この記事は、実際に東京(原宿エリア)でマッチングアプリを利用し、 30歳男性として異性と出会ってきた筆者の体験をもとに書いています。 私はこれまで複数のマッチングアプリを利用し、 実際にデート・交際・失敗も含めた経験があります。 その上で、本当に出会えたアプリ・向いていなかったアプリ・課金して後悔したポイントを正直に解説します。 広告目的ではなく、 「これから使う人が失敗しないこと」を最優先にまとめました。
マッチングアプリを使っていて、「この人、なんか怪しいかも」と感じたことはないだろうか。実は今、マッチングアプリを悪用した詐欺被害が急増しており、警察庁の発表によると2025年11月末時点でのSNS型ロマンス詐欺の被害額はすでに479.5億円を超えている。そのうちマッチングアプリ経由の被害が全体の32.8%を占めており、最も多い接触経路となっている。
(参考:警察庁「令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」)
「投資で絶対に儲かる」「一緒に将来を歩みたい」などの甘い言葉の裏に、巧妙に仕組まれた罠が潜んでいる。被害に遭う前に、手口・特徴・見分け方・対処法をしっかりと知っておくことが何より大切だ。
この記事では、マッチングアプリ詐欺の最新手口の一覧から、女性・男性それぞれの詐欺師の特徴、LINEへの誘導パターン、顔写真の見分け方、実際のニュース事例、被害に遭った場合の返金方法まで、ユーザーが本当に知りたい情報をすべて網羅している。
マッチングアプリ詐欺の最新被害実態

近年、マッチングアプリ詐欺の被害規模は急速に拡大しており、他人事ではなくなっている。まず現状の深刻さを正確に把握しておこう。
警察庁データが示す被害の深刻さ
警察庁が発表した最新データによると、2025年1月から11月末までのSNS型ロマンス詐欺の認知件数は4,992件で、前年同期比48.4%増となっている。被害額は479.5億円にのぼり、1件あたりの平均被害額も年々上昇している。
以下の表に、最新の被害状況をまとめた。
| 項目 | データ |
|---|---|
| SNS型ロマンス詐欺の認知件数(2025年1〜11月) | 4,992件(前年比+48.4%) |
| SNS型ロマンス詐欺の被害額(2025年1〜11月) | 479.5億円(前年比+37.1%) |
| うちマッチングアプリ経由の割合 | 全体の32.8%(最多) |
| マッチングアプリ経由の認知件数 | 1,636件(前年比+42.8%) |
| マッチングアプリ経由の被害額 | 151.5億円(前年比+21.2%) |
| 主な詐欺名目(1位) | 暗号資産投資(46.9%) |
| 主な詐欺名目(2位) | ネットショップ経営(20.1%) |
(参考:警察庁「令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」)
こうしたデータが示すとおり、マッチングアプリ詐欺はもはや珍しい出来事ではなく、誰もが被害者になり得るリスクを抱えている。手口を知らないまま利用し続けることが、最も危険な状態だ。
マッチングアプリ詐欺の手口一覧と詳細解説

マッチングアプリ詐欺には複数の種類があり、それぞれ異なるアプローチで被害者を追い詰めていく。代表的な手口は以下のとおりだ。
- 投資詐欺(ロマンス投資詐欺)
- デート商法
- 結婚詐欺
- 国際ロマンス詐欺
- ぼったくり
- 性的脅迫(セクストーション)
それぞれの手口の詳細を以下で説明する。
投資詐欺(ロマンス投資詐欺)
現在、マッチングアプリ詐欺の中で最も被害が拡大しているのが投資詐欺、別名「ロマンス投資詐欺」だ。マッチングアプリで知り合った相手と親密な関係を築いた後に、暗号資産・FX・株式などの投資話を持ちかけてくるのが特徴的な流れとなっている。
詐欺師は次のような言葉を用いて被害者を信用させようとする。
- 「私も最初は半信半疑だったけど、本当に稼げているの」
