【詳細】MBSドラマ特区『世界で一番早い春』吉田美月喜 インタビュー

Interviews TV コミック
2025-06-25 19:00:00
講談社「Kiss」にて連載され、Palcy等でも人気を集めている漫画『世界で一番早い春』(川端志季)を基に、吉田美月喜と藤原樹(THE RAMPAGE)のW主演で実写化。2025年6月19日(木曜 24:59~)よりMBS ドラマ特区枠で放送中、TVer・MBS 動画イズムにて見逃し配信中。

誰かを失った時、もっとあの時、こうすればよかった――。
主人公の漫画家・晴田真帆。彼女には、10年前に亡くなった高校のマンガ部の先輩・雪嶋周が描いた漫画の設定をもとに、自分の作品として漫画を描いていたという秘密があった...。そして、今も彼女の心には「ある後悔」が残っていた。もしも人生をやり直せるなら、この作品を雪嶋先輩に返して、自分の力で漫画を描き上げてもらいたい...!そう考えていた真帆の身に、ある夜、不思議なことが起こり...。高校時代にタイムスリップした真帆は後悔を胸に、"先輩に作品を返す"ため、もう一度高校時代を「やり直す」ことに――!更に、タイムスリップした世界で、先輩の死にまつわる、ある事実が発覚し、更なる展開が...。「謎」が深まる中で、真帆の雪嶋先輩への「想い」が物語を突き動かしていく――。

漫画家であり、高校時代にタイムスリップする主人公・真帆を演じるのは、Netflix シリーズ「今際の国のアリス」や、『あつい胸さわぎ』(主演)、更に声優初挑戦した劇場アニメ『ルックバック』の京本役が記憶に新しい、今注目の俳優・吉田美月喜。もう一人の主人公で10年前に亡くなった先輩・雪嶋役には、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE のメンバーで、ドラマ「明日、私は誰かのカノジョ」や、「日本統一 関東編」など話題作品に出演、俳優としても活躍中の藤原樹。そしてドラマ「ふったらどしゃぶり」「around 1/4 アラウンドクォーター」「熱愛プリンス」など、数々の話題作品を撮影してきた富田未来監督がメガホンをとる。

今回本作で、主人公・真帆を演じた【吉田美月喜】を直撃!漫画原作の作品に出演する際に大切にしていることや、タイムスリップするお話を演じてみた感想、藤原樹、大倉空人との共演秘話のほか、好きなファッションやスイーツ、メイクでこだわっているポイント、さらには10代や20代のSGS読者に向けて、「自分のやりたい気持ちを諦めないでいてほしい」というメッセージも寄せてくれた!
Q.出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

吉田美月喜(以下、吉田):川端志季先生の描く漫画の世界観、絵の世界観がすごく好きなので、今回この作品に関わることができてとても嬉しいです。本作はタイムスリップするお話なので、どうやって撮っていくのか楽しみでした。

Q.絶賛撮影中だそうですが(※取材時)、タイムスリップするお話を演じる上でどういった部分が大変だと思いましたか?

吉田:今、何周目のシーンを演じているかがわからなくなります(笑)。同じ場面からもう1回スタートしてしまうから(笑)、「これは何周目だっけ?」とか。あとは、相手はタイムスリップしていないからその時の感情ですが、私の演じる真帆(まほろ)は26歳の大人になっているから、大人の状態で学生生活を見ないといけなくて。何回も同じ状況を繰り返している中で、些細な違いみたいなものをどうやって表現できるか、難しいところだなと思います。
Q.吉田さんは、これまでにも漫画原作のドラマや映画に出演してきましたが、心持ちとして大切にしていることがあれば教えてください。

吉田:私が演じている真帆の気持ちは結構理解しやすいというか、観てくださる方々が共感できるキャラクターだと思います。真帆は普通の女の子で、目立つタイプではないのですが、それがまたこの作品にとって素敵なポイントだと思ったので、そういうところを意識していこうと思いました。

私は川端先生の漫画の、目が死んでいる描写がすごく印象的で。雪嶋先輩が亡くなってしまった時の真帆の顔もそうですし、別の作品でも目の表現にすごく惹かれたので、そういうものもヒントにさせてもらいました。実際に演じる時も、目に光の入ってないシーンについては、意識するようにしています。

Q.撮影中、監督と相談した内容で、印象に残っていることはありますか?

吉田:原作漫画を読んでいただくとわかるのですが、真帆が天然でおっちょこちょいだったり(笑)、コメディチックなところもあって。そういうところもありつつ、タイムスリップに対してまっすぐ向き合っていく素直な部分もあり、そのバランスをどうするか。「ここのシーンはコメディな感じで行きたいから」ということで、(大倉空人さん演じる)嵐と一緒にどうやっていくかを話しています。
Q.アニメーション映画『ルックバック』に続いて、漫画を描く女の子の役ですが、漫画家の役を実写で演じてみていかがでしたか?

