映画『走れ!T校バスケット部』鈴木勝大インタビュー

特集インタビュー
2018年11月01日 19時00分

連戦連敗の雑草バスケチームの成長と奇跡を描いた、実話に基づく青春ベストセラー小説が待望の実写映画化!映画『走れ!T校バスケット部』は2018年11月3日(土)より全国公開される。

公開に合わせ連載中の【パスリレーインタビュー】第5回目は、T校バスケ部と陸上部を兼部する川久保透を演じた鈴木勝大!インタビューでは透のように決断できず悩んだ自身の学生時代についても話してくれた。

透は、陸上部と兼部するチームの俊足。仲間を大事に思いながらも、陸上とバスケを選びきれずにいる。ポジションは、スモールフォワード。透の状況とリンクする体験をしたことがある鈴木が、どんな風に悩める高校生を演じているのか注目してほしい!

SGS公式Twitterでは、質問を繋いでいくパスリレー動画も配信中!! ちなみに動画をみると次回掲載されるキャストがわかるよ♪ さらに、ラスト6人目のインタビューが掲載されたと同時に、超豪華6人のサイン入りバスケットボールが当たるプレゼントキャンペーンもスタートするからそちらも要チェック!!
Q.オファーをいただい時のお気持ちを教えてください。

鈴木勝大(以下:鈴木):「お話をいただいた時に、古澤監督と別現場で一緒に仕事をしていたんです。やっぱり2度目の現場の方が、監督とは色んなことを端折った上でコミュニケーションが取れますし、最初からある意味のアドバンテージの中から入ることができるので、凄く楽しみでした。

前現場でお話させていただく機会も多かったので、事前に役作りの面でもお話ができてよかったです」

Q.原作は読まれましたか?

鈴木:「読みました。透は、メガネで、丸坊主で、足が速くて、でもバスケは下手。それだけで面白いなって思いながら、自分の中でどう演じるかイメージを決めていたんですけど、台本が上がってきたら、実写の透はスポーツマンで、設定が180度違っていて。監督からも「かっこいい方で」っていう話があったり。正直驚きました。

でも監督から、陸上部と兼部している透を通して「自分の心地よい居場所探しがなかなかできない高校生は沢山いると思うから、そういう子たちが観た時に何かひらめきになるような役作りをして欲しい」とお話を受けて。今までは、どういうキャラにしようとか、そういうことばかり考えていたんですが、監督の言葉を聞いてから僕自身色々と想像が膨らんで。精神的に役を作っていかなきゃなって、原点に立ち戻らせていただいた一言でした。そこからは迷いなく役に入っていけました」Q.バスケは初?

鈴木:「そうですね。体育以外では初めてで。体育の時はルールも知らずにやっていたので(笑)。今回は、ルールブックも読んで勉強しました」

Q.実際にバスケに挑戦していかがでしたか?難しかったですか?

鈴木:「どちらかというと最初は楽しかったです。最初は新しいスポーツを体験している楽しさがあったんですけど、次第にバスケの難しさに気づいていってからは、自分のイメージと自分の実際の動きとのブランクを埋めていく作業がしんどかったです。でもコーチの半田さんが、熱心に暖かく教えてくださったので、苦痛では全くなく、かといって楽しいだけではなくといった感じでした」

Q.クランクイン後も撮影後に練習していたんですよね

鈴木:「やっていました。でもそれは、どちらかっていうと個々のレベルというよりもみんなで集まって、誰から誰にパスを回すかとか、プレイの確認と練習ですね。みんなそれぞれに他の仕事をかけ持っている中での事前練習だったので、合わせられていないところもあって。

僕は割とその事前練習に参加できていた方だったので、他の子たちよりはちょっと心の余裕を持ってやれた部分もあった分、楽しかったです」Q.公式Twitterで、英語禁止ゲームをみんなでやっている動画など、和気あいあいとした撮影風景が公開されていますが、撮影中に流行っていた遊びなどはありますか?

