TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」小林千晃インタビュー

特集インタビュー

2023年04月07日 12時00分

週刊少年ジャンプ(集英社刊)にて⼤好評連載中の、甲本⼀による⼤⼈気コミック「マッシュル-MASHLE-」。魔法界を舞台に繰り広げられる個性豊かなキャラクターたちの友情や戦いとシュールなギャグによって⽣まれるギャップに話題沸騰、⽇本をはじめ、世界各国・地域でも⼈気を呼んでいる。そんな筋⾁×魔法の独特な世界観が繰り広げるアブノーマル魔法ファンタジーが、TVアニメとして4月7日(金)24:00より放送開始!!

今回、本作で主人公・マッシュ・バーンデッドを演じた【小林千晃】を直撃！魔法が使えず、鍛え上げた筋肉で全ての魔法を粉砕するが、常識に疎くなにかとやらかしがち。シュークリームが大好きというキャラクターだ。マッシュを演じるうえで意識した部分や、共演者のツッコミキャラへの変貌ぶりを見た感想、マッシュの能力で自分もやってみたいと思ったもののほか、好きなスイーツや、中学生に戻れたらやりたいことなど、気になる素顔が垣間見えるお話も盛りだくさん♪

Q.「マッシュル-MASHLE-」の原作を読んだ印象を教えてください。

小林千晃(以下、小林)：僕が子どもの頃読んでいたような作品と似た雰囲気を感じました。「ボボボーボ・ボーボボ」や「アイシールド21」など、甲本一先生が影響を受けた作品として名前に挙げているものを僕も読んでいたので、懐かしさを覚えました。シリアスなバトルの中にも常に緩みがあるというか。バトルの中でも相手が可愛らしく見えてしまう描写だとか、抜けている描写があって、ほかの作品にない緩急の付け方だと思います。新鮮さもありつつ、懐かしいと思いました。

Q.役作りで工夫した部分や演じていて難しかったシーン、楽しみながらやれたシーンについて教えてください。

小林：基本的には常に楽しいです。変に役を作る必要もなくて。マッシュは淡々としていて、僕もそんなにはっちゃけるタイプではないので、普通に話すような感じで演じられるやりやすいキャラクターでした。ただ、ギャグシーンでフィンやドットがワーッとツッコミを入れる雰囲気の中でも、マッシュは自分のスタンスを崩さず、ポツリポツリと話します。普通だったら相手と同じテンポで会話したくなるところを、あえてその距離感を無視して会話するところは、ある種相手の芝居を無視している風にも捉えられます。相手と同じテンションで会話をしないから、役者からすると少し物足りなさはあるのですが、そうすることによって生まれる面白さもあるんだな、と気づくことができました。Q.強そうな相手をマッシュが蹴散らしていく展開も見どころの一つです。マッシュは相手を倒しても「してやったり、やったぜ」という感じではなく淡々としていますが、そういった部分はどのように意識して演じましたか？

小林：どの相手に対してもそんなに気持ちを入れず、余裕を持って演じるのかなと思っていたのですが、収録が始まると、監督から「もっと必死にお願いします」とか「アクションシーンでは頑張っている感じや耐えている感じを入れてください」とか、意外と表情豊かに戦うシーンも入れてほしいとディレクションがありました。思っていたよりもしっかり正面から相手にぶつかっていくんだと感じました。マッシュはいつも筋トレをしているので、常に相手よりも強い自信があります。「こんなに筋トレをしている僕が負けるわけない」みたいなトレーニーとしての自尊心を持っているので、そのスタンスを崩さないようにしています。

Q.戦闘シーンでは、マッシュの台詞としてはそんなに「やられる」みたいなものはないですが、ちょっとした息遣いの部分で細かく感情を出しているのでしょうか？

小林：最初は余裕を構えて、相手を見下すでもないですが、自分の方が上だと思いつつ、戦ってみるとやはり筋肉では片づけられない部分が多くて、少しだけ押されて。でも最終的には筋肉で解決するので、バトルの流れとしては王道な戦い方かな、と思いました。

Q.マッシュと「ここが似ているな」と思う部分はありますか？

小林：身体的特徴で言うと、髪型ですかね(笑)？マッシュは友達や家族を常に気にかけている優しい人物ですが、僕自身も人との絆を大事にしていきたいと考えているので、そういうところは似ていると思いました。Q.川島零士さん、石川界人さん、江口拓也さん、上田麗奈さんとは共演されていかがでしたか？

小林：ほかの作品でも共演したことがあるのですが、やはりこの作品だからこその個性を出していただいております。江口さんが柱というか、僕らがどれだけ暴走した演技をしても、場を収めてくれる感じなので、頼らせていただいています。

Q.マッシュとフィンの友達関係についてはどう思いましたか？

小林：お互いに友達を大切にするというマインドがあるから仲良くなったのかな、と思います。フィンは常にツッコミをする側なので大変そうですが、素敵な2人だと思います。

Q.マッシュは超然としているところもあって、ぶれないキャラクターです。むしろ周りのキャラクターがクールだったり熱かったりするけれど、一瞬でツッコミのキャラに変貌します。他のキャラクターの変貌ぶりやギャップをご覧になっていかがでしたか？

小林：フィンとドットとレモンはニュートラルな状態の方が少ないので、大変そうだなと思います。ランスにもギャグっぽい部分、ツッコミの部分がありますが、ベースとしてはかっこいい。(石川)界人さんの説得力のある声で、ベースにあるかっこよさを崩さずに演じることで生まれる面白さがあります。でもやはり(上田麗奈さん演じる)レモンが一番尖っているかなと思います。上田さんは優しい方ですが、レモンのああいう暴走を見ると、上田さんにもそういう片鱗があるのかなと感じざるを得ない、それくらい素敵なギャップを披露していただいております。Q.マッシュは日々筋トレに励んでいますが、小林さんが普段の生活で、毎日欠かさずにやっていることについて教えてください。