- 「特別な投資ルートがあって、あなただけに教えたい」
- 「一緒に将来のための資金を作っていこう」
- 「入金すると画面上ですぐに利益が出て確認できるよ」
特に悪質なのは、最初は実際に「利益が出ている」と見せかける点だ。これは偽の管理画面を使ったトリックで、出金しようとした途端に「手数料」「保証金」「税金」などの名目で追加送金を要求されるようになる。最終的には連絡が取れなくなり、投資した資金は一切戻ってこない。
(参考:国民生活センター「マッチングアプリで知り合った人から勧められた暗号資産の投資サイトに手数料を支払ったが、出金できない」)
デート商法
デート商法は、マッチングアプリで出会い、実際にデートを重ねて恋愛感情や信頼関係を築いた後に、高額な商品やサービスの購入を迫る手口だ。美容器具・宝石・着物・ビジネスセミナーなど、商材の種類は幅広い。
典型的なシナリオは以下のような流れで進んでいく。
- マッチングアプリで好印象のプロフィールを使って接近する
- 数回のデートを経て好意や信頼を持たせる
- 「あなたに使ってほしいものがある」「特別に紹介したい場所がある」と誘い込む
- 高額商品の契約やセミナー費用の支払いを求める
- 断ると関係が壊れるような圧力をかけてくる
なお、デート商法で締結した契約は、2018年に改正された消費者契約法や特定商取引法上のクーリング・オフが適用される可能性がある。契約してしまった場合はすぐに消費生活センター(電話番号:188)に相談しよう。
結婚詐欺
結婚詐欺は、初めから結婚するつもりがないにもかかわらず、結婚を前提としたふりをして金銭をだまし取る手口だ。マッチングアプリは「真剣に結婚相手を探している」ユーザーが多いため、この手口が特に有効に機能しやすい環境となっている。
よく使われる金銭要求の口実には、以下のようなものがある。
- 「結婚式の費用として先に準備してほしい」
- 「親族が入院して急きょお金が必要になった」
- 「二人の未来のために、今ある借金を清算したい」
- 「一緒に暮らすための引っ越し費用を立て替えてほしい」
一度お金を送ると「もう少しで返せる」と言いながら追加で要求してくることが多く、気づいたときには高額の被害になっているケースが後を絶たない。
国際ロマンス詐欺
国際ロマンス詐欺は、外国人を装ってマッチングアプリで接触し、長期間にわたって親密な関係を築いた上で金銭をだまし取る手口だ。近年は日本語の翻訳精度が飛躍的に向上しているため、AI翻訳を使った日本語でのやり取りでも違和感を感じにくくなっている点が危険だ。
代表的な金銭要求のセリフには、次のようなものがある。
- 「荷物を日本に送ったら税関で止められた。罰金を立て替えてほしい」
- 「家族が急病で帰国するお金が足りない」
- 「仕事が順調でお金は持っているが、日本への送金手続きに費用がかかる」
実際に福岡市の50代女性が、マッチングアプリで知り合った外国人男性を名乗るアカウントへの信頼から、暗号資産約9,000万円相当を失う被害に遭っている。
(参考:TNCニュース「マッチングアプリで知り合った”外国人男性”に恋愛感情9000万円超」)
また、「会ったことがないにもかかわらず結婚を強く主張してくる」「写真や動画を送ってくれるが、ビデオ通話は毎回理由をつけて断る」という特徴も、国際ロマンス詐欺に多く見られるサインだ。
ぼったくり
マッチングアプリを通じたぼったくり被害も深刻化している。2026年4月には警視庁が、マッチングアプリを悪用してぼったくりを行っていた詐欺グループのトップを逮捕しており、組織的な犯行であることが明らかになっている。
(参考:nippon.com「ぼったくり集団トップか、男逮捕 マッチングアプリ悪用詐欺疑い」)
ぼったくりの典型的な手口は以下のとおりだ。
- マッチングアプリで好意を示し、デートの場所を相手が指定する
- 連れていかれた店は事前に仕込まれたぼったくりバーや飲食店
- 途中で相手が「トイレ」「電話」などの理由でいなくなる
