【詳細】映画『名も無き世界のエンドロール』山田杏奈 インタビュー

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2021-01-25 19:00:00
岩田剛典と新田真剣佑が初共演を果たした映画『名も無き世界のエンドロール』が、2021年1月29日(金)より公開される。

何よりも強い絆で結ばれた幼馴染みのキダとマコト。2人は10年もの歳月をかけて、表と裏それぞれの社会でのしあがり、住む世界の違うある女性に近づき、プロポーズをしようとしていた。だが、実はそれは、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった—。

穏やかで優しい性格でありながら、裏社会に身を置き、いくつもの危ない橋を淡々と渡っていくキダ役に岩田剛典。キダの力を借りながら会社経営者となり、頭脳と情熱で表社会をのし上がっていくマコト役を新田真剣佑。今や若手俳優の中でも傑出した存在感を誇る2人の初共演が実現。互いになくてはならない表裏一体のバディを熱演し、観る者の心を鷲づかみにする。物語のカギを握る2人のヒロイン役には山田杏奈、中村アン、また、石丸謙二郎、大友康平、柄本明などベテラン勢も集結!原作は、2012年「小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫の同名傑作小説(集英社文庫刊)。監督は『ストロベリーナイト』『累‐かさね‐』などを手がけてきた佐藤祐市。2021年最大の衝撃サスペンス・エンターテイメントが、ここに誕生!

今回、本作でキダとマコトの2人と幼なじみで、物語のカギを握るヨッチを演じた山田杏奈を直撃!! 孤独な境遇で育ち、小学校から高校卒業後まで、まるで家族のように3人で支え合いながら生きてきたヨッチ。好きなものはナポリタンと映画、怖いのは自分の存在が消されること。無邪気な笑顔の裏に、辛い過去を垣間見せるという役柄だ。岩田が30代、新田が20代、山田が10代という、年齢差がある中での同級生役について「高校生役ではあるが、みんなそれなりに大人な役だった」と振り返る。ナポリタンを食べるシーンでの撮影秘話や、高校時代に友達と一緒に食べた思い出の食べ物、お芝居の道に進むことに対しての決意、今後挑戦したい作品など、秘エピソードが満載♪ 山田の熱演に注目しつつ、「ラスト20分の真実」を映画館で確かめよう!
Q.今回、キダとマコトの2人と固い絆で結ばれた幼なじみという役柄でしたが、役が決まった時どういったお気持ちでしたか?

山田杏奈(以下、山田):キダとマコトとヨッチの3人の関係性というのは、作品自体の肝にもなってくるところなので、友情でもあり、愛情でもあり、失い難い3人というのを大事にしたいな、と思いました。後半のキダとマコトのとある目的のために、ヨッチはずっと絡んでくるので、それだけの存在の強さみたいなものをお芝居でできたらいいな、と思いました。

Q.岩田(剛典)さんが30代、新田(真剣佑)さんが20代、杏奈さんが10代で、年齢差がある中での同級生役でしたが、演じてみていかがでしたか?

山田:お2人とも最近の役柄として、学生役というよりは、社会人の役を演じている印象が強くて。みんなそれぞれ、年齢的にちぐはぐに見えないように、ビジュアル的に寄せている部分がありました。私も髪の毛を半分染めたり、メイクも大人っぽく見えるようにしたりとか。控え目ですけど、年齢的に幼く見えないように、ということをメイク部さんにもやってもらっていました。高校生役ではありますが、みんなそれなりに大人な役でした。3人の関係性というのは、お芝居しながら作っていった感じです。
Q.ファミレスで、タバスコと粉チーズを空っぽになるまでナポリタンにかけるシーンが印象的でした。あれは杏奈さんの裁量ですか?それとも監督の指示ですか?

山田:あれは私の裁量です(笑)。

Q.岩田さんと新田さんのお2人は、どんな反応をされましたか?

山田:ビックリしていました。私が食べていたら、「美味しいの?」って(笑)。

一同:(笑)。

山田:でも、そういう食べ物として、イケるといえばイケる。そういう他愛もないお話をしていました。
Q.ナポリタンを食べるシーンが作中で何度か出てきますが、杏奈さんご自身が、学生時代に友達と一緒によく食べた思い出の食べ物はありますか?

山田:某カフェの「なんとかペチーノ」ですかね。

一同:(笑)。

山田:あれはもう、ザ・高校生ですよね。新作が出たら友達と行っていました。苺が好きで、苺の新作が出たら毎回行っていました。

Q.ヨッチと杏奈さんご自身で、似ているところはありますか?

山田:キダとマコトに対する接し方ですかね。私も男っぽいというか、サバサバしていると言われることが多いので。見かけの部分は似ていると思います。でも、彼女ほど内面に秘めているものがあるわけではないし。そういうところは違いますね。
Q.マコトが作中で数々のサプライズやドッキリを仕掛けますが、杏奈さんご自身がこんなドッキリをしてもらって嬉しかった、などの思い出はありますか?

山田:写真集のサインを書きに行った日に、終わって上の部屋に行ったら、誕生日当日だったのですが、カメラマンさんやメイクさんが、「お誕生日おめでとう」みたいに部屋の飾り付けをして、お祝いしてくれたのがすごく嬉しかったです。18歳の誕生日で、ケーキをみんなで食べました。

Q.高校時代、大学進学をやめてお芝居の道に進むことに対して、どのように決意しましたか?

