【詳細】映画『光を追いかけて』長澤樹 インタビュー

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2021-09-22 19:00:00
過疎化の進む秋田県の美しい田園を背景に【傷つきやすい思春期の少年少女】と【大人達】の物語を描く『光を追いかけて』が、2021年10月1日(金)より、グランドシネマサンシャイン池袋他にて順次全国公開される。更に舞台となった秋田では、9月23日(木/祝)よりAL☆VE(アルヴェシアター/秋田)にて先行公開。

「地球なんて隕石が落ちて無くなってしまえばいいのに」
主人公彰のそんなモノローグから幕が上がる、本作『光を追いかけて』。

豊かな田園風景が広がる中で、少子高齢化の波が押し寄せる秋田の架空の町を舞台に、謎の光とミステリーサークル、そして美しい少女と出会い成長していく彰を演じるのは、中川翼。そんな彰にだけ心を開く不登校のヒロイン真希役には、長澤樹。2人のクラスメートには、中島セナらフレッシュな顔が揃う。中学生たちを支えながらも、それぞれ悩みや葛藤を抱えたおとなたちを、生駒里奈、駿河太郎、小野塚勇人、そして柳葉敏郎が演じる。生駒と柳葉は、秋田県出身。監督も秋田出身で、CMディレクターとして600本もの作品を手掛けた成田洋一。

故郷を舞台にした本作を、念願の映画初監督作品として遂に完成させた。2021年秋、青春映画の新たなるマスターピースの誕生である。

今回、本作でヒロイン【真希】を演じた、長澤樹(ながさわ・いつき)を直撃!日刊スポーツが2021年の芸能界でブレークしたり、バズる「急上昇」候補として挙げている、若手最注目俳優の15歳。ロケを通して知った秋田県の魅力や、秋田出身の柳葉敏郎や生駒里奈、長澤と同世代の中川翼や中島セナと共演してみての感想のほか、好きな映画やスイーツについても語ってくれたよ。本作のお気に入りは、中川翼演じる【彰】と追いかけっこをするなどの台詞のないシーンで「表情や光や音に注目してほしい」とのこと!

「オードリー・ヘップバーンのような人になりたくて、女優になろうと思った」という長澤が「綺麗で魅力的」だと語る本作を、ぜひ映画館の大きなスクリーンでご覧あれ♪
Q.作品を拝見して、長澤さん演じる真希の神秘的な雰囲気や、ミステリアスなたたずまいに引き込まれました。今回、映画初ヒロインですが、役が決まったときどのようなお気持ちでしたか?

長澤樹(以下、長澤):真希ちゃんと自分は全然違う子だな、と思いました。台風みたいな性格で、周りを巻き込んで中心となるような女の子なので、全然自分と違うし、私はそんなタイプではないので「できるかな、不安だな」と思いました。初めてということもあって、とにかく不安でした。

Q.脚本を読んでみて、どのような感想を持ちましたか?

長澤:脚本を読んで「綺麗な映画になるだろうな」と思いました。秋田県の綺麗な部分、魅力のようなものが全部詰まっていて、魅力的な映画になるのではないかと思いました。
Q.ロケを通して知った、秋田県の魅力について教えてください。

長澤:秋田県というと、田んぼやお米というイメージがあったのですが、実際に行ってみると、お米に限らず食べ物がとにかく美味しかったです。お弁当も地元の方が作ってくださったものを食べて、すごく恵まれているな、と思いました。撮影場所が、田んぼや自然であふれているところがメインだったので、そういう場所にずっといられて、画面ではわからない空気がすごく綺麗でした。山も近くて、風も気持ちよくて、空も綺麗で、すごくいいところでした。
Q.秋田県出身の柳葉敏郎さんや生駒里奈さんと共演されて、いかがでしたか?

長澤:柳葉さんは年が離れているというのもあって、すごく緊張して、最初はカチカチだったんですよ(笑)。とにかく「失敗しちゃいけない」「NGを出しちゃいけない」と、そういうことばかり考えていたのですが、私がNGを出してしまったときに、一言「ドンマイ!」と言ってくださって。その言葉で「間違えちゃいけない」という緊張が解けて「もっと伸び伸びやろう」と思えました。

生駒さんは、そんなにたくさんのシーンをご一緒したわけではないですが、いるだけで現場の雰囲気が明るくなって、夜の撮影でも「よし、頑張ろう!」と思えました。さすがだな、と思いました。
Q.中川翼さんや中島セナさんなど、同世代のフレッシュな方と共演していかがでしたか?撮影現場はどういった雰囲気だったのでしょうか?

長澤:翼くんとはずっと一緒にいたので、役の中でも実際も、けっこう仲良くなりました。

私の演じた真希は不登校の役なので、学校でのシーンはほとんどなくて、やり取りがあったのは中島セナちゃんや翼くんだけでした。役の中ではセナちゃん演じる沙也加と対立していますが、実際は一緒にご飯を食べたり、話したりしていました。女の子同士で同い年で、そういう子が近くにいる、大人に囲まれるだけじゃないというのは、自分の中で安心しました。ホッとするし「寂しいな」という気持ちが和らぎました。

Q.役作りをしていく中で難しかった部分や、逆に演じていて楽しかった部分はありますか?