- 会計時に法外な金額を提示され、断ると身体的な圧力をかけられる
待ち合わせ場所や行き先が相手の指定になっている場合は特に注意が必要で、事前に行く場所の口コミや評判を調べることが重要だ。
性的脅迫(セクストーション)
競合記事には掲載されていないが、近年急増している手口として性的脅迫(セクストーション)がある。マッチングアプリで親密になった後にビデオ通話や画像のやり取りを求め、性的な映像・画像を入手した後に「家族や職場にばらす」と脅して金銭を要求する手口だ。
警視庁もセクストーション被害の増加を警告しており、被害者が羞恥心から相談できずに多額のお金を払い続けるケースが問題視されている。
(参考:警察庁「セクストーション(性的脅迫)被害に遭われた方へ」)
マッチングアプリ詐欺の最新ニュース事例

実際に起きた事件の詳細を知ることで、詐欺の手口がより具体的に理解できる。ここでは、最近報道された主な事例を紹介する。
以下の表に、報道された代表的な被害事例をまとめた。
| 発生時期 | 被害者 | 被害内容 | 手口 |
|---|---|---|---|
| 2025年11月 | 福岡市・50代女性 | 約9,000万円相当の暗号資産 | 国際ロマンス詐欺 |
| 2026年3月 | 埼玉県・53歳男性 | 暗号資産3,497万円相当 | SNS型投資詐欺 |
| 2025年5月 | 岐阜市・20代男性 | 現金950万円 | 性行為後の金銭詐取 |
| 2026年1月 | 40代男性 | 422万円 | ロマンス詐欺・投資誘導 |
| 2025年8〜12月 | 鹿児島・30代男性 | 約3,800万円 | LINE経由の投資詐欺 |
これらの事例からわかるとおり、被害額は1件あたり数百万円から数千万円に及ぶことが多く、深刻な経済的打撃を受ける場合が多い。また被害者の年齢層は20代から60代まで幅広く、特定の世代だけの問題ではないことが見えてくる。
詐欺師の特徴一覧(女性編・男性編)
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マッチングアプリ詐欺師には、男女それぞれに共通した特徴的な行動パターンがある。あらかじめ知っておくことで、早期に危険を察知できる。
詐欺師の特徴(女性ユーザーを狙う男性詐欺師)
男性詐欺師が女性ユーザーを狙う場合、以下のような特徴が見られることが多い。
- プロフィール写真が「整いすぎている」モデルや外国人風の顔である
- 高収入・高学歴・海外在住などのステータスを過剰にアピールしてくる
- マッチング直後から馴れ馴れしく、すぐに「運命を感じる」などと言い始める
- 「仕事で海外にいる」「軍人」「医師」などの設定が多い
- ビデオ通話を「回線が悪い」「仕事中」などを理由に毎回断ってくる
- 早い段階で将来・結婚・同棲などの話を持ち出してくる
- 投資の話題を自然な会話の流れで挟み込んでくる
詐欺師の特徴(男性ユーザーを狙う女性詐欺師)
一方、男性ユーザーを狙う女性詐欺師には、以下のような特徴が見られる。
- プロフィール写真が魅力的すぎ、スタイルや顔が完璧に見える
- マッチング直後から「アプリより使いやすいのでLINEに移りたい」と言ってくる
- メッセージの返信が早すぎる、または非常に遅い(複数人を同時に操作している可能性)
- 会う約束を何度もドタキャンするが、その後も積極的に連絡してくる
- 「友達に紹介したいセミナーがある」「おすすめのアプリを使ってほしい」と言ってくる
- 写真やプロフィールとのキャラクターのギャップが感じられる
LINEへの誘導パターンと危険サイン

多くのマッチングアプリは規約上、投資や副業の勧誘を禁止している。そのため詐欺師は、アプリ内の監視が届かないLINEに誘導してから本格的な詐欺を始める傾向がある。警察庁も「マッチングアプリ上で知り合った後、早い段階でLINEに誘導された場合は詐欺等を疑ってください」と警告を発している。
