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【詳細】「横浜流星が失くしたものは、“粋がっていた自分”です。」映画『いなくなれ、群青』公開記念舞台挨拶レポ

【詳細】「横浜流星が失くしたものは、“粋がっていた自分”です。」映画『いなくなれ、群青』公開記念舞台挨拶レポ

Culture 映画

2019-09-06 22:18:00

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2019年9月6日(金)、映画『いなくなれ、群青』公開日に、初日舞台挨拶が新宿バルト9で実施され、キャストの横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香、松岡広大、松本妃代、中村里帆、柳明菜監督が登壇した。

シリーズ累計90万部の人気青春ミステリー小説、河野裕の同名小説を実写映画化した本作。

“捨てられた人”たちが行き着く島・階段島を舞台に、悲観主義の主人公・七草役を演じた横浜は、「原作は、繊細で複雑なストーリー。世界観や言葉を実写化するのがすごく壁でした。大事なシーンは一通りみんなでリハーサルをして、こんなにも入念に準備できたのは心強かったです。」と振り返った。

理想主義の真辺由宇役の飯豊は、「本当に素敵な作品にしたいと思い、監督に何回も粘っていただきました。」と言い、監督の柳は「小説の美しさを描き切ろうと思っていて、設定が不思議なファンタジーなのでリアリティがとても大事でした。皆さん、素晴らしいお芝居をしてくださいました。」と感慨深げに語った。

横浜は「それは監督と皆さんのおかげです。みんなからもらったものを受けるだけだったので、本当に皆さんのおかげです！」と左右にお辞儀をしながら笑顔で感謝の気持ちを伝えていた。

「人生で失くしたもの」について告白

イベントでは、劇中にも登場するピンクの電話機が登場。「失くしたものを見つけないと島から出られない」という物語にちなみ、キャストたちは「人生で失くしたもの」について受話器を取ってトークを繰り広げた。

中村は「人生で失くしたものは、チョコレートです」と、小学生のときに友達から「とある男の子に渡して」と預かったバレンタインのチョコレートを失くしてしまったことを明かした。

続いて松本は、子供の頃に沖縄に家族旅行に行った際に豚のぬいぐるみを失くし、それからずっと引きずっていると語った。

松岡は「10代のときの笑顔です。11歳から仕事を始めて大人の世界を見るにつれ、そこから笑えなくなりました」と告白。

矢作は「足の脂肪です。小学生のときに24cmだった足のサイズが成長するにつれて22.5cmになりました。未だに謎が解明されないんです」と話し、会場をざわつかせた。

飯豊は「みんなネタがすごすぎ！」と驚きつつ、「童心を失くしました。小学生の頃はおまじないが好きだったんですけど、やらなくなってしまいました。またいつか、おまじないを使います」と語った。

周囲から「空手の試合前みたい」と言われながら受話器を手に取った横浜。「僕は何も失くしていません。でも、横浜流星が失くしたものは知っています。それは、“粋がっていた自分”です」と静かに告白。

「中・高はヤンチャして、カッコつけて粋がっていたんです。このお仕事を始めて今の自分がいるんですが、あの頃の自分はすごく輝いていた、あのときがあったから今があると思うんです。粋がっていた自分も受け入れて、前に進んでいきたい。どんな自分も受け入れていきたいです」と語った。

最後に横浜は、「人それぞれ受け取り方が違う作品。登場人物が、自分の嫌いなところも肯定して前に進んでいく姿が描かれています。作品を見て、自分の嫌な部分を受け入れて、前に進むきっかけとなったら嬉しいです」と語り、イベントを締めくくった。

本予告映像

＜あらすじ＞
「階段島。僕たちはある日突然、この島にやってきた。どうして島にやってきたのかを知る人はいない。島の秘密なんてものを、解き明かしたいとは思わない。――この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる」

「僕たちは初めから、矛盾しているんだよ」

悲観主義の七草と、理想主義の真辺由宇。根本から矛盾し合っている2人が、階段島で再会した。奇妙だけれど平和で安定した生活を送る住民たち。そんな彼らの日常は、真辺由宇の登場によって大きく動き始める。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎・・・。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。

映画概要

【いなくなれ、群青】
2019年9月6日(金) 公開
原作:河野裕『いなくなれ、群青』(新潮文庫nex)
出演:横浜流星　飯豊まりえ
矢作穂香　松岡広大　松本妃代　中村里帆
伊藤ゆみ　片山萌美　君沢ユウキ　岩井拳士朗／　黒羽麻璃央
監督:柳明菜
脚本:高野水登
音楽:神前暁
主題歌:Salyu「僕らの出会った場所」
主題歌プロデューサー:小林武史

©河野裕／新潮社　© 2019映画「いなくなれ、群青」製作委員会