【詳細】映画『パラレルワールド・ラブストーリー』玉森裕太インタビュー

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2019-05-27 10:15:00
累計発行部数150万部を超える東野圭吾のベストセラー小説「パラレルワールド・ラブストーリー」。これまで映像化不可能と言われ続けた本作がついに映画化!2019年5月31日(金)全国ロードショーされる。

研究者の崇史(玉森裕太)は、親友の智彦(染谷将太)に恋人を紹介される。その女性・麻由子(吉岡里帆)は、崇史が以前、密かに想いを寄せていた人だった。嫉妬に苦しむ崇史。ところがある朝に目を覚ますと、麻由子は自分の恋人になっていて、智彦は消えていた…。彼女は本当に自分の恋人なのか?それとも、親友の恋人なのか?2つの世界に迷い込んだ崇史がたどりつく、隠された真実とは――?

愛する女性への想いと親友との友情の間で揺れながら翻弄されていく主人公・敦賀崇史役を玉森裕太(Kis-My-Ft2)、1つの世界では崇史の恋人、もう1つの世界では崇史の親友・三輪智彦の恋人として存在するヒロイン・津野麻由子役に吉岡里帆、崇史の親友で恋敵でもある智彦役を染谷将太が演じる。

また主題歌が、宇多田ヒカルのアルバム『初恋』に収録されている楽曲『嫉妬されるべき人生』に決定したことでも大きな話題に!

今回、2つの世界に迷い込み、愛と友情との間で揺れながら翻弄されていく驚愕の頭フル回転ミステリーで、主人公・崇史を演じた【玉森裕太】に直撃!監督に追い込まれながら難役に挑んだ撮影秘話や、親友と同じ人を好きになった場合、自分自身が別の世界に迷い込んだら、さらには Kis-My-Ft2 メンバーとの意外な関係まで、アイドルと俳優2つの世界を行き来する玉森ならではのインタビューだ♪
Q.まず、原作を読んだ印象を教えてください。

玉森裕太(以下:玉森):すごく複雑だったので、3回ぐらい読み直しました(笑)。1回でなかなか理解しきれなくて。

Q.集中しないと、混乱してしまいますよね。

玉森:そうなんですよ。完全に理解するのは結構難しかったですね。崇史という人間はピュアで、ずっと麻由子への想いがあって、こんなに深い友情でも、恋で、一瞬で崩れるんだな、とか、自分と照らし合わせてみても、羨ましいと思う性格で、なかなか真似できないと思いました。

Q.羨ましいと思う性格というのは、どういったところですか?

玉森:崇史は本当にまっすぐで、すごく純粋な男だというのを感じて。嫌な奴という見え方にはなっているけれど、そこまで麻由子のことを思える力も、エネルギーもすごいと感じました。

Q.なかなか映像化しづらい作品だったと思いますが、実際完成した作品を見ていかがでしたか?

玉森:すごく原作に忠実に作られていると感じました。自分は原作を読んで演技もしているから、なかなか難しかったんですけど、一緒に2つの世界に迷い込んでほしいな、と思いました。

Q.今回の役はかなり難しい役で、監督も「かなり追い込んだ」と言っていますが、実際に「追い込まれた」と感じたのはどういったところですか?

玉森:うーん、どこだろうな。でも、全体を通してずっと追い込んでくれていて、自分は結構M気質なので。そのおかげで、出せた表情ももちろんあると思います。全部のシーンを時間をかけて作らせてもらったので、どこがというか、ほぼ全部に近いですよね。

Q.森監督とは、以前にショートムービー等で一緒にお仕事をしていますが、今回の映画で、印象の違いは感じましたか?

玉森:ショートムービーの時は、そんなにコミュニケーションを取れていたわけではなかったので、今回現場にいる監督を見て、映画が大好きで、映画を撮るために常に全力で、これが本当の森監督の顔なんだ、と感じました。

Q.具体的に、どういうところで「森監督は映画が好き」と感じましたか?

玉森:途中で自分でカメラを持ったりしていましたし、ずっと悩んで、アングルだったり、時間をかけて考えてくださっていて、すごく丁寧な人だな、と。
Q.染谷将太さん、吉岡里帆さんと共演して、特に印象に残っているところはどこですか?

