【詳細】映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ティム・バートン監督 インタビュー

Interviews 映画 原宿
2017-02-03 23:23:00

“奇妙であること”を肯定するベストセラー小説「ハヤブサが守る家」をティム・バートン監督が待望の実写映画化。ティム・バートン監督史上最も“奇妙な”最新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が2017年2月3日(金)より全国公開される。

孤独な少年と“キミョかわいい”子供たちの不思議な友情と驚くべき冒険の物語を描く、愛おしさに満ちたティム・バートン監督が届けるダーク・ファンタジーな世界観に注目だ。そんな世界中を魅了し続けるティム・バートン監督に、なんと原宿を代表するファッショニスタの紅林大空、胡桃咲姫、中川友里、よしあきの4人がインタビューを実施。

今作の魅力はもちろんのこと、みんなが知りたいティム・バートン監督の知られざる秘密を4人が聞いちゃったよ!
4人を見て第一声が...

ティム・バートン監督:「ぜひ映画の中に出ていただきたい!みなさんとても素敵です!」

4人:「すごく嬉しい(嬉泣)」

紅林大空 Q.「今回のミスペレグリンにおいても、ティムバートン監督の映画には孤独と愛がセットで描かれることが多いと感じます。監督の自己投影と思えるような描写もよく見受けられるのですが、インスピレーションはなんですか?」

ティム・バートン監督:「今、指摘いただいたことはその通りだと思うんですけど、私自身若いころ孤独感を感じたり、まさに映画の中のジェイクのような経験をしています。実際に自分が社会に合わなかったり、変わってるだとか奇妙だとかと思われたり、それが自分ではわからなかったり、そういう感覚っていうのは自分が体験して持っていたものであり、たとえその後友達がたくさんできたとしても、自分が経験した孤独感っていうのは残っていたので、そこからですね」

紅林大空:「そうなんですね。(現代からタイムループの中に来た)ジェイクにエマが「あなたはどうせ元の世界に帰ってしまうんでしょ」って言われたときにすごく悲しそうな顔をしたんです~(泣)思い出して涙出てきた、ごめんなさい(泣)それが凄く人間味があって、監督も同じような体験があったのかなって思いました」

ティム・バートン監督:「そうですね。私自身が自分の気持ちを上手く伝えること、コミュニケーションが苦手なものなので、その感覚や気持ちをキャラクターを通して伝えることがあります。自分が上手く伝えられなくても感覚として、感情・気持ちっていう面でインスピレーションを受けていますので、実際のものではないファンタジーの世界でも現実世界の本物の感情は伝えられるものだと思いますし、架空のものは架空の世界であってもどこか現実味があると思います」
胡桃咲姫 Q.「今、私の着てる服がロリータファッションで毎日私服でこういうロリータを着てるんですが、私にとって“カワイイ”=“ロリータ”です。作品にはたくさんの奇妙で可愛いキャラクターが登場していますが、監督にとっての“カワイイ”とは何ですか?

ティム・バートン監督:「私は基本、一般的な人と正反対の反応をするというか、例えば、普通の人はドラマチックで劇的だと思うことを、私は愉快だおかしいと感じたり。非常に真剣なお芝居をみていたら私は笑ってしまったりとか。だから、何がカワイイのか、ダークなのか、ハッピーなのか、通常でしたら周囲と反対に思いがちなんです。でも、ファッションは自己表現で芸術だと思いますので、非常にみなさんは美しい!素晴らしい出で立ちでいらっしゃると思います。私の衣装デザイナーのコリーン・アトウッドは、彼女はアカデミー賞を11度ノミネートされ、3度も受賞してるけど、本当にみなさんに嫉妬すると思います。」

4人:「えーーーうれしい!!ありがとうございます!(嬉)」
中川友里 Q.「映画の中でこどもたちがいろんな能力を持っていて、私は宙に浮いたり、空気を操れるエマの能力が素敵で、エマをイメージしたコーデをしてきました。もし、監督がこどもたちのように能力を使えるとしたら何の能力が欲しいですか?」

ティム・バートン監督:「みんないいなと思いますが、あったらいいなって思うのは、透明になる能力です。でも、(ヒューの能力)自分の中に蜂がいたら嫌だなって思います(笑)

紅林大空:「間違いない!(笑)」
よしあき Q.「僕は16歳の高校1年生なんですが、個性的なファッションが大好きで周りの人と違っていて、友達が少なかったり、嫌なことを言われたりしたんですけど、個性的な世界観のティム・バートン監督の作品を小さい頃からずっと観てきて、個性的なことは良いことだな!って勇気をもらってます。

今回の作品ではミス・ペレグリンが幼少期にどんな実体験をして大人のミス・ペレグリンになったか凄く気になりました。ティム・バートン監督の幼少期の嫌だった体験とか、奇妙な実体験とかありますか?」

ティム・バートン監督:「私自身もあなたと似たようなもので、この物語でいうジェイクのような経験をして育ってきています。ぎこちなさを感じたりですとか、そういう奇妙に思われる方は芸術性の感覚が凄く高かったりもしますし、知的であったりもすると思うんですが、静かで何も言わないので、やっぱり他とは違うからおかしいとか嫌なことをいわれることもあるかもしれません。何人かの方からは否定的な捉え方をされるかもしれませんが、私は逆に変わっているところは肯定的にプラスに考えています。ですので、皆さんとお会いして瞬時にすぐに好きになりましたし」

4人:「うれしい~!!!!!!!」
ティム・バートン監督:「みなさん素敵で、自己表現をしているとすぐにわかりました」

4人:「ありがとうございます!(嬉)
紅林大空 Q.「最後に(ミス・ペレグリンでは特別だからだといわれていますが)「変だから」という理由で孤立する描写を多く取り入れる監督に聞きたいのですが、「周りと違う」「変である」ということについてどう感じていますか?

