映画『プリンシパル～恋する私はヒロインですか？～』高杉真宙インタビュー

特集インタビュー
2018年02月28日 22時27分 更新
2010年に集英社「Cookie」で連載し、累計150万部(全7巻)を突破したいくえみ綾の大人気コミック「プリンシパル」が、監督・篠原哲雄の元、今最も旬な若手キャストたちを迎え、映画『プリンシパル～恋する私はヒロインですか？～』として実写化！

まっすぐで不器用な“等身大の女子高生”＜住友 糸真＞を黒島結菜、 クールで上から目線の“俺様系モテ男子”＜舘林 弦＞にジャニーズWESTの小瀧 望がW主演。さらに弦の幼馴染で同じクラスの“ゆるふわ系モテ男子”＜桜井 和央＞に高杉真宙、糸真の友達で弦に密かに恋する“小悪魔系キラキラ女子”＜国重 晴歌＞を川栄李奈が見事に演じる。

親友と好きな人が被った、好きじゃない人に告られた、好きな人に好きな人がいた…。観たら誰かに「好き」と伝えたくなる＜全恋＞応援ラブストーリーが誕生だ！

そんな誰しもが経験したことのある等身大の恋や友情が描かれる本作で、弦の幼馴染で同じく学校の人気者“ゆるふわ系モテ男子”＜桜井 和央＞を演じた、今をときめく注目の俳優・高杉真宙に、撮影現場でのエピソードや和央の魅力や役作りについて、さらに自身の＜甘酸っぱい恋の思い出＞など映画・和央・高杉真宙の魅力を余すことなくインタビュー！
Q．和央を演じる上で、どんなところを大切にしましたか？

高杉：「出演が決まってから、初めて漫画を読ませていただいたんですが、少女漫画っぽくない作品だなと思いました。登場人物ひとりひとりの感情が凄く濃く描かれていて、割と少女漫画らしからぬ現実っぽい感じといいますか、そういうところが面白いなって。

和央というキャラクターも濃い感情を持っていて、原作の中での和央を読み解くのに凄く時間がかかりました。王子様キャラに見えるけれど、それだけじゃなく、強い信念を持っているところが僕は好きなんですよね。

演じる上で和央をただの王子様にはしたくなかったので、自分が好きな部分をちゃんと表わせられたらいいなという思いで演じさせていただきました。

そんな和央の男らしい姿が映画の中で一番見れるのは、谷村さんが演じている弓ちゃんのピアノの発表会での和央のギャップが見えるシーンだろうなって思っていたので、急にそこで男らしい部分をみせて、お客さんを困まらせないよう、それまでに王子様キャラではないですよっていうのを少しずつみせていこうと思っていました」Q．和央を演じる上で、チャレンジだったことは？

高杉：「役作りが今までのやり方と違うかなって思いますね。『プリンシパル』以降の作品から割と同じような役作りのやり方で通してきているんですけど。

最近、漫画原作の実写作品を演じさせていただく事が多いんですが、原作と台本って少し違うんです。何冊もある漫画を映画では2時間にまとめなけらばいけないので、その2時間の『プリンシパル』で完結させるためにキャラクター自体も少し変わっていくんですよ。

だから、実写になると漫画の完成されたキャラクターとは少し違った人物になるので、原作とはもちろん食い違う部分も出てくるんです。その食い違いが僕の中で多くなって「あれ？これは漫画にあったっけ？」って頭がごちゃごちゃすることが何度かあったので、『プリンシパル』では食い違いをクリアにするためにノートに書きだすようになりました。

今までは、割と頭の中だけで整理することが多かったんですけど。もちろん、漫画原作の和央らしさも入れれる部分は入れようとは思っていたので、少しずつ役づくりをしていきました」Q．和央と高杉さんが似ている部分、共感できるところは？

高杉：「自分に似ている部分となると、あんまり見当たらないなと思うんですが、和央が小さい頃女の子に間違えられたっていう部分は、自分も女の子と間違えられてスカウトされたので、似ているのかなとは思いますね（笑）そのシーンを読んだ時、「漫画に描かれているようなことなんだな」って衝撃的でした（笑）」

Q．和央の魅力

高杉：「女の子に間違えられるような、守ってもらっている存在にみえるけど、実はそうじゃなくて芯のある男気のある人物だったっていうのが、凄くかっこいいなって思います。

男としても尊敬できるキャラクターだなと思いますね」

Q．どんな所に注目して観て欲しいですか？

高杉：「人に振り向いてもらうために、ずっと想い続けるのは凄く大変なことだと思いますし、それを叶えようとする和央は相当な努力をしていると思います。そういう和央の羨ましいほど純粋で真っ直ぐな姿、王子様ではなく、人間味のある部分を観て欲しいなって思いますね。

あとは、『プリンシパル』では、色んな恋愛がでてくるので、そこも面白いのかなって。キャラクターたちの色んな感情が入り混じって、それが恋愛に繋がったり、友情に繋がったり、最後には綺麗に1本に繋がっていく姿をぜひ観て欲しいですね」Q．和央は年上の女性との恋模様も描かれていますが、高杉さんご自身は年上の女性をどう思いますか

