久野遥⼦ 監督×⼭下敦弘 監督×森⼭未來!あんずちゃんの“声”だけでなく“動き”や“表情”も 森⼭未來が『化け猫』に!
多摩美術⼤学在学中に制作した短編アニメーション「Airy Me」が第17回⽂化庁メディア芸術祭アニメーション部⾨新⼈賞を始め多数の受賞、海外映画祭での上映にて⼀躍注⽬を集め、岩井俊⼆監督『花とアリス殺⼈事件』(15)にて23歳という若さでロトスコープディレクターに抜擢。アニメーション作家として活躍する傍ら、商業アニメーションとしてTV アニメ『宝⽯の国』、『BEASTARS』、『映画クレヨンしんちゃんシリーズ』などでも頭⾓を現す。アニメーション・イラストレーター・漫画家と各⽅⾯から熱い⽀持をうける気鋭のクリエイター久野遥⼦監督。
『リンダリンダリンダ』(05)のスマッシュヒットから、『天然コケッコー』(07)にて第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞。その後も『マイ・バック・ページ』(11)など社会派な作品も⼿掛け、現在公開中の『カラオケ⾏こ!』では新たな世代にも共感を得て⼤ヒット中!常に映画ファンから絶⼤な⽀持を集め続ける⼭下敦弘監督。
このふたりが「化け猫あんずちゃん」でタッグを組む。
主役である「あんずちゃん」を演じるのは、『ボクたちはみんな⼤⼈になれなかった』(21)、『ほかげ』(23)、『シン・仮⾯ライダー』(23)他、数々の話題作に出演し、俳優だけでなく多岐に渡るジャンルで国内外で唯⼀無⼆の活躍を続ける森⼭未來。
⽇本の芸術分野をけん引する才能が集結し、2024年満を持して『化け猫あんずちゃん』をアニメーション映画として世に放つ。本作では実写で撮影した映像からトレースし、アニメーションにする「ロトスコープ」という⼿法を採⽤している。従来ではロトスコープは、演奏シーンやダンスなど⼈間の動きをリアルにアニメーション化する事で⽤いられる事が多いのだが、本作では撮影現場でしか⽣まれない「お芝居」をアニメーションに落とし込む事に注⼒している。
もうひとつ⼤事な要素が、セリフの同時録⾳だ。その現場でしか⽣まれない掛け合いによる役者の「声」も同時に録⾳する必要がある。その為、実写班には⼭下監督を中⼼とし、実写映画界の優秀なスタッフが集結し、映画撮影そのままの撮影を敢⾏。そして、その映像や⾳声をもとに久野監督が緻密な芝居から抽出するエッセンスを吟味し、スタッフと共にアニメーションを作り上げている。
あの森⼭未來が実写映画同様に動き話す姿を撮影しておきながら、映画館で⽬にするのはアニメーションで表現された完全に化け猫の“あんずちゃん”という、贅沢ともいえる、徹底的にこだわった制作⽅法がとられている。実写で役者が演じた登場⼈物たちはその魅⼒を活かしながら、久野監督デザインによるキュートなキャラクターに変貌をとげ、ロトスコープならではの⽣き⽣きとした動き・表情で動き回るアニメーションになるという特別な仕上がりは、可愛くもどこか現実味のある未だかつて⾒た事がないアニメーション映画となっている。
また、アニメーション制作ではや『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』で知られ、『窓ぎわのトットちゃん』など繊細な芝居を得意とするスタジオである「シンエイ動画」と、カンヌ国際映画祭やアヌシー国際映画祭で数々の賞を受賞し、新進気鋭のフランスのスタジオ「MIYU プロダクション」が⻑編として初の⽇仏共同にてアニメーションを制作。シンエイ動画がキャラクターの動きを描き、MIYUプロダクションが背景美術と⾊彩を担う。
実写×アニメーション。⽇本×フランス。ジャンルや国を超えた才能がタッグを組み、いましろたかし原作の『化け猫あんずちゃん』が前代未聞のアニメーション映画として、ついにこの夏公開!