映画『⼤きな⽟ねぎの下で』藤原大祐&窪塚愛流 Wインタビュー
特集インタビュー
2025年02月07日 19時00分
爆風スランプ不朽の名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた映画『大きな玉ねぎの下で』が、神尾楓珠・桜田ひよりを主演に迎え、絶賛公開中!
今年でデビュー40周年を迎えた人気ロックバンド・爆風スランプが1985年にリリースした「大きな玉ねぎの下で」。楽曲、映画のタイトルにもある「大きな玉ねぎ」とは、日本武道館の屋根の上に光る擬宝珠を指している。ペンフレンドの文通相手と初めて武道館で待ち合わせる淡く切ない恋模様が心地よいバラードソングとなり、数多くの人の心を震わせてきた。のちに「大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い」とリメイクされ、15 枚目のシングルとしても発売。発売当時から瞬く間に話題となり、2000年代に入っても多くのアーティストがカバーし、今もなお歌い継がれている。そんな名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた本作が、大きなスクリーンであなたを待っている!
夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている丈流(神尾楓珠)と美優(桜⽥ひより)。
同じ場所にいるのに会ったことがない2人を繋ぐのは、連絡用のバイトノート。
顔も知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下で会う約束をするが―。
一方30年前、同様に顔を知らない文通相手との恋があった。
時を超えた2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が―。
今回本作で、三浦に住む平成初期の高校生・⻁太郎(こたろう)を演じた【藤原大祐】と、⻁太郎の親友・大樹(たいじゅ)を演じた【窪塚愛流】を直撃!「大祐」「愛流」と呼び合う2人。普段から仲がよく、今回が3回⽬の共演だという。一緒に演じてグッと来た部分や、「大きな玉ねぎの下で」の歌詞のお気に入りポイント、1980年代の楽曲を聴いた印象、もし紙とペンがあったら何を書く?、平成生まれのSGS読者に向けた見どころなど、和気あいあいとした対談インタビュー♪
Q.1980年代の高校生を演じるにあたって、ご自身で調べたことについて教えてください。
窪塚愛流(以下、窪塚):草野監督が「当時の映像作品を観て、参考にして」とおっしゃって。
藤原大祐(以下、藤原):「昭和の映画っぽく作りたい」ということで、参考の映像をいくつか拝見しました。監督が「若干早口で、お互いの会話のラリーのテンポを上げてほしい」と。現代の間の取り方より、昭和の映画は結構テンポが早かったそうなんです。
Q.監督に言われる前から知っていたことや、この時代のことで興味があったことはありましたか?
窪塚:カラオケで80年代の曲を歌うことはあります。
藤原:僕は音楽が好きなので、ラジカセにめっちゃ興味があります。家でもレコードで音楽を聴いています。
窪塚:すごくおしゃれだね。
藤原:(笑)。カセットテープもいいなと思います。普段カセットテープを触る機会はほぼないのですが、僕たちは放送部の役なので、作中でカセットテープを触るシーンが多くて。いいなと思いました。
Q.「ペンフレンド」として、手紙で繋がる関係についてはどう思いましたか?
藤原:僕はめちゃくちゃ手紙を書く人なので、記念の出来事があったら家族とか友達とか、それこそ一緒に働いているチームのメンバーの方々にも送っていて。手紙というものには馴染みがあります。
窪塚:僕も家族や友達など、誕生日には手紙を書いていて。手紙は想いが深く伝わるので好きです。
[藤原大祐]
ヘアメイク:佐々木麻理子
スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)
ニット/4,950円(税込)
シャツ/4,950円(税込)
共にCASPER JOHN(キャスパージョン)
《お問い合わせ先》
Sian PR(シアン PR)
TEL 03-6662-5525
その他、全てスタイリスト私物
[窪塚愛流]
ヘアメイク:WANI(orange)
スタイリスト:上野健太郎
Q.劇中で演じている虎太郎と大樹は割と正反対な性格かと思うのですが、それぞれお相手を見て、役との共通点として感じた部分について教えてください。
藤原:台本を読んだ時に「大樹を演じるのは愛流がいいな」と思っていて。そしたら本当に愛流でした。
窪塚:そう言ってくれていたよね。
藤原:嬉しかったですね。3回目の共演というところも含めて、僕との関係値もあって。ビジュアルのイメージも愛流だったんですよ。僕より背が高くてクールな人がいいな、と。キャラクターもハマりそうだなと台本を読みながら思っていて。「これ愛流じゃん」と思って読んでいたら本当に愛流でした。
Q.内面の部分で、窪塚さんと大樹の共通点はありますか?
