者の反応をどのように受け止めたかについて教えてください。

山村響(以下、山村):七海の登場シーンまでイッキ見しましたが、イッキ見しても辛くないというか。めちゃくちゃ展開が面白いし、胸を鷲掴みにされるような台詞やシーンがものすごく多くて、あっという間に観てしまいました。

Q.特に「展開が面白いな」と感じたところはどこですか?

山村:1話で、孔明が転生してきた日の夜が「ハロウィン」というのが絶妙だなと思って。めちゃくちゃ自然に渋谷の街に溶け込んでいるし、孔明自身も地獄だと思っているというのが、すごく笑ってしまって。そこから英子と出会って「彼女の歌は素晴らしい」と感じて、英子にそれをストレートに伝えています。「孔明はいつ死ぬかわからない状況で生きてきた身だから、英子にまっすぐ伝えるんだ」と胸に響きました。だからこそ、英子も「もう少し頑張ろう」という気持ちになったんだな。そのシーンがすごく印象的で、私も観ながら泣いてしまいました。

Lezel:3話で「孔明がのどに効く薬をクッキングパッドに載せている」みたいな話があったじゃないですか。視聴者の方がクッキングパッドのところで盛り上がっていて。小ネタなど、話のメインではないところもみんなが楽しんでいるのを、コメント欄やTwitterで見て「いいな。あったかいな」と感じています。
Q.七海のキャラクターとしての魅力や、注目してほしいポイントについて教えてください。

山村:七海はすごく真面目で誠実で責任感が強くて。だけどだからこそ、無理をしすぎてしまう面があって。自分の気持ちがありながらも、バンドメンバーのことも思いやる優しさがあって「本当に素敵な子だな」と思います。いい子だからこそ、自分に嘘をつき続けることもできない。「純粋な感じ」と「危うい感じ」が、表情や言葉の端々に感じられて、背中を押してあげたくなるキャラクターだと思いました。七海という役をやれてすごく嬉しかったですし、「私も七海と一緒に一歩前へと進んで行きたいな」と思えるキャラクターでした。

Lezel:人のために行動できる人だなと思います。英子が悩んでいて「どうやったら歌がうまくなれるかな?」と質問した時も、七海自身も悩んでいるのに、それに対して答えてあげたり。バンドが大変で音楽に向き合えなくなっていることに気づいて、どっちを取るかとなった時に「AZALEA(アザリエ)を売ってください」と言ったり。
Q.演じるうえで大事にしたことや意識したこと、実際に現場でディレクションされたことについてはいかがですか?

山村:七海を演じる際は、私自身も共感できる部分がたくさんあったので、なるべくあまり作り込まないというか「自分の心の赴くままに、七海として台詞を言おう」「極力嘘がないように、台詞をきちんと言おう」と心がけて収録に臨みました。七海が本心を吐露するところや葛藤しているシーンなどを、特に時間をかけて、同じ台詞を何度も違うパターンで収録しました。「いろいろと試行錯誤しながら、一つのシーンをたくさん作っていったな」という記憶があります。

Lezel:私は七海と似ている部分が多くて。「自由に楽しくやってほしい」と言われました。メタル調の曲は、声を張り上げなければならないので「もう少し声を張れる?頑張れる?」みたいな感じでディレクションをいただきました。「ここはどうしてもこういう風に歌いたくて」というのをスタッフさんに伝えて、取り入れてもらったこともありました。

Q.今回Lezelさんはアニメ作品初参加ですが、全体的にはいかがでしたか?難しかったですか?それとも楽しかったですか?

Lezel:歌う時、何も考えていなくて。歌っている時のことを覚えていないことが多いです。歌詞の中にしんどい気持ちが入っていることもあると思うのですが、歌が終わるとわからなくなってしまいます。

Q.七海と似ているのはどのような部分ですか?

Lezel:「七海と似ているから」ということでお声がけをいただきました。それを聞いたうえで原作を読ませていただいて、確かに自分の中で腑に落ちる部分があって。「チャンスをいただけるならお受けしたいです」ということで出演が決まりました。

Q.山村さんはいかがですか?

山村:七海の心境や「やりたいこと」と「やらなくてはいけないこと」の狭間で揺れている状況は、歌やお芝居をやっている方の中には少なからずあると思います。私も悩んだことがあるので、とても共感できるというか、すごく胸に来るものがあって。七海の一挙手一投足、最後の方の悩んでいるシーンは「自分と重ね合わせながら」でもないですが、そういう感覚になりながら「半分七海、半分私」みたいな気持ちを込めて台詞を言わせていただいた感覚でした。
Q.96猫さんとLezelさんお2人の歌い手が歌唱を担当されていますが、歌声を聴いて山村さんはどのような印象を受けましたか?