小林：冬の間は湯船に浸かるようにしています。一人暮らしなのでシャワーで済ませよう、と思っていたのですが、湯船に入ることによって体調が整うし、寝る前に体が冷えずにスーッと睡眠導入できることに、最近になって気づきました。

Q.マッシュは筋肉を使った卓越した能力がありますが、マッシュの能力で「自分もこれをやってみたいな」と思うものはありますか？

小林：鍵をなくした時に、バキッと(扉を)破壊できるのは楽だろうな、と思います。何も煩わしいものがないわけですから。よくコメディでありますが、遅刻しそうになってドアを蹴破っていくみたいな。壁をぶち抜いてもケガをしないし。絶対に許されないですが、許されるのであればやってみたいです(笑)。
Q.SGSは原宿系のファッションサイトで、10代から20代までの女の子が読者層なのですが、原宿周辺や都内で、好きな場所や思い出の場所はありますか？

小林：港区の芝公園が好きです。周りはすごく都会で、東京タワーやオフィスビルがあるのですが、芝公園だけすごく自然が豊かで、ランニングをしている人も多くて。都会のオアシスでもないですが、おしゃれで心地いいです。僕は横浜出身なので、汐留や八丁堀など都会だけど海が近いみたいな場所も好きです。

Q.SGSではエンタメ情報のほかスイーツ情報も発信しています。マッシュはシュークリームが大好きですが、小林さんの好きなスイーツはありますか？

小林：フルーツサンドのフルーツ抜き(笑)。生クリームがたっぷり入ったサンドウィッチが好きで、表参道にある美味しい生クリーム専門店に、たまに行きます。東京駅や新宿駅で出店している、期間限定のフルーツサンドのポップアップショップも好きです。マッシュはカスタードクリームが好きかも知れないですが、僕はもっぱら生クリーム派です(笑)。
Q.魔法学校でのエピソードが楽しく描かれていますが、小林さんご自身がもし中学生や高校生に戻れたら、やりたいことはありますか？

小林：僕は中学生の時、バスケ部や陸上部に入っていたのですが、それ以外の部活も入ってみたいと思います。女子が多いイメージですが、調理部や手芸部で、手作業で何かしたいです。僕は不器用で料理もできないので、そういう部活に入って勉強したい願望があります。役者なので、何かできるに越したことはない。不器用なのが多少でも器用になったらいいと思います。中学生の頃からそういうものをやっておきたかったと思います。

Q.作品の見どころはどういった部分でしょうか？視聴者の方には、どういったメッセージを受け取ってほしいですか？

小林：バトルとコメディのバランスが、他の作品にはないような緊張と緩和の割合で構成されている作品です。年齢を問わず、子どもからおじいちゃんおばあちゃん世代の方が一緒に観ても面白い作品だと思います。原作へのリスペクトはありつつも、アニメーションならではの表現、作画で描かれていて、声優も豪華な方々が全力で演じています。アニメーションならではの「マッシュル-MASHLE-」もぜひ楽しみにしていただきたいです。

ありがとうございました。

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[プロフィール]
小林千晃
6月4日生まれ。神奈川県出身。
2019年、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』にてアニメ初主演。2021年、『第15回声優アワード』にて新人男優賞を受賞。同年より文化放送超!A&G+「小林千晃のBlue Monologue」に出演し、2022年、『第7回アニラジアワード』にてBEST CREATIVE RADIO 企画ラジオ賞を受賞。趣味は映画鑑賞、一人旅。ここは、魔法界。
ここは、魔法が当然のものとして使用される世界。
そんな魔法界の深い森の中で、一人筋トレに励む少年。
その名はマッシュ・バーンデッド──彼の秘密は、魔法が使えないこと。
家族との平穏な暮らしを望む彼だったが、ある日、突然命を狙われ、
なぜか魔法学校に入学し、トップである「神覚者」を目指すことに。
彼の鍛え抜かれた筋肉は、精鋭の魔法使いたちに通用するのか...!?
鍛え抜かれたパワーがすべての魔法を粉砕する、
アブノーマル魔法ファンタジー堂々開幕──!!

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作品概要
【TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」】
4月7日(金)24:00より、TOKYO MXほかにて放送開始
■キャスト
マッシュ・バーンデッド:小林千晃
フィン・エイムズ:川島零士
ランス・クラウン:石川界人
ドット・バレット:江口拓也
レモン・アーヴィン:上田麗奈
ナレーション:平田広明

レイン・エイムズ:梶裕貴
アベル・ウォーカー:梅原裕⼀郎
アビス・レイザー:七海ひろき

■主題歌
オープニング曲:岡崎体育「Knock Out」
エンディング曲:フィロソフィーのダンス「シュークリーム・ファンク」

■スタッフ
原作:甲本⼀(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監督:⽥中智也
シリーズ構成・脚本:⿊⽥洋介
キャラクターデザイン:東島久志
サブキャラクターデザイン:久松沙紀、後藤望
アクションディレクター:松⽥剛吏、合⽥浩章
⾊彩設計:武⽥仁基
美術設定:成⽥偉保
美術監督:伊藤友沙
撮影監督:鈴⽊彬⼈
CG監督:福⽥⼤輔
編集:吉武将⼈
⾳楽:横⼭克
⾳響監督:本⼭哲
⾳響効果:安藤由⾐
⾳響制作:INSPIONエッジ
制作:A-1 Pictures

公式サイト:TVアニメ「マッシュル-MASHLE-」
公式Twitter:@mashle_official

©甲本⼀／集英社・マッシュル製作委員会

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