映画『からかい上手の高木さん』鈴木仁 インタビュー

特集インタビュー
2024年05月30日 19時00分

山本崇一朗による人気コミック「からかい上手の高木さん」。隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片。どうにか高木さんにからかい返そうと策を練るもいつも見透かされてしまい失敗。そんな二人のからかいをめぐる日常を描くストーリーが話題を呼び、シリーズ累計発行部数1,200万部を突破する大ヒットを記録。これまでにTVアニメ化、劇場版アニメ化されている本作。そんな大人気コミック「からかい上手の高木さん」を、永野芽郁&高橋文哉の初共演で実写映画化!2024年5月31日(金)より全国東宝系にて公開!

西片をからかっていた中学生時代から10年が経ち、母校の教育実習生として島へ帰ってきた【高木さん】を演じるのは、主演・永野芽郁。高木さんにいつもからかわれ、からかい返そうとするも失敗ばかりしていた日々から10年、母校で体育教師として奮闘する【西片】を演じるのは、高橋文哉。人気・実力ともに若手最高峰の二人が、本作で初共演を果たす。

メガホンを取るのは、『愛がなんだ』(19)、『街の上で』(21)、『ちひろさん』(23)、『アンダーカレント』(23)など数々の作品を手掛け、新世代の恋愛映画の名手として名高い今泉力哉。再び動き出す高木さんと西片の愛おしい時間を、圧倒的な映像美で紡ぐ。

高木さんと西片の中学生時代の担任教師で、本作では教頭先生として高木さん達を見守る田辺先生を演じるのは、江口洋介。そして、二人の同級生役として鈴木仁、平祐奈、前田旺志郎、志田彩良ら若手俳優陣が集結!

主題歌は、Aimerが担当。TBSドラマストリームで2024年4月2日(火)から5月21日(火)まで放送された実写ドラマ「からかい上手の高木さん」の主題歌としても起用。ドラマ&映画「からかい上手の高木さん」の世界観を繋ぐ、書き下ろし楽曲となっている。

今回本作で、高木さんと西片の同級生で、西片と同じく母校で教師として働く【中井】を演じた鈴木仁を直撃!高橋文哉と再共演した感想や、小豆島ロケの思い出のほか、中学生の時にやっておいてよかったことや、もし先生になるとしたら、好きなファッション、写真展「zjine展 -being-」に向けて意識したことについてもたっぷりと語ってくれた!
Q.原作はシリーズ累計発行部数1,200万部を突破する大ヒットマンガで、TV アニメや劇場版アニメ、テレビドラマも話題になっています。出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

鈴木仁(以下、鈴木):マンガは少し読んだことがあって。この世界観を今泉監督が作るんだな、とすごく楽しみでした。今泉さんの作品は今までも何度か観ていて、出てみたいと思っていたので、素直に嬉しい気持ちでした。

Q.出演してみて「今泉監督ならではの演出だな」とか「こういう方なんだ」と思った部分はありますか?

鈴木:正解を最初に与えてくださるというよりは、自分たちで演じてみて、そこに監督がプラスで助言をくださって、作品の魅力が倍増していく、という感じでした。

Q.監督から言われたことで、印象に残っていることはありますか?

鈴木:中井はとても純粋で、鈍感な部分もあるので「とにかく気を抜いて、さっきのカットのことは忘れていいよ」「中井らしいまっすぐな気持ちでやってみて」という感じでやっていました。Q.撮影前に実写ドラマ版を観て参考にしたそうですが、どのような感想を持ちましたか?

鈴木:ドラマ版も今泉監督なので、中井のキャラクターを子役の方がどういう風に演じているかなと気にしながら中井のイメージを作り、自分のイメージしていたものと重ねて世界観に入っていきました。

Q.大人になった中井くんを演じるうえで、役作りでどんなことを意識しましたか?

