【詳細】『おいしい給食』市原隼人インタビュー

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2019-11-07 10:00:00
市原隼人主演のオリジナルドラマ『おいしい給食』が、2019年10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて、順次放送を開始した。また、劇場版『おいしい給食』が、2020年春、全国公開される。

本作は、給食マニアの教師・甘利田幸男(市原隼人)と、給食マニアの生徒・神野ゴウ(佐藤大志)による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く、笑って泣けて飯テロる学園グルメコメディ。1980年代の中学校を舞台に、食欲をそそる給食バトルと共に、甘利田と彼を取り巻く子供たち、大人たちのさまざまな人生模様が描かれている。

今回、給食に愛がある故に、それを愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」を演じた市原を直撃!! 給食を食べる渾身の演技をする上で心がけた点やイチオシの給食メニュー、SGSユーザーへの人生の先生としてのメッセージなど、見逃せない内容が盛りだくさん☆
Q.まず最初に本作『おいしい給食』のオファーを受けたとき、また脚本を初めて読んでみて感想はどうでしたか?

市原隼人(以下、市原):「給食、青春、ドラマ、コメディ、学園ものとパワーワードが並ぶ中、ありそうでなかったまったく新しいグルメドラマになっているな、と。脚本を読んでみて今までにない感覚を味わえました。甘利田という人物は、給食を好きになり、給食を愛してしまったが故に、給食にすべてを注いでしまった男です。それゆえに給食の中で葛藤していく様が滑稽で笑えると同時に、矛盾だらけの教師なのですが見えない核心をつくような魅力が出てくるんじゃないかと思い、とにかく早く現場に入って芝居してみたかったです(笑)。」

Q.今回とっぴなキャラクターですが、役作りで苦労された点、またメガネをかけた役でしたが演技する上で心がけた点などあればお聞かせください。

市原:「実は、メガネをかけるかかけないかということについては前日まで悩んでいました。もっと大きな変なメガネの候補もあったのですが、今のメガネに決まり、給食を食べるときだけはずすというのは撮影前日に監督と電話で話して決まったんです。

役作りについては、『役をどう見せていくか』ということに役者はいろいろ悩んでしまうものなのですが、この作品に限っては、見せ方というよりもその現場ごとに甘利田先生が感じることをストレートに表現していくと決めていました。撮影しているということも忘れて、『在り方』だけを重視して、恥ずかしさや『教師はこんなことしないんじゃないか』というような基準を全部捨てて挑みました。」

Q.給食を食べる渾身の演技には震えました。全部本能のままに、といった感じだったのでしょうか?

市原:「食事のシーンを撮る前には食事を抜いて、撮影の前に5キロ以上落として、食事がおいしく喉を通るような状況を作っていました。もう純粋においしかったです。給食というものは栄養バランスを考えて、こんなにしっかり作っていただいてたんだな、ということを再認識できました。」
Q.武田玲奈さんや佐藤大志さんと共演なさって印象はいかがでしたか?

市原:「武田さんは、1980年代のファッションを上手く着こなしていて、武田さんが現れた瞬間に『ああ、かわいいな』と思えるような現場の雰囲気が、僕はものすごく好きでした。与えられた役目をしっかりと務めながら、文句も言わずに一所懸命現場にいる姿を見ると、なんてかわいらしい方なんだろうと。その背中もすごく刺激になりましたし、ご一緒できてよかったです。

(佐藤大志さん演じる)ゴウくんに関しては、本当に無垢だなと。彼と一緒にひと夏を過ごせて、僕が楽しませていただきました(笑)。

ニコニコ爽やかな笑顔で、『この子があんなことまでするなんて』ということを毎回見せていただけて、給食をめぐる戦友であり同志でありどこかでお互いを求めていながら敵対している、という関係性がすごく楽しかったです。もっと一緒に楽しみたいと思いながら食のシーンを撮影していました。」
Q.夏休み中のリアルな中学生に囲まれての撮影だったとお聞きしました。彼らと触れ合うのはどんな体験でした?

市原:「希望や期待や可能性しか秘めていない方たちとご一緒できるというのは本当に嬉しかったです。目が輝いていますし、ただただ現場を楽しんでほしいという気持ちでいっぱいでした。とにかく現場が楽しくて、生徒たちもみんなが和気藹々と仲良くなっていました。この雰囲気の延長線上に現場があればいいなと思いますし、そうした環境をできるだけ作るように心がけていました。」

Q.特に注目して欲しいシーンはどこでしょうか?

市原:「給食をどうおいしく食べるかを生徒と教師という立場を越えて競い合うという戦いがあり、それはもちろん見所ではありますが、それが終わった後の哀愁漂う感じ、勝ったものと負けたもの、優越感と哀しみや悔しさとかちょっとした憎しみとか(笑)。それがまた滑稽でおもしろいと思います。」

Q.ドラマ撮影を通じて考え方が変わったことなどはありますか。

市原:「給食にはこんなに歴史と文化があるんだということと、ドラマって自分自身でこんなに楽しんでいいんだな、ということを改めて学べました。」
Q.少し話が変わるんですが、市原さんが子どもの頃に一番好きだった給食メニューはなんでしょうか。

市原:「もう鉄板はきな粉パンですね。無条件で好きでした。理由は何といわれても好きだから好き、おいしいからおいしい。」

Q.今回登場する給食メニューの中でご自身で料理して作ってみたいものはありました?

