映画『アオショー!』RAN、山川ひろみ Wインタビュー

特集インタビュー
2025年09月03日 12時51分 更新

動員数累計10万人を突破した人気の舞台シリーズが、ついに映画化!!

本作は、新国立劇場で上演され、チケットがわずか2分で完売するほどの高い人気を集めた舞台『絶対青春合唱コメディ「SING!!!」~空の青と海の青と僕らの学校~』を原作に、映画版としてあらたに書き下ろした物語。舞台は、美しい海に囲まれた小さな離島・折後島。過疎化が進み、閉校が決まった島唯一の高校で、個性豊かな生徒たちが合唱を通して絆を深め、青春を駆け抜けていく姿を描く。

魅力あふれる若手俳優陣が大集結!!
主人公の飯田悉平は、新世代を牽引する8人組ダンス&ボーカルグループMAZZEL(マーゼル)のRANが務める。映画初主演で披露する爽やかな演技と、心揺さぶる歌声には大注目。W主演となる波島沫乃役を務めるのは、RANと同様に映画初主演の山川ひろみ。TVドラマ「民王R」など人気作品にも出演し、今勢いを増している注目の女優。透明感あふれる繊細な演技でヒロインを演じる。
特別出演として登場する小山慶一郎は、今作で待望のスクリーンデビュー。主人公のライバル、エリート校の合唱部部長・貴宝院理津を演じ、カリスマ性あふれる演技を存分に発揮。
主人公のクラスメイトを演じるのは、仮面ライダーエグゼイドで鮮烈デビューし、数多くの映画やドラマに出演する飯島寛騎(「愛唄 -約束のナクヒト-」「御社の乱れ正します!1.2」)、Z世代を中心に絶大な人気を誇るアーティスト「原因は自分にある。」の小泉光咲、朝ドラ、大河ドラマと話題作に出演する三浦獠太(「グランメゾン東京」「連続テレビ小説 ブギウギ」)、舞台やドラマ、CMと幅広く活躍する福崎那由他(「最高の教師」、舞台「ライチ☆光クラブ」)、TikTokフォロワー56万人、YouTubeフォロワー40万人越えの今勢いに乗る俳優、大川泰雅(TikTokアワード2023 ドラマ部門グランプリ)と、今後の活躍が期待される若手俳優が勢ぞろい。
島の教師や主人公の両親役には、田畑智子、川上麻衣子、渡辺いっけい、堤下敦、徳重聡、佐野史郎ら実力派キャストが集結。離島の温かみあふれる住人たちを深みのある演技で彩り、物語を鮮やかに支える。
―映画版から同級生役として、飯島寛騎さんや小泉光咲さん、三浦獠太さん、福崎那由他さんが参加しています。共演されていかがでしたか?

山川:皆さん、役そのままという感じでした(笑)。すごく優しいし、あったかいし、チームワークが良くて。

RAN:お芝居に対するこだわりがあって、「ここはもっとこうした方がいいよね」と言ってくださって。ちょっとしたかけ合いの中でも、飯島くんが「こういうテンションでやってみようか」など、声をかけてくださったりとか。みんなで楽しむシーンは、ほぼそのままのテンションでやったりとか。意識の共有の仕方が皆さんすごい上手だなと感じましたね。

―皆さんに引っ張ってもらったというか、空気を作ってもらったんですね。

山川:私たちが初めての映像作品だったので、めちゃくちゃ引っ張っていただきました。

RAN:先輩方ばかりでした。 ―采高合唱部のカリスマ部長・貴宝院役で小山慶一郎さんが出演されていますが、共演されていかがでしたか?

山川:存在感がありました。皆さんに声をかけて、すごく場を和ませてくださって。焼肉弁当を全員分差し入れしてくださって、士気も高まりました。

RAN:僕は撮影自体は2日しかご一緒してないのですが、一発目のシーンが貴宝院とバチバチすると言うか、ライバル視するシーンでした。小山さんから後から聞いた話なのですが、やはり対立関係があるので、お話する機会を​​あえて​​少なくしていたそうなんです。


―RANさんと、わざと距離を置いていたのですね。

RAN:そうしていただいていたみたいです。そのおかげもあって、貴宝院が登場してから対立して去っていくシーンまで、自分の中でリアルな感情が生まれました(笑)。小山さん演じる貴宝院に対して、「なんだ、この人」みたいな感情がしっかり生まれたというか(笑)。そういう雰囲気を作れるのも素晴らしいなと思いましたし、実際にそう思わせるカリスマ性を感じました。 ―ご自身は振り返ってみて、どんな高校時代を過ごしていたと思いますか?