山田:仕事自体は10歳の時からやっているのですが、高校は普通の、みんなが大学に行くような高校に行っていました。お仕事をしていたので、仕事の都合で単位が取れなくなったらそれが決め時だな、と思っていました。高3の夏ぐらいに、入学した学校からほかの学校に移ったのですが、これから先、自分がお芝居をやっていきたいなというのが自分の中でわかっていました。大学に行って何かをするというよりは、現場でお芝居をしたいな、と思っていたので、迷いなどはそんなになかったです。「よし!」と思って決めました。親もサポートしてくれたというか、「そうしたいなら」と言ってくれたので、周りの環境もすごくありがたかったです。
Q.撮影中で、ツボった、面白かった、印象に残ったエピソードはありますか?

山田:(佐藤祐市)監督がすごく面白い人で、演技の指導を付けてくれた後に、急に変顔をして「えっ!? 」って思いました。ちょっとしたふざけを、ところどころに入れる人でした(笑)。

Q.完成した映画を観ていかがでしたか?

山田:撮影した時から、初号試写まで時間が経っていて。ヨッチからは抜けているし、お話もこと細かに台詞などを覚えているわけではなくて。こんな感じになっているんだ、と思いました。最初に原作を読んだ時と同じ衝撃がありましたね。「お芝居をしているときに、ヨッチとしてこう思ったな」ということを思い出しました。

Q.映画を楽しみにしている方々に向けて、見どころを教えてください。

山田:岩田さんと新田さん演じるキダとマコトが、ある目的のために奮闘するのですが、そこにどう、私の演じたヨッチが関わってくるのか、というところと、過去の高校生のパートでは3人一緒なのに、現在のパートではキダとマコトだけでいるところですね。その間の時間や、そこに詰まった想いなどが、「ラスト20分の真実」というところにつながっている作品なので、ぜひ映画館で体験してください。「体験する」という言葉がぴったりの、エンターテイメント性がすごくある映画だと思います。
Q.SGSは原宿系のファッションサイトで、スイーツ情報も紹介していますが、「なんとかペチーノ」のほかに、好きなスイーツはありますか?

山田:クッキーやフィナンシェなど、バターを使っている焼き菓子が好きですね。エシレのフィナンシェがすごく好きです。

Q.マコトは強引にグイグイ進んで行くタイプで、キダはちょっとビビリというか、相手と交渉しながら慎重に進めていくタイプですが、ご自身の性格はどちらのタイプに近いと思いますか?

山田:多分キダですね。慎重だと思います。何も考えずに飛び込む、みたいなことが苦手なので。それが必要なタイミングもちろんあると思うんですが、私は割と考えながら、まわりくどく行くタイプかな、と思います。

Q.今後こういった役をやってみたい、こういった作品に挑戦してみたいといった目標はありますか?

山田:今学生の役が多いので、社会人の役をやる機会が増えていくといいな、と思います。OLとか、デスクワークをしている人にあこがれます。あとは病院の先生、お医者さん。大変そうですけどね、台詞とか。医療系が(映画やドラマの)王道なのでやってみたいかな。白衣とか着てみたい。かっこいいですよね。
Q.コロナ禍で今、やりたいことがなかなかできなかったり、将来の見通しが持てなかったりする状況ではありますが、杏奈さんと同世代の読者に向けて、メッセージをお願いします。

山田:私が改めて言うことではないですが、家にいてもできるツールが今、たくさんあると思います。YouTube、Instagram、TikTokなど、やっている女の子もすごく増えていて、尊敬しちゃうな、というくらい。自分を表現したい人は、そういったツールに目を向けて、そういうところから(自己表現を)始めていくのも素敵だな、と思います。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
山田杏奈
2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。2016年、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で映画初出演。『ミスミソウ』(18)と「幸色のワンルーム」(18・ABC)で、映画・TV初主演を果たす。主な映画出演作に、『五億円のじんせい』(19)、『小さな恋のうた』(19)、『屍人荘の殺人』(19)などがある。TVドラマでは、「10の秘密」(20・CX)、「荒ぶる季節の乙女どもよ。」(主演/20・MBS)などに出演。公開待機作は、主演作『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)、『樹海村』(21)などがある。

本予告


<あらすじ>

クリスマス・イブの夜。日本中を巻き込んだ、ある壮大な計画が実行されようとしていた―。

複雑な家庭環境で育ち、さみしさを抱えて生きてきたキダとマコトは幼なじみ。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチも加わり、3人は支え合いながら家族よりも大切な仲間となった。しかし20歳の時に、訳あってヨッチは2人の元から突然いなくなってしまう。そんな彼らの元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサが現れる。リサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、全く相手にされない。キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。2年後。マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。マコトの執念とその理由を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。以来、キダは〈交渉屋〉として、マコトは〈会社経営者〉として、裏と表の社会でのし上がっていく。そして、迎えたクリスマス・イブの夜。マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。しかし実はそれは、10年もの歳月を費やして2人が企てた、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった─。

映画概要


【名も無き世界のエンドロール】
2021年1月29日(金) 全国ロードショー
出演:岩田剛典 新田真剣佑 山田杏奈 中村アン / 石丸謙二郎 大友康平 柄本明
監督:佐藤祐市 
脚本:西条みつとし
主題歌:須田景凪「ゆるる」(WARNER MUSIC JAPAN / unBORDE)
上映時間:101分
原作:行成薫「名も無き世界のエンドロール」(集英社文庫) 
配給:エイベックス・ピクチャーズ

[HP] 映画『名も無き世界のエンドロール』
[Twitter] @namonaki2021
[Instagram]namonaki2021

©行成薫/集英社 ©映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会

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