鈴木:「あ~~英語禁止ゲームやってましたね。ほかには、人狼ゲームとか。志尊が人狼ゲーム大好きみたいで、人狼ゲームのゲームセットを持ってきてくれたんです」

Q.本格的ですね(笑)

鈴木:「そう本格的なやつ(笑)。やっていく内に、みんなどんどん強くなってくるんですよ。「こんなの運だろ」って最初は言ってたんですけど、「これちょっと運じゃないらしいよ。弱いと馬鹿みたいに恥ずかしいぞ」みたいになって(笑)。3時間ぐらいぶっ通しでやってました。

あと、みんなで自転車を借りて温泉や温泉に入って、体の疲れを癒したり」Q.カメラが回っていない時の交流を通して、チームワークがより強くなっていったんですね。

鈴木:「そうですね。もともと知っていたメンバーが多かったというのもありますし、いい意味であまりやんちゃじゃない人が集まっていたので、凄く和やかでした。それが映画の役柄上の設定にも凄く合っているなと思います。

いじめられて、T校に転校してきて、和やかな雰囲気の中に入って、仲間と楽しみながらスポーツをやることの素晴らしさに気づいていくストーリーだと思うんですけど、撮影現場も同じで、本当にトゲトゲした感じがなくて、楽しく仕事をすることの良さみたいなものを毎日感じていましたね」

Q.以前から知っている方が多い現場だったからこそ、チームワークを作りやすかった?

鈴木:「そうですね。監督がみんなで話しているシーンを自由にやらせてくださって、「よーいスタート!」でみんな力が入るわけでもなく、割と普段の流れのまま楽しく会話をしている様子を撮影する瞬間も結構あって。

お互いのパーソナリティを知らないと変にエンジンをかけてしまったり、スイッチが入りすぎたり、それがちょっと芝居っぽくみえてしまうことがあると思うんですけど、そんなこともなく、自然に演じることができました。そういう面では、みんなと普段接していく中で生まれた距離感に助けられたんだなと思います」Q.仲間を大事に思いながらも、陸上とバスケを選びきれずにいる透のように、鈴木さん自身、何かと何かの間で迷ったことはありますか?

鈴木:「都度都度迷いますし、透と少し重なるんですが、僕も高校時代に陸上部を3ヵ月でやめて、バレー部に入ったんですよ。部活をやめるなんて今思えば大したことじゃない決断だと思うんですけど、高校生の僕は「本当にやめていいのか」「3年間続けるって言っちゃったし」とか。なかなか親の承諾も得られず、会社をやめるくらいの気持ちで悩んでいたことがあったんですけど、今はやめてよかったなって思います。結果バレー部に入って楽しかったですし、「よかったバレー部に入って」って思えたので。

やめた先で何をするかが大事だと思いますし、僕の演じた透が、同じような悩みを持っている人を後押しするような役であったら嬉しいと思います」

Q.自分の経験を生かせる役だったんですね。

鈴木:「そうなんです。たまたまピッタリ合っていました」Q.本作のためにGReeeeNさんが書き下ろした主題歌『贈る言葉』は、青春が詰まった曲だなと思うのですが、この曲を聴くと学生時代を思い出す、鈴木さんにとっての青春の曲は何ですか?

鈴木:「学校が湘南だったんですよ。なので海で流れていた曲を、凄く思い出しちゃうな。自分のプレイリストに入っていたわけでもなくて、曲自体リアルタイムではないんですけど、ケツメイシさんとか、大塚愛さんとか。あと、マキシマム ザ ホルモンさんの『恋のメガラバ』は、江ノ島にいくとよく流れていたんですよね。

だから僕にとっては、海で流れていた曲が当時の思い出とセットになっていて、My Favorite Songってわけじゃなかったんですけど、青春の曲って感じがします」

Q.素敵ですね

鈴木:「大音量で、夏場はラジカセで流れているんですよね(笑)。大音量の『恋のメガラバ』は凄く印象に残っていますね」<高校生に戻れるなら、どんな青春を送りたい?>
Q.特報映像のラストに映し出される“青春しかできないことがある”という言葉にちなんで、もし高校生に戻れるなら、どんな青春を送りたいですか?