鈴木:ドラマ版と連結して観る人が違和感のないようにというのはもちろん、大切なことは言っていますが、あまり重要そうな感じでは言わず、中井からふと出た言葉、自然体というのを監督と話しつつやっていました。中井らしいポーッとした感じが一番ですかね(笑)。Q.高橋文哉さんとは『僕らが殺した、最愛のキミ』でも共演されていますが、今回再共演して印象の変化はありましたか?

鈴木:今までかっこいい文哉を見ていたけど、こういう柔らかい姿を見て、新しい一面を見られたな、と感じました。

Q.高木さんにからかわれてドギマギするシーンが多いですよね。

鈴木:文哉はどちらかと言うとからかう方なのかな、という印象でしたが、今回はこれだけからかわれていて、芽郁ちゃんさすがだなと思いながら。僕も楽しんでいました。Q.飲み会のシーンや結婚式のシーンなど、平祐奈さん、前田旺志郎さん、志田沙良さんなど同級生役の方々との雰囲気が素敵でした。撮影中の思い出で、印象に残っていることについて教えてください。

鈴木:実は一週間くらいしかみんなと一緒にいなくて。みんなが島に来て、急激に濃密な期間を過ごせました。すごく仲良くできました。

Q.小豆島の「こんなところがよかった」などについて教えてください。

鈴木:小豆島は初めてで、島での撮影も初めてでした。東京ではみんなで撮影したり、食事に行ったりする際に、どうしても周りの目を気にしてしまったり、気疲れしたりすることも出てきてしまうのですが、島では何も気にせず、自転車に乗って海に行ってごはん屋さんに行く、みたいなことを自由にできたのは本当によかったなと思います。島だからこそ、じゃあ次ここに行ってみよう、と何も気にせず行くことができて、楽しかったです。そうしてリアルな同級生同士の雰囲気が作れたと思いますし、この作品の魅力がさらに倍増したんじゃないかと思います。

Q.「このごはん屋さんが美味しかった」などはありますか?

鈴木:海鮮系が美味しかったです。一軒だけ海の家があって、そこで貝類を焼いてもらって食べたのがとても美味しかったです。

Q.結婚式のシーンはいかがでしたか?

鈴木:とにかく暑かったです(笑)。小豆島の日差しの中でタキシードを着て、ドレスもそうですが、みんな暑かっただろうな。休憩のたびに上着を脱いでいました(笑)。とてもいいお天気でした。Q.西片の背中を押す重要な役どころですが、鈴木さんご自身は高木さんと西片の関係についてどう思いましたか?

鈴木:独特な雰囲気と言いますか、実際にいたら楽しくてずっと見ていたくなるなと思いながら、芽郁ちゃんと文哉の2人を温かく見守っていました。少し挙動不審になっている西片の姿を楽しみながら(笑)、中井としてポケーッと見て(笑)、感じたことをそのまま素直に言葉にして、という感じです。可愛らしい2人ですよね。

Q.先生役での出演でしたが、もし鈴木さんが何かの先生になるとしたら、何の先生になって何を教えたいですか?

鈴木:学生時代得意科目は数学だったので、数学かな。

Q.「こんなふうに数学を教えたら面白くなる」などはありますか?

鈴木:考えたことなかったです、それは(笑)。どうやったら楽しく数学が教えられるかは、僕も謎です(笑)。学生時代を思い出して、公式のふざけた覚え方をコッソリ教えられたらと思います。試験が始まった瞬間、問題用紙の裏に覚えた公式を書いておいて、いつでも見られるようにしとけよ、とか。僕はそういうことをやっていたので。Q.ご自身が演じた役以外で、イチオシのキャラクターについて教えてください。

鈴木:やはり僕は西片をずっと見ていたので、西片に一番魅力を感じます。純粋にずっと島で高木さんを待ちながら、母校を離れることもなく、自分で課した腕立てなどをして、体育教師になって。高木さんに自らからかわれにいっているんじゃないか、というくらいの可愛らしさと純粋さです。誰も嫌がる人いないだろうなと思います。

