【詳細】映画『私はいったい、何と闘っているのか』菊池日菜子 インタビュー

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2021-12-17 19:00:00
見栄や虚勢、嫉妬やカラ元気は当たり前!現実と理想のギャップと闘いながら、それでも今日の日本を、職場を、家庭を、地味に支え続けるミドル世代にエールを贈る!“令和”の“喜怒哀楽”サプリメント・ムービー『私はいったい、何と闘っているのか』が主演:安田顕×監督:李闘士男&脚本:坪田文『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(2018)の再タッグにより映画化。2021年12月17日(金)全国公開!

本作を手掛けるのは、『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(2018)をはじめ『神様はバリにいる』(2015)などのヒット作を輩出する奇才・李闘士男(り・としお)監督。TV ドラマや映画まで縦横無尽に渡り歩く当代きっての“コメディ”マスターが、本作でもその手腕を振るう。また原作は、Twitter フォロワー数約100万人を誇り、芸人・役者・作家と多才なジャンルで活躍するつぶやきシロー。2016年に発売された自身の著書「私はいったい、何と闘っているのか」が初の映画化となる。そして、本作の主演を務めるのはドラマや映画、舞台と様々な分野でひっぱりダコの個性派俳優・安田顕。李監督とは『妻ふり』以来の再タッグとなるが、本作では、仕事や家族のために七転八倒する中流階級の中年男の日常を切り取った喜劇を体当たりで演じている。また、シリアスなものからコメディまで見事に演じ分ける実力派女優・小池栄子、若くしてMC から女優まで幅広い活躍を見せるマルチタレントの岡田結実、昨今のバラエティには欠かせない存在となったファーストサマーウイカ、おなじみ伊集院光、その他にも SWAY(劇団 EXILE)、金子大地、菊池日菜子、小山春朋、伊藤ふみお(KEMURI)、白川和子らなど多彩なジャンルの才能が顔を揃え、脇を固める。

今回、本作で主人公・伊澤春男の次女・香菜子を演じた【菊池日菜子】を直撃!タマホーム『走る少女』篇(20)、『河合塾・河合塾マナビス』(20)、『代々木ゼミナール』(21)など数々のCMで注目を集める菊池。映画初出演の感想や、安田顕、小池栄子、岡田結実、小山春朋との撮影秘話のほか、陸上部で文武両道の青春時代を過ごした思い出や、どんな成人になりたいかなど、素顔が垣間見えるお話も盛りだくさん♪
Q.今回映画初出演ですが、役が決まった時どのようなお気持ちでしたか?

菊池日菜子(以下、菊池):1人の人物を深く突き詰めて役作りをする、というのが初めての経験だったので、役作りをするにあたって、何回も何回も台本を読み直しました。自分ではない人物を突き詰めていくと、日常生活を送る中で「今のは私ではなくて香菜子として過ごしていたな」と思う瞬間があり、そういった楽しさも発見できました。「これからもいろんな作品に携わっていきたい」という思いが強くなりました。

Q.台本を読んでどのような印象を受けましたか?

菊池:安田顕さん演じる伊澤春男のスーパーでのできごとが描かれ、そこで生まれる葛藤や、家の中でのパパとしての違いが、本当にこんな人がいそうだなと思えるような脚本でした。読んでいて楽しかったですし、実際に演じている安田さんを見て、完成が楽しみになりました。
Q.安田さんや小池栄子さんと共演して勉強になったのは、どういった部分でしょうか?

菊池:全て勉強になりました。安田さんは家族の雰囲気を作るために、私と岡田結実さんと小山春朋くんがいる控室で、一緒にお昼ご飯を食べたり、空き時間に他愛もない話をしてくださって。それを役に近づけていく、というのを間近に見ることが出来てすごく勉強になりました。

Q.弟役の小山さんとの掛け合いもとても面白かったです。

菊池:本当ですか!?ありがとうございます(笑)!

Q.工夫したことや、2人で話し合ったことなどはありますか?

菊池:小山くんがすごく面白い子なので、監督が面白さをどんどん引き出していた印象です。小山くんの何気ない一言を監督が拾って、シーンを盛り上げるきっかけにするなど、とても良い雰囲気の中で撮影をしていました。控室でも劇中と同じくらい、他愛もない話ができる関係性になれたので、小山くんに引っ張ってもらった感じはあるかも知れません。
Q.姉役の岡田結実さんとは共演していかがでしたか?

菊池:気さくに話しかけてくださって「昨日のご飯何食べた?」「どんなご飯が好き?」というような会話をして、本当の姉妹のような空気を作ってくださいました。すごく演技に真面目で真剣に取り組んでいる印象でした。

Q.今回演じた香菜子は女子高生の役でしたが、ご自身はどんな高校生でしたか?

