【詳細】映画「僕だけがいない街」藤原竜也&有村架純 Wインタビュー

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2016-03-31 18:33:00

『DEATH NOTE デスノート』『カイジ』『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』など漫画原作の実写化を次々とヒットに導き個性的な役を演じ分ける実力派藤原竜也と、『ストロボ・エッジ』『映画 ビリギャル』が立て続けにヒットを飛ばし幅広い世代から支持を集める有村架純が初共演。

“リバイバル”という時間が巻き戻る現象に巻き込まれた藤原演じる悟が2006年の現在と1988年の過去を行き来しながら、母親殺害事件と連続誘拐殺人事件の謎と真相に迫るミステリー。有村演じる愛梨は現在の悟のバイト仲間で、悟をまっすぐに信じて寄り添い支える姿が印象的。

難役を演じた二人に撮影中のエピソードや、実際に“リバイバル”に巻き込まれるならいつの自分に戻りたいかなど、その魅力を余す事なく聞いちゃいました!

50件以上もの映像化オファーを受け、著名人にもファンが多い三部けい原作マンガ「僕だけがいない街」が藤原竜也を主演に迎えてついに3月19日(土)より全国公開された。

ピザ屋でアルバイト生活をする29歳の藤沼悟が、“リバイバル(再上映)”という現象に巻き込まれ18年前の小学生時代の自分へ戻ってしまった事で巻き起こるミステリアスなストーリー。2006年の現在と1988年の過去を行き来しながら、母親殺害事件と連続誘拐殺人事件の謎と真相に迫る、予測できない展開から目が離せなくなる作品。

はじめに、原作を読まれた時の率直な感想をお教えください。

藤原竜也(以下:藤原):「普段はあまりマンガを読まないので、原作を知らなかったのですが読んでみたらとても面白くて、知らないと損するなって思いました(笑)。ストーリーがうまく計算されていて、一気に読んでしまいました。自己投影ではないですが、子供の頃の温かさ、懐かしさなどが特に心に残る作品だなと感じました。

実写映画化するにあたって、撮影中は原作も終わってなかったので、どういうところに着地点を自分自身で持っていくか、本当に難しい部分も沢山ありました。完成した作品を観て自分が納得できる内容に上手くまとまっていたので、原作ファンの方達が観ても楽しんでもらえるのではないかと思います。」

有村架純(以下:有村):「私も原作を知らなくて、読んだ時にもう手が止まらないくらい、ハマってしまいました。子供時代が中心のお話で、決して明るい展開ばかりではないのですが、小さい幸せがいっぱい詰まっていてすごく切なくなりました。読んでいて大切にしたいと思わせてくれる作品でした。」

今回お2人は意外にも初共演ですが、ご一緒されていかがでしたか?

藤原:「僕はもう毎日楽しかったですよ。もちろん劇中の“愛梨”としてもそうですが、本番以外でも架純ちゃんが引っ張ってくれました。蚊がたくさんいる現場で気を利かせて蚊を取ってくれたり(笑)。撮影中でもずっとリードしてくれていてお姉ちゃんのようで、隣に架純ちゃんがいると「よし、頑張ろう」と思えたほどでした。凄く素敵な空気と言ったら失礼かもしれないですが、場を和ませてくれる、素敵な存在感のある女優さんだなと思いました。」

有村さんが、ホッとさせてくれるようなオーラを持っているような?

藤原:「本人はまったく意識してないとは思いますが、そういう部分はあると思います。ただ、そこは現場ですからね。 “愛梨”というキャラは難しい役でしたので、監督とよく話し合っているのを見ていたのですが、自分の意見はしっかりと主張できるし、曲げないところは曲げずに、現場を回していく姿が、凄く頼もしかったというか、素敵でした。」
悟はメッセージ性の強い役だと思いますが、演じる上で心がけた点はありますか?

藤原:「今回の作品は、割と自分の言葉というか、自分の信条、自分の内面をモノローグで語ることが多かったので、言葉を大切にしていましたし心に残るセリフもたくさん出てくると思います。母親に対して「本当にいてくれて良かった」というシーンでは母親の存在はいつの時代もやっぱり大事だと心から思いながら演じていました。ストーリーが進むにつれ、子供時代の悟との対話がとても意味のあることだったと気づいてもらえると思います。」

有村さんが演じられた愛梨の印象はいかがでしたか。また共感できるところなどはありましたか?

有村:「相手に対して凄い自分の気持ちを表現する子で、それがまったく媚びてなくて本当に真っ直ぐな子なんだなという印象を受けました。そこが愛梨の魅力だと思うので、崩したくないって思いながら、藤原さんにも引き出してもらって演じていました。自分の気持ちを素直に言葉で表現するのは素敵だなって思いました。」


完成した作品をご覧になって印象に残ったシーンはありますか?