高杉：「素敵だなって思います！和央の恋愛は自分の好きな恋愛というか。素敵だなって思える恋愛ですね。でも逆に、僕は年上の女性に相手にされるのかな？とも思いますけど（笑）

だから、和央って凄いなって思うんですよ。10歳も年上の女性に男性として見てもらおうとするのは凄いですよね。

きっと、高校生が幼稚園の子を見る時、親心のようなものじゃないかな。その親心から恋心に持っていこうとする和央は、やっぱり男気があったからだろうなって。自分ももちろん年上の女性を素敵だと思いますが、それだけ年の離れた女性に、和央のように相手にしてもらえるかですね（笑）」

Q．年上の女性の魅力ってなんだと思いますか？

高杉：「やっぱり、自分よりも年が上なので自分の知らない何年か分の知識があるのがかっこいいなって思います。あとは、頼れる存在でもあると思うし、頼ってもらいたいなって思う存在でもありますね」Q．恋心を友達に相談する場面も描かれていますが、高杉さんは友達に恋の悩みを打ち明けますか？

高杉：「自分は人に言うタイプじゃないですね。全然言わないです。人にいうのが、ただ恥ずかしいなって。悩みよりも恥ずかしいって気持ちが先行しちゃいますね（笑）

でも、好きな相手に気持ちを伝えるって面では、自分から言いたいと思います」

Q．和央と弦はみんなのものと暗黙のルールがあるほどモテモテの役を演じられましたが、高杉さん自身、高校時代のモテエピソードはありますか？

高杉：「高校の時にモテた記憶が全然なくて（笑）」

Q．先日バレンタインでしたが、学生時代にバレンタインチョコをもらったとかは？

高杉：「そうですよね！昨日ちょうど、久々のオフで2日間くらいずっと家から出ずにゲームをやりながら、出前で生きていました（笑）

高校のバレンタインは、女の子がクラスメイトみんなに配っているんですよ。それを「欲しいです」ってもらった記憶はありますね（笑）学校のバレンタインって、こんな風になっているだなって。

僕は、ゲームで例えると村人Bとかそんな感じですよ(笑) “プリンシパル”な立場ではなかったので逆に今、役としてキャーキャー言われて、不思議な感覚になりますね（笑）」Q．本作は、オール札幌での撮影。さらに黒島さん・小瀧さん・高杉さん・川栄さんのメインキャスト全員が人見知りだったとお聞きしたのですが、距離を縮めるきっかけを作ったのはどなたですか？

高杉：「小瀧くんですね！4人とも人見知りで、黒島さんと川栄さんはもともとお仕事もご一緒されていたみたいで仲良かったんですよ。だから僕ら男子は女性チームとどう仲良くなろうか悩んでいて（笑）でも、僕は小瀧くんと一緒のシーンが多いので、ちょっとずつ仲良くなっていって。そこから、女性チームと仲良くなるために小瀧くんが動いてくれて。僕は、小瀧くんについていくだけだったんですけど（笑）そうやって人のお陰で仲良くなっていきました（笑）」

Q．打ち解けたキャストとはどんなことをして過ごされたんですか？

高杉：「カードゲームをしたり、ご飯を食べたり。僕と黒島さんと小瀧くんと黒島さんは同学年で、川栄さんも年が近いので、本当に学校のような雰囲気で、こういうところで僕は青春を取り返しています（笑）」

Q．劇中で、白ニットやピンクのスウェットを着られていて、とてもお似合いでした！普段淡いカラーを使ったアイテムは着られますか

高杉：「なかなか着ることがないかもしれないです。割と白黒だったりモノトーンなものが多いですね。あと、今日の衣装もそうなんですけど、最近は緑が好きなので緑とか」

Q．春先に欲しいアイテムや挑戦したいカラーは？

高杉：「蛍光色のパーカーですね。ロンTは持っているんですけど、蛍光色のパーカーを着たくて、探しています」Q．これから俳優として、目標にしていることは？

高杉：「また一緒に仕事をしたいなって思っていただけるような、俳優さんというよりは“人”になりたいなと思っています。仕事はもちろん、仕事以外でも自分が持っているものを100％以上出していきたいです。それには、人間性も問われると思っているので、ずっとこのまま、おごらずに生きていけたらなとは思っていますね」

Q．一緒に仕事をしたいなって思ってもらえるように、課題にしていることは？

高杉：「まっすぐに真摯に役に向かっていくだけですね。自分ができることはそれだけなので。今は単純に演技が楽しくてやっていて、それ以上でも以下でもなく。

とにかく、演技に真面目に向き合って、100％が出せる人物に、役になっていたらいいなって思いますね。それが今できることの全てかなと思います」Q．等身大の女子高生が主役になる作品ですが、全ての女の子が“プリンシパル”のようになるために読者にエールやアドバイスをお願いします！