藤原:内面でいうと、今回大樹の方が役作りをしていたんですよね。大樹はオーバーに演じるというプランだったので。
窪塚:普段の自分はどちらかというとボソボソ話す感じですが、今回はオーバーに、体を大きく使って表現しました。1980年代に生きている人を演じるのは初めてで、現場で探りながら作っていきました。相手役が大祐ですごく安心しました。何でも受け止めてくれる包容力があって。僕が思う虎太郎と大祐の共通点は「真面目で丁寧」。虎太郎は大樹のことをすごく理解しているし、大祐も僕自身のことをすごくわかってくれている。最初に台本を読み合わせした時点で噛み合ったというか、いろんな挑戦ができてお芝居していてめっちゃ楽しかったです。
Q.演じる前にお互いに連絡を取ったりとか、お話ししたりはされたのですか?
窪塚:「僕たちは過去のパートを演じるけれど、見てくださった人の記憶に残る2人がいいね」と話していて。
藤原:そうだね。台本を読んでいる時に、この役がすごく際立って見えたんですよ。なので「台本に忠実に、なんならそれを超えるぐらい、俺たちで爪痕を残してやろうぜ」みたいな話はしました。
Q.今回演じた中で「ここはちょっと驚かされた」「一緒に演じてグッと来た」みたいなことがあれば教えてください。
藤原:愛流とお芝居していると、その役の台本に書かれていない部分まで思い浮かんでくるんです。「ふざけんなよ」という一言についても「これめっちゃ昔から言ってきたんだろうな」とか。作品の中では幼馴染だったとしても、実際は幼馴染ではないので、役者同士そこの背景を掴むのが一番大事だったりするなと僕は思っていて。愛流とやるとそこは全然問題なく、本当に幼馴染みの気分で役に挑めました。
窪塚:僕は正直同世代の俳優さんの中で一番大祐と共演しているからこそ、本番で「ヨーイ、スタート」となった瞬間、本当に役にのめり込めます。お芝居するうちにいろんな感情が湧き出てくるし、安心して気持ちよくお芝居できました。大祐のおかげで没頭できたし、本当に感謝しています。
Q.本作は「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされていますが、この楽曲を聴いてどんな感想を持ったかと、歌詞のお気に入りポイントについて教えてください。
藤原:台本を読みながらこの曲を聴くと、より解釈が広がって楽しいなと思いました。
窪塚:僕は「若すぎるから 遠すぎるから」という歌詞が好きです。
藤原:僕は「二人の恋は つのるほどに 悲しくなるのが宿命」というのが、すごく共感しますね。
Q.藤原さんはシンガーソングライターとしても活動されていますが、こういう80年代の楽曲や、爆風スランプさんのほかの楽曲を聴いてみて、どんな印象を持ちましたか?
藤原:現代の楽曲はセオリーがあったり、音の配置や語感にこだわっていたりして、テクニカルな部分も増えてきているのですが、やはりこの時代は魂で歌詞を綴っていて、魂で楽器を弾いているというのが伝わってくるので、グッときますよね。ライブ感があるなと思います。
窪塚:80年代の楽曲は、いかにも昭和時代の歌だなと思います。歌詞がストレートで魂がこもっているし、自分が経験したことのない内容の歌詞でも、すごく刺さります。
Q.挿入歌や主題歌はasmiさんが歌っていますが、こちらは聴いてみていかがでしたか?
窪塚:爆風スランプさんは男性の力強い歌声ですが、こちらは女性の歌声でちょっと甘くて。桜田ひよりさんが演じている美優の目線というか女の子目線で、いい意味で違う歌に聴こえるなと思いました。
Q.SGSは15歳から25歳までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者層です。今回高校生の役でしたが、ご自身は振り返ってどんな高校時代を過ごしていましたか?
窪塚:いちごオーレを学校の購買で必ず買って、飲んでいました。
藤原:めっちゃかっこいいじゃん。紙パックとコッペパンを買って歩いているやつってかっこいいんですよ。
窪塚:ちょっと狙ってた(笑)。
藤原:狙ってたでしょ。この身長で、このスタイルで、紙パックを飲みながらコッペパンを持っているのがかっこいい(笑)。
Q.藤原さんは高校時代に毎日買っていたものや、よく食べていたものはありますか?
藤原:僕は母のお弁当です。肉そぼろとか、卵焼きとか。オクラの肉巻きも美味しかったです。
Q.今回登場人物たちの待ち合わせ場所として日本武道館が登場します。日本武道館にまつわる思い出や、好きなアーティストのライブにまつわる思い出があれば教えてください。
窪塚:僕、武道館には行ったことがないんですよ。
藤原:僕はアーティストとして武道館に立ちたいです。ライブは何回も見させていただいたことがあるのですが、やはり由緒正しきというか、この作品にとってもすごく大切な場所として描かれています。アーティストとしてやはり夢の舞台の一つとして、いつか立ちたいなと思います。
Q.今回文字でのやり取りが大事なシーンになっています。作中で神尾楓珠さん演じる丈流が「ファイトマーク」を書いていますが、ご自身が紙とペンがあったらついつい書いてしまう文字やマークなどはありますか?
