【詳細】アクターズ・ショート・フィルム2『物語』玉城ティナ 監督&琉花 Wインタビュー

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2022-02-01 12:00:00
2022年2月6日(日) 17:00~WOWOWで放送・配信となる『アクターズ・ショート・フィルム2』。予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指す。“映画のWOWOW”が俳優たちと立ち上げた短編映画プロジェクトの第2弾。

青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子(※五十音順)と錚々たる豪華俳優陣5名が監督を務め、各作品の主演には、青柳翔監督作に村上虹郎、玉城ティナ監督作に琉花と奥平大兼(W主演)、千葉雄大監督作は千葉雄大自ら主演も務め、伊藤沙莉とW主演、そして永山瑛太監督作に役所広司、前田敦子監督作に柳英里紗と三浦貴大(W主演)と多彩な俳優陣が集結。

今回、『物語』で監督を務めた玉城ティナと、主演を務めた琉花を直撃!モデルとして活躍する同い年の2人が、本作で監督や女優業に初挑戦。ものいわぬ美少年役・奥平大兼との撮影中のエピソードや、自分に自信を持ったり気持ちを切り替えたりするためにやっていること、コロナ禍を生きるみんなへのメッセージなどをたっぷりと語ってくれた!


Q.今回玉城さんは監督、琉花さんは本格的な女優業初挑戦とのことですが、お話が決まった時どのようなお気持ちでしたか?

玉城ティナ(以下、玉城):「映像作品を自分で舵を取って作りたい」という気持ちはそこまで強くなかったのですが「機会があれば挑戦したい」と思っていました。今回ゼロから自分の力で作り上げるのではなく、WOWOWさんのサポートも心強かったので、挑戦してみたいと思いました。

琉花:初めての経験だったので「自分にできるかな」と心配でしたが、玉城監督からお話をいただいて素直に嬉しかったです。私と同い年でこの職業をしている玉城監督が書いた台本を読んで「わかるわかる」「こういうことあるよね」と共感する部分がたくさんありました。すごく緊張しましたが「やってみたい!」という気持ちでした。
Q.お2人ともモデルとして活躍されていますが、今回ご一緒してお互い刺激を受けた部分について教えてください。

玉城:不思議でしたよね。

琉花:不思議な感じ(笑)。

玉城: 私は女優のお仕事を初めてやったときに撮影が想像以上に長期に渡ることに驚きました。今回監督としてこの作品に携わっていく中で、モデルの琉花さんを役者としてキャスティングしたのが不思議な関係性というか、自分と重なる部分も大きかったです。「映画や作品は監督の思っている部分がすべてである」と思って演技をしていたのですが、自分が監督になってみたときに、それは少し傲慢すぎるというか。そういう面も確かにあるけれど、やはり役者さんがいて、それをちゃんと扱って、生きているというふうにしていかないと、ただの平面で終わってしまうという実感がありました。今回演出側に立たせてもらったことがすごくいい経験になりましたし、初めての挑戦を私の脚本で映像として残してもらえるのがすごく光栄だと思いました。

琉花:普通の映画だったら監督がいて進めていくと思うのですが、今回撮影期間も2日間と短く、女優をやっている玉城さんが監督という異例な感じでした。玉城さんも女優の仕事をしているからこそわかる、いろいろな悩みなどがあり、やりやすさがありました。「ここやりづらいだろうな」なども全部察してくださって、そういうときにサッと私のところに来て「こうしたらいいよ」みたいな感じで教えてくださったので、この関係性でやれてすごく面白いな、と思いました。

Q.以前から何度かモデルのお仕事をご一緒されていたのですか?

玉城:ここまで話し込むようなことはなかったです。お仕事歴でいうと、琉花さんのほうが長いですし、今考えても不思議です。同い年で違う場所にいて、それでも長い間、ありがたいことに2人とも同じモデルのお仕事ができていて、今回2人とも新しい挑戦、ということでこの作品で同じ場所にいられた、というのがすごく面白いと思います。
Q.裕也役の奥平大兼さんと共演されていかがでしたか?

玉城:裕也は台詞がない役ですが、その分の難しさがあったと思います。ですが、奥平さんが持つ存在感や表情が作品のアクセントとして必要だし、編集をしてみて、そのカットが入るか入らないかによって、作品自体の重みが変わってしまう実感がありました。17歳の青年らしいところもありながら、作品ではどっしりと演技をしていただいたなと思います。

琉花:今回初めてお会いしたのですが、奥平さんがデビューした映画を撮影の前に拝見して、すごく存在感のある方だな、と思いました。この撮影では台詞もなく「どういう感じになるんだろう」と思っていましたが、寝ているけどただ寝ているのではなくて、想像以上の存在感がありました。私が演じた里奈が1人でバーッとしゃべっていて、裕也はただ横にいるのではなく、安心感があってすごくやりやすかったです。
Q.お2人は17歳の時どんな高校生でしたか?

玉城:高校生らしい高校生でしたね。思春期のまっただ中というような感じで。「ViVi」でお仕事をさせてもらっていて、遠い昔のことのように感じていますね。7年前ですからね。

琉花:私はけっこう「この間まで高校生だったのに」みたいに思っていますね。普通の高校に行っていて、勉強して学校が終わったら仕事に行く、ということが多かったです。あまり遠い昔のことには感じないんですよね。

Q.今回、恋愛の要素が感じられる作品で、2019年公開の映画『地獄少女』でも玉城さんを取材させていただいたのですが、恋愛ものとそれ以外とで、どちらが得意などはありますか?

玉城:思い出してみると恋愛ものというのはそこまでやっていない気がします。機会があればもちろんやらせていただきたいですし、それを基準で分けているわけではないので、キラキラした恋愛ものもやってみたいな、と思います。
Q.バスタブに水がたまっていくなど、ハラハラドキドキするシーンもありましたが、いかがでしたか?