吉田:アニメで声優をさせていただいた時は、映像として動いているものに声をあててという感じだったのですが、今回は自分自身が役を演じるというのもあって、やはり手の動きとか、どのようにデッサンしているのかなど、学ばなきゃいけないなと思いました。漫画家だけに限らず、どの職業、どの役もそうなのですが。

Q.真帆が漫画を描くシーンも多いですが、漫画部の部室のセットや小道具に触れてみていかがですか?

吉田:漫画のネームや原稿など、それぞれのシーンで使うものをスタッフさんがこだわって何枚も描いてくださったので、それをなぞっていったり、色を塗らせてもらったりしています。リアルなものを用意してもらえると、やはりスタッフの皆さんの作品への気持ちがすごく伝わってきます。大切に使わせていただいています。

Q.ご自身は、絵を描くのは得意なほうですか?

吉田:好きですが、得意かはどうかはちょっと(笑)。学生の時も美術とか、図工の授業は好きなタイプでした。自分で何かを0から好きなように作れるというのはすごく好きですね。
Q.雪嶋役の藤原樹さんと共演されていかがでしたか?

吉田:藤原さんは柔らかい雰囲気を持っていらっしゃる方です。今回の雪嶋というキャラクターは、周りからクールというか、怖がられているけれど、実は話してみるとそんなことはなくて。雪嶋の柔らかい部分と、藤原さんの雰囲気がぴったり合ってらっしゃるなと思いました。藤原さんも結構クールな印象だったのですが、雪嶋を演じていて笑ってくれた時や、真帆に「よくやったな!」と接してくれた時に、温かさを感じます。

Q.雪嶋というキャラクターが具現化されて、現場に立ち現れたわけですが、川端先生の作品のファンとして、どのようなお気持ちでしたか?

吉田:衣装合わせで初めて藤原さんとお会いして、眼鏡をかけた姿を見た時に「おおっ!」となりました。藤原さんは金髪のイメージがあったのですが、眼鏡をかけた姿でお会いしたら、雪嶋そのままの感じでビックリしました。どんな格好も似合って、さすがだなと思いました。
Q.嵐役の大倉空人さんとは共演されていかがでしたか?

吉田:大倉さんは今回初めましてだったのですが、いるだけで現場の空気を明るくできる方だと思いました。ご本人と、嵐のキャラクターとは少し違うのですが、大倉さんがいると周りが笑顔になって、現場の空気感をすごく作ってくれています。

Q.作中では、嵐が「この行動をしたら、次はこうなるんじゃないか」と先回りするシーンもありますよね。

吉田:嵐は結構、推理するシーンが多くて。タイムスリップのお話なので、何を言っているかわからなくなってくるんです(笑)。大倉さんと一緒に頑張りながらやらせていただいていて、戦友みたいな気持ちでいます(笑)。
Q.真帆を演じた吉田さんだからこそわかる、雪嶋の魅力について教えてください。

吉田:雪嶋と真帆は、距離感がおかしいですね(笑)。お互い漫画を描いていて、リアルな高校生の男女であれば「やったー!」となってもハイタッチするぐらいで終わりかなと思うのですが、雪嶋は頭をなでなでしてくれたり、ハグしてくれたり(笑)。でも、それだけ雪嶋と真帆の2人が漫画に対して本気でやっているのが、その描写からも伝わりますし、そうなってしまうぐらい、熱を込めて続けているのもすごく素敵だと思います。そういうところも可愛いなと思いながら演じています。

Q.嵐の魅力はどんなところだと思いますか?

吉田:編集者として真帆を担当している大人の嵐と、高校生の嵐が登場するのですが、高校生の嵐は「思春期男子」ですね(笑)。素直じゃないけど、照れ屋で可愛らしいキャラクターだなと思いながら演じています。
Q.物語が進むにつれて「タイムスリップしているのは、主人公・真帆だけではなかった」という衝撃の事実が明らかになります。こうした展開についてはどう思いましたか?

吉田:比較的お話の順番通りに撮影しているのですが、その中で一緒にタイムスリップのことを話しているキャラクターが増えれば増えるほど、作品としても仲間がどんどんついてきたぞ、みたいな気持ちになって、嬉しい気持ちになりますね。初めのうちは「タイムスリップしている」ということを周りの人に言えないし、言っても信じてもらえないのですが、仲間が増えていくと、やはり心強いです。これで解決に向かうのではないかという希望が持ててきています(笑)。
Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子たちが読者です。吉田さんのInstagramでいろんなファッションを着ているのを拝見したのですが、好きなファッションや、お気に入りのファッションアイテムについて教えてください。

吉田:普段はシンプルな服を着ているのですが、実はロリータファッションを着ている女の子がすごく好きで(笑)。仕事で一度着させていただいたことがあるのですが、重量感や、こだわり抜かれたいろんな装飾に驚きました。調べてみて可愛いなと思いましたし、機会があればまた着てみたいなと思います。

Q.ちなみに、今日(※取材日)の衣装はどんなイメージで選んだのでしょうか?