山村:視聴者の方も言っていますが「言われないとダブルキャストだと気づかないのではないか」というくらい、話を見進めていくにつれて、歌声とお芝居がどんどん重なるというか。すごく不思議な感覚でした。お芝居は私と楓ちゃんだけど、歌は96猫さんとLezelさん。でも「1人の人間として聴こえてくる」というのがすごく不思議だし「こういう形もあるな」と目の当たりにして、ビックリしました。「1つの役をダブルキャストで分ける」というのが初めてだったので「面白いな」と思いながら。七海の歌も彼女の闇を抱える部分の雰囲気がありつつ、キュートな響きもあって。彼女のいろんな思いのようなものが、すごく歌に乗っているなと感じて。素の七海として歌う時と、AZALEAのボーカルとして歌う時での色分けもあって。「彼女のいろんな表情が見えてくる歌だな」と感じました。

Q.Lezelさんは今年4月にメジャーデビューして、YouTubeチャンネルも移行しましたが、今後のファンとの交流についてどのように考えていますか?

Lezel:2020年の6月から以前のアカウントで配信してきて、そこから好きになって応援してくれた子たちは寂しいだろうなと思うので、今までみたいに定期的にというわけにはいかないけど、ファンになってくれた方たちが寂しくないように配信したり、お話したり、軽く歌ったりとかで交流していきたいなと思います。
Q.ヒロインの月見英子は、孔明の力で次々と新しい扉を開けて、夢へと突き進んでいきます。ご自身は新しいことを始めるのはワクワクするほうですか?それとも、不安を感じるほうですか?

山村:始めることの内容と、その時のテンション、バイオリズムによるかなと思います(笑)。私、わりとパリピというよりは陰キャなので、気持ちがすごく高いところ、テンションが高い状態の時は、ワクワクして頑張ろうと思っています。ですが、通常よりちょっと下の方にある時は、新しいことを始めるとなった時「大丈夫かな。ちゃんとできるかな。こういうことがあったらどうしよう」とけっこう考えてしまい、めちゃくちゃネガティブですね(笑)。

自分が「こうやりたい」とか、思い描いているものに取り組む時はすごくワクワクしますし、不安もあるけど、成功できた時のことを想像して「よし頑張ろう」みたいな気持ちで無理なくやりたいなと思います。

Q.Lezelさんはいかがですか?

Lezel:自分で「新しい扉を開けたい」と思わなくても、そうならざるを得ない状況が今まで続いてきたので、「楽しみ」という時もあれば「やりたくないよ、怖いよ」と思う時もあって。でも「怖い」と思うってことは「やらなきゃいけないことなんだろう」という踏ん切りを自分の中でつけて、そばにいてくれる仲間やスタッフさん、友達にさんざん「怖い」と叫びながら、扉を開けて行っています。
Q.七海は、英子の影響で自分の本来の姿を見せようとしていきます。ご自身も友達の影響で行動に移せたとか、一歩踏み出せたという経験はありますか?

Lezel:初めて「歌ってみた」をYouTubeに投稿した時、緊張や不安が入り混じっていて。自分から「やりたい」と言ってやろうとしているけど、少し怖い部分があったんですよね。その時、イラストを描いてくれる人が「俺が専属絵師をやってもいいと思った歌なんだから大丈夫だよ。自信を持って」と言うふうに背中を押してくれたから、一歩踏み出せました。その後新たに仲間が加わって、その2人が「俺らが認めたから大丈夫」と言い続けてくれたおかげで、今ここにいられると思っています。その人たちのおかげでもあるし、その人たちのためにも頑張っていこうという感じです。

山村:私も音楽活動をやっていて、いろいろやっていく中で、自分が本当にやりたいものが見えなくなってしまった時があって。「もうやれないかもしれない」と思った時期もあったのですが、デビュー前から仲良くしてくれている友達や、今まで一緒にやってきてくださった音楽周りの人たちが「とにかく楽しくやれる機会を作ろうよ」みたいに言ってくれて、曲作りを教えてくれたりライブを開いてくれて。それがきっかけで改めて「大好きだからやめることなんてできない」と思い、次の一歩を踏み出すことができました。
Q.七海と英子が銭湯でリラックスするシーンもありますが、ご自身が普段リラックスするためにやっていることは何でしょうか?

Lezel:寝ています(笑)。寝られるだけ寝て、好きな魔法ファンタジー映画の本編を観たり、解説動画をYouTubeで観たり、家族にいたずらをして笑いながら暴れまわったりしています(笑)。「笑うのが一番のストレス解消」というのをどこかで聞いて。日常生活でもお仕事でも「楽しいことを探しまくる」という感じです。

山村:私も基本家にいて引きこもっているんですけど(笑)、睡眠はめっちゃ大事だなと。疲れていたらとにかく家で休む。とにかく自分が無理をしない状態を作って、心を休ませるのも大事だなと思いますね。ビールが好きなので(笑)、気兼ねのない間柄の友達と飲みながらいっぱいしゃべってめっちゃ笑うと「元気が出てくるな」と思います。
Q.本作は渋谷が舞台で、SHIBUYA 109が出てきます。また他にも、センター街など渋谷らしい景色が出てきます。SGSは原宿系のファッションサイトで、10代から20代までの女の子が読者層なのですが、渋谷や原宿周辺で、好きな場所や思い出の場所はありますか?

