【詳細】アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』小野大輔 インタビュー

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2024-04-12 16:00:00
大人気シリーズ最新作『黒執事 -寄宿学校編-』が、2024年4月13日(土)から毎週土曜 夜23:30より、ABEMAで地上波同時・単独先行放送される。

『黒執事』は、「月刊Gファンタジー」(スクウェア・エニックス刊)で連載中の、枢やなによる同名漫画を原作としたアニメ作品。19世紀の英国を舞台に、“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っている名門貴族ファントムハイヴ家の13歳の主人 シエル・ファントムハイヴ(CV:坂本真綾)と、ファントムハイヴ家の執事 セバスチャン・ミカエリス(CV:小野大輔)の活躍が描かれる。その美しく緻密に描かれた世界観と、多彩なキャラクターで世界中のファンを魅了し、全世界シリーズ累計3,500万部を突破!

アニメ化6作目となる本作では、監督に『3月のライオン』で繊細な世界観を映像に落とし込んだ岡田堅二朗、シリーズ構成に『黒執事』1作目から脚本を執筆してきた吉野弘幸、キャラクターデザインは『ホリミヤ』で総作画監督を務める清水祐実、音楽は『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の川﨑龍、制作会社は『ホリミヤ』『SPY×FAMILY』を手掛けるCloverWorksが担当。継承と一新、実力派スタッフが映像を彩りる。

原作でも人気の、英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校を舞台としたストーリーが描かれる本作。今回、そんな本作でファントムハイヴ家の執事 セバスチャン・ミカエリスを演じた【小野大輔】を直撃!坂本真綾演じるシエルとの掛け合いを久しぶりに演じてみての感想や、「寄宿学校編」イチオシのキャラクター、4つの中で入ってみたい寮のほか、中高生時代の思い出や、「黒執事」シリーズの先輩声優とのエピソードなど、ファン必見の貴重なお話が満載♪
Q.本作のアニメ化が決まった時のお気持ちを教えてください。

小野大輔(以下、小野):劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」で、アニメとしては演じ切ったという思いがありました。今回そこから7~8年くらい経つのですが、改めてTVシリーズになるというのは、僕にとってご褒美みたいなものです。皆さんがずっと愛し続けてくださっている作品なので、演者としては「もっと演じていいんだよ」というご褒美のような感覚です。
Q.新作の制作が発表され、視聴者や周りの人からの反響をどのように受け止めていますか?

小野:ファンの皆さんの熱量は日に日に増していくようで、それをいろんな方から伺います。アニメ制作に携わるスタッフの皆さんが「楽しみにしています」と言ってくださる。つまり、「黒執事」に触れた方たちが今業界に入ってきて、アニメ業界を支える人材になっている、そのことが嬉しかったです。「黒執事」が好きでアニメ業界に入って、今制作にいます、宣伝担当です、とか。反響という意味では、そこが一番嬉しかったです。

Q.「寄宿学校編」ということで、台本を読んだ感想を教えてください。

小野:寄宿学校というクローズドサークルの中で事件が起こるのは、ミステリーものの王道です。またP4(プリーフェクト・フォー)にしても、学校におけるカーストの一番上が美少年たちで、その4人がグループを組んで憧れの存在になっている。少女漫画の王道みたいなところじゃないですか。そういうのが見たいんだ、と僕が女の子なら思うんじゃないかな(笑)。まさか「黒執事」でそれをやると思わなかったです。男の僕が読んでいてもちょっとときめきます。P4だけじゃなくて、ものすごく可愛くて純真無垢な後輩がいるとか、暗躍しているいじめっ子を懲らしめるとか。王道中の王道で好きですね。
Q.今回セバスチャンは寮監として潜入し、先生のような立ち居振る舞いをする場面が多いですが、演じてみていかがでしたか?

小野:いわゆる劇中劇を演じているような感覚です。セバスチャンは、それが得意なんですよ。持って回った言い方をするとか、慇懃無礼に立ち居振る舞うとか、殊更に美しく所作を見せるとか。僕は演じていて楽しかったです。自分との対比で言うと、シエルはずっとむず痒くて、「こんなことしたくない」と思いながら生徒役の演技をするんですよね。それを真綾ちゃんが一生懸命やっているんです。了解です、と手のひらをくるっとして敬礼するシーンはちょっと恥ずかしがりながらやっていたりして。それを見て思わずニヤけてしまいました。「今、セバスチャンとシエルっぽいな」と自分の中で思いましたね(笑)。
Q.シエルとの掛け合いも久しぶりですが、演じていていかがでしたか?収録は一緒にされたのですか?

小野:今回、セバスチャンとシエルを、絶対に一緒のスケジュールにしてくださっていました。こんなにありがたいことはないですね。主人がいないと従者はいられない、主人がいないと執事は成り立たないんです。僕は真綾ちゃんの声を聞くと本当の意味でセバスチャンになれるんです。この話を真綾ちゃんにしたら「小野さんの声を聞くと私もシエルになれるんですよね」と言ってくださって。「一緒に録れて本当によかったね」と話していました。分散収録が当たり前になっている中で、しかもお互い忙しい。坂本真綾の時間を必ず押さえるなんて相当な苦労があったと思うんですよ。でもスタッフさんがそれを叶えてくださった。
Q.収録中、心に残っているエピソードがあれば教えてください。

小野:今回は真綾ちゃんの隣に座りました(笑)。昔は一つ席を空けて座っていたんですよね。坂本真綾という人には、ある種の人を寄せ付けないくらいの凛としたオーラがあるんです。でもそれこそが歌手としても声優としてもあれだけの演者になられたことの証だと思うんです。神々しいと言いますか、シエルを演じている時が特に、一線を画して人を寄せ付けないオーラがあって。そういう姿を見ていると、僕も背筋が伸びるし、自然とセバスチャンになれるような感覚がありました。それがアフレコの一番の思い出です。
Q.「寄宿学校編」では、P4や寮弟など、学園生活ならではの上下関係、先輩後輩関係も登場します。本作から新たに登場するキャラクターで、小野さんイチオシのキャラクターについて教えてください。