RAN:僕は田舎でのどかに過ごしていました(笑)。地元は電車の本数があまりなくて、車や自転車で移動する環境だったので、この映画の世界観に近いですよね。自転車通学で、走りながら自然が見えるところとか。

山川:私は東京出身なので多分真逆で、電車もどんどん来るし、アスファルトに囲まれて育ちました。放課後は原宿か渋谷に行って遊んで、という感じでしたね。

RAN:シティーガールですね。僕はカントリーボーイです(笑)。

山川:ファッションが大好きだったので、制服がない学校に行きたくて、猛勉強して私服で通学できる高校に行きました。毎日原宿系の服装をしておしゃれして出かけるのが、青春時代は大好きでした。


―高校生のうちにやっておいてよかったことはありますか?

RAN:なんだろう?友達と遊ぶことですかね(笑)。僕は毎日ダンスのレッスンに行っていて、友達と遊ぶ時間がなかなか作れなかったので、もっと遊んでおけばよかったと思います。高校生の時にしかできない遊びもあるじゃないですか。それをちゃんとやっておいたほうがいいよと、先輩づらして言っておきます(笑)。


―山川さんはいかがですか?やはり、私服で通学できたのが思い出ですか?

山川:そうですね。やはり10代や20代の皆さんにとって、その時にしたい格好がいろいろあると思うので、周りの目を気にしすぎずに、今の自分を表現することや、好きなことにチャレンジしてほしいなと思います。 ―本編を観て、青春らしさを感じたシーンや「このシーンいいな」と思ったシーンについて教えてください。

RAN:折後島高校の生徒みんなで合唱の練習をするシーンや、日常の何気ないシーンでのセリフの掛け合いなど、みんなが経験するであろうことですが、自分が演じてみて、こういうのも青春らしくていいなと思いました。

山川:私は両親とのシーンがあるのですが、渡辺いっけいさんと川上麻衣子さん演じる両親に自分の思いを話して、察してもらって、温かく励ましてもらうシーンが、すごくいいなと(笑)。 私自身はあまり親に相談しないので、こういう関わり方もいいな、家族愛って素敵だなと思いました。 ―お2人の歌声がすごく素敵で、しんみりした気持ちになりました。ご自身の合唱にまつわる思い出や、好きな音楽について教えてください。

RAN:ダンスをやっていたので音楽は元々好きでしたが、アーティストになってから音楽の聴き方が変わりました。一番は、歌詞やメロディに耳を傾けるようになりましたね。歌詞をしっかり伝えるみたいな部分は、音楽や歌の良さとして大切にされてきていると思います。歌を届けるというのは、言葉で言うと簡単なのですが、いろいろな感情とか、声色一つで伝わり方も変わるなと、アーティスト活動をしていて思います。この映画でも、主人公・悉平のまっすぐな気持ちとか、沫乃に対しての気持ちが乗った歌声が飛んでくると思うので、そういうところを聴いてほしいなと思います。自分自身も演じていて「歌ってこういうことだよな」みたいな気づきがありました。

山川:合唱コンクールはすごく好きで毎年頑張っていました。やはり合唱って大人数で歌うけど、みんな前を向いているじゃないですか。お互い顔を見合っているわけではないですが、空気の響きとか、熱量とかで、みんながどれぐらい真剣かとか、どういう気持ちで歌っているかとか、すごく伝わってくるので、不思議だなと思います。会話しているわけではないのに、その人の熱量や気持ちがわかるのが素敵だなと思うので、そういうところがこの映画で伝わったらと思います。言葉にしなくても伝わる気持ちみたいなものが、音楽って素敵だなと一番思うところです。 ―公開を楽しみにしている読者に向けて、見どころを教えてください。

RAN:主人公が何気なく言ったことがきっかけで、みんなが一つになって一つのことに挑戦していくお話です。挑戦することやきっかけを作ることって、簡単なようで意外と難しいと思います。中高生の皆さんは「恥ずかしい」とか「どう思われるんだろう」と気にする時期でもあると思うのですが、自分を信じて、本当にやりたいと思うのであれば、やってみてほしいなと思います。悉平は行動するタイプの人間なので。

―「飯田悉平=いいだしっぺ」ですものね(笑)。

RAN:そうなんです。「自分はこういうことをしたいし、やってみたいし、言いたいことがあるな」と思ったら、悉平の姿を見て「できそうだな」「自分もやってみようかな」と思っていただければと思います。

