特別上映「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」古賀葵 インタビュー

特集インタビュー
2022年12月14日 19時00分

TVアニメ第3期のその後の物語を描いた「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」がTV放送に先駆け、2022年12月17日(土)より劇場にて特別上映される。

第1期となる「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」(2019)の放送開始とともに、丁寧に描かれる四宮かぐやと白銀御行の頭脳戦はもちろん、YouTube上ではおよそ3,000万回もの再生数を誇る第3話のエンディング映像「チカっとチカ千花っ♡」など、ハイクオリティなアニメーションが話題を呼ぶ『かぐや様』シリーズ。制作を「ソードアート・オンライン」や「リコリス・リコイル」でも知られるA-1 Picturesが手掛け、第2期「かぐや様は告らせたい?〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」(2020)ではなんと「ニュータイプアニメアワード2019-2020」にて作品賞を含む10部門で1位を獲得!今年4月に放送された第3期「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」は海外においても高い評価を得るなど、世界で人気のラブコメディ作品としてさらにその勢いは増すばかり。

最新作となる「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」は、TV放送に先駆けて劇場のスクリーンでの特別上映が決定!2人が過ごす特別で、普通なクリスマス。この冬一番のラブコメディに期待が高まる!

今回、将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園の生徒会副会長・四宮かぐやを演じた【古賀葵】を直撃!かぐやという役に出会って影響を受けたことや、本作で登場する「氷かぐや」についてのほか、サンタクロースの思い出、軽音部で過ごした高校時代など、気になる素顔が垣間見えるお話もたっぷり♪
Q.先日原作マンガが最終回を迎えましたが、率直なお気持ちを教えてください。

古賀葵(以下、古賀):「赤坂先生、本当にお疲れ様でした」という気持ちです。長く作品に関わらせていただいている中で、終わりが来るとは思っていなくて。当然始まりがあれば終わりはあるのですが、自分の中で「かぐや様は告らせたい」という作品が常にそばにいてくれたので、終わったというのが信じられない気持ちです。「ああ終わるんだな」という、当たり前だけどそう思わせてくれて、改めてすごい作品だったと感じます。

Q.長く作品に関わってきて、思い入れも強いのですね。

古賀:個人的にこんなに長く役として歩ませていただいているのは、四宮かぐやが初めてじゃないかと思います。原作が最終回を迎えて、TVアニメ第1期から今までの思いがすごく巡って来ます。

Q.かぐやという役に出会って演じたことで、古賀さん自身はどのような影響を受けましたか?

古賀:見える景色が変わりました。自分の声優のお仕事も間口がバッと広がりましたし、声優古賀葵という存在をたくさんの人に知っていただく大きなきっかけにもなりました。自分のお芝居の作り方や向き合い方も、この作品で変わった部分というか、新しく感じた部分がすごくありました。Q.TVアニメ第3期の放送を終えて、視聴者や周りの人からの反響をどのように受け止めていますか?

古賀:原作ファンの方々からすれば、サブタイトルに「ウルトラロマンティック」がついた時点で「あのシーンだ!」となったと思います。原作ファンである私としても、やはり風船がバーッと飛ぶシーンは絶対映像で観たくて。「どうやってアニメーションで表現するんだろう?」と気になっていたので、映像で動いているのを観ることができて本当に嬉しかったです。演じるうえで覚悟もありましたが、皆さんにあのシーンをお届けできて本当によかったという幸せな気持ちです。

Q.今回新作アニメが劇場で特別上映されることが決まって、どのようなお気持ちですか?

古賀:新作では、古川慎さん演じる生徒会長の白銀御行とかぐやの恋模様としては、より本格的に2人の関係性が進んでいく、スタート地点にやっと立てたというところを描いています。まだ2人の決着はついていない、そこからの話が始まる最初の一歩のクリスマス篇。第3期から会長の覚悟や、かぐやに対する思いが描かれてきて、かぐやとしても今までとは違う感情があり、自分の思いが色濃く出たりするところだと思います。それによっ
て、かぐやもたくさん奮闘します。「どういうふうに会長と向き合っていくか」をすごく考えました。

Q.お芝居に対する向き合い方としては、かぐやの気持ちの変化が大切なのですね。

古賀:そうですね。TVアニメ第1期から第3期を通して、かぐやはずっと成長してきました。第1期では、会長と頭脳戦をして「素直になれない、告らせたい」という気持ちが前面に出ていました。第2期に入って後輩たちのお話もあり、生徒会メンバーと触れ合うことによって「素直になりたい、なってもいいのかな?」という感情の変化が出てきました。第3期になって、それが確信に変わって。傍から見ればキスという決定的な行動までしてしまい、でも一番肝心な言葉を直接会長本人にはお伝えしていない。そことどういうふうに向き合っていくのか。かぐやも会長も、相手にまだ見せていない部分がたくさんあるわけです。第3期までの会長は、かぐやに対してかっこいいところしか見せていない。弱音を吐く部分もあったけど、一番芯の部分は見せていない。そこから一歩踏み込むために、どうお互いに向き合っていくのか。かぐやとしては「氷かぐや」が大きなカギになるというか。「氷かぐや」がどういうアクションを起こすかが、新作の見どころだと思います。

Q.今までのアフレコと大きく違うところ、難しかったところについて教えてください。

古賀:第1期から第3期で表に出ているのは「通常かぐや」で、普段みんなに見せているかぐやが多く現れていました。新作では、「氷かぐや」がメインを占めています。「氷かぐや」メインで演じてきたことがなかったので、どういうふうに「氷かぐや」を表現していくかが、自分の中では大きかったです。今まで「通常かぐや」と「アホかぐや」はけっこうな比率で登場して、それぞれの気持ちや、会長に対する向き合い方などは見えていたのですが「氷かぐや」が登場する時は、いつもシャットアウトする感じで。みんなが「素直になっちゃえよ!」と前向きに話していても「何を言ってるの!告らせるためにここまでしてきたんじゃない!」という感じです。そんな「氷かぐや」がメインで登場するのもすごいことだし、「氷かぐや」が自分を見てほしいと思うのって、すごい成長だと思うんですよね。「氷かぐや」一つの人格だったら絶対にできなかったことだし、「通常かぐや」や「アホかぐや」などほかの人格が出てきてくれたおかげで、たぶん「氷かぐや」もそういう考えになったんだろうな、と。かぐやを語る上で「氷かぐや」は絶対にはずせないし、ほかの人格とは全然違う方向からのアピールの仕方もすごかったです。Q.会長を演じた古川さんとはどのような相談をしましたか?