Q.完成した作品を観て、青春らしさを感じたシーンやキュンとしたシーンについて教えてください。

鈴木:全部です(笑)。全編を通してずっと目が離せない、どのシーンを切り取っても心がくすぐられる部分があります。景色もいいし、2人が歩いているだけでも何か生まれるんじゃないか、そう思わせてくれるシーンがたくさんあるので、全部に反応してもらいたいですね。Q.ご自身は振り返ってみて、どのような中学生でしたか?

鈴木:クラブチームに入って週6でサッカーをしていたので、授業が終わったら自転車でクラブチームの練習に行っていました。サッカーがっつりの生活で、中学1、2年生の時はなぜかクールになっていた気がします。

Q.西片みたいに女の子からからかわれたりなどはありましたか?

鈴木:多分怖がられていたと思います(笑)。無口なサッカー少年だったので。

Q.中学生の時にやっておいてよかったことや、「この経験が今に生きている」などがあれば教えてください。

鈴木:クラブチームに入って、メンタルは鍛えられたんじゃないかなと思います。基本的な体力は鍛えていたのですが、走り込みが多くて、それに負けない精神力がクラブチームで培われたのではないかなと。その時の経験があるからこそ、今の自分があるんだと思います。ヘアメイク:NOBUKIYO
スタイリスト:小松嘉章

Q.SGSは10代から20代までの原宿系ファッションが好きな女の子が読者です。原宿周辺や都内で、好きな場所はありますか?

鈴木:代々木公園で散歩をして犬を眺めるのが好きです(笑)。ドッグランのエリアにいろんな犬がいるんです。もともと動物や犬は苦手だったのですが、20歳を過ぎたあたりから可愛らしく思えて。

Q.どんな犬種の犬がお好きですか?

鈴木:できるだけ小さいほうがいいです(笑)。大型犬はまだ怖いと感じることもあるので(笑)。

Q.モデルとしても活躍されていますが、ご自身は普段どのようなファッションがお好きですか?「この素材が好き」などはありますか?

鈴木:変わらずずっと着続けているのは、ビッグシルエットのものです。最近はデニムが好きですね。裾が広がっているデニムを引きずって歩いて、かかとの部分をボロボロにして履いている、みたいな。結局そこに落ち着いたかな、と思います。

Q.いろいろ着てみて、シンプルなものに行きついた感じですか?

鈴木:一時期派手な服装もしていたのですが、最近は派手なアイテムはあまり買わず、シンプルなものを集めるようになりました。シンプルなものに、若い頃に着ていたものを組み合わせて活用して、というファッションが多いです。Q.7月に3度目となる写真展「zjine展 -being-」が開催されますが、写真を撮るときに何を意識していますか?

鈴木:ふとした瞬間を収められたらと思います。写真展は自分が撮ってもらっている写真もあるので、今まで見たことのない鈴木仁の姿、新しいものをみんなに見せられたらと、カメラマンさんと話し合っています。

Q.「気が付いたらこの写真ばかり撮っていた」などはありますか?

鈴木:陰影が好きかも知れないです。光のバランスと、影のバランスがはっきりしているところで、水が反射していたりすると「ああ綺麗だな」と思って。とりあえず撮ってみるけど、露出が間違っていて全然写っていないこともあります(笑)。失敗していても面白いな、というのがカメラだと思っていて。失敗してもこうだったんだ、と勉強という感じで楽しんでいます。

Q.写真に興味を持つようになったきっかけについて教えてください。

鈴木:モデルを始めたというのが一番大きいと思います。撮っている人がどういうことを考えているのかな、というのも気になったし、機械が好きなので触れてみたい、というのもありますね。