小野:モーリス(・コール)かな。カーストにおける、一番中間のポジションにいて、きれいな面と汚い面を両方見せてくれるとても小悪魔的な存在。ああいうキャラクターって、あまり学校にはいてほしくないけど、たまにいるんじゃないかな。こういう嫌なやつ、。どす黒い部分であったり、裏の闇の一面もきちんと描くのが「黒執事」。こういうやついたら嫌だよね、でもいるよね、と盛り上がるんじゃないかと思います。
Q.「寄宿学校編」には、高貴な家柄の人たちが多い深紅の狐(スカーレット・フォックス)寮、勉強が得意な人が多い紺碧の梟(サファイア・オウル)寮、スポーツマンが多い翡翠の獅子(グリーン・ライオン)寮、一芸に秀でた人が集まる紫黒の狼(ヴァイオレット・ウルフ)寮の4つの寮が登場します。もし小野さんご自身が入るとしたら、どの寮に入ってみたいですか?

小野:僕は緑です。人間のきれいな面と汚い面の裏表があまりない寮だと思います。体育会系で上下関係は厳しいですが、それは目に見えているし、それ以上のことはないと思うんです。変なしがらみがないから、さっぱりしていて居心地がいいんじゃないかと思いますね。
Q.13歳から18歳の男子生徒が集まる学校が本作の舞台となっています。小野さんご自身はどのような10代を過ごしていましたか?

小野:運動系の部活をやめて、だんだんテレビやラジオの世界に憧れを持ち始めた時代です。今の仕事を始める素養がその時代に培われたような感覚があります。中高生の時に好きだったものって、一生好きなんですよ。その時好きだったアニメ、ラジオ番組は今でも自分の演技であったり、トークであったりに活かされていると再確認しています。あの時代に触れられてよかったと思います。記事を読んでいる方々も、今楽しんでいる作品や番組は一生ものになると思うので、ぜひ大切にしていただきたいです。
Q.「黒執事」シリーズの先輩声優との思い出で、心に残っていることはありますか?

小野:今回久しぶりに登場するキャラクターたちがいます。これまでのシリーズのキャラクターがちゃんと顔見せしに来るんです。バルドロイ役の東地宏樹さんと劉役の遊佐浩二さんに、収録の時スタジオで会って。「また会えて嬉しい、久しぶりだね」と言ってくださって。すごく温かくて、変わらない熱量とお声。当たり前なのですが、それに感動しました。この方たちが出演してくださっているのだったら、やはり「黒執事」は安泰だな。心強いな、と思いました。

Q.「黒執事」シリーズのファンの方々と、本作から初めて「黒執事」シリーズを観る方に向けて、それぞれ見どころを教えてください。

小野:ずっと「黒執事」を愛してくださっている皆さん、お待たせしました。そして、今期から「黒執事」に触れる方、ようこそ「黒執事」の世界へ。15年という長い年月を重ねてきたシリーズで、僕たちも大切に育んできた作品です。この「寄宿学校編」は、ある種王道でもあるし、ここまで紡いできたものが一度終わって、これからまた新しく進んで行く、「黒執事」にとって再出発的なところにあるシリーズでもあります。これまでずっと応援してくださっている方、新しく入って来てくださる方も、臆せず楽しんでいただきたいです。格式高い世界観だと思われがちですが、そんなことはない。敷居が低くて、誰でも楽しめるエンターテイメント要素がふんだんに揃えられています。これを機に、末永く応援のほどよろしくお願いします。

ありがとうございました。


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[プロフィール]
小野大輔
1978年5月4日生まれ。高知県出身。
代表作に『涼宮ハルヒの憂鬱』、『進撃の巨人』、『黒執事』、『glee/グリー』、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』、『ジョジョの奇妙な冒険』、『おそ松さん』、『斉木楠雄のΨ難』、『デュラララ!!』シリーズなどがある。

本PV



〈STORY〉
19世紀英国――
名門貴族ファントムハイヴ家の執事セバスチャン・ミカエリスは
13歳の主人シエル・ファントムハイヴとともに
“女王の番犬”として裏社会の汚れ仕事を請け負っていた。
ある日、シエルの元に女王から、

英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う親族・デリックほか
複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届く。

かくしてセバスチャンとシエルは、事件を調査するためにウェストン校に潜入する。
事件の真相とは…?

アニメ概要


【黒執事 -寄宿学校編-】
放送日時:4月13日(土) 夜23:30~(以降、毎週土曜日夜23:30より放送)
放送チャンネル:ABEMAアニメチャンネル
番組URL:https://abema.tv/channels/anime-live/slots/9ou5fYNaJYUggf
※放送後1週間、最新話を無料で視聴可能

〈CAST〉
セバスチャン・ミカエリス:小野大輔
シエル・ファントムハイヴ:坂本真綾
エドガー・レドモンド:渡部俊樹
ロレンス・ブルーアー:榎木淳弥
ハーマン・グリーンヒル:武内駿輔
グレゴリー・バイオレット:橘 龍丸

〈STAFF〉
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
監督:岡田堅二朗
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクターデザイン:清水祐実
音楽:川﨑 龍
制作:CloverWorks

公式サイト:アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』
公式X:@kuroshitsuji_pr

©Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler
©枢やな/スクウェアエニックス・女王の番犬・MBS
©枢やな/スクウェアエニックス・「黒執事II」製作委員会・MBS

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