【詳細】映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』山之内すず インタビュー

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2020-11-11 18:00:00
桜庭ななみ、土屋太鳳、武田玲奈らが主演を務めてきた「若手俳優の登竜門」とも称される映画『人狼ゲーム』シリーズ。小越勇輝が主演するシリーズ最新作『人狼ゲーム デスゲームの運営人』が、中島健、ウチクリ内倉、坂ノ上茜、桃果、山之内すず、福崎那由他、三山凌輝らネクストブレイク必至な若手俳優陣を共演に、2020年11月13日(金)よりシネマート新宿・心斎橋ほかにて公開される。

原作小説&コミカライズが累計150万部を突破した、人気シリーズ『人狼ゲーム』の実写化第8弾となるゲームムービー。勝てば賞金1億円、生きるか死ぬかの人狼ゲームに参加させられた高校生たちによる絶体絶命の騙し合いが展開。今まで明らかになっていなかった人狼ゲーム運営側に初めてフォーカスが当てられ、参加者側と運営側の思惑がぶつかり合う、二重構造の頭脳戦がスリリングに描かれる!

運営人の主人公・正宗を演じるのは、小越勇輝。「運営人」のひとりとして働く正宗は、自分が過去に家庭教師のバイトとして教えたことのある女子高生・夏目柚月(桃果)がゲームに参加していることに気づく。「ほかの運営人に気づかれてはならない」という究極の条件の下、彼女を救いだすため奔走する!そのほか、花柳のぞみ、朝倉ふゆな、森山晃帆、星れいら、森本直輝、黒沢進乃介が共演☆

今回、興味本位で参加するも情緒不安定に陥っていく参加者・末吉萌々香役を演じた山之内すずを直撃!! AbemaTV『白雪とオオカミくんには騙されない♡』で人気急上昇し、『ヒルナンデス!』『サンデー・ジャポン』『ダウンタウンDX』『行列のできる法律相談所』など人気番組に次々と出演。SNS総フォロワー数は94万人を超え、10代のカリスマとして圧倒的な注目を集めている。

オーディションを経て出演が決まった本作は、MOOSIC LAB長編部門映画『ゆうなぎ』に続く、2作目の出演映画。「デスゲーム」の現場で若手俳優陣たちとの演技を経験し、「今の自分めっちゃいいやん」「こんな幸せなことがあるなら絶対死なないわ」「これから先も死ぬ理由なんてないわ」と大感激!! さらに、人狼ゲームにまつわる思い出や、ネガティブだった過去、芸能界に入ってよかったことなど、プライベートな話題も満載♪ 女優としての飛躍も期待される山之内の演技を、映画館に観に行こう!
桃果

Q.本作を事前に拝見したのですが、普段のすずさんのイメージと異なる、シリアスな表情が目立っていた印象を受けました。撮影中はどのような苦労がありましたか?感想はいかがですか?

山之内すず(以下、山之内):こういうシリアスなものも初めてですし、「デスゲーム」ならではの緊張感がありました。こんなに急に空気感が変わるんだとか、こんな風に撮影が進んでいくんだとか。なにもわからないままやっていたんですけど。キャストのみなさんに教えてもらい、監督やプロデューサーさんと相談し、「ここどうしたらいいかな」と言いながらやらせていただきました。

萌々花という役は、普段の自分とは全然違うのですが、だからこそ憧れる部分がありました。どちらかというと自分は「男っぽい」と言われるほうなので、女の子らしい子に憧れがあって。萌々花は良くも悪くも女の子らしくて、うまいことやる子なんですよ。守ってあげたくなるような小動物感を持ちつつ、頭の中でいろいろ考えるずる賢い子でもあって。

Q.監督からは、具体的にどういうふうなアドバイスをもらいましたか?

山之内:監督が原作者なので「萌々花ってどんな子なんだろうね」と一緒にお話をしたときに、私が「ずる賢い女の子なんでしょうね」と言ったら「そうだね、そうだね」と言ってくれました。原作者なので一番キャラのことをわかっていると思うのですが、私たちの、演者が思うキャラクターもすごく理解してくれて「確かにそういう子なのかもしれないね」と、話すたびに監督の思う萌々花像を教えてくれながら、私の思う萌々花像をくみ取ってくれました。
朝倉ふゆな

Q.撮影中に、同世代の若手俳優の方々と共演してみて、印象に残っていることはありますか?

