【詳細】アニメ「村井の恋」高梨謙吾 インタビュー

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2024-10-01 19:00:00
2018年から2022年まで電子コミックサービス「LINEマンガ」限定レーベル「ジーンLINE」で連載された、島順太によるエクストリーム胸きゅんラブコメ『村井の恋』。「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で「SPY×FAMILY」に次いで2位に輝き、2022年には髙橋ひかる・宮世琉弥出演によりTBSにてドラマ化された本作を初アニメ化!2024年9月4日(水)16:00〜ディズニープラスにて見放題独占配信中、10月6日(日)23:30〜TOKYO MX、BS日テレほかにて配信、放送される。

TVアニメは、監督に山川吉樹(「リトルバスターズ!」ほか)をむかえ、J.C.STAFF(「極主夫道」ほか)が制作。担任教師・田中に恋する主人公・村井役を高梨謙吾(「ドロヘドロ」藤田、「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」アデル ほか)、乙女ゲームのキャラに恋する教師・田中役を日笠陽子(「シャングリラ・フロンティア」アーサー・ペンシルゴン/天音永遠、「サマータイムレンダ」南方ひづる ほか)が担当。

村井の親友で、派手な見た目をしている桐山の声を天﨑滉平(「あんさんぶるスターズ!!」白鳥藍良、「ヒプノシスマイク」山田三郎 ほか)が、女たらしのイケメンの平井の声を石谷春貴(「響け!ユーフォニアム」シリーズ 塚本秀一、「ディズニー ツイステッドワンダーランド」セベク・ジグボルト ほか)が、そして生徒からは“冥王ハーデース” とあだ名をつけられ、村井と田中の関係に疑念を持っている山門の声を松風雅也(「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ガエリオ・ボードウィン、「侍戦隊シンケンジャー」先代シンケンレッド ほか)が担当する。さらに、ナレーションとして大塚芳忠(「ゴールデンカムイ」鶴見中尉、「真相報道バンキシャ!」ナレーション ほか)も決定!

今回、本作で主人公・村井を演じた【高梨謙吾】を直撃!村井を含め、登場人物のセリフ量が多い本作。テンポのいい会話劇を作るために準備したことや収録中の裏話、イチオシのキャラクターのほか、好きなファッションや高校時代を振り返って、日々頑張って取り組んでいることなど、気になる素顔が垣間見えるお話も盛りだくさん♪
Q.田中先生役の日笠陽子さんと同じく、ドラマCDからの続投だそうですが、アニメ作品として演じるにあたり意識したことや、逆に変えたことについて教えてください。

高梨謙吾(以下、高梨):変えたことは正直そんなにないのですが、ドラマCDを収録した時には知りえなかった情報がたくさんあり、それを上乗せした状態で演じることができました。アニメを制作している段階で原作が完結していたので、目指すべきゴールも見えていて、自分の中でより解像度が上がった状態で臨めたのは、すごくやりやすかったです。原作をお読みの方はご存知の通り、すべての行動、描かれていることに理由や意味があって、ただギャグに振り切っただけではないというところが、個人的にすごくよくできた作品だと思います。アニメになるとどうしてもすべてを描けるわけではないので、一つ一つ裏側にある意味をどれくらい言葉に乗せるか、はたまたミスリードしておくのか、というところが難しくて、そのさじ加減を現場で擦り合わせて、試行錯誤しました。村井くんは基本的にクールで淡々としていますが、彼の思いの強さが回を増すごとに視聴者の方に伝わっていくと思います。皆さんがどう思うのか、楽しみながら演じさせていただきました。

Q.村井を含め、登場人物がよくしゃべるアニメですが、セリフ量はどれくらい多かったのでしょうか?

高梨:一般的な会話劇の中でも情報量がめちゃくちゃ多いです(笑)。アニメの台本って、基本はカットごとに分かれているのですが、今回セリフが書かれていないカットがないんですよ(笑)。

一同:(笑)。

高梨:ひたすら言葉や文字が書かれていて。しかも二つの線があって、誰かがしゃべっている裏で別の誰かがしゃべっている。その状態がうわーっと続いているので、セリフ量はものすごかったです。これまで出演させていただいた30分のアニメの中でダントツだと思います。
Q.キャストの方々の熱量を、観ていてすごく感じました。準備はどれくらいされましたか?

高梨:今回掛け合いで収録できたので、文字を追わずに相手に集中したいと思い、なるべくセリフを自分になじませた状態で現場に行きたくて、かなり準備の時間を取りました。

Q.練習を重ねたからこそ、素晴らしいテンポの会話劇が生まれたのですね。

高梨:すごく大変でした(笑)。村井に限らず、おそらくほかの方々も。

一同:(笑)。

Q.収録中の裏話を教えてください。

高梨:基本的に真面目な方々なので(笑)、僕も主役をやらせていただいて、ある意味座長ではあるのですが、グイグイ引っ張って盛り上げれるタイプではなくて。どちらかと言うとその場でぶれずにいよう、お芝居でみんなとコミュニケーションをとろう、みたいなタイプなんです。「あれどういう意味?」「さっきのムチャ振り、あれ正解?」とか。収録で起きた内容に対してのトークが終始行われていた感じです。

Q.アドリブも多かったのでしょうか?