(参考:警察庁「SNS型ロマンス詐欺」)
LINEへの誘導でよく使われる口実は以下のとおりだ。
- 「アプリの通知が来にくくて、LINEの方が連絡しやすい」
- 「このアプリを課金しながら使い続けるのがもったいない」
- 「LINE交換した人とだけ、特別なことを話したい」
- 「アプリの写真は制限があるから、LINEで送るね」
LINE移行後の典型的な詐欺の流れは次のようになっている。まず数週間から数ヶ月をかけて感情的なつながりを深め、その後「投資で稼げる方法を知っている」という話を自然な流れで切り出す。偽の投資アプリへ誘導して実際に小額の利益を「見せた後」、大きな金額の入金を促す。出金しようとすると手数料や税金を名目に追加入金を求め、最終的に連絡が取れなくなる。
顔写真で詐欺師を見抜く方法

マッチングアプリ詐欺師の多くは、他人や架空人物の顔写真を悪用してプロフィールを作成している。最近ではAIで生成した「存在しない人物の顔写真」を使うケースも増えており、一見しただけでは本物か偽物か判断しにくくなっている。
以下のチェック方法を活用することで、偽の顔写真を見抜ける可能性が高まる。
Googleの画像逆検索を活用する
プロフィール写真をスクリーンショットして、Google画像検索にアップロードすることで、同じ写真が他のサイト(外国のSNSや素材サイトなど)に使われていないか確認できる。同じ顔で異なる名前のアカウントが見つかれば、詐欺の可能性が非常に高い。
AI生成写真の特徴をチェックする
AI生成写真には以下のような特徴が出ることが多い。これらのポイントを意識して見てみよう。
- 耳のかたち・左右が不自然に見える
- 指の本数や関節が不自然
- 背景が不自然にぼけていたり歪んでいる
- 歯並びが整いすぎている
- アクセサリーや文字が歪んで見える
ビデオ通話を要求してみる
写真が本物かどうかを確かめる最も確実な方法は、ビデオ通話を要求することだ。詐欺師は顔を見せることができないため、毎回何らかの理由でビデオ通話を断ってくる。「カメラが壊れた」「通信環境が悪い」「恥ずかしい」などの理由が続く場合は強く疑ってよい。
騙されないための対策7選

マッチングアプリ詐欺は、手口を理解した上で行動することで大半を防ぐことができる。以下の7つの対策を日頃から実践してほしい。
まず大前提として、詐欺師は必ず「感情を動かすこと」から始める。冷静な判断力を保つことが、最大の防衛策となる。
- 公的認定を受けたアプリを使う インターネット異性紹介事業の届出を提出し、プライバシーマーク等を取得している信頼性の高いアプリを選ぼう。Pairs、Omiai、withなどの大手アプリは、24時間監視体制や本人確認義務を設けている。
- プロフィールを細かく確認する 写真が1枚だけ・自己紹介が短すぎる・職業や居住地が曖昧などの特徴は、偽アカウントのサインである可能性が高い。逆に「整いすぎた」プロフィールも要注意だ。
- すぐにLINEへ移らない マッチングアプリ内での会話を続け、一定期間・一定の信頼が築けるまでLINE交換を急がない。早い段階でアプリ外への誘導を求めてくる相手は要注意だ。
- 会う前にビデオ通話を実施する 実際に会う前に必ずビデオ通話を行い、本人確認をしよう。ビデオ通話を毎回断る相手との関係は、それ以上深めない方が安全だ。
- お金の話が出たら即座に距離を置く 投資・融資・送金など、お金に関わるあらゆる話題が出た時点で危険信号だ。どれほど好意を持っていても、相手からの金銭要求には応じない。
- 相手のプロフィールを画像逆検索する 先述のとおり、プロフィール写真をGoogle画像検索にかけることで、使い回し写真や架空人物の写真を見抜ける可能性がある。
- 第三者に話してみる 詐欺師は被害者を孤立させ、第三者に話せない状況に追い込もうとする。少しでも「怪しい」と感じたら、友人・家族・相談窓口に話してみることが重要だ。
さらに、国民生活センターが公開している「マッチングアプリ等で知り合った人に騙されないためのチェックリスト」も活用できる。