玉森:染谷君は、初めて一緒に撮るシーンがすごく大事なところからのスタートだったんですけど、目つきがすごかったです。悲しいのか、恨んでるのか、どっちともとれるような、どっちもあるんでしょうけど、目でやられた感じはありました。

吉岡さんも目ですけど、崇史を見る目が、好きで見てるのか、本当にちょっとわからなくなるんですよね。自分も迷い込んでるし、今、一瞬なんで目が動いたんだろうな、とか。わかってはいるけど、いろいろと考えさせるようなところがあったと思います。

Q.崇史の快活な男性の姿からどんどん、核心に迫るにつれて追い詰められていく表情の変化が印象的だったのですが、どのようにして役を作り上げていきましたか?

玉森:常に崇史という人間を忘れないようにしていたのはもちろんですけれど、台本が「2つの世界を分けて書いた台本」と「普通の台本」が1冊ずつあったので、迷わないように、常に2冊を持って、何回も読み直して、というのは心がけていました。

Q.なかなか気持ちを高めていくというのは難しかったと思いますが、いかがでしたか?

玉森:難しかったです。やりながら、難しさも感じましたし、恐怖だったり、いろんなものを感じながら、実際にいろんな感情にさせてもらいましたね、崇史に。

Q.バスケシーンや、研究者の中で専門用語など、苦労したシーンはありますか?

玉森:英語が大変でした。英語も話せる方じゃないので。研究者の人たちは、英語でレポートを書いたり、英語を使い慣れているので、発音とか、結構苦労しました。

Q.今回、別の世界に迷い込むというストーリーでしたが、玉森さんがもしもう一つの世界に迷い込むとしたら、どんな生活を送っていると思いますか?

玉森:この仕事をしていない自分かな。ずっと中学生ぐらいから仕事をさせてもらって、全く普通の生活を送っている自分が何をして、どんな人が周りにいるのかも想像がつかないです。

Q.こういう仕事をやってみたいとか、やっていたいとかはありますか?

玉森:昔思っていたのが、この仕事をしていなかったら、何かしらの社長になっていたいな、と。なんでもいいです。社長になっていたい。本当に。

Q.それは、単純に、小学生の時とか、中学生の時にそう思ったんですか?

玉森:いや、結構大人になってから考えました (笑)。
Q.映画の主演は約4年ぶりですが、意気込んだり、プレッシャーを感じたりしましたか?

玉森:もちろんありました。役どころもそうですし、プレッシャーはありましたけど、挑戦でもあったので、現場に入ってしまえばもう、すんなり崇史になっていた自分がいたと思います。

Q.森監督は「映画俳優 玉森裕太を作り出したい」や、「玉森さんが映画の主役をやることにすべてを捧げる覚悟だった」と話されていて、「映画を意識して今回の作品を撮る」という気持ちがすごく伝わってきたのですが、撮影を通して玉森さんはそういったことをどのように感じましたか?

玉森:監督から撮影現場での居方だったり、役へのアプローチの仕方だったり、「こういうふうにしていくものだよ」ということを、改めて教えていただきました。今まで言われたことがなく、見て学ぶことが多かったので、すごく自分の中では大きくて、次にも活かせることかな、と思いました。

Q.監督が、今回の役で「自分という人間と何度も向き合ってくれ」という話をしたと聞きました。確かに崇史は複雑な役で、物語の中心にいながらもかなり翻弄される役だったと思うんですけれど、今回役を演じるにあたって、いつもとは違う形の役作りをしましたか?

玉森:監督に「自分って、どんな人間だ」と聞かれて。それまで考えたことがなかったので、結構自分の中でメモに箇条書きで書いていました。

自分で、自分のことを書いて、崇史とは何が違うかな、俺はこうで、崇史はこうだな、とか。俺はこんな性格をしている。こういうことが好き、嫌いとか。自分をちゃんと見れたのは、29年間で初めてだったかもしれないです。

Q.演技をしている時とグループ(Kis-My-Ft2)で活動している時とで、何か自分の中で考え方の違いや、意識の違いはありますか?

玉森:違うと思います。自分の中で切り替えてると思うし、テンションだったり、雰囲気だったりも作ってると思います。

Q.今回、主要な役は玉森さん、染谷さん、吉岡さんの3人でしたが、その中で玉森さんが「自分が引っ張らなきゃいけない」という意識はありましたか?

玉森:もちろん「座長」という意識はありながらやっていましたけど、わかりやすく「ついてこいよ」っていう感じではなく、「みんなで作りたいな」と俺は思っちゃうので。そんなにキャプテン感は出してないですね、現場で。

Q.それは Kis-My-Ft2 の中でも?

玉森:グループの中では、特に出していないですね(笑)。
Q. アイドルと俳優という2つの世界を行き来していますが、それぞれの魅力を教えてください。

玉森:お芝居で「誰かの違う人生を生きる」っていうことは、自分になかった考えだったり、生活だったり、学べることがあると思います。「この人のこういう生き方がいいな」とかも思いますし、そういうことをいろいろ経験して、「自分がつくり上げていけたらな」と思います。「玉森」っていう人間が。

Q.「フィルムを通して自分自身もつくり上げていく」、ということですか?

