【詳細】TVアニメ「パリピ孔明」本渡楓 インタビュー

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2022-05-23 19:00:00
TVアニメ「パリピ孔明」が、アニメ「SHIROBAKO」シリーズ、アニメ「白い砂のアクアトープ」などアニメ業界でオリジナルアニメーション作品を中心に制作を手掛けてきたアニメーションスタジオ「P.A.WORKS」が初めてコミック原作のアニメ制作を手掛け、2022年4月5日(火)より放送される。

TVアニメ「パリピ孔明」の原作は、三国志の英雄にして天才軍師である諸葛孔明が渋谷に転生、そこで出会った駆け出しのアーティスト月見英子の夢を叶えるため軍師として、英子と共に音楽シーンに革新を巻き起こす姿を描いた物語。

原作は、講談社が運営する漫画アプリおよびウェブコミック配信サイト「コミック DAYS」にて2019年に連載を開始。2020年には「次にくるマンガ大賞」Webマンガ部門「U-NEXT賞」を受賞して話題となり、2021年11月には「ヤングマガジン」での連載開始まで勢力伸ばしている、いま最も勢いのある注目のマンガだ。

音楽シーンに革新を巻き起こす諸葛孔明役を置鮎龍太郎。夢を掴むために諸葛孔明と共に奮闘するアーティスト月見英子役は、演技と歌唱を分けたWキャストとなり、演技を本渡楓/歌唱をアニメ初出演の96猫が担当。MCバトル選手権3連覇を誇る“圧倒的な実力を誇るラッパー”だが、過去のトラウマからメンタルを病み現実逃避の日々を過ごしているKABE太人に千葉翔也、英子の親友でアーティスト活動をしているが葛藤を抱えている久遠七海を山村響、英子の良き理解者で、孔明が繰り出す知略計略をサポートしていく強烈な三国志オタク、渋谷のCLUB「BBラウンジ」オーナー小林を福島潤が務め、パワフルでエネルギッシュなメンバーが集結。

今回、本作で月見英子の演技を担当した【本渡楓】を直撃!声のトーンが高くなりすぎないようにしたり、主人公っぽさをなくしたりなど、96猫が担当した歌唱パートへのつながりを意識しつつ、悩みながら演じたという。また、置鮎龍太郎が演じた孔明について「母性を感じる」、福島潤が演じたオーナー小林について「この作品のヒロイン。三国志の話について誰よりも舞い上がってときめいていた」など、意外な魅力を語ってくれた。さらに、「声優になってよかった」と思う瞬間や、夢を叶えるために大切なことなど、耳寄りなアドバイスも盛りだくさん♪
Q.4月5日(火)より放送中ですが、放送開始後の反響をどのように受け止めていますか?

本渡楓(以下、本渡):関わっている自分からすると、自信と魅力しかない作品です。原作を知らなかった方々から、「パリピ孔明」というタイトルと内容を観て「今期のアニメの中でダークホースだ」みたいな反響をいただいていると感じています。

Q.本作への出演が決まった時、どのようなお気持ちでしたか?

本渡:オーディションが2段階あって、役が決まった時、私よりマネージャーさんのほうが「やったー!」とすごく喜んでくれました。自分ももちろん嬉しいけど「携わってくれているみなさんも喜んでくれているんだな」と改めて実感したし、気が引き締まる思いでした。

Q.原作や台本を読んでどのような感想を持ちましたか?

本渡:「ものすごくテンポがいい作品だな」というのと、「孔明というキャラクターのギャップが馴染むな」と思いました。孔明は三国時代からまったく違う時代、現代に転生するのですが「適応が早くて賢くて、そのバランスがすごく面白いな」と原作を読んで思いました。原作もアニメもそうなのですが「絵のタッチが可愛いし、表情のバリエーションも多いな」と感じました。
Q.英子は表情豊かなキャラターだなと観ていて感じました。演じるうえでどのような部分を工夫しましたか?