菊池:正直、香菜子とはかけ離れていて。あんなに明るくはないので(笑)、電車で見かける女子高生を見て「香菜子がこの世界にいたらこんな感じなんだろうな」と思いながら撮影に挑みました。

Q.「そうめん」や「ハニトー」など、それぞれのシーンでいろいろな食べ物が登場しますが、撮影中思い出に残っている食べ物はありますか?

菊池:家族で麻婆豆腐を食べている時、辛すぎて噴き出す、というシーンがあるのですが、リアルさを増すために、安田さんがとんでもない量のラー油を入れたんです(笑)。

一同:(笑)

菊池:本当に自然に噴き出すことができました(笑)。

Q.李闘士男監督から言われたことで、印象に残っていることはありますか?

菊池:技術面になってしまうのですが「感情が動くシーンや、感情が高ぶるシーンは自然とお腹に力が入るよ」と教えて頂きました。それを意識すると、格段に気持ちが入るようになって。この作品の撮影が終わった後も、監督のアドバイスをずっと頭に入れてお芝居をするようにしています。
Q.笑えるシーンや泣けるシーンもたくさん登場しますが、完成した作品を観て、ご自身の出演しているシーンやほかの方のシーンで、お気に入りのシーンはどこでしょうか?

菊池:私が出ているシーンではないのですが、父役の安田さんと母役の小池さんが河川敷でお互いの愚痴を言いながら、すごく大きな声で叫ぶシーンです。いろんな出来事があった上でのそのシーンなので、思わず涙を流してしまいました。大好きなシーンです。

Q.日常の中のふとした幸せを、改めて感じるシーンも多いです。ご自身は、日常生活の中で、何をしている時に幸せを感じますか?

菊池:心の底から「いい時間だった」と思うのは、地元の友達や家族と電話で話している時です。リラックスできて、「楽しかったな」と思えます。

Q.「努力をしても報われない奴はいる。間違いなくいる。ただ成功した奴は必ず努力をしている。」という長州力さんの名言も登場します。安田さん演じる春男は、仕事でも家庭でも、日々奮闘努力をしていますが、ご自身は「あのとき努力してよかったな」と思った経験はありますか?

菊池:今までで一番達成感を感じたのは、高校の部活動です。陸上部で、思い返せばすごくきつかったのですが、目の前のことに必死になって頑張っていた3年間だったなと思います。

Q.勉強と部活の両立も大変だったかと思いますが、どのような工夫をしていましたか?

菊池:文武両道の学校だったので、とにかく周りのみんなを見て必死に食らいついていました。今思うと朝3時に起きて勉強していた時もありました。

部活を一緒に頑張っていた仲間たちがすごく大好きで、もちろんきつい練習もありましたが、楽しみながら練習できていたので、今振り返るとすごく充実した高校生活だったなと思います。

Q.ご自身の青春らしさを感じる思い出について教えてください。

菊池:一緒に陸上に打ち込んだ、部活で出会った仲間たちとは、これからもきっと続いていくんだろうな、と思えるくらい深い関係になれました。高校時代の友達との写真をいまだに見返して、元気をもらっています。良い青春を過ごせたな、と思います。
Q.安田さん演じる春男のような、自意識過剰で妄想が止まらず、空回りしてしまう男性についてどう思いますか?

菊池:人の心の声を聞くことはできないので、こんな意図があって、現実世界ではこうなっていて、というのを知ることができたら、人間として可愛らしい部分ものぞけるのかな、と思います(笑)。

Q.今19歳ですが、10代のうちにやっておきたいことはありますか?

菊池:高校を卒業したときがコロナ禍がピークをむかえていたので、高校卒業のお祝い旅行に結局行けないまま終わってしまって、いまだにどこにも行けていないので、10代のうちに行けたらいいな、と思います。

Q.20歳も近づいていますが、どんな成人になりたいですか?

菊池:20歳になると、いろんな責任が自分に降りかかってくると思います。「正しい判断ができるようになりたい」と常々思っていて、「持てる知識をたくさん持っている人になりたい」です。知識不足だと、知らないうちに損をしていたり、間違った方向に進んでしまったりすると思うんです。勉強して様々なジャンルの知識を頭に入れて、かしこく生きられる成人になりたいと思います(笑)。
Q.SGSは10代から20代までの原宿系のファッションサイトで、映画やファッションのほか、スイーツ情報も発信していますが、好きなスイーツはありますか?

