【詳細】東京・豊洲のチームラボプラネッツにて、春限定【桜】の作品が公開中!本物のランを13,000株以上使用した庭園作品「Floating Flower Garden」には、春咲きのランが登場♪<レポ>

Life Style 期間限定
2022-03-16 22:24:00
Floating in the Falling Universe of Flowers

東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」では、空中に咲く13,000株以上のランを使用した庭園作品「Floating Flower Garden」にて、春限定のランが登場。

また、現在ミュージアム内の2作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」と「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」で桜の作品も公開中。桜が見られるのは、4月30日(土)までの期間限定!
1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る生命の宇宙が、空間に広がっている。
寝転ぶ、もしくは、座ってしばらくいると、やがて身体は浮遊し、世界と一体化していくだろう。

作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。

花は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて、花を散らせ、枯れて、死んでいく。つまり、花は、誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。

今この瞬間の空間は、2度と見ることができない。

人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity

無限に広がる水面に鯉が泳いでいる。人々は水の中に入り歩く。

鯉は、水の中の人々の存在に影響を受け、また他の鯉の影響を受けながら泳ぐ。そして、鯉は、人々にぶつかると、花となって散っていく。1年を通して、咲いていく花々は季節とともに移り変わっていく。

人々の存在に影響を受けて泳ぐ鯉の軌跡によって、線が描かれていく。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は2度と見ることができない。

Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体

花々が、立体的に埋め尽くされた花の塊であり、庭園。

花は人がいる場所では、上に上がっていき、人がいなくなればまた下がっていく。空間は花々で埋め尽くされているが、花が上がっていくことで、人がいる場所に空間が生まれる。そのため、人々は、花で埋め尽くされた立体の塊の中を、自由な方向にゆっくりと歩き回ることができる。作品の中で、他者と出会うと、それぞれの空間はつながり、1つの空間になる。

禅の庭園は、山の中で大自然と一体化するように修行を行っていた禅僧が集団で修行をするための場として、生まれてきたとも言われている。
本作は、人々が花々の中に埋没し、花と一体化する庭園である。人は花と一体化したとき、人が花を見ると、花もまた人を見る。そのとき人は、はじめて花を見ていることになるのかもしれない。

空中に咲く花々は、ラン科の着生ランである。ラン科の植物は着生植物となるものが非常に多く、着生ランは土のない場所で生き、空気中から水分を吸収する。この作品の花々は、空中で生きており、日々成長しつぼみはやがて咲いていく。

The Infinite Crystal Universe

点描は、点の集合で絵画表現を行ったものだが、これは、光の点の集合で立体物を創っている。光の彫刻群が、無限に広がる。

人々がスマートフォンから、自ら選んだモノを投げ込むことで、立体物が生まれ、それらの群によってこの作品空間は創られていく。空間に出現した立体物は互いに影響を受け、また、投げ込んだ場所や人々の存在にも影響を受ける。

この作品は人々によって刻々と創られていきながら、永遠に変化していく。

意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 - 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊

空間は、自由に浮遊する光の球体によって埋め尽くされている。人々は球体をかき分け、空間の中に入っていく。

色の変化の中で、空間は、球体の集合による立体と色の平面とを行き来する。

球体は、人々がかき分けたり、叩いたりして衝撃を受けると、色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そのまわりの球体は、近くの球体から、放射状に連続的に呼応し、同じ色になり同じ音色を響かせていく。

各球体が自由に移動し、どこにあったとしても、空間全体として光のふるまい(球1つを1ドットと考えた3次元的な映像表現)は維持される。そのため、集団としてふるまう光は、ひとつの立体的な存在とも言える。今回は衝撃を受けた球体を中心として球状に光が広がっていく。

そして、その立体的な存在の構成要素である球体の物理的な位置は自由であるため、人々は、立体的な存在として認識しつつ、球体をかき分け、その立体的存在の中に入っていく。

浮遊する球の集合である空間の形状は、人々のふるまい(押しのけたりぶつかったり)によって変化する。また、球体の集合のもつれ具合を判断し、風と気圧変化によって、球体は、低層で高密度になったり、一斉に高層に上がったりと、空間も自ら空間の形状を変えていく。

呼応する小宇宙の苔庭 - 固形化された光の色, Sunrise and Sunset

日中と日没後で様子が変わるOvoid(卵形体)が、敷き詰められた苔の庭園。

日の出と共に、Ovoidは周りの世界を映しはじめる。人に押され、もしくは風に吹かれ倒れると、音色を響かせ自ら立ち上がる。その周辺のOvoidも次々に呼応し、同じ音色を響かせ連続していく。

日の入りと共に、Ovoidは、自ら光り輝き出す。人に押され、もしくは風に吹かれ倒れると、その光を強く輝かせ、音色を響かせ自ら立ち上がる。その周辺のOvoidも次々に呼応し、同じ光を輝かせ、同じ音色を響かせ連続していく。

作品空間は、吹く風や雨、そこにいる人々のふるまいの影響を受けながらインタラクティブに変容し、環境と人々を作品の一部にしていく。それにより、作品と人々と環境、それから自分と他者が、境界なく連続していく。Ovoidは、風が静かで人々が何もしない時、ゆっくりと明滅をはじめる。

チームラボは色の概念を更新することを試みている。Ovoidは「固形化された光の色」と名付けられた新しい概念の色、61色で変化していく。

コケ植物は、陸上にはまだ生物のいない、岩と砂ばかりの世界に現れた、はじめての陸上生物だと言われている。コケ植物やシダ植物が現れて森ができたことにより、陸上にさまざまな動物も住めるようになっていった。

生物は、細胞内部における水が欠かせないため、体の水分が足りなくなると死んでしまう。これに対し、コケ植物は、周囲の湿度の変化により細胞内の含水率が変動する変水性という特殊な性質から脱水耐性を持ち、乾燥状態で長期間死なず、水が与えられれば生命活動を再開する。コケは、変水性であるため、空気が乾燥している時と、雨や靄があるなど濡れている時で、色も姿形も大きく変化する。

苔の間に生活しているクマムシも、周囲が乾燥すると、無代謝の休眠状態である乾眠状態になり、活動を停止するが、水が与えられると復活し活動を開始する。生命活動はないが死んだわけでもないクマムシのこの状態は、「生」でも「死」でもない第三の生命状態としてクリプトビオシス(cryptobiosis「隠された生命活動」の意)と呼ばれる。生命とは一体何なのかと考えさせられる。

※日中と日没後で作品の内容が変わります。作品が輝くのは日没後になります。
※小雨の場合は鑑賞いただけます。台風などの強風を伴う強い雨の場合は公開を中止する場合がございます。

施設概要


【チームラボプラネッツ TOKYO DMM】
住所:東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
開館時間<3月>平日 10:00~19:00、土曜 9:00~20:00、日・祝 9:00 - 19:00
※特別延長期間:3月20日(日)、3月27日(日)~3月31日(木) 9:00~20:00
※3月22日(火)は18:30閉館
※最終入館は閉館の1時間前
※開館時間が変更になる可能性がございます。公式ウェブサイトをご確認ください。
チケット料金:[大人(18歳以上)] 3,200円、[大学生・専門学生] 2,500円、[中学生・高校生] 2,000円、[小人(4歳 ~12歳)] 300円、[3歳以下] 無料、[シニア(65歳以上)] 2,400円、[障がい者割引] 1,600円

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