本渡:英子ちゃんは一応大人でお酒も飲める女の子ですが、泣きだしそうになってしまう一面もある子です。そこに「渋谷系のギャルらしさも入れよう」と現場では音響監督さんから指導していただきました。個人的には嬉しい時やテンションが上がった時は「声のトーンがちょっと高くなることが多いかな」と思って演じたのですが、それが行き過ぎると幼く聞こえてしまいます。96猫さんの歌唱パートへのつながりがあるわけなので、コントロールしなければならない部分がありました。

Q.特に難しかったのはどのシーンですか?

本渡:みんな難しかったのですが(笑)、「夢を叶えよう」という英子のテンションを、1話から徐々に成長していく中で、どう演じるかいろいろなディレクションをいただきました。「もう少し主人公っぽさをなくしてほしい」であったり、「キラキラしているものを感じるので、それを抑えめにしてほしい」とか。ふり幅が難しかったです。けっこう1話から3話の収録で悩みました。
Q.英子は孔明と出会ってどんどん成長していきますが、成長していく様子や心境の変化など、話数が進むにつれて何か演じ分けを意識されたのでしょうか?

本渡:自分ではそんなに意識していなかったのですが、アフレコをする段階で自然と前を向いていたり、自分の言葉に自信を持てるようになったりしました。

Q.カラフルな色彩や心を揺さぶられる音楽など、見どころも盛りだくさんです。完成した作品を観てお気に入りのシーンはどういった部分でしょうか?

本渡:孔明が転生する前、現役だった頃の昔の仲間たちが登場するシーンです。急に寂しい気持ちにさせてくれます。ああいうシーンが挟まることで、ギャグだけじゃない、孔明の後悔や「今度こそは」という気持ちが見えてくると思います。

ライブシーンも、弾き語りをするところなど「アニメ―ションになるとこんなに動くんだ」とめちゃめちゃビックリしました。

Q.観客が盛り上がっている様子や興奮している様子も、とても丁寧に描かれていますよね。

本渡:この作品はクラブとかフェスとか、すごく「ガヤ」の収録が多くて。お客さんの反応をみんなで収録するのですが、今回分散収録だったので3人か4人での収録を2~3回繰り返しました。

分散収録だからこそ「この方、アドリブでこういうお芝居をされるんだ」と発見することもできました。
Q.置鮎龍太郎さんと共演されていかがでしたか?

本渡:置鮎さんとガッツリ共演するのは初めてだったのですが、仲の良い友達から「あの人は私にとってお母さんだよ」と聞いていて(笑)。大ベテランなのに、ものすごく物腰が柔らかくて。私が収録でつまずいても「大丈夫だよ」と声をかけてくださり、「救われるな」と感じていました。置鮎さんが演じる孔明の声に「替えが効かない存在だな」と感じています。かっこよく導くというよりは、母性を感じるというか、英子の信頼を得ながら導いてくれる声です。

Q.孔明の人物像についてはどのように思いますか?

本渡:なんだかんだつかめない人だなと。三国時代にいた時の後悔があるからこその立ち振る舞いを感じます。敵を作らないというか、敵だからと言って、何でもするわけではない。自分のためというよりは仕えるべきもの、導くべき英子のために行動するところが、すごく優しいというか魅力的だと思います。でもやっぱりつかめないですね(笑)。
Q.KABE太人役の千葉翔也さんと共演されていかがでしたか?

本渡:以前にもご一緒させていただいたことがありますが、貴重な同い年で、キャリアもすごく長い方です。KABE太人としてのラップを、千葉さんご自身でされているのがすごいな、と思いました。すごく大変だったと聞いていますが、ラップができるのは強みになると思います。ラップの言葉遣いにもパワーがあって、心に響くな、と思いました。

Q.孔明のお経のようなラップはどのように思いましたか?