高杉：「映画『プリンシパル～恋する私はヒロインですか？～』は、等身大の女子高生が恋をして、主人公になっていくストーリーですけど、人じゃないくても何かを好きになるっていうことが重要なのかなって思います。

誰かを好きになったり、何かに興味を持つことで、自分の感覚に新しい色が加わるんじゃないかなって。僕は、今凄く仕事が好きなので仕事を通して、色んなものを見て、自分が変化していくのが凄く楽しいです。俳優業が今、僕の人生の柱でもあるので、何かそういったものが1つあったらいいんじゃないかな。

もちろん、誰かを好きになることは物凄く大変なことだと思いますし、大きな事だからこそ振り回されることも沢山あると思いますけど、振り回されることが主人公らしいことの1つだと思います。

それは恋愛じゃなくても趣味でも、何かに感情が動くって事は素晴らしいことだと思いますし、逆に動かないってことが一番楽しくないことだと思うので。

なかなか僕も大きく感情が動くことがないですが（笑）でもだからこそ、役で楽しくやらせていただいている部分があるのかなって。あとゲームと漫画も楽しいです（笑）そういう日々の色づきが大事なんじゃないかなって思います」＜甘酸っぱい恋の思い出＞

Q．本作では、いくつもの甘酸っぱい恋模様が描かれていますが、高杉さん自身、思い返すと甘酸っぱかったなと思う恋のエピソードはありますか？

高杉：「この映画とちょっと似てるかもしれないんですけど。僕、幼稚園の時に近所にいたお姉さんが初恋の相手で。お姉さんは確か高校生くらいだったと思うんですよ。それ以来お会いしてないんですけど」

Q．好きになったきっかけは？

高杉：「もともと家が近くて、よく遊んでもらっていたのがきっかけですね。お姉さんとのエピソードは覚えてはいたんですが、最近になって、そういえば和央と同じだって気づきました！」[プロフィール]
高杉真宙
1996年7月4日生まれ
福岡県出身
2009年舞台「エブリ リトル シング ’09
」で俳優デビュー。2014年、主演映画『ぼんとリンちゃん』で、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。映画『渇き。』(14)では冷酷な不良役で話題に。また、WOWOWドラマスペシャル「學」(12)、「35歳の高校生」「仮面ライダー鎧武／ガイム」(13)、「ゴーストライター」(15)などに出演。2015年、「明日もきっと、おいしいご飯～銀のスプーン～」で昼ドラ男性最年少主演を果たす。17年は『PとJK』『ReLIFE～リライフ』『トリガール！』『散歩する侵略者』、主演映画『想影』『逆光の頃』など数多くの作品に出演し、第9回TAMA映画賞最優秀新進俳優賞を受賞。2018年には、『世界でいちばん長い写真』『虹色デイズ』『ギャングース』と主演作が待機している。
Q．和央を演じる上で、どんなところを大切にしました…
Q．和央を演じる上で、チャレンジだったことは？高杉…
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Q．等身大の女子高生が主役になる作品ですが、全ての…
＜甘酸っぱい恋の思い出＞Q．本作では、いくつもの甘…
[プロフィール]高杉真宙1996年7月4日生まれ福岡県出…
＜ストーリー＞
東京の女子校でハブになり、逃げるように札幌に引っ越した住友糸真。転校初日、彼女が出会ったのはクールで上から目線だけど、親友思いの舘林弦と、笑顔が眩しいちょっと病弱な桜井和央、そして最初に優しく声をかけてくれた国重晴歌。女子の間では、“弦と和央はみんなのもの”というルールがあるにも関わらず、糸真は弦・和央と仲良くなってしまう。それをよく思わない晴歌はグループで結託し、糸真をハブの対象にしてしまう!!

しかし晴歌は弦に告って・・・?! 友情をとって仲良く過ごしたい。でも、「好き」な気持ちを伝えたい・・・。果たして、糸真は恋の主役になれるかー!?
映画概要
【プリンシパル～恋する私はヒロインですか？～】
3月3日(土) 全国ロードショー
出演:黒島結菜、小瀧 望(ジャニーズWEST)
高杉真宙、川栄李奈、谷村美月、市川知宏、綾野ましろ、石川志織、中村久美、鈴木砂羽、白石美帆、森崎博之
原作:「プリンシパル」いくえみ綾（集英社マーガレットコミックス刊）
監督:篠原哲雄
脚本:持地佑季子
音楽:世武裕子
オープニング主題歌:「プリンシパルの君へ」(ジャニーズWEST)
エンディングテーマ:「ギュッと」(Little Glee Monster)
挿入歌:「ツノルキモチ」(CHiCO with HoneyWorks)

[HP] 映画「プリンシパル～恋する私はヒロインですか？～」

©2018映画「プリンシパル」製作委員会 ©いくえみ綾／集英社

映画『プリンシパル～恋する私はヒロインですか？～』”高杉真宙サイン入りチェキプレゼント”
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