古賀:めちゃくちゃ深く話し合ったというのはなくて。話さなかったからこその緊張感というか、ドキドキ感。古川さんがどういうふうに考えているかわからなかったからこそ、よりリアルにかぐやの気持ちが作れたのかな。古川さんと収録する時は、いつもとは違う緊張感がありました。新作では会長との向き合い方、詰め方が今までと全然違う方向性だったというのもあり、かぐやの気持ちを演じる時も、ドキドキ感でプルプルしていました。

Q.新作ではクリスマスのワクワク感も描かれていますが、古賀さんご自身のクリスマスの思い出を教えてください。

古賀:小さい頃「絶対にサンタさんはいる」と思っていたんです。小さいながらに「サンタなんていないんだよ」と言っている子もいましたが「そんなわけない」と思い、絶対にサンタさんを見たくて、24日と25日の夜は、ずっと目を凝らして外を見ていました。「あの光っているのがサンタかもしれない、もしかしたらあれが動き出すかもしれない」と思ってずっと見ていた記憶があります。
Q.本作では生徒会室がみんなの居場所となっていますが、古賀さんが学生時代、休み時間や放課後などを過ごすのに、校舎内や学校周辺で「落ち着くな」と思った場所や、友達とみんなで集まっていた場所について教えてください。

古賀:高校時代軽音部に所属していて、毎日のように音楽室で楽器をみんなで弾いていました。放課後の音楽室のベランダと音楽室前の廊下、非常階段の踊り場によくいました。軽音部のみんなでペチャクチャおしゃべりして、すごく楽しかったです。学校の近くだと、駄菓子屋さんがあって、お店のおばちゃんがとても仲良くしてくれて、放課後毎日のように行って、小さなカップ麺を買ってみんなで食べていました。すごく楽しかったです。

Q.話題作に多数出演されていますが、本作のような学園もの、青春ラブコメディの魅力は何だと思いますか?

古賀:本作は特に、コメディやラブのシーンがたくさん描かれていて面白いですし、キャラクターのストーリーが細かくきちんと描かれています。各キャラクターの奥深さというか、厚みがすごくあって、観ていて感情移入できるし、応援したくなります。「リアルの学校生活でもこんなことあったね」とか「こういう友達いたね」みたいな共感性があります。逆にありえないようなシチュエーションだとしても「こういうのやってみたかったな」という夢を持たせてくれます。青春時代を思い出してワクワクしたり、甘酸っぱいキュンとする気持ちを思い出させてくれたりするところが、ラブコメのいいところだと思います。

ありがとうございました。

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[プロフィール]
古賀葵
1993年8月24日生まれ。佐賀県出身。2014年に声優デビュー。2017年、『つうかあ』の宮田ゆり役で主演。2019年、『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』に四宮かぐや役で主演したことで脚光を浴びる。2020年、第14回声優アワードで主演女優賞を受賞。秀知院学園の生徒会で出会った
副会⻑・四宮かぐやと生徒会⻑・白銀御行。
2人の天才は⻑きにわたる恋愛頭脳戦の末、
お互いの気持ちを伝え合い、“奉心祭”で初めてのキスをした。

しかし未だ明確な告白には至っておらず、
恋人同士になるかと思われた2人の関係性は曖昧なまま、
お互いをより強く意識して、クリスマスを迎えることに。

“完璧でありたい”白銀と、
“完璧じゃない”所こそを求めるかぐや。
これは天才たちによる、いたって“普通な”恋の物語。

ファーストキッスは終わらない。
本予告
Q.先日原作マンガが最終回を迎えましたが、率直なお…
Q.TVアニメ第3期の放送を終えて、視聴者や周りの人か…
Q.会長を演じた古川さんとはどのような相談をしまし…
Q.本作では生徒会室がみんなの居場所となっています…
秀知院学園の生徒会で出会った副会⻑・四宮かぐやと…
映画概要
【かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-】
12月17日(土)より特別上映開始
■キャスト
四宮かぐや:古賀 葵
白銀御行:古川 慎
藤原千花:小原好美
石上 優:鈴木崚汰
伊井野ミコ:富田美憂
早坂 愛:花守ゆみり
柏木 渚:麻倉もも
田沼 翼:八代 拓
四条眞妃:市ノ瀬加那
子安つばめ:福原遥
ナレーション:青山 穣 ほか

■スタッフ
原作:赤坂アカ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:畠山 守
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:八尋裕子
総作画監督:矢向宏志
プロップデザイン:木藤貴之
美術監督:若林里紗
美術設定:松本浩樹、平義樹弥
色彩設計:ホカリカナコ
色彩設計補佐 村上彩夏
CG監督:栗林裕紀
撮影監督:岡﨑正春
編集:松原理恵
音楽:羽岡 佳
音響監督:明田川 仁
制作:A-1 Pictures
製作:かぐや様は告らせたい製作委員会
配給:アニプレックス

公式サイト:特別上映「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」
公式Twitter:@anime_kaguya

©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

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