藤原:「橋の下で悟と愛梨が2人になるシーンです。「声に出して言っていると、本当になる気がする」という愛梨のセリフとその場の雰囲気が、映画独特特で素敵なカットだと思いました。子供時代のシーンだと、満天の星空の下、2人が手をつないで大きな木を見るところが特に印象に残っています。」

有村:「私も藤原さんと同じで、子ども時代のシーンで鈴木梨央ちゃん演じる加代が中川翼君演じる悟に「どうしても見せたかったって言われて半ば無理やりつれて行かれた大きな木の前で「バカなの?」っていうシーンや、加代ちゃんがさりげなく悟と手を合わせてサイズを測るシーンは憧れちゃうくらい凄く可愛かったです。」
おふたりがもし、実際に「リバイバル」に巻き込まれるとしたら、いつに戻って何をしたいですか?

有村:「私は、高校時代に戻って青春を謳歌したいです。高校時代に戻れるならもっと今できないことや、もちろん学生なので勉強ももっと真面目にし直したいですね(笑)。」

藤原:「僕は、25歳くらいの時に住んでいたイギリス・ロンドンのとあるカフェですね。そのカフェで当時、家庭教師の先生に英語を教わっていたんですが、その間に僕のバッグが無くなっていたんです!当時そのバッグには買ったばかりの財布や別の家庭教師の先生に渡す月謝何十ポンドという結構な大金、ロンドンの家の鍵と、東京の家の鍵も入っていました。警察にすぐ電話して、先生も一緒に探してくれたんですけど…。その時はもう、周りにいる人全員疑ったほどでした(笑)。だから、その時に戻って一発で犯人を捕まえてやりたいです!」

有村:「結局どうなったんですか?」

藤原:「出てこないよ、そんなの。」

有村:「えー!! それはすごいショックですね!」

ちなみにSNS上で藤原さんが、今回はクズ役じゃないと話題になっていますが、大切な人を救うために奮闘する悟という男性を演じてみてどうでしたか?

藤原:「クズ役はもう終わりにして、悟の様な良い人の役ばかりやっていこうかな!(笑)」

それは本当に?

藤原:「口に出して言うと、本当になりますよね? (笑)」

一同:笑い

藤原:「今回の役は架純ちゃんと自然体で演じられて幸せでした。架純ちゃんは大きなリアクションを求められたり、煙に巻かれたりして大変だったと思いますが、僕は(今までの役と比べても)そこまでは大変ではなく、むしろ現場を凄く楽しめました。撮影の時間が限られてきたりして、体力的にしんどいところはありましたが、それよりも貴重な体験ができた新鮮な役で、かなり“良い人”感がでていると思います(笑)。」

これから映画を観る方に、メッセージをお願いします。

藤原:「原作のファンの方たちに向けても、、監督、共演者、スタッフ全員で、期待の裏切らないものを作り上げられたと思います。いろんな意見があって当然ですが、ぜひとも観ていただきたいです。原作を知らない方だったら、なお一層、謎解きを一緒にしているような感覚で楽しめるんじゃないかと思います。」

有村:「もちろん原作の世界と映画の世界は異なった見え方がするので、すべて同じというのはやっぱり難しいとは思います。それでも精一杯のことをみなさんと一緒に頑張ってやり切れたと自信がありますので、期待して映画館で観てほしいです。よろしくお願いします。」

[プロフィール]


藤原竜也
1982年5月15日生まれ
埼玉県出身
1997年、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のオーディショングランプリを獲得し、ロンドンにて舞台デビュー。主な出演作に、映画「バトル・ロワイアル」「DEATH NOTE デスノート」「カイジ」「インシテミル 7日間ス・ゲーム」「I’M FLASH!」「藁の楯 わらのたて」「サンブンノイチ」「MONSTERZ モンスターズ」「るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編」「映画 ST赤と白の捜査ファイル」「探検隊の栄光」、TVドラマ「海底の君へ」「精霊の守り人」などがある。

有村架純
1993年2月13日生まれ
兵庫県出身
2010年「ハガネの女」(テレビ朝日系)でドラマ初出演。その後は、「SPEC」(2010年、TBS系)、「11人もいる!」(2011年、テレビ朝日系)など数々の作品に出演し、2013年放送のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、小泉今日子の若かりし頃を演じブレイク。2015年には映画「ストロボ・エッジ」、主演映画「ビリギャル」など話題作に多数出演。2016年は「アイアムアヒーロー」「夏美のホタル」などの出演作がある。

映画概要


【僕だけがいない街】
3月19日(土)全国ロードショー
原作:「僕だけがいない街」三部けい(KADOKAWA/角川コミックス・エース)
監督:平川雄一朗
キャスト:藤原竜也、有村架純、及川光博、鈴木梨央、中川翼、林遣都、安藤玉恵、淵上泰史、高橋努、福士誠治、森カンナ、杉本哲太、石田ゆり子
主題歌:栞菜智世「Hear ~信じあえた証~」(ユニバーサル ミュージック/EMI Records)

[HP] 映画「僕だけがいない街」 公式サイト

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©2016 映画「僕だけがいない街」製作委員会

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