菊池:ほうじ茶をつかったスイーツがとても好きです。母がお菓子作りが得意で、ほうじ茶スイーツが流行る前から作ってくれていました。最近はなかなか実家に帰れていないので「食べたいな」と思います。

Q.原宿周辺や都内でお気に入りの場所はありますか?

菊池:上京してきたのが去年の夏なので、どこにも行けていないんです。行きたいと思うのは、浅草。お店が全部開いている状態の浅草に行ってみたいな、と思います。

Q.菊池さんと同世代の女の子がこの作品を観るとしたら、見どころや作品の魅力はどういった部分だと思いますか?

菊池:お年頃ということもあって、友達の家庭と比べて「自分の家庭は少しおかしいのかな?」と、悩む人もいると思います。この映画を観て、いろんな家庭のあり方があるんだな、ということが感じられると思うので、コメディではありますが、家族のやり取りや、春男の生き方を見て、そういった部分を感じ取ってもらえたらな、と思います。

Q.最後に、コロナ禍を生きる女の子に向けてメッセージをお願いします。

菊池:私自身、上京してきたのがコロナ禍まっただ中で、大学にも行っていますが、あまりキャンパスに行けていなくて、基本オンライン授業なんです。きっといつかは解除されて、マスクもつけずにワイワイできる日が来ると思うので、それまで頑張りたいですね。今こそ頑張り時だと思っています。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
菊池日菜子
2002年生まれ、福岡県出身。
19年より芸能活動をスタート。西日本鉄道グループのCM『幸せのそばで』篇で注目を集め、タマホーム『走る少女』篇(20)、『河合塾・河合塾マナビス』(20)、『代々木ゼミナール』(21)など数々のCMに出演。
今年は舞台『醉いどれ天使』(演出:三池崇史)にて舞台初挑戦。さらに「LUMINE」「HARUTA」の2021AWシーズンビジュアルモデルに起用されるなど期待の新星。映画出演は本作が初となる。

予告編



<ストーリー>
伊澤春男(安田顕)・45歳は、地元に愛されるスーパー”ウメヤ”の万年主任。
職場では店長の上田(伊集院光)からの信頼も厚く、クールで常に理性的な高井さん(ファーストサマーウイカ)や、やや暑苦しいが真面目な金子くん(金子大地)といった個性あふれる部下たちにも恵まれ、日々楽しく働いている。
一方で家に帰れば、しっかり者の妻・律子(小池栄子)、長女・小梅(岡田結実)、次女・香菜子(菊池日菜子)、小学生の長男・亮太(小山春朋)の5人家族の父親で、典型的なマイホームパパ。
しかし、一見平凡そうに見える春男の脳内は毎日が戦場だった!24時間忙しいその頭の中は休まるヒマがなく、仕事でも家庭でも常に空気を読みムダに気を遣いまくるが、良かれと思ってやったことがことごとく裏目に出てしまう。
「俺の人生はいつもこうだ。俺は…いったい“何と闘っているのか”」
そんなある日、“ウメヤ“に緊急事態が発生。衝撃を受けつつも、「次の店長は伊澤さん!?」という職場&家庭からの期待をビシビシ感じ、すっかりその気になる春男。だが次の店長は、本部からやって来た明らかに年下でやる気なさげな西口(田村健太郎)。
春男は急ごしらえ感の否めない“副店長”の座に収まることに…。
また春男の気遣いもむなしく、全く空気の読めない西口新店長の評判は芳しくない。
さらに追い打ちをかけるように、スーパー内での“内引き”疑惑が浮上したり、娘の小梅からは恋人のガッキーこと梅垣(SWAY)を紹介したいと迫られたり、受難の日々は続く。そんな局面を何とか乗り切りながら、ついに新店長という嬉しい打診が舞い込んできた。
今度こそMAXで舞い上がる春男だったが……。

映画概要


【私はいったい、何と闘っているのか】
12月17日(金)全国ロードショー
安田顕 小池栄子
岡田結実 ファーストサマーウイカ SWAY(劇団EXILE) 金子大地
菊池日菜子 小山春朋 田村健太郎 佐藤真弓 鯉沼トキ 竹井亮介 久ヶ沢徹
伊藤ふみお(KEMURI) 伊集院光 白川和子
監督:李闘士男
原作:つぶやきシロー「私はいったい、何と闘っているのか」(小学館刊)
脚本:坪田文「家に帰ると必ず妻が死んだふりをしています。」「映画プリキュアドリームスターズ!!」
製作プロダクション:ダブ
配給:日活・東京テアトル

公式サイト:映画『私はいったい、何と闘っているのか』
公式Twitter:@nanitata_movie
公式Instagram: @nanitata_movie

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