玉森:「成長できたらいいな」ってすごく感じながらやっています。

Q.アイドルとしての魅力はいかがですか?

玉森:アイドルの魅力?なんなんですかね、なんなんだろう(笑)。

Q.意外にも出てこない?

玉森:「魅力」って言われても、なんだろうな。すごく難しい。

でも、長く続けられないなっていうのは思っているので、いつまでもずーっとキラキラ・・・。短期集中みたいな感じですよ。限られた時間の中で、どれだけ何ができるかな、輝けるかなって感じですね。

Q.先ほど、「自分は崇史ほど潔くなれない」と言っていましたが、もし親友と同じ人を好きになった場合、玉森さんはどうしますか?

玉森:すぐ引きますよ。

Q.どんなに好きでも諦める?

玉森:いろいろ思うことはきっとあると思うんですけど、俺はきっと親友をとると思うんですね。崇史みたいに、「いや、俺の方が先に好きだった」ってなっても。でも、(親友が)付き合っていたら、また別じゃないかなって思います。

Q.そのあと、その2人と付き合えますか?

玉森:めっちゃ引きつりながら付き合うと思います。
Q.最近、グループの北山さんが映画初主演(「トラさん~僕が猫になったワケ~」)をしましたが、作品は見ましたか?

玉森:見ました。

Q.お互い話したりするんですか?

玉森:感想を伝えました。最後、個人的に「すごく好きだったな」と思ったシーンがあったので、「そこ好きだった」って伝えたら、すげえ照れくさそうに「えへ、ありがとう(笑)」って(笑)。

Q.まだ、ほかのメンバーはこの作品を見ていないですか?

玉森:見てないんじゃないですかね。

Q.感想とかは言われますか?

玉森:俺は言われなくていい、「言わないでー」って言ってます。

Q.それは何か理由がありますか?

玉森:嫌とかじゃないんですけど、メンバーに言われるのは、恥ずかしくってしょうがない(笑)。自分がちゃんと思ったことはメンバーに言うんですけど(笑)。


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[プロフィール]
玉森裕太
1990年3月17日生まれ
東京都出身
2004年に「DREAM BOYS」で舞台初出演、2009年「PLAYZONE’09~太陽からの手紙~」で舞台初主演を務める。2011年、Kis-My-Ft2として「Everybody Go」でCDデビュー。歌、映画、ドラマ、バラエティ、舞台と幅広く活躍する。2011年「美男(イケメン)ですね」(TBS)で初のテレビドラマ主演、2013年「信長のシェフ」(EX)で単独でのテレビドラマ初主演を果たす。主な出演映画に、『ごくせん THE MOVIE』(09)、『劇場版 私立バカレア高校』(12)、『劇場版 ATARU-THE FIRST LOVE & THE LAST KILL』(13)、映画初主演作となった『レインツリーの国』(15)がある。テレビドラマでは「ぴんとこな」(13/TBS)、「青春探偵ハルヤ~大人の悪を許さない!~」(15/NTV)、「リバース」(17/TBS)、「重要参考人探偵」(17/EX)などに出演。18年までに舞台「DREAM BOYS」で主演を5回務めた。バラエティ番組「キスマイ超BUSAIKU!? 」(CX)、「10万円でできるかな」(EX)などにも出演中だ。

<ストーリー>

ある日突然、崇史(玉森裕太)が迷い込んでしまった2つの世界。1つの世界は、愛する麻由子(吉岡里帆)と自分が恋人同士。しかし、もう1つの世界では麻由子が親友の智彦(染谷将太)の恋人に・・・。混乱する崇史の前に現れる、2つの世界をつなぐ【謎】の暗号。目が覚めるたびに変わる世界で、真実にたどり着けるのか?

映画概要


【パラレルワールド・ラブストーリー】
2019年5月31日(金)全国ロードショー
出演:玉森裕太 吉岡里帆 染谷将太 筒井道隆 美村里江 清水尋也 水間ロン 石田ニコル / 田口トモロヲ
原作:東野圭吾「パラレルワールド・ラブストーリー」(講談社文庫)
監督:森義隆
脚本:一雫ライオン
音楽:安川午朗
主題歌:「嫉妬されるべき人生」宇多田ヒカル(Epic Records Japan)

公式サイト:parallelworld-lovestory.jp
公式Twitter:@paralove_movie

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