かつて松居監督自身の実体験をモチーフに書かれた完全オリジナルの舞台劇を、錚々たるメンバーと共に映画化。先日放送が開始された NHK 連続テレビ小説「おちょやん」でもメインキャストとして出演する気鋭の演技派俳優らを含め、個性的かつ実力派の豪華俳優が勢揃いした。今回解禁するシーン写真は、友人の結婚式が終わった後、吉尾が高校時代一緒に清掃委員を務めていたミキエ(前田敦子)と再会し、それを冷やかす様に5人が遠巻きに眺めるシーンや、文化祭の打ち上げをしていたカラオケボックスで、彼ら6人組が怖がっていたヤンチャな同級生・松岡(城田 優)と鉢合わせてしまいドギマギする様子、ソース(浜野謙太)が奥さん(内田理央)とともに夕飯の買い物をしていた時に、全く予想していなかった内容の連絡を受け、動揺する姿のほか、ある瞬間、抑えきれなくなった感情を爆発させる明石(若葉竜也)の姿など、楽しい記憶ばかりではないけれど、絶対に忘れたくない貴重な瞬間を切り取ったものとなっている。友人の結婚式で余興を披露するために久々に集まった高校時代の旧友たちが過ごす、結婚式の【披露宴から二次会までの狭間】を描いた物語。しょうもないことで笑っていたあの頃があるから、今の自分があることを思い出させてくれる。誰もが経験したことのある、あの太陽が沈みそうで沈まない、えも言われぬ「くれなずむ」瞬間に名前をつけてくれるような、愛おしい作品が完成した。松居監督ならではの、観る人の予想を超える「仕掛け」も必見!なお、タイトルの『くれなずめ』は、「暮れなずむ」を変化させ、命令形にした松居監督自身による造語。日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態、転じて、前へ進もうとしても障害があってうまく進めないでいる状態を形容している。