山之内:子役からやっていたり、舞台からやっていたり、演技経験のある方が多いのですが、みなさんそれぞれ演技観を持っていました。舞台をやっている人も、映像になると声の出し方や話し方がまるで違う。演技というくくりの中でもいろいろな種類があるのだ、と学びました。澪役の(朝倉)ふゆなちゃんは、長い台詞がすごく多いのですが、撮影が終わってお風呂から上がった後も台本を読んで、次の日の台詞の読み合わせをしていました。みんな『人狼ゲーム』のことを考えて、「この作品のためにどうすればいいのか」を考えているのを見て、素敵な人たちだなと思いましたし、見ていて圧倒されました。

(柚月役の)桃果ちゃんも、表情だけでこんなにわかるんだと、台詞がなくても伝わるものがあって、「演技ってこういうことなんだな」ということを、初めて間近で見ることができました。ずっと泊まり込みで現場にいたのですが、自分が出ていない場面でもモニターに張り付いて映像を観ていて、「こうだね、ああだね」と話せるのがすごく楽しくて。初めての泊まり込みの現場がここでよかったな、と思いました。みんなの演技に対する思いなどもたくさん話して、けっしてなあなあな気持ちではいけないし「もっともっと人一倍頑張らんとな」と思いました。
小越勇輝

Q.役作りに対する準備はどういうふうにされたのですか?

山之内:役作りの仕方がまずわからない、というところから始まりました。台本を読んで「可愛らしい女の子なんだろうな」と思っていたのですが、衣装合わせに行ったら、ラフなパーカーにスカートで「意外とラフな子なんだ」と思いました。台本をみんなで読んだときに、みんなの雰囲気がわかって、そこでちょっとずつ作品の雰囲気がわかってきた、というか。「現場に入ってみないとわからんことが多いな」と思いました。

Q.過去のインタビューで「一番挑戦したいのは演技」というのを拝見したのですが、実際に演技の現場を経験してみて、仕事に対してどういった自信や課題を得ましたか?

山之内:「演技をしたい」とは言っていたけど、「(自分がそれを)言っていいのか」と思っていました。今の活動はSNSやバラエティ、CMが多くて、芸能界に入ったきっかけがSNSや恋愛リアリティーショーなので「イマドキの入り方をしたな」と自分でも思っているんです。俳優になりたくて子役の頃から頑張っている方や、舞台で経験を積んでいる方がいる中で、私が「演技をしたい」と言ったら、広告塔みたいな感じで、「SNSの数字を持っているから」「メディアにたくさん出ているから」という理由で(作品に)呼んでくださる方もいると思います。ただその入り方は、真剣に演技と向き合っている方からしたら、けっしていい思いはしないじゃないですか。「演技をしたい」というだけで、やらせていただいていいのか。そういう不安があったのですが、衣装合わせのときに監督とプロデューサーさんが「正直SNSの数字やメディアに出ている数はノイズでしかなくて、本当にオーディションですずの演技を見て、萌々花にふさわしいと思ったから選んだんだよ」と言ってくださって。それがすごく安心したというか、自信になったのと、自分の演技を見て、演技で決めていただけたというのがすごく嬉しかったです。撮影が終わった時、クランクアップした後も、帰りたくなさ過ぎて、終わりたくなさ過ぎて、ずっと泣いていたんです。「終わっちゃった」というので泣いて。プロデューサーさんは、自分に自信がない、申し訳ない気持ちで私が現場に入っていたのを知ってくれていたのですが、「『人狼ゲーム』という作品に出られただけですごいんだから。この作品に出られたんだから、誰も演技下手って言わないし、いろんな方が観てくれる作品だし、女優として一歩前進できたんだから。すずはもっと自信を持っていいんだよ」と言ってくださって、そこでまた泣いて。楽しんでいいんだな、演技をしているときの自分が好きだな、とすごく思えて。自分のことを好きと思える瞬間が、今まで本当になかったのに「今の自分めっちゃいいやん」と心の底から思えて。「幸せすぎて泣くって何?」みたいな。幸せって言葉じゃ収まりきらんくらいの幸せを感じました。「こんな幸せなことがあるなら絶対死なないわ」と思って。「これから先も死ぬ理由なんてないわ」と思って。

Q.泣いたというのは、単純にキャストさんから離れたくないということなのか、演技の現場から離れたくないのか、もしくは両方なのか、どうだったんでしょうか?