鈴木:「厳しい運動部に入ってみたいなって思います。体育会系のノリを経験したことがないから凄く苦手で」

Q.でもバレー部に入っていたんですよね

鈴木:「すっごく和やかで本当にこの映画みたいな雰囲気だったんです。先輩後輩の距離が凄く近くて、「今日はちょっと遊びにいってから帰りたいから部活休みます」っていうと、「じゃあまた今度きてよ!」みたいな感じで全然許してくれて。

学校自体が3分の1以上が帰国子女でしたし、自由な校風の学校だったので、普通の学校の体育会系の部活に比べたら厳しくなかったとは思うんですけど、近くで練習をしている野球部の子をみるとちょっとした不条理の中で必死に頑張っていて、その時の僕は体験したくなかったですけど、今思うとあれはあれでいい社会勉強だったんだなって。

今この年になってから経験しなさいって言われても嫌じゃないですか。なのでそういう感情が芽生える前に、入って体験しておきたかったなと思います」Q.普段のファッションのこだわり

鈴木:「パックTをよく買います。コラボだったり、いろんなブランドが出してるので、買うことが多いです。それに1シーズンでダメになってもいいやって思えるので。

今年の夏は、上はTシャツを着て、靴下も履かずサンダルを合わせていましたね。あとは洋服の動きが好きなので、ピチッとしたものよりもラフなもの。ピチッとしたものだと体が動いている感が強く出てしまうけど、ゆったりしたシルエットだと洋服が動いているようにみえるから好きなんです」Q.最後にSGS読者に本作の見どころとメッセージをお願いします。

鈴木:「今思えば賢く切り抜けられるような悩みでも、高校生の時ってどうやってこの問題を解決すればいいんだろうとか、逃げ方とか、解消の仕方とか、知らないからこその悩みをみんな抱えていると思うんです。でも、そういうのって高校生だけじゃなくて、若い女性でも抱くことってあると思うんですよね。

映画の良いところは、自分と同じような悩みの解決の仕方のサンプルを登場人物を通してみれることだなと僕は思っていて。T校にも、背伸びしていない素直な悩みが沢山出てくるので、そんなみんなの姿を観ながら、自分のことのようにスッキリしていただけたらなと思います」

Q.教科書というか学生じゃなくても学ぶことは多そうですよね。

鈴木:「そうですね。部活や学校生活って、会社の縮図だと思いますし、そういうものが嫌味じゃなく楽しく入っている作品なので、いろんな方に観ていただけたらなと思います」[プロフィール]
鈴木勝大
1992年12月29日生まれ
神奈川県出身
[主な出演作]映画『帝一の國』(17)、『一礼して、キス』(17)。舞台「何者」(18)、「岸 リトラル」(18)、「貴方なら生き残れるわ」(18)。

[キャラクター紹介]
鈴木勝大/川久保透 役
ポジションは、スモールフォワード。
陸上部と兼部するチームの俊足。仲間を大事に思いながらも、陸上とバスケを選びきれずにいる。

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[プロフィール]鈴木勝大1992年12月29日生まれ神奈川…
<ストーリー>
連戦連敗!向かうところ負けばかりの雑草チーム「T校バスケット部」。

そんなT校に、バスケの強豪白瑞高校で1年生ながらエースとして活躍していたスタープレーヤー、田所陽一が転入してくる。
陽一は親友をイジメから救った事で自分自身が標的となり、バスケットボールを辞めていた。もう二度とバスケはしない―。

そう心に誓い、勉強に専念する陽一だったが、新たな仲間たちとの出会い、脳裏に焼き付いて離れないリングに引き寄せられるボールの軌道が、陽一を再びコートへと駆り立てる。情熱と葛藤、仲間と家族、あきらめきれない夢―。

陽一を迎えた新生「T校バスケット部」が全国大会に向けて走り出す!

映画概要
【走れ!T校バスケット部】
2018年11月3日(土)全国ロードショー!
キャスト:志尊 淳/佐野勇斗/早見あかり、戸塚純貴、佐藤寛太、鈴木勝大、西銘 駿、阿見201/竹内涼真(友情出演)/千葉雄大(友情出演)/真飛聖、YOU、竹中直人/椎名桔平
監督:古澤健(ふるさわ たけし)
原作:「走れ!T校バスケット部」(松崎洋著・幻冬舎文庫)
主題歌:GReeeeN「贈る言葉」(ユニバーサル ミュージック)

[HP] 映画『走れ!T校バスケット部』

[Twitter]@tkoubaske

[Instagram] @tkoubaske

©2018「走れ!T校バスケット部」製作委員会

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