ウェブ上で作品を発表したことがきっかけで、2013年にメディアワークス文庫から作家としてデビュー。2作目の「三日間の幸福」(メディアワークス文庫)が23万部を超えるベストセラーとなり、10~20代をはじめとする若者を中心に絶大な支持を得る作家・三秋縋。
2019年には「君の話」(早川書房)が第40回吉川英治文学新人賞候補入りし話題になるなど、いま最も期待を集める新鋭作家の代表作であり、15万部を突破したヒット作「恋する寄生虫」を原案とした映画が11月に公開される。今回、そんな本作のティザービジュアルと2種類の特報が完成!
特報<恋する編>
極度の潔癖症から誰とも人間関係を築けずに孤独に生きる青年・高坂賢吾(こうさかけんご)に、人気ドラマ「ドラゴン桜」の出演も話題となり、映画『犬部!』の公開を間近に控える林遣都。寄生虫が好きで、視線恐怖症に苦しむ不登校の女子高生・佐薙(さなぎ)ひじり役には、『溺れるナイフ』(16)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)、『糸』(20)など、ラブストーリーのヒロインとして、女性からの支持も熱い小松菜奈。若手ながら抜群の演技力には定評のある林と小松の2人が本作で待望の初タッグ&W主演を果たし、繊細で儚い恋物語を紡いでいく。
監督を務めたのは、CMやミュージックビデオを中心に多岐にわたり活躍を広げ、現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」のタイトルバック映像も手掛ける柿本ケンサク。TOYOTA、コカ・コーラ、ユニクロ、Kanebo、Panasonic などの企業 CM、近年では、長澤まさみ出演の「UNDER ARMOUR」や、菅田将暉と中村倫也が共演した「アサヒスーパードライ」など話題作を手掛ける若きCM界のトップランナーが、現代の孤独を描いた繊細なラブストーリーの映画化に挑む。脚本を手掛けるのは『長い散歩』(06)、『眉山―びざん―』(07)、『トワイライト ささらさや』(14)の山室有紀子。
特報は<恋する編>と<寄生虫編>と、それぞれ色が異なる2種類が完成。<恋する編>では、それぞれ潔癖症と視線恐怖症を患う高坂と佐薙の共通点、「虫」や「死」、「世界の終わり」といったラブストーリーらしからぬダークなキーワードの数々が、本作の異色な世界観を表す。また、「ウイルスが起動するのはクリスマスイブ。それが世界の終わり」というセリフから、2人がクリスマスに向けて何かを企んでいることが示唆されている。
特報<寄生虫編>
一方で<寄生虫編>では、寄生虫好きの佐薙が高坂にフタゴムシという寄生虫の特性について説明し、2人が徐々に近づいていく様子が映像で見えるようになっている。ロマンチックなメリーゴーランドとそれに似つかわしくない会話が、一風変わったラブストーリーであることを感じさせる。それぞれの雰囲気の違いから多角的な見え方がある作品であることが窺え、より興味を引かれる特報映像となっている。