劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』原 菜乃華&間宮祥太朗 Wインタビュー

特集インタビュー
2025年08月28日 16時00分

1865年にルイス・キャロルが⽣み出し、今もなお世界中で読み継がれ、数多く映像化されてきた名作『不思議の国のアリス』が、⽇本で初の劇場アニメーション化!劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』が8⽉29⽇(⾦)より全国公開。

本作は松竹株式会社と株式会社TBSホールディングスが資本業務提携に合意して以来、初めての共同幹事作品。アニメーション制作を「SHIROBAKO」『劇場版プロジェクトセカイ 壊れた世界と歌えないミク』等を手掛けるP.A.WORKS、監督を「色づく世界の明日から」「白い砂のアクアトープ」の篠原俊哉、脚本を「薬屋のひとりごと」「アオのハコ」の柿原優子、そしてコンセプトデザインを「ファイナルファンタジー」シリーズの新井清志が担当するほか、実力あふれるドリームチームがアリスの世界に挑む!

ある日、‟不思議の国”に迷い込む大学生・りせ役には、アニメ映画『すずめの戸締まり』で主演を務めた原 菜乃華。就活真っ只中で、真面目で几帳面な性格ながら、なかなかうまくいかない日常に悩む不器用な女子という役どころだ。そんなりせと一緒に様々な出会いをしながら旅をするアリス役には、実写映画『はたらく細胞』で血小板役を演じたマイカ ピュ。「大丈夫よ!だってここはワンダーランドなんだもの」と、純粋無垢な笑顔で冒険の扉を開く。

りせをワンダーランドへ誘う執事・浦井洸には、間宮祥太朗。りせにとっては、少し年の離れた親戚のお兄さんのような存在だ。「時間がない!忙しい!」と口にするせっかちな白ウサギ役には、山口勝平。ミステリアスなまなざしのチェシャ猫役には、森川智之。ハートの女王役には、松岡茉優。マッドハッター役には、山本耕史。ハンプティダンプティ役には、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)。SNS映えに翻弄される青虫役には、山本高広。三月ウサギ役には、八嶋智人。また、りせにたくさんの大切なことを教えてくれる祖母・安曇野文子役には、戸田恵子。

秘書・浦井洸やおばあちゃんといった“現実世界”のキャラクターたちと、“不思議の国”の住人たち、それぞれがりせの旅を彩る存在として描かれていて、物語にさらなる奥行きが生まれている。“ふつうじゃない”世界に迷い込んだりせが、ひとクセもふたクセもあるキャラクターたちとの出会いの中で、どんな冒険を繰り広げるのか。劇場での“ふしぎな冒険”を、どうぞお楽しみに!

今回、本作で大学生・安曇野りせを演じた【原 菜乃華】と、りせをワンダーランドへ誘う執事・浦井洸を演じた【間宮祥太朗】を直撃!お互いの声のお芝居を聞いた印象や、アフレコの際に大変だったこと、ご自身のイチオシのキャラクターのほか、進路に悩むSGS読者に向けてメッセージも寄せてくれた!
Q.『不思議の国のアリス』が、⽇本で初めて劇場アニメーション化されます。出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

間宮祥太朗(以下、間宮):菜乃華が主人公をやるので、ということでお話をいただいたので、少しでも力になれればと思いました。

原菜乃華(以下、原):ありがとうございます!そう言ってくださって嬉しいです。私はアニメーションに声をあてるのを初めてやったのが「すずめの戸締まり」という作品で、その時に身をもってプロの声優さんのすごさを感じました。もうアニメの声優をやることはないのかなと思っていたので、お話をいただいたときは不安な気持ちもありましたが、シンプルにすごく嬉しかったです。Q.お互いの声のお芝居を聞いてみて、いかがでしたか?

原:私は間宮さんの声が大好きで、素敵だなと思います。強いけれど、柔らかくて。包み込んでくれるような包容力のある声質で。アニメーションで間宮さんの声をじっくり聞けるのが嬉しいというファンの方もたくさんいるだろうなと思います。

間宮:僕は「圧倒的にうまいな」と思いました。今回ご一緒すると聞いてから「すずめの戸締まり」を観たのですが、もう力がありすぎて(笑)。

原:そんなことはないです(笑)。

間宮:プロの声優さんではなく、俳優が声優をやる場合、どうしてもその人の姿が見えるというか、「俳優の誰々さんが演じている」という印象があると思うのですが、菜乃華はそれを感じさせなくて。りせや鈴芽にしか見えなくて、物語と主人公がバーンと入ってくるから、それがすごいなと思いました。

原:ふふふ、嬉しい(笑)。

Q.間宮さんから見て、原さんの声の演技で「あのシーン良かった」「頑張っていたな」と思ったシーンについて教えてください。

間宮:ラップですね。台詞も入れてラップして、あれは大変だと思います。

Q.ラップの練習はどれぐらいされたのですか?