長澤:難しかったところは、案外なかったように感じます。泣いたり叫んだりというシーンに苦手意識はあったのですが、実際にやってみると真希ちゃんという子は意外と素直で、複雑な子ではない。もちろん心の中でいろいろと思っているし、人に言えないこともあるのだろうけど、実際に感情として出している時は、悲しいときに泣いているし、怒っている時に叫んでいます。そこまで難しいとか、苦手とは思わなかったです。
Q.真希が変顔をするお茶目なシーンや、民謡を歌うシーンも素敵でした。やってみていかがでしたか?

長澤:変顔は「役としてやっている」という感じがしなくて、その場の雰囲気が楽しくて、和やかでした(笑)。民謡は先生に習って、1ヶ月くらい練習しました。肺活量がとにかく足りなくて(笑)、声を伸ばすところが全然もたなくて、途中で息が切れてしまいました。練習中に酸欠になりかけて(笑)、少しふらっとしました。民謡を歌うシーンは屋根の上なので「絶対にふらっとなったらいけないな」「バランスを崩したら落ちてしまう」と、そこだけ心配しながら練習しました。

Q.真希は屋根の上やミステリーサークルの中にいることが多いですが、ご自身はプライベートで、どういう場所にいるときが一番落ち着きますか?

長澤:インドア派なので、家にいるときはどこでも落ち着きます。リビングは家族みんなが集まる場所なので、何もしなくても居心地がいいな、と思います。

Q.「ミステリーサークルは未来を感じる大事な場所」という台詞が印象的でした。長澤さんは今15歳ですが、将来「こういう役をやってみたい」「こういった作品に挑戦してみたい」といった目標はありますか?

長澤:オードリー・ヘップバーンさんみたいな人になりたくて、女優になろうと思いました。綺麗で素敵な作品にたくさん出たいです。どんな役であれ、綺麗な作品に仕上がっていたらな、と思います。

Q.どういったジャンルの映画がお好きですか?

長澤:15歳が観るような作品は、あまり観ていないかも知れないです。青春映画や恋愛映画ももちろん観ますが、それよりもメッセージ性のある作品が好きです。「名作」と言われている作品や洋画、アカデミー賞を受賞した作品を観るようにしています。

最近では『ノマドランド』を再上映している時期に、映画館に観に行きました。少し内容が重いのですが、アイスランドの女性歌手・ビョークさんが主演の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』も観ました。オードリー・ヘップバーンさんの作品だったら『噂の二人』が好きです。ただ単に、オードリー・ヘップバーンさんを観たいから観ているだけなんですけど(笑)。
Q.SGSは、10代から20代の女の子が読者層で、原宿系のファッションやスイーツ情報を紹介しています。長澤さんご自身は、好きなスイーツはありますか?

長澤:甘いものは本当に好きで、最近和菓子にハマっています(笑)。羊羹とか。マンゴーなどのフルーツ系や、練乳がかかった苺のかき氷も好きです。

Q.成田洋一監督から言われた言葉で、心に残っていることはありますか?

長澤:「真希のことは長澤さんが一番わかっている」「長澤さんの思う真希をやってごらん」と言われました。最初は全然私自身、真希ちゃんのことを理解していなかったのですが、撮影が終わる頃には自分が一番わかっているのかな、と感じました。(監督が言っていた言葉に)ゾクッとしたというか「わかっていたのかな(笑)!?」と思って、ビックリしました(笑)。

Q.長澤さんと同世代の読者に向けて、本作の見どころを教えてください。

長澤:「ここ」というのはなくて、全部を通して魅力的な作品だな、と思います。台詞がない部分がところどころあるのですが、その分、表情や光や音などで表現しているので、そこを注目してほしいです。

Q.完成した作品を観て「いいな」と思ったシーンはどこですか?

長澤:台詞のないシーンですが、翼くん演じる彰と追いかけっこをして、真希が走って止まったと思ったら、彰がまた追いかけて、真希がまた走って・・・というシーンです。真希が振り返るところがあるのですが、そのシーンは光などがすごく綺麗だな、と思います。日常の他愛もない、ただ振り返るだけなのですが、綺麗で引き込まれるシーンだな、と思いました。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
長澤樹(ながさわ・いつき)
2005年10月24日、静岡県生まれ。 20年公開の「破壊の日」で映画初出演を果たす。本作でヒロインを務める。 特技はクラシックバレエ、ピアノ、書道、フルート。

予告


<ストーリー>

両親の離婚で父の故郷秋田へと引っ越した、中2の彰。転校先にも馴染めず、憂鬱な日々が続く。ところがある日、彰は空に浮かぶ“緑の光”を目撃。

田んぼのミステリーサークルへと辿り着くと、不登校のクラスメート真希と出会う。共通の秘密を持った2人の仲は近づき、灰色だった日常が輝き始める。

一方で彰たちの中学は、過疎化による閉校の日が迫る。おとなたちも揺れ動く中、謎の“緑の光”は、彰たちに何を伝えようとしているのか?

映画概要


【光を追いかけて】
10月1日(金) グランドシネマサンシャイン池袋他全国順次公開
9月23日(木/祝)AL☆VE(アルヴェシアター/秋田)にて先行公開
監督:成田洋一
脚本:成田洋一 / 作道雄
出演:中川翼、長澤樹、生駒里奈、中島セナ、駿河太郎、小野塚勇人、下川恭平、木村聖哉、丹野未結、日向丈、柳葉敏郎ほか
配給:ラビットハウス

公式サイト:映画『光を追いかけて』
公式Twitter:@HikariwoEiga
公式Instagram: hikariwoeiga

©2021「光を追いかけて」製作委員会

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