山村:福岡県出身なのですが、高校時代の修学旅行先が東京で。「渋谷と言ったら109」となって。自由行動の終了時間が迫っていたのですが、109に駆け込んで、どれがいいとかではなく「とにかく109の服を一着買って帰る」みたいな田舎者ムーブをしたことがあります(笑)。

Lezel:私は東京にほとんど行ったことがなくて。あまり思い出が少ないのですが、パリピ孔明のレコーディングの帰りに、朝ホテルの部屋からスクランブル交差点を見てめちゃめちゃ純粋に「ドラマで見た!」と思って。「スクランブル交差点、存在するんだ」というのを体感しました。「若者が憧れるのも納得だな」と思いながらご飯を食べました。

Q.ご自身は振り返ってみて、どのような10代を過ごしていましたか?もし10代に戻れたらやりたいことや、10代のうちにやっておいた方がいいことは何だと思いますか?

山村:私はアニメと歌が好きで、自分で漫画を描いたり、演劇の脚本を書いたり、そういうことをちまちまやっている学生時代でした。

10代に戻れたら、何をするかな。「もっと早く養成所に行ってもっと早く上京してデビューしたいな」とも思うのですが、それも全部自分が選んできた道で今があるので、特に「こうやっとけばよかった」みたいな気持ちはない、と言いたいところです。大人になった今では出来ない、10代のうちにしか出来ない無茶や勢いってあると思うので、やってみたいと思ったことはとにかくなんでも挑戦してみるのがいいんじゃないかなと思います。

Lezel:私も昔だったら、山村さんが言ったように「もっと早くからやっておけばよかった」と思ったと思います。ですがもしそうだとしたら、今関わっている人とも出会っていないし、「パリピ孔明」で山村さんとご一緒することもなかったと思います。嫌なことや失敗したこともあったけど「これはこれでよかったんじゃないか」と思うし、10代はいっぱい失敗した方がいいと思います。大人になると失敗の一つ一つが重いというか。傷つくこともあるし、責任もかかってきてしまうと思うので「こら!」と怒られるくらいの状態の時に、失敗に慣れておくことで心が強くなるんじゃないかと思います。チャレンジするにも失敗はつきものだと思うので、失敗はたくさんしたらいいと思います。

ありがとうございました。

[プロフィール]

山村響(やまむら・ひびく)
2月10日生まれ。アニメ『Go! プリンセスプリキュア』(天ノ川きらら/キュアトゥインク ル)、アニメ『シャドウバースF』(蜜田川イツキ)、アニメ『新サクラ大戦 the Animation』(望月あざみ)、ゲーム『プロジェクト東京ドールズ』(ヤマダ[2代目])など。


Lezel(レゼル)
2020年6月より歌い手として活動開始。
2022年4月よりスタートするTVアニメ「パリピ孔明」歌唱キャストを担当。同じく、4月からアーティスト「Lezel」としてエイベックス・ピクチャーズ株式会社よりデビュー。

ティザーPV


<イントロダクション>

あの諸葛孔明が!なぜか渋谷に!!まさかの転生!!!
渋谷で出会った月見英子の歌に心を奪われた諸葛孔明は、英子の軍師として仕える。そして・・・。
天才軍師の圧倒的無双を誇る知略計略が音楽シーンに新たな伝説を誕生させる。
原作はヤングマガジンまで勢力拡大中の「パリピ孔明」を、まさかのP.A.WORKSがアニメ化。
諸葛孔明役は、三国志のキャラクターを数々と演じてきた置鮎龍太郎。
月見英子役は、本渡楓と歌唱パートはネットで絶大なカリスマ性を誇る歌い手96猫によるダブルキャスト。
予測不能の畳み掛ける驚きの知略計略。
圧倒的な心揺さぶる音楽と歌。
溢れる爽快感と止まらない疾走感で贈る、笑えて!エモい!メンタル復活系エナジーエネルギッシュTVアニメが2022年4月5日に爆誕!Let‘s Party Time.

アニメ概要


【TVアニメ「パリピ孔明」】
毎週(火) 放送中 & 毎週(木) 先行配信中
キャスト:月見英子(CV.本渡楓/歌唱.96猫)、諸葛孔明(CV.置鮎龍太郎)、KABE太人(CV.千葉翔也)、久遠七海(CV.山村響/歌唱.Lezel)
オーナー小林(CV.福島潤)
原作:四葉夕卜・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:本間 修
シリーズ構成:米内山陽子
キャラクターデザイン:関口可奈味
プロップ設定:宮岡真弓、牧野博美
美術監督:東 潤一
美術設定:藤井祐太
色彩設計:江口亜紗美
3D監督:市川元成
撮影監督:富田喜允
編集:髙橋 歩
特殊効果:村上正博
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「パリピ孔明」製作委員会

公式サイト:TVアニメ「パリピ孔明」
アニメ&コミック公式Twitter:@paripikoumei_pr

©四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

以下のハッシュタグを付けてツイッターに投稿すると、その投稿内容が自動で抽出されこちらのページに表示されるようになります。

Tweet - 0

Tweet Loading

Related News

News Categories

News Search

Coming Up