原:おうちで結構練習しました。楽しんでやっていました。Q.りせと原さんはどんなところが似ていると思いましたか?

原:りせはすごく共感しやすいキャラクターだなと思っていて。石橋を叩いて渡るタイプというか、はみ出したことや大胆なことをあまりしてこなかった子だなと。そういう慎重な面やあまり器用ではないところが似ているのかなと思います。

Q.間宮さんから見て、りせと原さんとで重なる部分はありますか?

間宮:僕は、菜乃華は結構大胆な芝居をするし、本番でも大胆に飛び込むタイプ、大きな表現をするタイプだと思っていて。今の菜乃華のお話を聞いて「え?そうかな?」と思いました。

原:(笑)。

間宮:多分そこまでの準備の段階ではいろいろと慎重になって石橋を叩いている部分はあるのだろうけれど、やるとなったらドンって飛び込める人だなと思います。Q.完成した映像を観てワクワクしたシーンや、ドキッとさせられたシーンについて教えてください。

原:私はやはり(間宮さん演じる)浦井さんとのシーンがとても好きです。りせが一番素に近い姿を晒せるのが、きっと浦井さんなのかなと思っていて。ずっと昔から憧れのお兄さん的立ち位置の浦井さんとの空気感みたいなのがいいなと思います。この2人にもいろんな背景があるのかなと、考えさせられるようなシーンが好きです。Q.今回アニメ声優としてのご出演ですが、アフレコの際に大変だったことや、難しかったことについて教えてください。原さんは「すすめの戸締まり」からパワーアップできた部分はありますか?

原:パワーアップできているのかどうかわからないのですが(笑)、2回目なので、前回よりは楽しんでマイクの前に立てたかなというのはあります。ワンダーランドの中でりせが体を動かして何かをするというシーンが多いので、その時の息遣いや、実際に動いている様子は、前作で教えていただいたことをきちんと活かせたのかなと思います。

間宮:僕は全てが難しかったです。慣れていない身からすると、まずアニメーションの台本の読み方から難しくて。どういう表現になっていくのかが、やはり字で読んでいるだけでは全然わからなかったので、ずっと新鮮でした。Q.マイカ ピュさん演じるアリスのキャラクターについてはどう思いましたか?

原:私はほぼマイカちゃんとずっと一緒にアフレコをしていたのですが、すごくアリスに似ていて。無邪気で愛らしくて、わんぱくで。アリスそのままでいてくれたので、りせとして声を吹き込む時もマイカちゃんがいてくれるとやりやすかったですし、可愛くて一緒にいて和みました。「好きな色なあに?」って聞いてくれて「赤と黒が好きだよ」と言ったら、次の日にその色の輪ゴムで指輪を作ってきてくれました。

Q.素敵ですね。

原:「結婚したいってこと?」と聞いたら「違います!」と言われて(笑)。面白いし、自分の意見をはっきり言えるし、しっかりしていてかっこいいなと思います。ずっと引っ張ってもらっていました。

間宮:僕は取材の時に初めてお会いして、すごくしっかりしているなと思いました。天津爛漫ですよね。Q.白ウサギ、チェシャ猫、ハートの女王、マッドハッター、ハンプティダンプティ、トランプ兵など、アリスの物語でおなじみのキャラクターもたくさん登場します。ご自身のイチオシのキャラクターを教えてください。

原:私はチェシャ猫が大好きで、森川智之さん演じる「人生の先輩」感が漂う、イケメンボイスの渋いチェシャ猫が新しすぎて。チェシャ猫って声も高くて、ちゃらんぽらんで、怖くて、不気味で、みたいなイメージだったのですが、このチェシャ猫もありだなと思いました。こんなチェシャ猫がいたらついていきたくなると思いましたし、人生相談をしたくなる声だなと思いながら観ていました。

間宮:僕は青虫です。⼭本⾼広さんの声が、いろんな音が出ていてすごいなと思いました。Q.「進路で悩んでいる時に、芸能人の方々のインタビューを読んで考え方が変わった」という方も多いです。10代から20代の読者に向けて、メッセージをお願いします。

原:主人公のりせと同年代の方々には、とても刺さるというか、心に残る台詞や、気づきをたくさんもらえる作品だと思います。将来のことで悩む時期だと思うのですが、SNSが身近にあって、自分でも気づかないうちに自分が本当に好きなものや、自分の意見がぼやけていってしまう時代だと思います。この作品を観て、改めて「自分ってどういう人だったっけ」という風に立ち返ってもらえたらいいのかなと思いますし、明日の糧になるような作品だと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

間宮:進路に関してのアドバイス的なことは言えないのですが、就職するというのはとてつもない決断だと思います。学生から社会人になるということで、押しつぶされそうなプレッシャーを感じるかもしれないですが、転職する人もいますし、押しつぶされるぐらい追い込まずに、生きて生活しているだけで偉いと思ってほしいです。
Q.自分の好きなことを信じて、行き先も決めていけばいいということですね。