ファッションにおいても同じ悩みを持つティーンが日本には沢山いるので、そのみんなにエールやメッセージなど一言頂けたら嬉しいです」

ティム・バートン監督:「まさにみなさんがお持ちでいらっしゃるものがスピリットというものだと思うんですけど、それは芸術的なものだと思うんですね。たとえそれが洋服を着ることで表すことであったり、音楽であったり、色々な芸術の形があるとは思うんですけど、自分に変わっているところ、その個性が何かっていうことをまず見つけていただいて、それを楽しんでいただきたいです。それがファッションであったり、絵を描くことであったり、映画でも何でもいいんですけど、まずは自分の個性を見つけてみなさんの自己を表現して楽しんでいただければなと思います」
4人:「ありがとうございます!!!」

ティム・バートン監督:「今日一日みなさんのお陰でとてもいい日になりました。ありがとう!」

4人:「わあーーーうれしい!(歓喜) サンキューベリーマッチ!!



今回、インタビューアーを担当した4人は、それぞれ作品に登場するキャラクターの衣装を自分なりにアレンジしてコーディネート!

紅林は、つねに一緒に行動する無口な「双子」をカラフルアレンジ。手に持つクマは予告編でもミス・ペレグリンが1体を半分にして双子に渡すシーンを再現。

中川は、空中浮揚能力を持つ「エマ」をイメージし、パステルブルーのワンピースに、浮揚してしまわないように履いている鉛の靴に似たハードなブーツで甘辛MIXに。

そして胡桃はお人形のような女の子。だけど後頭部に鋭い歯を持つ「クレア」をイメージしたロリータ服。

最後に、最年少のよしあきが作品を観て、一気に引き込まれた「ミス・ペレグリン」をイメージした全身ブラックコーデに、黒い羽根をさり気なく使った一番大人なファッションを披露した。

本作の衣装デザインもティム・バートン監督の作品で常に斬新かつ観る人の心奪う衣装で作品をより引き立てるコリーン・アトウッドが担当しているだけあり、みんなも気合いの入ったファッションで夢のような時間を堪能した。

[監督 プロフィール]


ティム・バートン
1958年、カリフォルニア州バーバンク生まれ。
カリフォルニア芸術大学でアニメーションを学び、ウォルト・ディズニー・スタジオに入社。

短編映画『ヴィンセント』(82)、『フランケンウィニー』(84)を手がけたのち、『ピーウィーの大冒険』(85・未)で長編デビューした。スマッシュ・ヒットを飛ばした『ビートルジュース』(88)に続いて、『バットマン』(89)とその続編『バットマン・リターンズ』(92)を世に送り出し、ハリウッドのヒットメーカーの仲間入りを果たす。ジョニー・デップと組んだ『シザーハンズ』(90)、『エド・ウッド』(94)、『スリーピー・ホロウ』(99)、『チャーリーとチョコレート工場』(05)、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)はいずれも好評を博し、『アリス・イン・ワンダーランド』(10)ではルイス・キャロルの名作小説の実写化を成功させた。そのほかの主な作品は『マーズ・アタック!』(96)、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『ビッグ・フィッシュ』(03)、『ティム・バートンのコープスブライド』(05)、自作の短編を長編アニメ化した『フランケンウィニー』(12)、『ダーク・シャドウ』(12)、『ビッグ・アイズ』(14)など。多くの映画ファンに愛されるストップ・モーション・アニメ『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)、大ヒット・ファンタジーの続編『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(16)では製作を務めている。


映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」



<ストーリー>
孤独な少年と“キミョかわいい”子供たちの不思議な友情と驚くべき冒険の物語を描く、愛おしさに満ちたダーク・ファンタジー

フロリダで生まれ育ったジェイクは、周囲になじめない孤独な少年。
そんな彼の唯一の理解者である祖父が、謎めいた死を遂げた。
祖父の遺言に従って小さな島を訪れたジェイクは、森の奥で古めかしい屋敷を発見する。
そこは美しくも厳格なミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちが住んでいた。
やがて彼らと心を通わせ、夢のような時間を過ごしたジェイクは、自らに宿ったある“力”に気付き、屋敷に迫る恐るべき脅威に立ち向かって行くのだった…。

映画概要


【ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち】
2017年2月3日(金)全国ロードショー
監督:ティム・バートン
キャスト:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L.ジャクソン、エラ・パーネル、ジュディ・デンチ、テレンス・スタンプ

[HP] 映画「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

ハッシュタグ:♯キミョかわいい

©2016 Twentieth Century Fox

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Comment - 4

ひなの kotetsukun2/5
BABYの胡桃さんがいらっしゃる?ロリータ=カワイイって質問が素敵すぎます?
ふーみん zzzapapapapap2/4
ティム・バートン監督が日本に来てるとは!?!?!?!? ミスペレグリン面白そう?
マイハマ クルミ vmjahpppp2/4
よしあき君、タレントみたいですごーーーーーーい!
? 中嶋さよこ ? nakajimasam2/4
憧れのティムバートン監督にインタビュー羨ましい限りです。映画は明日観るんですがとても楽しみです?

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