高梨:多かったですね。「ここにこの絵があるので、じゃあよろしく」と(笑)。

Q.アバウトですね(笑)。

高梨:「台本にはないのですが」とか。村井も田中先生も含め、だいたいの方々にアドリブをフラれていたので、後ろに控えている方々はニヤニヤしながら、やっている方は汗ダラダラ、みたいな感じでした(笑)。収録自体も熱量があって楽しい現場でした。
Q.村井は好きな人のために髪型を変えたり、乙女ゲームをすべてプレイしたりする一途なキャラクターです。共感する部分はありましたか?

高梨:僕個人としては、正直村井という人間に対して近いところはあまりなくて(笑)。なんなら真逆なんですよね。僕は基本的にドライな人間だと思っていて、執着心も薄いし、どちらかというと熱しやすく冷めやすいタイプだと思うのですが、真逆だからこそ理解したいと思うキャラクターでした。

Q.田中先生や桐山、平井、弥生などほかのキャラクターは、興奮してテンションが高くなる場面が多いですが、村井は常に冷静です。役作りで意識したことはありますか?

高梨:村井の概念みたいなものに声を当てるシーンの時に、振り切って演じたところ「あ、違います、そこは村井のままでお願いします」とオーダーされまして(笑)。興奮したくなりましたが、グッとこらえて頑張りました。

Q.ほかのキャラクターにつられてテンションが上がらないように、冷静でいるために意識したことについて教えてください。

高梨:誰かが振り切った演技をした時に、収録の最中に笑いが起きることもあったのですが、僕はその雰囲気を引きずってしまうタイプなので、あまり笑い声を聞かないように、冷静でいるように神経を注いでいました。
Q.いろんなキャラクターが出てくる中で村井は田中先生に一途ですが、高梨さんが選ぶとしたら誰を選びますか?

高梨:(天﨑滉平さん演じる)桐山一択ですね。「人生何周目?なんでそんな達観した感性を持てるの?」みたいなタイプの男の子。ある種、一歩引いた目線でみんなのことを見ているというか。でもはしゃぐときはしっかりはしゃいでいて、すごく素敵な子だし、友達に欲しいなと思います。

Q.日笠さんは「村井とおにぎりがイチオシ」と言っていました(笑)。

高梨:おにぎりくん、僕も気になっているんです(笑)。まだ答えは出ていませんが、きっとあれを見た一人一人の中に答えが生まれるんだろうと思います。きっと原作の島先生が、おにぎりが好きなんでしょうね。声を発する場面があるので、CVも気になるところです。
Q.田中先生か弥生だったらどちら推しですか?

高梨:どちらかと言うと田中先生ですかね。それぞれ対極の魅力があると思うのですが(笑)。

Q.どういうところがお好きですか?

高梨:素直なところです。真正面から向き合って接してくれそうだし、物事にしっかり向き合っている雰囲気を感じるので、生き様も含めていいなと思います。

Q.日笠さんと共演する中で、テンポ感などで刺激を受けた部分について教えてください。

高梨:ギャグコメディなのでテンポ感は大事にしていて。でも「この尺にこのセリフ量を入れるの?!」というシーンがあると、お芝居自体がしにくいと思うんですよね。特にアニメのセリフの持っていき方となると、ニュアンスの込め具合が難しくて。そんな中でも皆さんちゃんと伝わるようにやっていたので「すごいな」と思いましたね。僕も相手に言葉通り、なんなら言葉の裏側まで相手に伝えられるようにしました。

Q.勢いを大切にされたのですね。

高梨:そうですね。テンポがあるからこそ面白みが生まれたり、ニュアンスを消されるからこそ逆に伝わるものがあったり。流れに乗ってやろうと思いました。多分「もう一度あれをやってください」と言われても「全く同じ表現は無理です(笑)」というくらいの熱量が生まれていたんじゃないかな。
Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者層です。原宿周辺や都内で、好きな場所や思い出の場所はありますか?

高梨:若い頃は、服を買いに竹下通りによく行っていました。WEGOや古着屋本舗、ラフォーレなど流行りのものを着ていた感じです。

Q.昔と比べて洋服の好みは変わりましたか?

高梨:もちろん変わりましたね。顔がシンプルなので、服までシンプルにはならないように意識しています。あと猫を飼っているので、素材を気にすることもあるかも知れないですね。猫の毛がついて取りにくい服はあまり着ません。
Q.ご自身は振り返ってみてどのような高校生でしたか?