琉花:バスタブのシーンは玉城さんが「この後里奈がお風呂に入るかな?」「水があふれるのかな?」みたいなドキドキ感がほしい、みたいに言っていて、それがすごく面白いな、と思いました。

玉城:バスタブが1つの象徴というかシンボルとして、心の中のタンクというか、リミッターのように見えるし。「もしかしてお風呂入るの!?」みたいなところや、その場面が描かれることで「なんでこの人水があふれているけど止めないんだろう?」といった違和感が生きてくるといいな、と思いました。
Q.10代や20代の女の子は、里奈のように「自分に自信がない」「今の状況から逃げ出したい」と思っている人も多いです。ご自身は、自分に自信を持ったり、気持ちを切り替えたりするためにやっていることはありますか?

琉花:趣味がたくさんあるので、ストレスが溜まったら写真を撮りに出かけたり、自然の中に行ったり、そうやってストレスを発散することが多いです。溜めこまずに発散するようにしています。

Q.何か悩みがあったとき、ほかの人に悩みを相談するほうですか?それとも、自分自身で解決策を見つけるほうですか?

琉花:あまり相談しないかも知れないです。休みを取って旅行に出かけたりしています。

玉城:「自信を持っていないといけないんだろうな」という部分では持つようにしていますし、それを仕事以外で発揮することはないかな、と思います。「100%自分に自信があるか」と言われたら、そういうわけではない気もします。生きてさえいれば、どこにでも逃げることができるので「逃げてほしい」と思います。

Q.玉城さんは人に悩みを相談するほうですか?自分自身で解決策を見つけるほうですか?

玉城:書き留めることが多いです。役に立つことがあるかも知れないし、イライラしたことも仕事にできるかも知れないし。私が人に相談するときは、あまり答えを求めていないときかも知れないです。ただ話を聞いてほしいとか。

琉花:里奈みたいに(笑)。

Q.ご自身で「これだけはほかの人に負けない」と自信のある部分は何でしょうか?

玉城:ボブ(笑)。

一同:(笑)

玉城:ボブ歴(笑)。なんだろう?「これだけは」というのはないかな。意外に「どうにでもなる」と思っている部分です。楽観的なところ。意外にポジティブです。

琉花:私は、あまり悩まずに気持ちを切り替えることができることです。

玉城:「自分で自分の機嫌を取れる」というのはめっちゃいいことだよね。

琉花:いろいろ趣味があって、気持ちの切り替えができます。
Q.最後に、放送・配信を楽しみにしている読者に向けて、見どころや作品の魅力、またコロナ禍を生きるみんなへのメッセージをお願いします。

玉城:コロナ禍の鬱々とした気持ちを皆さん持っていると思いますが、生きていてそういう時期に立ち会うことはないと私は思っていました。「自分の身の回りにあるものってもろいんだな」と改めて実感しました。今回の作品では1人の女性が生きていて、起きていることを淡々と話しています。里奈という女性が扉を開けて外に出たときに何が待っているかわからないけれど、ふさぎ込むのではなく何か殻を破ったり、挑戦したりする気持ちを忘れず、10代・20代はすごく大事な時期だと思うので「自分」というものを作っていってもらえたらと思います。私自身もそれを目標に生きていけたらいいな、と思います。

琉花:この作品を通して密室の空間でカウンセリングでもないですが、里奈が裕也にバーッと話をしていって、玉城さんが「吐き出せる場所があってもいいんだよ、というのを伝えられたらいいな」と言っていました。10代・20代の子はいろいろな悩みがあり、吐き出さないほうがいい人は吐き出さなくていいと思うのですが「どこか吐き出せるところがあったら、吐き出していいんだよ」ということがみんなに伝われば、と思います。

ありがとうございました。

玉城ティナ・琉花 スタイリング 入江陽子(SIGNO) 
玉城ティナ ヘアメイク 吉﨑沙世子(io) ※吉﨑のよしは土に口
琉花 ヘアメイク 上川タカエ(mod's hair)
カメラマン 中田智章


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[プロフィール]

玉城ティナ
1997年10月8日生まれ。沖縄県出身。『Diner ダイナー』『惡の華』で第44回報知映画賞の新人賞を受賞。『群像』『小説新潮』でコラムを寄稿するなど執筆活動にも定評がある。


琉花
1998年1月19日生まれ。東京都出身。ファッションモデルとして、広告・雑誌・MV などで活躍中。近年はフォトグラファーとしても活動の幅を広げている。今回が本格的女優業初挑戦。

「物語」ティザー映像


『物語』
監督・脚本:玉城ティナ
主演:琉花・奥平大兼

高層ビルに囲まれた都会の雑踏をひとり音楽を聴きながら歩いている少女(琉花)が、向かった先は、なにもない真っ白な部屋。その部屋には、ものいわぬ美少年(奥平大兼)が、ひとりベッドに横たわっている。そのベッドのかたわらで、少女は少年に向かって自分の装わない気持ちを問わず語りに語り出す。二人のスリリングな関係の行方は…。

動画概要


【アクターズ・ショート・フィルム2】
2022年2月6日(日) 午後5:00 WOWOWで放送・配信
監督:青柳翔、玉城ティナ、千葉雄大、永山瑛太、前田敦子(※五十音順)
主演:村上虹郎、琉花・奥平大兼、伊藤沙莉・千葉雄大、役所広司、柳英里紗・三浦貴大
(※監督の五十音順)
番組オフィシャルサイト:『アクターズ・ショート・フィルム2』
番組公式Twitter:@asf_wowow
番組公式インスタグラム:asf_wowow

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