山之内:全部ですね。みんなとずっと一緒にいたい、というのもあるし、ずっと『人狼ゲーム』の作品の中にいたい、というのもあるし。今までの仕事の中で、一番スケジュール的にはきつかったんですよ。睡眠時間も短い中でずっと演技をしっぱなしなので。毎日この生活でいいから、ずっとこの現場にいたい、と本当に心の底から思いました。そこから帰ってきてから、散り積もっていた心のモヤモヤが晴れたというか、不思議な感覚を味わいました。バラエティのお仕事などもよりいっそう力を入れてやれたりだとか、毎日楽しく生きられたりだとか。人生のターニングポイントになった作品だなと思います。
Q.人狼ゲームにまつわるご自身の思い出はありますか?

山之内:今、携帯でもできるんですよね。恋愛リアリティーショー『オオカミくんには騙されない』という番組に出演していたのですが、キャストのLINEグループがあって、LINEでアカウントを追加したら、人狼ゲームができるんですよ。それで一時期、『オオカミ』メンバーで人狼ゲームをやっていました。オオカミに縁があるのかわからないですけど(笑)。

私、今まで人狼を引いたことがなくて。ずっと村人だったのに、『人狼ゲーム』の衣装合わせと本読みの日に、キャストのメンバーで人狼ゲームをやったんですよ。そこで初めて人狼を引いて、ドギマギしたんですけど「嘘つけへん!」と言っていたのに、いっぱしに嘘をついて、やばい奴と思われる、という(笑)。けっこう現場でやることが多いかもしれないですね、待ち時間とかに。超楽しかったです。絶対にしゃべるじゃないですか。しゃべるゲームなので。めちゃくちゃ感情的になってやる子もいれば。淡々とやる子もいて。性格も出ますし、人数が多ければ多いほど楽しいですね。
Q.今回の現場で、一番女優として勉強になったな、大きく変わったな、ということはありますか?

山之内:もともと変なところで度胸があるのですが、基本的には前には出られなくて、高校生ぐらいの頃から特に、学校でもクラスの端っこにいるような子でした。それこそ演技だとか、殻を破るということがなかなかできなくて。「デスゲーム」の現場って熱いんですよ。その中でやっと自分の殻が破れたというか、萌々花になれたな、と思う瞬間があって、それを感じたことが一番でかいな、と思います。

今までけっこうマイナスな感情を多く持っていたのですが、今回初めて自分がプラスの感情を持っていたことに気づくことができ、殻を破ることにもつながりました。いろいろ解放されたというか、心の何かがバッと晴れて、マイナスな感情からポジティブになれたというか、「自分って幸せじゃん」ということを認められるようになりました。それが女優という道においても、ほかのお仕事でも、プライベートでも、全部につながったので、そういうところが一番大きかったと思いますね。

Q.ネガティブだったんですか?

山之内:もともと自己肯定感がめちゃくちゃ低くて。どうしても「自分なんて」と思ってしまう部分があったり、考えてもどうしようもないことを考えたりということがよくありました。良くも悪くも適当になれたというか。「なんで今こんな感情なのか」ということを突き詰めて、自己分析ができるようになりました。こっちの気持ちも大事にしつつ、こっちの気持ちを見ることができるようになった、というのが自分の中ででかくて。生きやすくなりました。
Q.SGSは原宿系のファッションサイトなのですが、都内や原宿近辺でおすすめスポットやお気に入りの場所はありますか?

山之内:なんだろう?代々木公園は好きです。結局緑を求めちゃうんですよね。意味なく代々木公園を友達と散歩したり、一周してみたり。アウトドアではないんですけど、もともと住んでいたところが山のほうだったので。東京、山が全然ないからやっぱり緑が恋しくなるというか。たまに緑を見ないと疲れちゃうので。公園が好きなんですよね。

Q.先ほど演技の仕事をして感激した、というお話をお伺いしたのですが、今までの演技以外のお仕事で、一番楽しかったお仕事はなんですか?