(参考:国民生活センター「チェックリスト」)
詐欺かどうか判断するためのセルフチェックリスト

「もしかして詐欺かも」と思ったとき、冷静に状況を整理するためのチェックリストを以下に示す。1つでも当てはまる場合は、すぐに距離を置くことをおすすめする。
以下の項目を確認してみてほしい。
- マッチング直後から馴れ馴れしく、感情的な言葉が多い
- ビデオ通話を毎回断られる、または一度もしていない
- 直接会ったことがない
- LINEやTelegramなど、アプリ外への移行を強く求めてきた
- 投資・副業・暗号資産などの話が出てきた
- 金銭の送金・振り込みを求められた
- 「あなただけ」「特別」「秘密にして」などの言葉を多用する
- 写真の逆検索で他サイトへのヒットがあった
- 会う約束を何度もキャンセルしてくる
- 相手の話す内容に矛盾や不自然な点がある
マッチングアプリ詐欺に遭ってしまった場合の対処法

詐欺の被害に気づいた場合、焦らず速やかに行動することが被害拡大を防ぐ鍵となる。
まず最初にやることは証拠の保全
まず最初にやるべきことは、相手とのやり取りのスクリーンショット・振込先の口座番号・使用したアプリの情報など、証拠となるものをすべて保存しておくことだ。
証拠保全が完了したら、以下の順番で対処を進めていこう。
対処のステップと相談窓口を以下の表にまとめた。
| 対処ステップ | 内容 | 連絡先・方法 |
|---|---|---|
| 証拠を保全する | トーク履歴・振込明細・URLなどを保存 | スクリーンショット・印刷 |
| アプリ運営に通報 | 相手のアカウントを報告・ブロック | 各アプリの通報機能 |
| 金融機関に連絡 | 口座凍結・チャージバック依頼 | 利用中の銀行・カード会社 |
| 消費生活センターに相談 | 専門家による無料アドバイスを受ける | 消費者ホットライン「188」 |
| 警察に相談・被害届 | 詐欺罪として被害届を提出 | 最寄りの警察署・#9110 |
| 弁護士に相談 | 返金交渉・損害賠償請求の検討 | 法テラス(0570-078374) |
各対処についての詳細は以下のとおりだ。
金融機関への連絡
まず金融機関への連絡について、銀行振込であれば振込先口座の凍結を依頼できる可能性がある。振り込め詐欺救済法に基づく手続きにより、口座の残高が被害者に還付される制度があるため、被害に気づいたらできるだけ早く連絡しよう。クレジットカードで決済した場合は、チャージバック(支払いの取り消し)を申請できるケースもある。
警察への相談・被害届の提出
次に警察への相談について、詐欺罪・恐喝罪などに該当する可能性がある場合は、最寄りの警察署またはサイバー犯罪相談窓口(#9110)に相談しよう。被害届を提出する際には、以下の情報を事前に揃えておくと手続きがスムーズに進む。
- 被害が発生した日時
- 被害金額および振込先の口座番号
- 相手とのメッセージ履歴(スクリーンショット)
- 相手のプロフィール情報
- アクセスしたサイトのURL
- 領収書・明細書などの書面
(参考:警察庁「サイバー犯罪の相談窓口」)
弁護士への相談と返金の現実
弁護士への相談について、相手が特定できており資産がある場合は損害賠償請求が可能な場合がある。経済的に余裕がない場合は法テラスの無料法律相談も活用できる。ただし、詐欺グループはすでに資産を隠匿・移転していることが多く、資金の回収は困難なケースが多いことも事実だ。
(参考:法テラス 公式サイト)
実際の被害者の声(体験談)
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実際にマッチングアプリ詐欺の被害に遭った方々の体験談から、共通するパターンを学ぶことができる。以下は、公開情報をもとに作成した体験談の再構成である(個人が特定される情報はすべて変更済み)。