窪塚:僕は最近絵を描くのが趣味で、ずっと龍を描いています。昔から龍がすごく好きで。神社にあるような龍とか、実家にも龍の絵が飾ってあって。僕が今使っているiPhoneケースも龍の絵が描かれたものを使っています。
藤原:僕は音楽のコードですね。思いついたコードをバーッて書いて。
窪塚:自分で作曲するの、すごいよね。
藤原:思いついたいい感じの歌詞をメモすることもありますね。
Q.普段からアーティスト活動の種を探しているのですね。
藤原:いい表現を思いついたらメモしてしまいます。
Q.本作を15歳から25歳ぐらいまでの、平成生まれの若い方が観るとしたら、どんな部分が見どころになると思いますか?
藤原:今は顔を知らない人や、会ったことのない人ともコミュニケーションを取れる時代になっています。ですがその中で、本当に必要なものは何なのかを伝えてくれる作品な気がします。もちろん見た目や価値観も大事ですが、それよりもっと深いところにある、お互いがお互いを必要とする瞬間みたいなところを、綺麗に描いていると思います。現代パートの丈流(神尾楓珠)と美優(桜田ひより)もそうですし、過去パートでもそういうシーンがあります。目には見えない人の繋がりみたいなものを、手紙という媒体を通して表現している作品だと思います。現代に欠けてしまいがちなものが詰まった映画だと思います。
窪塚:昔は、一度連絡が途切れたら離れ離れになってしまいましたが、今は関係が離れたとしても、SNSやインターネットなどを使って会える方法があります。顔を知らなくても、どんな人か知らなくても恋をしてしまうというのは、今の時代でももちろんあると思うのですが、昔のペンフレンドとは少し違うような気がするんです。何でも便利になっている今この時代で、便利すぎて逆に見えなくなってしまったものがあると思います。
藤原:SNSやインターネットだったら自分の好きな条件で相手を選べますが、昔は学校など身近にいる人としか出会えない中で、お互いの好きなところを探していたと思うんですよね。
Q.「この人のどんなところを好きになれるかな」とか。
藤原:現代だと、条件を入れて好きになれそうな人を探しているんですよね。それはそれで悪くないと思うのですが、それだけじゃダメだよと。その人の内面と向き合って好きなところを探す、そういう良さを伝えてくれる作品だと思います。
ありがとうございました。
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[プロフィール]
藤原大祐
2003年10月5日生まれ、東京都出身。
俳優業のほかにシンガーソングライターとしても活動している。近年の出演作は、映画『モエカレはオレンジ色』(22)、「リビングの松永さん」(24/KTV・CX)、ドラマ「柚木さんちの四兄弟。」(24/NHK)など。
窪塚愛流
2003年10月3日生まれ、神奈川県出身。
2021年から本格的に俳優活動を開始。主な出演作に映画『麻希のいる世界』(22)、『少女は卒業しない』(23)、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」など。2024年には映画『ハピネス』で初主演。現在ドラマ日曜劇場「御上先生」に出演。3月5日には1st写真集が発売される。
本予告
Q.1980年代の高校生を演じるにあたって、ご自身で調…
Q.「ペンフレンド」として、手紙で繋がる関係につい…
[藤原大祐]ヘアメイク:佐々木麻理子スタイリスト:…
Q.演じる前にお互いに連絡を取ったりとか、お話しし…
Q.本作は「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされ…
Q.SGSは15歳から25歳までの原宿系ファッションが好き…
Q.今回登場人物たちの待ち合わせ場所として日本武道…
Q.本作を15歳から25歳ぐらいまでの、平成生まれの若…
<ストーリー>
丈流と美優は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。
2⼈を繋ぐのは、連絡⽤のバイトノートだけ。
最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みも綴るようになった。
お互い素性を知らないまま、2⼈は⼤きな⽟ねぎの下で(武道館)初めて会う約束をするが―。
⼀⽅、あるラジオ番組では30年前の⽂通相⼿(ペンフレンド)との恋が語られていた。
顔は知らないけど好きな⼈と武道館で初めて会う約束をして…
2組は⼤きな⽟ねぎの下で出会うことができるのか?
令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受ける―。
映画概要
【映画『⼤きな⽟ねぎの下で』】
絶賛公開中
出演者:神尾楓珠 桜⽥ひより
⼭本美⽉ / 中川⼤輔 / 伊東蒼 藤原⼤祐 窪塚愛流 瀧七海
伊藤あさひ 休⽇課⻑ 和⽥正⼈ asmi / 飯島直⼦
⻄⽥尚美 原⽥泰造 / 江⼝洋介
監督:草野翔吾
脚本:⾼橋泉
ストーリー原案:中村航
⾳楽:⼤友良英
主題歌:asmi「⼤きな⽟ねぎの下で」(Sony Music Labels Inc.)
製作プロダクション:ダブ
製作委員会:東映 U-NEXT ダブ ニッポン放送
配給:東映
公式サイト:映画『⼤きな⽟ねぎの下で』
公式X:@tamanegi_movie
公式Instagram: @tamanegi_movie
公式TikTok: @tamanegi_movie
©2024 映画「⼤きな⽟ねぎの下で」製作委員会
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