山之内:一番というのは、なんだろう。なかなか決めきれんけど、AbemaTVで東京タワーのCMを撮ったことですかね。早朝から海辺で男の子と撮影して、田舎のほうへ電車に乗って行って。

Q.青春という感じですね。

山之内:地元ではなかなかそういうのをしなったので。あと(学生時代の制服が)ずっとブレザーだったので(笑)、セーラー服がすごく嬉しくて。映像自体もCMなんですけど、めちゃめちゃ綺麗になっていて感動しました。基本は映像で、アフレコで音をかぶせてみたいにやったのが超楽しかったです。去年の夏だから、テレビにまだ出ていない頃ですね。

テレビのお仕事だと、何気にすごく『サンデー・ジャポン』が好きです。毎回めっちゃ怖いし、めっちゃ緊張しているんですけど、一番仕事した感があります。まじめなことを話す番組ですし、ふざけている自分ではなくて、ちゃんとしている自分を見せられる場所でもあるので、すごく好きですね。

Q.「芸能界に入ってよかったな」というのは、どういったときに思いますか?

山之内:いろんな人と出会える、というのがすごく大きいなと思っていて。やっぱり大人の方とお話しさせていただく機会がすごく多いので、自分自身も「大人になれたな」と思います。たくさん人に見られるお仕事だから、自分のことを否定する人もいますけど、私のことをたくさん求めてくれるというか、そういう人がいることがまず嬉しいです。自分が発信したことが誰かの頭の片隅にあって、それが生きる糧や支えになるというのもすごく良いことだと思います。「すずちゃんの言葉を見て、文章を見て、話を聞いて、もうちょっと生きてみようと思えました。」みたいに言われることが本当に多くて、そのたびに「やっていてよかったな」と思います。

Q.最後に、すずさんと同世代の読者に向けて、メッセージをお願いします。

山之内:コロナ禍でやりたいことがやれなかったり、先が見えなかったり、大変な時期ですが、今しかできないことを見つけて、新しい生活に馴染めるように、楽しいこと、したいことにつながるように、頑張って生きていきましょう。『人狼ゲーム デスゲームの運営人』観てください(笑)!

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[プロフィール]
山之内すず
2001年、兵庫県出身。2019年AbemaTVの恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙されない♡」に出演。以降、同世代から絶大なる支持を集め、SNS総フォロワー数は94万人を超える。

現在はバラエティ番組、更に女優として映像作品にも活動の幅を広げている。主な出演作品に、MOOSIC LAB長編部門映画「ゆうなぎ」や愛媛朝日テレビ開局25周年オリジナルドラマ「ニーハムの旅」がある。

予告編


<ストーリー>

命がけの人狼ゲーム――。参加者はネット上や「拉致」によって集められ、勝敗は富裕層による非合法な賭博の対象となっている。その現場で「運営人」のひとりとして働く正宗(小越勇輝)は、いつものように参加者を運び、機材のチェックを行い、そして――絶望した。参加者の中に、自分が過去に家庭教師のバイトとして教えたことのある女子高生、夏目柚月(桃果)が含まれていたからだ。『彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい。』そう考えた正宗は同僚の運営人・琥太郎(中島健)の助言を得ながら、参加者全員の役職や人狼の襲撃先、「つくべき嘘」といったアドバイスを必死で柚月に伝えようとしていく。「ほかの運営人や観客に気づかれてはならない」という究極の制限の下、「特定の参加者」を勝利に導くことはできるのか――?

映画概要


【人狼ゲーム デスゲームの運営人】
11月13日(金)よりシネマート新宿・心斎橋ほかにて公開
出演:小越勇輝、中島健、ウチクリ内倉、坂ノ上茜、桃果、山之内すず、福崎那由他 ほか
原作・脚本・監督:川上亮
製作年:2020年
本編時間:103分
配給:AMG エンタテインメント

[HP] 映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』
[Twitter] @jinrogame_movie

©2020「人狼ゲーム デスゲームの運営人」製作委員会

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