間宮:向かう方向が途中で変わったとしても、それは全然問題ないと思います。

原:「自分の好きを取り戻す物語、りせが自分の好きを取り戻していく物語です」という風に監督からお話があって、本当にその通りだなと思いました。透明人間になってしまったりせが、自分の好きなものを思い出していくというのが、私は観ていてすごく心に来ました。きっと同じような悩みを抱えている人もたくさんいると思うので、少しでも心の支えになれたらと思います。

ありがとうございました。[原 菜乃華]
ヘアメイク:馬場麻子
スタイリスト:山田安莉沙

[間宮祥太朗]
ヘアメイク:三宅茜
スタイリスト:津野真吾(impiger)
衣装協力/FORTUNA HOMME、Paul Smith

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[プロフィール]

原 菜乃華
2003年8月26日、東京都生まれ。
『はらはらなのか。』(17)で映画初主演を果たし、以降、映画『罪の声』(20)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(23)など話題作に次々と出演。ヒロイン「岩戸鈴芽」役に抜擢された興行収入100億円を突破したアニメーション映画『すずめの戸締まり』(22)で第18回声優アワード・新人声優賞、映画『ミステリと言う勿れ』(23)では第47回日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞。2024年はW主演を務めた映画『恋わずらいのエリー』、ドラマ&映画『【推しの子】』、2025年にはNHK連続テレビ小説「あんぱん」へ出演するなど、いま大注目の若手俳優。
TVドラマ「ちはやふる-めぐり-」(日本テレビ)が 7月9日より放送中。

間宮祥太朗
1993年6月11日生まれ。神奈川県生まれ。
2008年、TVドラマ「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」で俳優デビュー。
2017年『全員死刑』で映画初主演、18年にはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演し人気を博す。2020年、『殺さない彼と死なない彼女』で第29回映画評論家大賞主演男優賞を受賞。近年では、映画『破戒』(22)、『変な家』(24)、『劇場版ACMA:GAME 最後の鍵』(24)、TVドラマ「ナンバMG5」(22)、「ACMA:GAME アクマゲーム」(24)、「イグナイト -法の無法者-」(25)など主演作が相次ぐほか、映画『東京リベンジャーズ』 シリーズ、『アンダーニンジャ』(25)など数々の話題作に出演。失敗しないように空気を読んでるはずなのに、
みんなと同じようにやってるのに、
なんでうまくいかないんだろう――

⼈⽣に迷っていた⼤学⽣の安曇野りせは、
ある⽇、亡き祖⺟が遺した招待状に導かれて、“不思議の国”へと⼊り込んでしまう。
そこでアリスという少⼥と出会い、⼀緒に旅をすることに。

⽩ウサギや⻘⾍、ハートの⼥王にトランプ兵、マッドハッターと三⽉ウサギ、ハンプティダンプティ、 双⼦のトゥイードルダムとトゥイードルディーにチェシャ猫に……
次々にりせの前に現れるへんてこりんな不思議の国の住⼈たち!
そして、巻き起こるハチャメチャな⼤騒動!?
アリスとめぐるとびっきりおかしな冒険で、りせはどんな未来を選ぶのか――
この冒険で、明⽇がきっと笑顔に変わる
本予告
Q.『不思議の国のアリス』が、⽇本で初めて劇場アニ…
Q.お互いの声のお芝居を聞いてみて、いかがでしたか…
Q.りせと原さんはどんなところが似ていると思いまし…
Q.完成した映像を観てワクワクしたシーンや、ドキッ…
Q.今回アニメ声優としてのご出演ですが、アフレコの…
Q.マイカ ピュさん演じるアリスのキャラクターについ…
Q.白ウサギ、チェシャ猫、ハートの女王、マッドハッ…
Q.「進路で悩んでいる時に、芸能人の方々のインタビ…
Q.自分の好きなことを信じて、行き先も決めていけば…
[原 菜乃華]ヘアメイク:馬場麻子スタイリスト:山田…
失敗しないように空気を読んでるはずなのに、みんな…
映画概要
【不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-】
2025年8月29日(金) 全国公開
声の出演
原 菜乃華 マイカ ピュ
⼭本 耕史 ⼋嶋 智⼈ ⼩杉 ⻯⼀(ブラックマヨネーズ)
⼭⼝ 勝平 森川 智之 ⼭本 ⾼広
⽊村 昴 村瀬 歩 ⼩野 友樹 花江 夏樹 / 松岡 茉優
間宮 祥太朗 ⼾⽥ 恵⼦
原作:『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)
主題歌:SEKAI NO OWARI「図鑑」(ユニバーサル ミュージック)
監督:篠原 俊哉
脚本:柿原 優⼦
⾳楽:コトリンゴ
配給:松⽵
製作幹事:松⽵・TBSテレビ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「不思議の国でアリスと」製作委員会

公式サイト:劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』
公式X:@alice_movie2025
公式Instagram: @alice_movie2025

©「不思議の国でアリスと」製作委員会

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