本渡:「めちゃめちゃ面白いな」と思いました(笑)。孔明がラップをすると聞いて「孔明だからできちゃうのかな」と思ったのですが、お経ラップで(笑)。韻を踏む部分がすごく長いですよね。私はラップの収録の時は一緒ではなかったのですが「置鮎さんと千葉さんのお2人ともすごいな」という気持ちでした。
Q.7話から七海が本格的に登場しましたが、山村響さんとは共演されていかがでしたか?

本渡:響さんは、私が駆け出しの頃にご一緒させていただいたのですが、お芝居がすごくて。今回も、なにか心に背負っているものがある状態での、自然なギャルっぽい感じの七海を演じていて「素敵だな」と思いました。

Q.オーナー小林役の福島潤さんとは共演されていかがでしたか?

本渡:監督が「この作品のヒロインはオーナーの小林です」とおっしゃっていて。確かに「三国志の話について、誰よりも舞い上がってときめいていたのは小林だな」と思いました。一見動じない感じだけど、楽しそうに三国志の話をしている時に、個性的な横顔を見せてくれます。英子にとっては命の恩人ですが、すごくピュアな人物だと思います。
Q.孔明やオーナー小林などギャップのある人物が登場し、「パリピ孔明」公式twitterでも「大ツッコミしてください」と呼びかけていますが、本渡さんにとってツッコミを入れたくなる場面はありましたか?

本渡:自称世界の最強イケメンマDJ、スティーブ・キドのプリンの食べ方です。好物がプリンで、プリンにメンマを刺して食べるんです。マンガやアニメでそういう場面があると「真似してみたいな」と思うのですが「これは真似したくない」と思いました(笑)。
Q.英子の歌唱の96猫さんや、久遠七海の歌唱のLezelさんの歌唱もとても素敵ですが、聴いてみていかがでしたか?

本渡:鳥肌が立つというか、「興奮するような気持ちにさせられる声と歌だな」と思いました。お2人の歌い方が全然違っていて、英子と七海というキャラクターとして表現されていて。96猫さんは、私が中学生の頃から第一線でずっと活動されていた方なので、歌が96猫さんだと知った時は「すごい!」と思いました。自分がよく聴いていた、憧れというか、かっこいい感じでポジティブなところのある音楽が、英子の歌声になっていました。「英子が海外の歌姫に憧れて歌手を目指した」というのが伝わってくる歌い方だな、と思いました。

Q.本渡さんは夢を叶えて声優として活躍され、youtube「本渡楓のオシゴトラジオ」でお仕事についてのお話もたくさんされていますが、「声優になってよかった」と思うのはどんな時ですか?

本渡:やはりアフレコや収録をしている時がすごく楽しくて。物語の世界に引き込まれていくのが幸せだなと思うし、作品ができ上がって放送されると、いろんな方が観てくださって、役とのご縁があればあるほど繋がっていくじゃないですか。私のことを知ってくれた方が「本渡さん、前はこういう役をやっていたんだ。観てみよう」というふうに、一つ一つの役がすべてのお仕事につながっていくと思います。いろんな方が私の出演した作品に触れてくれる瞬間に、ものすごくやりがいを感じます。

Q.これから声優や芸能界を目指す女の子に向けて、アドバイスをお願いします。

本渡:がむしゃらにやることももちろん大切ですが、自分の強みや弱み、特徴を俯瞰して感じられるようになったら、とても強いんじゃないかと思います。自分がやってみたい役やお仕事と自分の強みが、もしかしたら違う場合もあると思います。その時にどう自分を磨いて方向転換していくのかが、とても大事なのではないかと思います。

Q.ちなみに、どんな人が声優に向いていると思いますか?

本渡:うーん。想像力が豊かな人ですかね。
Q.作中で「歌を使って夢のために闘うべきだ」という台詞も登場します。今後お仕事やプライベートで、叶えたい夢や目標はありますか?

本渡:プライベートだと、スカイダイビング。埼玉県に室内スカイダイビングができる施設があるらしくて。巨大なヘルメットなどを付けて、入ったら飛べるんですよ。

Q.すごくダイナミックですね。ぜひ挑戦してください!