「外国籍の男性とマッチングして2ヶ月間LINEでやり取りをしていました。英語が少し混じった日本語だったけど、それが逆に自然な感じで疑わなかった。ある日『FXで稼いでいる』と言いはじめて、専用アプリを勧められた。最初は5万円入れたら7万円になって表示されたので信じてしまった。結局、出金しようとしたら手数料を次々に請求されて、気がつけば200万円以上振り込んでいた。警察に相談したが、お金は戻ってきていない。(30代・女性)」
「マッチングアプリで知り合った女性に誘われてバーに行ったら、気づいたら見知らぬ男性が2人隣にいて、気がついたときには50万円近い請求をされていた。断ったら態度が豹変して怖くて払ってしまった。後から調べたら、その女性のプロフィール写真は別のサイトで使われていた写真だった。(20代・男性)」
これらの体験談が示すとおり、詐欺師は「最初の小さな信頼」を積み重ねてから動く。最初に利益が出て見えたとしても、それは次の要求のための「餌」である可能性が高い。
安全なマッチングアプリの選び方

そもそも詐欺被害に遭いにくい環境を選ぶことも、重要な対策のひとつだ。安全なマッチングアプリを選ぶ際には、以下のポイントを確認しよう。
以下の表に、安全なアプリを選ぶためのチェックポイントをまとめた。
| チェックポイント | 確認方法 |
|---|---|
| インターネット異性紹介事業の届出 | アプリのサイトや利用規約ページで確認 |
| 本人確認(年齢確認)の義務付け | 会員登録フローで身分証提出が求められるか確認 |
| 24時間監視体制の有無 | アプリのセキュリティページや公式サイトで確認 |
| 運営会社の実績・上場企業かどうか | 会社概要・プレスリリースを確認 |
| 不審なアカウントの通報機能 | アプリ内の通報・ブロック機能を確認 |
| 外部サイトへの誘導を禁止する規約 | 利用規約に明記されているか確認 |
なお、警察庁は2025年の発表においてマッチングアプリの中で詐欺被害の起点として「Pairs」が最多であることを指摘しており、利用者数が多いアプリほど悪用リスクも比例して高まることがわかる。利用者数が多いアプリを選びつつも、上記の安全対策を自分自身が徹底することが求められる。
(参考:日テレNEWS「マッチングアプリきっかけのSNS型投資・ロマンス詐欺では『Pairs』が最多」)
まとめ

マッチングアプリ詐欺は、今この瞬間も拡大し続けており、2025年だけでマッチングアプリ経由のロマンス詐欺被害額は151.5億円を超えている。被害者は20代から60代まで幅広く、「自分は騙されない」という過信が最大のリスク要因となっている。
この記事で解説した内容を以下に簡潔にまとめる。
- マッチングアプリ詐欺の主な手口は、投資詐欺・デート商法・結婚詐欺・国際ロマンス詐欺・ぼったくり・性的脅迫の6種類
- 詐欺師は感情的なつながりを作った後に金銭を要求してくるため、気づきにくい
- LINEへの誘導・ビデオ通話の拒否・金銭の要求は、詐欺の三大危険サインである
- プロフィール写真の逆検索・AI生成写真のチェックで偽アカウントを見抜くことができる
- 被害に遭ったらすぐに証拠保全・金融機関への連絡・警察への相談・弁護士への相談を行う
マッチングアプリを安全に楽しむためには、手口を知ることと冷静さを保つことの両方が欠かせない。「少しでも違和感がある」と感じたら、その感覚を大切にしてほしい。詐欺師は常に、その違和感を打ち消す言葉を巧みに使ってくるからだ。
参考リンク
- 警察庁「SNS型ロマンス詐欺」
- 国民生活センター「マッチングアプリ関連の相談事例」
- 消費者庁「特定商取引に関する法律」
- 法テラス 公式サイト
- 警察庁「サイバー犯罪の相談窓口」
- 警察庁「令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について」
※本記事は実体験および最新のアプリ仕様をもとに、定期的に内容を更新しています。
(最終更新日:2026年1月)