吉田:真帆はすごくまっすぐで、大人な要素やピュアな要素もありつつということで、白いワンピースにしました。
Q.最新のスイーツ情報も発信しているのですが、好きなスイーツはありますか?

吉田:スイーツは大好きです(笑)。いろんな生ドーナツ屋さん巡りをしてみたいなと思っていて。お店によって、生地がもちっとしていたり、揚げた感じが強いものだったり、いろいろあると思うので、食べてみたいなと思っています(笑)。

Q.コスメの情報も発信しているのですが、メイクでこだわっているポイントを教えてください。

吉田:友達と遊びに行く際にメイクをする時は、今までグレーめとかかっこいい感じ、クール系のアイシャドウをしてきたのですが、最近友達が、ブルーベースの肌に合うピンクのアイシャドウをプレゼントしてくれて。使ってみたら、意外とそこまで甘々になりすぎなくて可愛いなと思いました。青み系ピンクが今、気になっています。
Q.ご自身は振り返ってみて、どんな高校時代を過ごしていましたか?

吉田:私は高2と高3の2年間がコロナ禍と重なってしまって、高3の文化祭ができなくなってしまったんです。高1や高2の時は「まだ来年、高3の文化祭がある」と思っていたのですが、急にできないとなった時に「あれもやっておけばよかった、これもやってみたかった」という後悔があって。これを読んでくださっている10代や20代の方は、「今やりたい」と思ったことを全部やっていいと思うし、その経験はどんな時にも生きると思います。
Q.やりたいことは、やりたい時に全力でやったほうがいいのですね。

吉田:ということを学んだ高校3年生でしたね。この作品にも、真剣に漫画に向き合うキャラクターが登場するのですが、自分の好きなことや、やりたいと思ったことに全力で向き合うのっていいことだなと、今回真帆を演じてみて改めて思いました。自分のやりたい気持ちを諦めないでいてほしいと思います。

ありがとうございました!


▼▼ [プレゼントの応募はコチラ] ▼▼

[プロフィール]
吉田美月喜
2003年3月10日生まれ、東京都出身。
2024年、劇場アニメ『ルックバック』にて京本役でW主演を務め、注目を集める。
これまでの主な主演作に、映画『あつい胸さわぎ』(23/監督:まつむらしんご)、映画『カムイのうた』(24/監督:菅原 浩志)、MBS「マイストロベリーフィルム」(24)、舞台『デカローグ 7「ある告白に関する物語」』(新国立劇場)。また、近年の出演作品に、Netflix シリーズ「今際の国のアリス」(20)、TBS「ドラゴン桜」(21)などがある。

全体あらすじ

晴田真帆は大ヒット作「リバイブライン」を連載していた26歳の漫画家。
漫画賞の授賞式で突然、「『リバイブライン』は私が作ったものではありません」とスピーチする。
実は真帆が描いてきた漫画は、10年前に亡くなった高校の先輩・雪嶋の設定ノートをもとに描かれたものだった。その秘密をずっと胸に抱えたまま、彼女の心には「ある後悔」が残っていた。この物語は、本当は雪嶋先輩に描いてほしかった―。できるなら先輩に作品を返したいと願う真帆は、あるきっかけで、高校時代にタイムスリップしてしまい――。
もしもあの時をやり直せるなら……。その想いが全てを変える、タイムスリップストーリー!

作品概要


【ドラマ特区『世界で一番早い春』】
<放送情報>
・MBS/2025年6月19日(木)より毎週木曜24:59~
・テレビ神奈川/2025年6月19日(木)より毎週木曜23:30~
・チバテレ/2025年6月20日(金)より毎週金曜23:00~
・テレビ埼玉/2025年6月25日(水)より毎週水曜24:00~
・とちぎテレビ/2025年6月26日(木)より毎週木曜23:30~
・群馬テレビ/2025年6月26日(木)より毎週木曜24:00~

<配信>
・TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり

出演:吉田美月喜、藤原樹(THE RAMPAGE)、大倉空人(原因は自分にある。)、大原梓、日比美思、味方良介
監督:富田未来、北川瞳
脚本:ニシオカ・ト・ニール、松本美弥子、桐乃さち
原作:川端志季『世界で一番早い春』(講談社「Kiss」所載)
制作:The icon
製作:「世界で一番早い春」製作委員会・MBS

公式サイト:MBS ドラマ特区『世界で一番早い春』
公式X:@dramatokku2_mbs
公式Instagram: @dramatokku2_mbs
公式TikTok: @drama_mbs

©川端志季/講談社 ©「世界で一番早い春」製作委員会・MBS

以下のハッシュタグを付けてツイッターに投稿すると、その投稿内容が自動で抽出されこちらのページに表示されるようになります。

Tweet - 0

Tweet Loading

Related News