本渡:ありがとうございます!

Q.本作は渋谷が舞台で、オープニング映像でSHIBUYA 109が出てきます。また他にも、センター街など渋谷らしい景色が出てきます。SGSは原宿系のファッションサイトなのですが、渋谷や原宿周辺で好きな場所や思い出の場所はありますか?

本渡:愛知県から上京してきて、SHIBUYA 109という建物と文字を見るだけでテンションが上がりました。スクランブル交差点を見るたびに「うわー、東京だ」と思いますし、109の近くにあるラーメン屋さんが、すごくおいしいです。

Q.本渡さんと同世代の読者に向けて、作品の見どころを教えてください。

本渡:舞台が渋谷や六本木で、キラキラして楽しい場所が出てきます。夢や目標のあるキャラクターたちそれぞれが、全く違う悩みを持っていて、キャラクターたちが一歩前に進みだす時の解決のきっかけというのがそれぞれなので、観ていただくと自然と元気が出てくるのではないかと思います。「パリピだよ。元気出せよ!」というよりかは、もちろんパリピ要素はあるのですが、アニメーションや歌の力で背中を押してくれるというか、お腹の下のほうから元気が湧いてくるような作品です。「メンタル復活系エナジーエネルギッシュTVアニメ」というキャッチコピーは本当に盛っていないな、と全話を通して観て思いました。何かくすぶっている人にこそ観てほしいと思います。

ありがとうございました。

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[プロフィール]
本渡楓(ほんど・かえで)
3月6日生まれ。2015年に声優デビュー。同年、デビュー1年目にして「かみ さまみならい ヒミツのここたま」の四葉こころ役で主役を務める。「ゾンビランドサガ」の源さくらなどの演技が評価され、 2019年、第13回声優アワードにおいて、新人女優賞を受賞。

ティザーPV


<イントロダクション>

あの諸葛孔明が!なぜか渋谷に!!まさかの転生!!!
渋谷で出会った月見英子の歌に心を奪われた諸葛孔明は、英子の軍師として仕える。そして・・・。
天才軍師の圧倒的無双を誇る知略計略が音楽シーンに新たな伝説を誕生させる。
原作はヤングマガジンまで勢力拡大中の「パリピ孔明」を、まさかのP.A.WORKSがアニメ化。
諸葛孔明役は、三国志のキャラクターを数々と演じてきた置鮎龍太郎。
月見英子役は、本渡楓と歌唱パートはネットで絶大なカリスマ性を誇る歌い手96猫によるダブルキャスト。
予測不能の畳み掛ける驚きの知略計略。
圧倒的な心揺さぶる音楽と歌。
溢れる爽快感と止まらない疾走感で贈る、笑えて!エモい!メンタル復活系エナジーエネルギッシュTVアニメが2022年4月5日に爆誕!Let‘s Party Time.

アニメ概要


【TVアニメ「パリピ孔明」】
毎週(火) 放送中 & 毎週(木) 先行配信中
キャスト:月見英子(CV.本渡楓/歌唱.96猫)、諸葛孔明(CV.置鮎龍太郎)、KABE太人(CV.千葉翔也)、久遠七海(CV.山村響/歌唱.Lezel)
オーナー小林(CV.福島潤)
原作:四葉夕卜・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)
監督:本間 修
シリーズ構成:米内山陽子
キャラクターデザイン:関口可奈味
プロップ設定:宮岡真弓、牧野博美
美術監督:東 潤一
美術設定:藤井祐太
色彩設計:江口亜紗美
3D監督:市川元成
撮影監督:富田喜允
編集:髙橋 歩
特殊効果:村上正博
音響監督:飯田里樹
音楽:彦田元気(Hifumi,inc.)
音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「パリピ孔明」製作委員会

公式サイト:TVアニメ「パリピ孔明」
アニメ&コミック公式Twitter:@paripikoumei_pr

©四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

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