高梨:活発だったと思います。今思えば、学生の頃ってなんであんなに体力があったんだろうと思うくらい。朝の5時に家を出てテニス部の朝練をして、部活がない時は学校の行事の準備とか。夏休みになると学校とは関係ないところでキャンプに行ったり。ひたすら家にいなかったと思います。今とは真逆で、アウトドア派で日焼けして。厳しい部活というよりはエンジョイみたいな感じのノリだったので、ものすごく楽しかったです。

Q.「高校生時代にこれをやっておいてよかった、今役に立っている」と思うことはありますか?

高梨:体育祭や文化祭をものすごい熱量でやる学校でした。クラスで何か出し物をやる時にはまとめ役や委員をやって、歌やダンス、お芝居など多岐に渡って積極的に取り組んでいました。そのころはまだ養成所には通っていなかったのですが、高校の時から声優になろうと思っていて、今からでもいろんな経験をしたいと思って行動したことが、きっと生きたというか。それがなかったら声優になっていなかったんじゃないか。人と関わることも、グループをまとめることも、人前に立つことも、すべてつながっていたから今の事務所に入れたと思います。
Q.村井は田中先生に思いを伝えるために毎日必死ですが、高梨さんご自身が今、日々頑張って取り組んでいることについて教えてください。

高梨:事務所の公式チャンネルに上げる雑談動画を撮るのが楽しくて。しゃかりきになって頑張るというよりは、楽しむという感覚なのですが、基本的には近況報告と、聴いてくださる方々に質問や感想を書いてもらっています。何かテーマを決めてやりとりをする、ラジオみたいな感じです。

Q.アニメ化を楽しみにしていた原作ファンの方と、初めて作品に触れる方に向けて、見どころをお願いします。

高梨:まず原作ファンの方々に向けて。もう完結しているのでストーリー、村井の恋がどうなっていくかはご存知かと思うのですが、マンガをアニメにするにあたり気をつけなきゃいけないこと、大切にすべきことがたくさんあると思うのですが、この作品に関わっている方は本当にこの作品が大好きなんだといろいろなところから伝わってくる作り方をされています。安心して最後まで観ていただけたらと思いますし、原作を読んだ時に感じたのと同じ気持ちを、アニメを観た時にも感じられると思うので、何度見ても美味しい作品だと思います。

Q.アドリブが入るのも、アニメならではですよね。

高梨:「ここを映像化、立体化するのか!」という衝撃が大きいのではないかと思いますので、そこもぜひ楽しみにしていただけたら!

PVで初めてご覧になった方々は、きっとよくわからなかったと思うんですよ(笑)。タイトルは「村井の恋」ですが、「恋愛ものなんだな、コメディなのかな」というなんとなくの印象が、いい意味で裏切られます(笑)。誰に感情移入してドラマを追っていくかでも見え方が変わってきますし、ギャグの面白さにフォーカスするでもいいですし、一つ一つ描かれている伏線が、どういうふうに回収されるのか、されないのかも、メモをしながら観てほしい気持ちです。それくらい情報量が多いです(笑)。最後まで観ると「観てよかったな、もう一回観たいな、原作も読んでみたいな」と思える作りになっていますので、最後までしっかり観ていただけたらと思います。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
高梨謙吾
6月12日生まれ、東京都出身。
2018年放送のTVアニメ「七星のスバル」の天羽陽翔役で初主演。
主な出演作に、TVアニメ「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE」(2020年)、ゲーム「刀剣乱舞無双」(2022年)、ゲーム「デジモンサヴァイブ」(2022年)、TVアニメ「治癒魔法の間違った使い方」(2024年)など。
趣味・特技は映画、音楽、芝居鑑賞、カラオケ、ギター、子供と遊ぶ、ダンス。

メインPV第二弾|OPテーマ「莉犬(すとぷり)」



<イントロダクション>
様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。
しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。

そんなことはつゆ知らず、
田中に告白をする村井だったが、「黑髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまうーー
ところが翌日、
髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。
激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、
果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか...!?

「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いた
エクストリーム胸きゅんラブコメ「村井の恋」が待望のアニメ化!

アニメ概要


【村井の恋】
2024年9月4日(水)16:00〜ディズニープラス、10月6日(日)23:30〜TOKYO MX、BS日テレほかにて配信、放送
スタッフ
原作:島順太『村井の恋』(ジーンLINEコミックス/KADOKAWA刊)
監督:山川吉樹
シリーズ構成・脚本:山川進
音楽:川田瑠夏
音響監督:明田川仁
アニメーション制作:J.C.STAFF
OPテーマ:「へんしん!」莉犬(すとぷり)
EDテーマ:「すこ。」ヤバイTシャツ屋さん

キャスト
村井:高梨謙吾
田中彩乃:日笠陽子
春夏秋冬:島﨑信長
桐山:天﨑滉平
平井:石谷春貴
西藤悠加:後藤沙緒里
西藤仁美:佐々木未来
福永弥生:広瀬ゆうき
山門:松風雅也
ナレーション:大塚芳忠

公式サイト:アニメ『村井の恋』
公式X:@MURAI_in_LOVE

©島順太・KADOKAWA/アニメ村井の恋製作委員会

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