Q.読者に向けて、見どころを教えてください。

鈴木:メインの2人、高木さんと西片のからかい、からかわれるという関係は、新しい距離感で、見えやすいけど見えづらい部分もあって。僕たち同級生役の4人も、それぞれの恋愛観や友情に対する考え方があって、人それぞれというのがすごく現れている作品だと思います。「自分にあてはめる」とまではいかないですが、そういう雰囲気を感じながら、島ならではの景色のよさを感じてもらえたらと思います。

ありがとうございました。

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[プロフィール]
鈴木仁
1999年7月22日生まれ。東京都出身。
2016年「第31回メンズノンノモデルオーディション」で準グランプリを受賞し、デビュー。2017年、ドラマ「リバース」(TBS)で俳優としてもデビューし、数々の話題作に出演。

主な出演作品に、ドラマ TBS「リバース」(2017年)、TBS「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018年)、NTV「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」(2019年)、KTV・CX「TWO WEEKS」(2019年)、テレビ朝日「消えた初恋」(2021年)、テレビ神奈川 他「モトカレ←リトライ」(2022年)、テレビ東京「95」(2024年)。

映画「4月の君、スピカ。」(2019年)、「小さな恋のうた」(2019年)、「のぼる小寺さん」(2020年)、「ジオラマボーイ・パノラマガール」(2020年)、 「ブレイブ 群青戦記」(2021年)、「モエカレはオレンジ色」(2022年)、「八犬伝」(2024年10月公開予定)。10年の時を越えて紡がれる、最高に愛おしい、初恋(からかい)の物語。
とある島の中学校。隣の席になった女の子・高木さんに、何かとからかわれてしまう男の子・西片。
どうにかしてからかい返そうと策を練るも、いつも見透かされてしまい失敗…。
そんなかけがえのない毎日を過ごしていた二人だったが、ある日離ればなれになってしまう…。
それから 10年――、高木さん(永野芽郁)が島に帰ってきた!
「西片、ただいま。」
母校で体育教師として奮闘する西片(高橋文哉)の前に、教育実習生として突然、現れたのだった!
10年ぶりに再会した二人の、止まっていた時間と、止まっていた「からかい」の日々が、再び動き出す――。
予告
Q.原作はシリーズ累計発行部数1,200万部を突破する大…
Q.撮影前に実写ドラマ版を観て参考にしたそうですが…
Q.高橋文哉さんとは『僕らが殺した、最愛のキミ』で…
Q.飲み会のシーンや結婚式のシーンなど、平祐奈さん…
Q.西片の背中を押す重要な役どころですが、鈴木さん…
Q.ご自身が演じた役以外で、イチオシのキャラクター…
Q.ご自身は振り返ってみて、どのような中学生でした…
ヘアメイク:NOBUKIYOスタイリスト:小松嘉章Q.SGSは…
Q.7月に3度目となる写真展「zjine展 -being-」が開催…
10年の時を越えて紡がれる、最高に愛おしい、初恋(か…
映画概要
【映画『からかい上手の高木さん』】
2024年5月31日(金) 全国東宝系にて公開
キャスト:永野芽郁 高橋文哉
鈴木仁 平祐奈 前田旺志郎 志田彩良 白鳥玉季 齋藤潤 / 江口洋介
原作:山本崇一朗「からかい上手の高木さん」(小学館「ゲッサン少年サンデーコミックス」刊)
監督:今泉力哉
脚本:金沢知樹 萩森淳 今泉力哉
主題歌:「遥か」Aimer(SACRA・MUSIC/Sony・Music・Labels・Inc.)
プロデュース:大澤祐樹 森川真行
音楽:大間々昂
制作プロダクション:ファインエンターテイメント
配給:東宝

公式サイト:映画『からかい上手の高木さん』
公式X:@takagi3_2024
公式Instagram: @takagi3_2024
公式TikTok: @takagi3_2024

©2024 映画『からかい上手の高木さん』製作委員会 ©山本崇一朗/小学館

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