市原:「・・・んー、冷凍みかん!」

Q.また意外なところが(笑)。

市原:「冷凍みかんは、ただ冷凍すればできるわけではなくこんなふうに過程を経て、手間をかけて出来ているのが冷凍みかんなんだということを今回の撮影を通じて教わりました(笑)。

また、作るとは少し違うかもしれないですが、出てくるもので言うとソフト麺。ただ食べるだけでなくて、工程まで楽しめるという給食メニュー。袋から開けて、ちょっと人とは違う自分だけの食べ方を研究してみたいです。」

Q.最後に、今回先生役でのご活躍になりますが、人生の先生として、また頼れる兄貴として、SGSユーザーへのメッセージをお願いします。

市原:「そんな偉そうなことも言えないんですけど・・・。

甘利田先生は型破りな先生で、教師でありながらもちょっと風変わりな人間なんですけども、それもまた正解なんです。人数分の生き方と答えがあるということをドラマを通じて伝えられたら嬉しいです。

僕はなんでもフタを開けて欲しい人間なので、まず自分はやらされているのか、自分からやりたいのかを考えてみてください。やらされていることであるなら、そこから生まれるものは少ないと思います。どんなことでも自分からやりたい方向にもっていくことは可能ですし、いろんなものを答えじゃなくて情報として意見として取り入れて噛み砕いて飲み込んだ上で自分なりの楽しさや幸せを目指す。他人には共感してもらえないかもしれないですけど、間違いなくそれもまた正解です。

自分が楽しいと思ったら楽しい。嫌いだと思ったら嫌い。

その気持ちを大切に持っていていただけたら嬉しいです。」

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[プロフィール]
市原隼人
1987年生まれ。神奈川県出身。A型。2001年に映画「リリイ・シュシュのすべて」の主演としてデビュー。2003年「偶然にも最悪な少年」で日本アカデミー賞新人賞受賞。主な作品に映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」「ボックス!」「ホテルコパン」「ブルーハーツが聴こえる」「人にやさしく」「無限の住人」、ドラマ「ウォーターボーイズ2」「あいくるしい」「ROOKIES-ルーキーズ-」「猿ロック」「ランナウェイ~愛する君のために」「カラマーゾフの兄弟」「双葉荘の友人」「君に捧げるエンブレム」「リバース」、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」「明日の君がもっと好き」等がある。また、2015年には「Butterfly」で初監督・主演を務める。近年はフォトグラファーとしての活動も開始。

<あらすじ>

1984年夏。常節中学校の校門に立つ数人の教師と当番の生徒。登校する生徒たちに挨拶している。その中に立つ教師、甘利田幸男(市原隼人)。甘利田には秘密があった。それは、給食に愛がある故にそれを愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」であること。給食のために学校に来ているといっても過言ではない、給食マニア教師・甘利田は、ただ心の奥底で給食を愛するだけ。教師が生徒以上に給食を楽しみにしているなどと知れたら、威厳が失墜するからだ。

だが、そんな彼の前にある一人の生徒が挑戦状を叩きつけることになる。彼の名前は神野ゴウ(佐藤大志)。給食に愛がある故に変革を求める13歳だ。どちらが給食を「おいしく食べるか」。給食マニアの教師と生徒の、静かな「闘い」がはじまろうとしていた。

ドラマ概要


【おいしい給食(全10話)】
放送日:2019年10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて順次放送スタート
監督:綾部真弥、田口桂
脚本:永森裕二、綾部真弥、田口桂
出演:市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規、いとうまい子、酒向芳
主題歌:松本大輝「君の花」
作詞作曲:こんどうたかふみ
歌:松本大輝(AMG MUSIC)

<放送局情報>
テレビ神奈川:10月16日(水)放送スタート 毎週水曜 よる9時
北海道放送:10月14日(月)放送スタート 毎週月曜 深夜0時56分
北陸朝日放送:10月19日(土)放送スタート 毎週土曜 深夜1時10分
TOKYO MX:10月14日(月)放送スタート 毎週月曜 よる8時
群馬テレビ:10月13日(日)放送スタート 毎週日曜 よる9時
とちテレ:10月16日(水)放送スタート 毎週水曜 よる7時30分
テレビ埼玉:10月18日(金)放送スタート 毎週金曜 よる11時30分
チバテレ:10月17日(木)放送スタート 毎週木曜 深夜0時
KBS京都:10月19日(土)放送スタート 毎週土曜 よる10時30分
サンテレビ:10月19日(土)放送スタート 毎週土曜 よる 10時30分
KBC 九州朝日放送:10月16日(水)放送スタート 毎週水曜 深夜1時50分
KKB 鹿児島放送:10月31日(木)放送スタート 毎週木曜 深夜0時50分
琉球朝日放送:10月25日(金)放送スタート 毎週金曜 深夜2時30分
BS12 トゥエルビ:10月20日(日)放送スタート 毎週日曜 よる7時
仙台放送:11月9日(土)放送スタート 毎週土曜 深夜2時25分
メ~テレ:10月16日(水)放送スタート 毎週水曜 深夜2時28分
GYAO!:10月20日(日)配信スタート 毎週日曜よる7時30分 ※毎週日曜よる7時30分更新
※放送日時は変更の可能性がございます。最新の放送情報は公式 HPをご覧ください。

映画概要


【劇場版「おいしい給食」 】
2020年春、全国ロードショー
配給:AMGエンタテインメント

© 2019「おいしい給食」製作委員会

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