山川:沫乃は最初、心を閉ざしてしまっているのですが、10代にもそういう子って多いのかなと思います。「勇気を出して一歩踏み出したら、こんなに仲間がいて、素敵な景色が見えるんだよ」というのを知れば、沫乃のように素晴らしい経験ができるのではないかと思います。この映画を通して、自分の心を開けてみようかなと思っていただけたらと思います。

―ありがとうございました。


[プロフィール]
RAN
2002年8月23日生まれ、熊本県出身。
SKY-HI率いるBMSGのダンス&ボーカルグループMAZZEL(マ―ゼル)のメンバーとして活躍中。数多くのダンス大会で受賞歴を持つ。舞台『絶対青春合唱コメディ「SING!!!」-空の青と海の青と僕らの学校-』で演技に初挑戦し、多くの観客を魅了した。本作が映画初主演。​

​​山川ひろみ​
1990年5月13日生まれ、東京都出身。​
2013年日テレジェニック審査員特別賞を受賞。数多くの舞台で主演、ヒロインを務め、2024年からは映像分野に進出。ドラマ「民王R」(テレビ朝日)、「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私- 」(日本テレビ)等に出演し、活動の場を広げている。本作が映画初主演。​ ―お2人とも映画初主演ということですが、出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

RAN:僕は映画やドラマを観るのがすごく好きで、実際にお芝居をするということに対しても興味があったので、こういうお話をいただけて、本当に嬉しかったです。初めて経験した舞台作品が映画化するということで、すごく思い入れの強い作品になりました。

山川:私も率直に嬉しいな、という気持ちが一番でした。「自分でいいのかな」と思う部分もあったのですが、お話をいただいたからには頑張ろうと決意を固めました。


―映画の撮影現場を経験してみて「こういうシーンはこうやって撮っているんだ」など、新しい発見はありましたか?

山川:「一つのシーンにこんなに時間をかけるんだ」と思いました。何テイクも撮って、いい部分を繋げて使ってくださっていると思うのですが、自分が映像作品を観ているときにバーっと流れていくような一瞬のシーン、景色などにも、一つ一つこだわっているということを初めて知りました。頑張らなきゃと改めて思いました。

RAN:主人公が仲間や街の人などたくさんのキャラクターと触れ合う中で、気持ちの切り替わりの部分で苦戦しました。完成した作品を観ると、主人公の気持ちの変化が始まりから終わりまで、綺麗な流れになっていますが、撮影だと順番が変則的で、最初に後ろのほうのシーンを撮影することもあって。初めましてなのか、既に仲がいいのか、相手との空気感を作る、気持ちを見せるというのがすごく難しかったです。

―舞台の稽古では、基本は順番通りなのですね。

RAN&山川 :そうなんです。

―舞台版からパワーアップしたと思う部分と、逆に「ここは変わらないな」と思う部分について教えてください。

RAN:パワーアップした部分は、やはり景色がリアルに観られることですね。朝だったり夜だったり、屋外だったり室内だったり。あとは道具もそうですよね。

―沫乃が自転車に乗っているシーンは、すごくよかったです。

山川:ありがとうございます。

RAN:自転車もそうですし、船に乗るシーンなどはやはり舞台ではできないので、言葉ではなくしっかり動きとして皆さんに見てもらえるというのは、舞台を知っている人にとってはさらに面白くなるし、わかりやすく観ていただけるのではないでしょうか。変らない部分でいうと、なんでしょうかね?

山川:映画オリジナルシーンも沢山含まれているのですが、やはり込められているメッセージは変わらないなと思います。歌を通して気持ちを伝えて、それがどう広がっていくか。そこは変わらず楽しんでいただけると思います。
―映画版から同級生役として、飯島寛騎さんや小泉光…
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​作品概要
映画『アオショー!』​
9月5日(金) TOHO シネマズ日比谷ほか全国公開!​
​​キャスト:RAN (MAZZEL) 山川ひろみ​
​​小山慶一郎(特別出演)​
飯島寛騎 小泉光咲(原因は自分にある。) 三浦獠太 福崎那由他 大川泰雅​
堤下敦 (インパルス) 田畑智子 徳重聡 渡辺いっけい 川上麻衣子 佐野史郎 ほか​

​​監督:山口 喬司​

​​主題歌:moon drop「ブルーフィッシュ」(Getting Better / ビクターエンタテインメント)​

​​配給:ギグリーボックス​

©2025 映画『アオショー!』製作委員会​

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